なのはA's×ギアス12話

そこから時間をさかのぼる事1時間前・・・
カレンやアースラのメンバー達は闇の書の守護騎士達を発見したとの連絡を受けていた

カレン「火山の噴火?」
アヴァロン管制「はい。第237特定放置エリアにて原因不明の火山の噴火が確認され
それの調査に向かった情報部員が奇妙な魔力反応を感知した、とのことです。
カレン「それで、その魔力反応のデータは?検証は行っているの?」
アヴァロン管制「現在、ドルイド・システムによる検証を・・・出ました!
間違いありません!例の容疑者の内二人の魔力波形パターンを検知しました!」
カレン「そう・・・わかったわ・・・」
カレンは溜息をついた・・・

カレン「ようやく尻尾を掴んだのはいいのだけれど・・・タイミングが悪いわねぇ・・・
もう少しでルルーシュと合流できるというのに・・・」
クロノ「おまけにフェイトやなのは達は今は地球にいますからね・・・」
カレン「・・・まぁ、今更そんな事を言ってても始まらないわ・・・
リンディさん、我々だけでも出撃します。やはりこの機を逃したくはありませんから」
リンディ「・・・わかりました。では私達はフェイトさん達を収容し次第そちらと合流、
皆さんのバックアップに回ります」
カレン「わかりました。よろしくお願いします」
クロノ「提督、僕もアヴァロンに移乗してカレンさん達の援護を行いたいのですが・・・」
リンディ「・・・カレンさん、クロノの事、頼めるかしら・・・?」
カレン「はい。逆にこちらとしてもそうしてもらえると助かります。ではクロノさん、
アヴァロンへの移乗を御願いします」
クロノ「わかりました」
リンディ「・・・クロノ、気を付けてね・・・」
クロノ「・・・ええ、前回の様な失態は二度と起こさないつもりですよ」

こうしてカレン率いる第二、第三部隊はクロノ執務官と共にアヴァロンにて
第237特定放置エリアへと先行、アースラは地球にいるなのは、フェイト、アルフの
三人を引き入れる為に衛星軌道上に待機となった・・・
そして一方・・・
闇の書の纂集を行っていた朱雀、シグナムの二人は、火山地帯に住み着いていた巨大な竜との
戦闘に臨みこれに勝利。だが、その竜が死に際に起こした火山の噴火に巻き込まれそうになるも、
命からがら脱出に成功。二人は安堵の溜息をついていた・・・

朱雀「ふぅ、危なかったなぁ」
シグナム「全くです。まさかあの竜が我等を道連れにしようとするとは・・・」
朱雀(それだけ相手も生きる為に必死だという事なんだろうけど・・・)
シグナム「朱雀様?どこかお怪我でも?」」
朱雀「ん?ああ、いや、何でも無いよ。ちょっと考え事をしていたんだ。すまない」
シグナム「そうですか・・・」

二人は火山地帯を離れ、草原で一休みをする事にした
朱雀は草原で大の字になって寝転がり、空を見上げていた・・・
朱雀「シグナムさん・・・僕達のやっている事って本当に正しいんでしょうか・・・」
シグナム「朱雀様・・・?」
朱雀「確かに僕達は大切な人の命を守る為に戦っている・・・いや、そもそも僕達が生きていると言う事自体が
多くの命の犠牲の上にあるという事も理解はしているつもりです・・・」
シグナム「・・・」
朱雀「ですが、こうやって何も無い草原や砂漠の上にいると嫌でも考えてしまうんです。
妹の病も”運命”という結果の一つなんじゃ無いかって・・・」
シグナム「朱雀様・・・」
朱雀「・・・ただ僕達は妹の運命を認めたくない一心で無意味な犠牲を他の命に押し付けているだけなんじゃないかって
つい考えてしまうんです・・・」
シグナム「・・・ならば朱雀様は、はやて様をこのまま見殺しになさるのですか?」
朱雀「・・・わかってる。それが出来ないから、僕達は戦っている、いや、生きているんだ」
シグナム「その通りです。我等とて何も好き好んでこの様な事をやっている訳ではありません。
我等ははやて様の未来を作りたい、その願いを元に行動しているのです。その事だけは忘れないで下さい。
貴方のその迷いは、いずれ自分自身の首を絞める事にもなり兼ねませんから・・・」
朱雀「肝に銘じておくよ。ありがとう、シグナムさん。迷っていても仕方ないしな・・・
よし、もう十分に休んだし、纂集を続けよう」
シグナム「ええ、その意気です。行きましょう」
朱雀が決意を新たに立ち上がったその時・・・二人は突如二十数名の魔導師達に取り囲まれてしまった

カレン「久し振りね・・・でも、今度は逃がさないわよ」
朱雀「貴方達は・・・時空管理局の・・・」
カレン「覚えていてくれたのは嬉しいけれど、大人しく捕まってくれたりは、しないわよね?」
シグナム「・・・無論だ。いつぞやの借り、ここで返させてもらう!!」
シグナムの咆哮と共に魔導師達が攻撃態勢に入った
シグナム「朱雀様、ユグドラシル・ドライブをお使い下さい。今の我等の戦力ならば奴等を駆逐するのは
容易のはずです。私も今回はカートリッジにかなりの余裕がありますので、朱雀様の補佐に回り・・・朱雀様?」
朱雀「人間・・・人間が、相手なのか・・・?」
シグナム「朱雀様、お気を確かに。朱雀様!」
朱雀「・・・」
朱雀は震えていた。生まれて初めての人間同士の殺し合いに。
前回はシグナム達を助ける為に無我夢中で戦っていたが今回は違う。相手を殺すか纂集の贄にするかという前提の上で
行う戦闘だった・・・

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2007年06月15日(金) 16:31:19 Modified by beast0916




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