リリカルなのはBstS外伝2-2話
プレシア「みんな、久しぶりね。私はプレシア・テスタロッサ。ちょっと聞いてくれるかしら?最近独り言が多くなってね。
「あ、お風呂入ろう」、「歯を磨かないと」って誰に言ってるのかしら。 あ、リリカルなのはBsts。始まりよ」
フェイト「お、お母さん。あんな、性格だったっけι」
外伝2後編「見つけたぜ!」
「私はいったい?……此処は」
「此処は僕の家だよ。僕の名前は高町士郎だ。君は?」
「私はデプスチャージ、そうか……私はお前の家で気を失っていたのだろうな……エイ。すまないな士郎エイ」
力無く頭を下げるデプスチャージに高町家の面々は顔を横に振る。
そこで声をかけたのは桃子。
「私は高町桃子、この士郎さんの妻です。こちらが娘の美由希。」
「よろしくね、道場で倒れてた時は驚いたけどι」
「ああ、よろしくたのむ。が、私は直ぐにでも此処を立ち去るから安心してほしい、ありがとうエイ。いーとまきまき」
とデプスチャージがベットから降りようとするのを士郎の手が止めた。
「見たところデプスチャージはロボットだけど、ただの。じゃないな……行くあてはあるか?エイ」
「ぬぅ……無い。が、私はあるロボットを捜している。だから−−」
「この町は広いけど、この辺りでロボットを見たのは君だけだよ?私の家にいて情報を集めたら良い。と思うけど、どうかな?」
そう言われデプスチャージは困惑していた。
どうしてこんなにも他である私を気遣うのだ。と
そんな彼に美由希は両親に聞こえないように囁く。
〔諦めた方が良いよ?これが家風みたいなものだし〕
〔う…うぅ。そのようだなエイ〕
美由希の言葉に頷けてしまい、デプスチャージは渋々、士郎の提案を呑んだ。
そこで彼は夜に情報を集める為、夕方までの間は翠屋を手伝うと士郎に告げた。
その提案に士郎も喜んだが、問題は姿であった。
背の高いロボットが喫茶店で働く事に客はどう反応するか……。
だが、子供連れで来る客も居るため。反って反応は良いかもしれない。そう考えた結果が……
「いらっしゃいませ、2名様でしょうか?煙草は吸われますか?はい、かしこまりました。ではあちらのテーブルにどうぞ。エイ」
「わぁ、ロボットだー。カッコイイ」
「ははは、ありがとうな坊主。いーとまきまきいーとまきまき」
デプスチャージの姿に眼を輝かせる子供達の人気者になった。
だが、それと同時に予想外の事が起きていた。それは……
「ね、ねえ。あのロボットの声渋くて素敵じゃない?」
「ホント、なんかこう……心に響く渡って感じで。」
元々、翠屋はメニューが豊富で得にスイーツの種類が多く。味もなかなかのものだった為、女性客が比率的に1番多い。
デプスチャージはその声で女性客の心を掴んでしまったのだった。
接客で話し掛ければそれだけで心をとろかせてしまう。
レジもデプスチャージが担当すれば大半の女性客に名前を聞かれるのであった
「デプスチャージさん……また、来ますね!」
「ばいばーい、ロボットのおじちゃんー♪」
「またの出会いを楽しみにしています。 またな坊主エーイ。いーとまきまきいーとまきまき」
「何じゃ?……さっきから胸騒ぎがするのう。(ていうかワシの胸てどこじゃ?)」
ランページはビーストモードの姿でアリサの寝室の窓から外を睨んでいた。
それは朝食を済ませ、アリサがすずかと電話で話しをしている間の事。
「アイツか……デプスチャージ(それにしてもワシぁ、いつの間にスパークをメガトロンから奪い返したんじゃろうの……まあ、ええか)」
「あ、うん。じゃあ後でね。」
アリサが携帯電話を閉じたのを見てランページはスパークが自分の胸にある事を確かめつつ彼女に向き直る。すると彼女は先程のランページの様子が気になっていたようだった。
「さっきからどうしたのよ?」
「いや、ちょっとした空耳じゃ。 で、そのすずかってダチんとこ行くんか?」
「あ、うん。あんたも連れて行くけど、どうしようかな。入る車あったかしら?」
そう言い、彼女が少し悩んでいると背中をちょんちょんとハサミで突かれる。
「ん?何−−Σっ!?」
「これぐらいのサイズなら乗れるじゃろう?」
振り返り、声がする足元を見ると手乗りサイズの蟹がかわいらしく「ちょっきんな〜」と言っていた。
「……か、かわいい〃〃。っていうかあんた、サイズ変えれたの?」
「まあ、ピカ○ュウに勝つ為に身につけた技じゃーちょっきんな」
「アレに対抗してんのアンタ?ι。まあ、これぐらいの大きさなら人目に余りつかないし。じゃあ私の肩に乗って」
とアリサが言うと「ちょっきんなー」と鳴き声?で返事し肩に乗る。
そしてすずかの家にいるシルバーボルトの話をする。
「今から行くけど、実はすずかの家にあんたみたいなロボット居るの」
「……そいつの名前なんちゅうんじゃ。」
自分みたいなトランスフォーマーが居る。と聞いて途端にランページはドスの聞いた口調になる。
そんな彼の変化にアリサは内心驚きながらもすずかに聞いた名を告げる。
「え、えっと確かシルバーボルトって名前」
「シルバーボルト……じゃと?」
Dr.スカリエッティのラボ。その中のスカリエッティとは違う様相をした研究室がある。その一室は薄暗く、真ん中の床はなく、マグマが剥き出しになっている。
その中、メガトロンは宙に浮くシートに座り、忌ま忌ましくモニターを眺めていた。
「ランページは別の世界だと?……く、あのバカ蟹め。あの衝撃のどさくさに紛れてスパークを奪い返すとはな。」
「どうかしたの?」
「そういや、メガトロン鼻毛出てるぜ」
宙に浮かぶリフトに乗ったいたルーテシアとアギトがメガトロンに尋ねる。
「そんな事言っちゃ、まいっちんぐ。 何、部下が別世界にいるみたいでな。……しかし、まさか三人共我がデストロンに手を貸してくれるとはな。」
「ただ、得体の知れないスカリエッティよりもお前の方が幾分マシと思っただけだ。勘違いするな。」
別のリフトに乗ったゼストにそう言われるもメガトロンは「ふん」と鼻で笑う。
「貴様らが探しているXIのコアは私の戦艦にあった。だが、今は戦艦が何処にあるかさっぱりなのだ。
ルーテシア、貴様は母を起こしたいと言ったな。我がデストロンも総力をあげて調べている、何か解り次第こちらからも情報を回す。」
「わかった、何か手伝える事はある……?」
ルーテシアの問いにメガトロンは顔を横に振ってから彼女達に近づいて肩に手を置く。
「君達は大事な仲間だ……まだ、君達の舞台はまだまだ先の話だ。それまでゆっくり羽を伸ばしていろ。」
「わかった、何かあったら呼んで。」
「無論だ。ルーテシア」
「お前……普段おちゃらけてるけど良いやつだな。」
「アギトちゃ〜ん、赤い羽根共同募金は募金する男だよ私は。」
「自分で言う事ではない気がするがι」
「細かい事は気にするなゼスト。」
暫くしてから三人が退室するのを見遣ってからメガトロンはモニターに別の映像を開く。
そこにはDr.スカリエッティから譲ってもらった。ガジェット・ドローンのデータが映っている。
「ふふ、以前拾ったトランスメタルスを付けて攻撃性をあげてAMFを攻撃に変換してみるか……。ナビ子ちゃん♪タランスにこのデータを送信してんちょ。」
『わっかりましたー♪送信しまーす。』
モニターに送信完了と出てからメガトロンは再び別のデータ開ける。そこに映るのは以前いた時代に裏切り者から手にしたゴールデンディスクの内容である。
「『月が火煙に覆われし71の年の4の月、8番の空の港に新たな印が出現する』か……空の港と言えば空港か。ミッド・チルダ第8空港は……」
内容を読み上げながらゴールデンディスクの示す場所をキーを押しながら確認する。
「今はまだ0070年か……早いが調べる必要はあるな。ノーヴェ」
メガトロンの呼びかけにリフトに乗ったノーヴェが研究室に入ってくる。
「失礼します。御呼びですか?メガトロン様。」
「今からミッド・チルダ臨海第8空港に行き。ジャガーと合流してデータを取ってきてもらう。こいつでな。」
メガトロンは椅子ごとノーヴェに近づき、小さなディスクを渡す。
「わかりました。」
ディスクを受け取る。
「しかし、解せんな。ナンバーズと言えばDr.スカリエッティに付き従う戦闘機人集団。その中のNo.9であるお前が何故私に従う?」
「自分は自分の意志で動くだけ、メガトロン様の戦い方を見たくなっただけ。」
「まあ良いだろう」
「では、出前行ってきま〜す♪」
「Σ何処へだ!」
ノーヴェが退室してからメガトロンは含み笑いを浮かべて呟く。
「まさか、サイキッカープログラムを使わなくとも私に従う戦闘機人が居たとはな。これは面白い策が練れる……場面が切り替わるまで笑って埋めるか〜。アッハッハッハッハッハッハッハッ」
ここはミッドチルダにあるフェイトの家。豪邸ほどはいかないがとても大きかった。
そこに一台の車が止まる。ドアが開くと一匹のチーターが車から降り、運転していた女性に尋ねる。
「ここがフェイトの家?」
「うん、ちょっと地味だけど」
そう言いながらフェイトは家の車庫に車を入れてから、玄関に歩いていく。
先程、本局の隊舎で皆と相談して決めたのはチータスとラットルとタイガーの住む場所であった。
チータスはフェイト
ラットルはなのは
タイガーははやて。となった。
「そんな事ねえよ、充分立派じゃん♪」
「ふふ、ありがとうチータス♪」
そうチータスと会話を交わしながらフェイトは開錠し、チータスと一緒に玄関に入る。
すると奥から赤い髪の少年が嬉しそうにやってくる。そんな姿に微笑むフェイト。
「ただいま、エリオ。」
が彼の足はチータスを見た瞬間止まる。
「お帰りなさいフェイ−−Σち、チーター!?」
「よーコナン♪」
「よもや、寝室も与えてくださり、ご飯も馳走になるとは……なんと御礼を申し上げればよいかわかりませぬが。ありがとう、八神はやて殿。」
数年前に八神はやてとヴォルケンリッターの面々が海鳴市からミッドチルダに移した自宅。そのリビングにてタイガーははやてに頭を下げていた。
「そんなかしこまらんでもι」
そんなタイガーにはやてやヴィータはつい苦笑いを浮かべてしまう。
「会った時から思ったけど、かたっくるしい奴だなタイガーι」
「そ、そうでござるでしょうか?」
「ああ、全くだ。肩がこってしまうぞ?」
シグナムがそうタイガーに言い聞かせていると何故かヴィータは笑いを堪えている。そんなヴィータを気になったザフィーラは尋ねる。
「どうしたヴィータ?」
「だ、だってよシグナムだって堅いキャラなのに。ぷくく」
「な、私が堅いだと?〃〃」
「そうよ、タイガーくん。細かい事を気にしてたら毎日大変よ?」
「そう……だなブラ−−。いやシャマル、君の言う通りだ。」
そう言われタイガーは恥ずかしそうに頷く。
確かに人に世話になった事など余りなかった。だから堅くなってしまうのだろうなと。
「それにしてもタイガー君の部屋どうしよかなぁ。私の部屋で寝るか?」
「いえ、それならこの姿で。ビーストモード!」
ザフィーラよりも大型の白い虎の姿になり、ソファーに寝転がる。が、はみ出してしまいグデーとなってしまう。
「ぬぅι」
「観念してうちと寝よな♪」
外伝2終
次回予告
美由希「ねえ、デプスチャージ?」
デプス「なんだ高町美由希。」
美由希「いつも歌ってるあの歌の続き知らないの?」
デプス「そ、それぐらい知ってるぞ! いーとまきまきいーとまきまき……次回第5話「ビースト戦士」よろしく頼む。」
美由希「あ、逃げたι」
デプス「ならお前が歌ってみろ。」
美由希「いーとまきまきいーとまきまき…………エーイ!」
デプス「あ、逃げたι」
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「あ、お風呂入ろう」、「歯を磨かないと」って誰に言ってるのかしら。 あ、リリカルなのはBsts。始まりよ」
フェイト「お、お母さん。あんな、性格だったっけι」
外伝2後編「見つけたぜ!」
「私はいったい?……此処は」
「此処は僕の家だよ。僕の名前は高町士郎だ。君は?」
「私はデプスチャージ、そうか……私はお前の家で気を失っていたのだろうな……エイ。すまないな士郎エイ」
力無く頭を下げるデプスチャージに高町家の面々は顔を横に振る。
そこで声をかけたのは桃子。
「私は高町桃子、この士郎さんの妻です。こちらが娘の美由希。」
「よろしくね、道場で倒れてた時は驚いたけどι」
「ああ、よろしくたのむ。が、私は直ぐにでも此処を立ち去るから安心してほしい、ありがとうエイ。いーとまきまき」
とデプスチャージがベットから降りようとするのを士郎の手が止めた。
「見たところデプスチャージはロボットだけど、ただの。じゃないな……行くあてはあるか?エイ」
「ぬぅ……無い。が、私はあるロボットを捜している。だから−−」
「この町は広いけど、この辺りでロボットを見たのは君だけだよ?私の家にいて情報を集めたら良い。と思うけど、どうかな?」
そう言われデプスチャージは困惑していた。
どうしてこんなにも他である私を気遣うのだ。と
そんな彼に美由希は両親に聞こえないように囁く。
〔諦めた方が良いよ?これが家風みたいなものだし〕
〔う…うぅ。そのようだなエイ〕
美由希の言葉に頷けてしまい、デプスチャージは渋々、士郎の提案を呑んだ。
そこで彼は夜に情報を集める為、夕方までの間は翠屋を手伝うと士郎に告げた。
その提案に士郎も喜んだが、問題は姿であった。
背の高いロボットが喫茶店で働く事に客はどう反応するか……。
だが、子供連れで来る客も居るため。反って反応は良いかもしれない。そう考えた結果が……
「いらっしゃいませ、2名様でしょうか?煙草は吸われますか?はい、かしこまりました。ではあちらのテーブルにどうぞ。エイ」
「わぁ、ロボットだー。カッコイイ」
「ははは、ありがとうな坊主。いーとまきまきいーとまきまき」
デプスチャージの姿に眼を輝かせる子供達の人気者になった。
だが、それと同時に予想外の事が起きていた。それは……
「ね、ねえ。あのロボットの声渋くて素敵じゃない?」
「ホント、なんかこう……心に響く渡って感じで。」
元々、翠屋はメニューが豊富で得にスイーツの種類が多く。味もなかなかのものだった為、女性客が比率的に1番多い。
デプスチャージはその声で女性客の心を掴んでしまったのだった。
接客で話し掛ければそれだけで心をとろかせてしまう。
レジもデプスチャージが担当すれば大半の女性客に名前を聞かれるのであった
「デプスチャージさん……また、来ますね!」
「ばいばーい、ロボットのおじちゃんー♪」
「またの出会いを楽しみにしています。 またな坊主エーイ。いーとまきまきいーとまきまき」
「何じゃ?……さっきから胸騒ぎがするのう。(ていうかワシの胸てどこじゃ?)」
ランページはビーストモードの姿でアリサの寝室の窓から外を睨んでいた。
それは朝食を済ませ、アリサがすずかと電話で話しをしている間の事。
「アイツか……デプスチャージ(それにしてもワシぁ、いつの間にスパークをメガトロンから奪い返したんじゃろうの……まあ、ええか)」
「あ、うん。じゃあ後でね。」
アリサが携帯電話を閉じたのを見てランページはスパークが自分の胸にある事を確かめつつ彼女に向き直る。すると彼女は先程のランページの様子が気になっていたようだった。
「さっきからどうしたのよ?」
「いや、ちょっとした空耳じゃ。 で、そのすずかってダチんとこ行くんか?」
「あ、うん。あんたも連れて行くけど、どうしようかな。入る車あったかしら?」
そう言い、彼女が少し悩んでいると背中をちょんちょんとハサミで突かれる。
「ん?何−−Σっ!?」
「これぐらいのサイズなら乗れるじゃろう?」
振り返り、声がする足元を見ると手乗りサイズの蟹がかわいらしく「ちょっきんな〜」と言っていた。
「……か、かわいい〃〃。っていうかあんた、サイズ変えれたの?」
「まあ、ピカ○ュウに勝つ為に身につけた技じゃーちょっきんな」
「アレに対抗してんのアンタ?ι。まあ、これぐらいの大きさなら人目に余りつかないし。じゃあ私の肩に乗って」
とアリサが言うと「ちょっきんなー」と鳴き声?で返事し肩に乗る。
そしてすずかの家にいるシルバーボルトの話をする。
「今から行くけど、実はすずかの家にあんたみたいなロボット居るの」
「……そいつの名前なんちゅうんじゃ。」
自分みたいなトランスフォーマーが居る。と聞いて途端にランページはドスの聞いた口調になる。
そんな彼の変化にアリサは内心驚きながらもすずかに聞いた名を告げる。
「え、えっと確かシルバーボルトって名前」
「シルバーボルト……じゃと?」
Dr.スカリエッティのラボ。その中のスカリエッティとは違う様相をした研究室がある。その一室は薄暗く、真ん中の床はなく、マグマが剥き出しになっている。
その中、メガトロンは宙に浮くシートに座り、忌ま忌ましくモニターを眺めていた。
「ランページは別の世界だと?……く、あのバカ蟹め。あの衝撃のどさくさに紛れてスパークを奪い返すとはな。」
「どうかしたの?」
「そういや、メガトロン鼻毛出てるぜ」
宙に浮かぶリフトに乗ったいたルーテシアとアギトがメガトロンに尋ねる。
「そんな事言っちゃ、まいっちんぐ。 何、部下が別世界にいるみたいでな。……しかし、まさか三人共我がデストロンに手を貸してくれるとはな。」
「ただ、得体の知れないスカリエッティよりもお前の方が幾分マシと思っただけだ。勘違いするな。」
別のリフトに乗ったゼストにそう言われるもメガトロンは「ふん」と鼻で笑う。
「貴様らが探しているXIのコアは私の戦艦にあった。だが、今は戦艦が何処にあるかさっぱりなのだ。
ルーテシア、貴様は母を起こしたいと言ったな。我がデストロンも総力をあげて調べている、何か解り次第こちらからも情報を回す。」
「わかった、何か手伝える事はある……?」
ルーテシアの問いにメガトロンは顔を横に振ってから彼女達に近づいて肩に手を置く。
「君達は大事な仲間だ……まだ、君達の舞台はまだまだ先の話だ。それまでゆっくり羽を伸ばしていろ。」
「わかった、何かあったら呼んで。」
「無論だ。ルーテシア」
「お前……普段おちゃらけてるけど良いやつだな。」
「アギトちゃ〜ん、赤い羽根共同募金は募金する男だよ私は。」
「自分で言う事ではない気がするがι」
「細かい事は気にするなゼスト。」
暫くしてから三人が退室するのを見遣ってからメガトロンはモニターに別の映像を開く。
そこにはDr.スカリエッティから譲ってもらった。ガジェット・ドローンのデータが映っている。
「ふふ、以前拾ったトランスメタルスを付けて攻撃性をあげてAMFを攻撃に変換してみるか……。ナビ子ちゃん♪タランスにこのデータを送信してんちょ。」
『わっかりましたー♪送信しまーす。』
モニターに送信完了と出てからメガトロンは再び別のデータ開ける。そこに映るのは以前いた時代に裏切り者から手にしたゴールデンディスクの内容である。
「『月が火煙に覆われし71の年の4の月、8番の空の港に新たな印が出現する』か……空の港と言えば空港か。ミッド・チルダ第8空港は……」
内容を読み上げながらゴールデンディスクの示す場所をキーを押しながら確認する。
「今はまだ0070年か……早いが調べる必要はあるな。ノーヴェ」
メガトロンの呼びかけにリフトに乗ったノーヴェが研究室に入ってくる。
「失礼します。御呼びですか?メガトロン様。」
「今からミッド・チルダ臨海第8空港に行き。ジャガーと合流してデータを取ってきてもらう。こいつでな。」
メガトロンは椅子ごとノーヴェに近づき、小さなディスクを渡す。
「わかりました。」
ディスクを受け取る。
「しかし、解せんな。ナンバーズと言えばDr.スカリエッティに付き従う戦闘機人集団。その中のNo.9であるお前が何故私に従う?」
「自分は自分の意志で動くだけ、メガトロン様の戦い方を見たくなっただけ。」
「まあ良いだろう」
「では、出前行ってきま〜す♪」
「Σ何処へだ!」
ノーヴェが退室してからメガトロンは含み笑いを浮かべて呟く。
「まさか、サイキッカープログラムを使わなくとも私に従う戦闘機人が居たとはな。これは面白い策が練れる……場面が切り替わるまで笑って埋めるか〜。アッハッハッハッハッハッハッハッ」
ここはミッドチルダにあるフェイトの家。豪邸ほどはいかないがとても大きかった。
そこに一台の車が止まる。ドアが開くと一匹のチーターが車から降り、運転していた女性に尋ねる。
「ここがフェイトの家?」
「うん、ちょっと地味だけど」
そう言いながらフェイトは家の車庫に車を入れてから、玄関に歩いていく。
先程、本局の隊舎で皆と相談して決めたのはチータスとラットルとタイガーの住む場所であった。
チータスはフェイト
ラットルはなのは
タイガーははやて。となった。
「そんな事ねえよ、充分立派じゃん♪」
「ふふ、ありがとうチータス♪」
そうチータスと会話を交わしながらフェイトは開錠し、チータスと一緒に玄関に入る。
すると奥から赤い髪の少年が嬉しそうにやってくる。そんな姿に微笑むフェイト。
「ただいま、エリオ。」
が彼の足はチータスを見た瞬間止まる。
「お帰りなさいフェイ−−Σち、チーター!?」
「よーコナン♪」
「よもや、寝室も与えてくださり、ご飯も馳走になるとは……なんと御礼を申し上げればよいかわかりませぬが。ありがとう、八神はやて殿。」
数年前に八神はやてとヴォルケンリッターの面々が海鳴市からミッドチルダに移した自宅。そのリビングにてタイガーははやてに頭を下げていた。
「そんなかしこまらんでもι」
そんなタイガーにはやてやヴィータはつい苦笑いを浮かべてしまう。
「会った時から思ったけど、かたっくるしい奴だなタイガーι」
「そ、そうでござるでしょうか?」
「ああ、全くだ。肩がこってしまうぞ?」
シグナムがそうタイガーに言い聞かせていると何故かヴィータは笑いを堪えている。そんなヴィータを気になったザフィーラは尋ねる。
「どうしたヴィータ?」
「だ、だってよシグナムだって堅いキャラなのに。ぷくく」
「な、私が堅いだと?〃〃」
「そうよ、タイガーくん。細かい事を気にしてたら毎日大変よ?」
「そう……だなブラ−−。いやシャマル、君の言う通りだ。」
そう言われタイガーは恥ずかしそうに頷く。
確かに人に世話になった事など余りなかった。だから堅くなってしまうのだろうなと。
「それにしてもタイガー君の部屋どうしよかなぁ。私の部屋で寝るか?」
「いえ、それならこの姿で。ビーストモード!」
ザフィーラよりも大型の白い虎の姿になり、ソファーに寝転がる。が、はみ出してしまいグデーとなってしまう。
「ぬぅι」
「観念してうちと寝よな♪」
外伝2終
次回予告
美由希「ねえ、デプスチャージ?」
デプス「なんだ高町美由希。」
美由希「いつも歌ってるあの歌の続き知らないの?」
デプス「そ、それぐらい知ってるぞ! いーとまきまきいーとまきまき……次回第5話「ビースト戦士」よろしく頼む。」
美由希「あ、逃げたι」
デプス「ならお前が歌ってみろ。」
美由希「いーとまきまきいーとまきまき…………エーイ!」
デプス「あ、逃げたι」
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2007年08月12日(日) 10:12:52 Modified by beast0916