VBA と Java のオブジェクト指向プログラミング

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最終更新： donkichi donkichi 2006年02月19日(日) 19:59:23履歴

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第１４回　第１５回　第１６回

第１５回：カプセル化した場合の問題点

前回のサンプルプログラムでは、データをカプセル化して合計と平均を求めて
いる最中のデータを、外部から自由に変更できないようにしました。

標準モジュールでデータをカプセル化すると、処理途中のデータを１つの変数に
限定しなければいけないために、複数の処理を同時に実行できないという問題が
発生します。

カプセル化をしている標準モジュールに Private なユーザー定義型の配列を
作成して、実際の処理を行う際には、配列の要素番号を指定して間接的に
データを操作するようにすれば、この問題は解決できます。

しかし、標準モジュールでそのようなプログラムを作ろうとすると、本来必要な
処理以外に配列のデータを管理するための処理も作らないといけないため
プログラムが複雑になる、対象データを配列で扱うためデータ操作の処理が複雑
になる、といった問題があるためあまりおすすめしません。

そういう場合は、クラスモジュールを使えば簡単に問題を解決できます。
つまり、クラスモジュールを使うことで、データをカプセル化した状態で同じ
手続きを複数同時に実行できるようになるわけです。


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