ウィキペディア Wikipedia は、第一位のインターネット百科事典と世間から認知されていますが……。                                                                          ウィキペディアに掲載できない原稿や、真面目な批判的見地からの記事、そのためのウィキペおたく百科事典です。

概要

熊本県宇土市立鶴城中学校の2001年度卒業式で、丸刈り校則を拒否した男子卒業生が、出席を拒否された事件。
なお、「鶴城」は「かくじょう」と読む。
2002年4月12日に、熊本日日新聞で、報道された。

熊本日日新聞−2002年4月12日

宇土市の鶴城中学校が、三月の卒業式に丸刈りを拒否した男子卒業生を出席させなかったことが十一日、分かった。
学校側は 「卒業式は義務教育を締めくくる最後の儀式。 その大切さを分かってもらうのも教育」 と説明。
生徒や保護者は 「これまで長髪を受け入れながら、卒業式だけ丸刈りを強制するのはおかしい」 と反発している。
同校の生徒心得は男子生徒の髪形を丸刈りと規定している。 同校などによると、この生徒は昨年九月、長髪を認める熊本市内の公立中から転入してきた。 その際、生徒心得を説明し、担任や学年主任が丸刈りを指導してきたが、生徒は「髪は切りたくない」と長髪のまま授業を受けてきた。 卒業式直前には、生徒と保護者に「長髪のままでは卒業式には出席させられない」と説明したという。
当時の校長は退職しており、三島和也教頭は 「転校という事情は配慮したつもりだがルールを守る規範意識を持ってもらうのも学校の役割。生徒の将来も考えた判断で教育的配慮を欠いていたとは思わない」 と話している。
宇土市教委は 「決まりは決まりとして守るべきで、卒業式に出席させなかった学校の判断は妥当」 と言っている。
これに対し、卒業式に出席できなかった生徒は 「学校に迷惑をかけたことは一度もなく、髪形だけで式に出席できないのは納得できない」 と反発。 保護者も 「子供が『髪を切りたくない』と主張するのを受け入れてきたのに、最後の卒業式だけ丸刈りを強制するのは筋が通らないし、熊本市では通用しないルールを押しつけるのもおかしい」 と学校の対応を批判している。

その後

中学校の丸刈り校則をなくす会のサイトでも取り上げられ、全国にこの事実が知れ渡るようになった。なお、掲示板の書き込みでは、卒業式に出席できなかった卒業生について、反抗的との声もあった。
2002年6月21日の熊本県議会においても、米野岳中学校丸刈り校則事件とともに、この事件も取り上げられた。
2003年2月、宇土市立鶴城中学校で、丸刈り校則が廃止される。なお、2006年には、熊本県の全中学校で丸刈り校則廃止が確認された。

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

メニューバーA

必要であれば何か書いてください。

どなたでも編集できます