121 名前:キラ☆キラ カーテンコール[sage] 投稿日:2009/03/25(水) 23:07:04 ID:Gx3MJxAa0
First Stage(1部)
前作キラ☆キラのきらりTRUEエンドから数年後の話。
主人公の誉田宗太は、いつまでも厨二病の抜けない欧美学園二年生。
軽音部に所属していて、常日頃から自分のバンドを組みたいと思っていたが
最高のバンドにこだわったため、なかなかバンドを組めずにいた。
学園の文化祭が近づく中、軽音部のバンドで他に希望者がいなかったため
ステージに立った経験のない宗太がボーカルを任されることになる。
文化祭には女子軽音部こと、第二文芸部バンドも参加することになっている。
選りすぐりのメンバーのみが選ばれる第二文芸部バンドは、実力も折り紙付きで
宗太が片思いしている、幼なじみの結衣がボーカルとして参加している。
彼女にいいところを見せて振り向かせるためにも、素晴らしいライブをやるしかない。
宗太は決心し、素晴らしい演奏をしてやると意気込む。そして文化祭本番がやってきた。
しかし、練習量もやる気も足りない宗太のバンドは箸にも棒にもかからない演奏をしてしまう。
対照的に結衣の第二文芸部バンドは、素晴らしい演奏で大成功を収める。
不覚にも宗太はその演奏に感動してしまうが、素直に負けを認められない。
宗太は自分でバンドを組み直し、凄すぎる第二文芸部バンドへのリベンジを決心する。

122 名前:キラ☆キラ カーテンコール[sage] 投稿日:2009/03/25(水) 23:07:50 ID:Gx3MJxAa0
宗太は夏休み最後のあるイベントで、第二文芸部バンドを破って優勝することを決める。
メンバーには宗太の親友の和樹のほか、元軽音部の暁大、彰喜を加え、練習を開始する。
しかし、自己中心的な宗太、技術的に足りない和樹、目立ちたがりの暁大
臨機応変ができない彰喜と、メンバーそれぞれがバラバラで一つにまとまらない。
本番に向けた練習として出演したライブでもステージ上でケンカを始める始末。
ライブを見に来ていた結衣にも、こんな宗太たちには絶対に負けないと言われる。
イベントの審査員を務めるという村上にも優勝は無理だと断言され、宗太に火がつく。
彰喜の実家のお寺に場所を借り、泊まり込みでの合宿を決行することに。
お互いをアダ名で呼ぶ、オリジナル曲を作る、演奏の練習をするなどして
宗太たちは本番に向けて着実に成長していく。
合宿も終わり、イベントが二日前に迫った日、宗太は和樹が倒れたと連絡を受ける。
急いで病院に行く宗太だったが、病院に着くと和樹はピンピンしている。
心配ないという和樹に対して、宗太はどうしても不安を拭えない。
前日の練習や本番前になっても、何もないところで和樹が転倒するため
ついに痺れを切らした宗太は、和樹の妹に本当に大丈夫なのかを問いただす。

123 名前:キラ☆キラ カーテンコール[sage] 投稿日:2009/03/25(水) 23:08:53 ID:Gx3MJxAa0
宗太の剣幕に、和樹の妹は言いにくそうに口ごもる。
そこに和樹が現れ、宗太に自分が筋萎縮性側索硬化症であることを明かす。
それは筋肉が萎縮して動かなくなってしまう病気で、原因不明で治療法もない。
和樹はいつか機械がないと呼吸すらできない体になってしまう。
それを知った宗太は、本番でも和樹のことが気になって、うまく歌うことができない。
一曲目をなんとか惰性で歌い終えるが、出来は酷かった。
なんとか立て直して二曲目を弾き始めようとするが、宗太は泣いてしまい歌が歌えない。
そんな宗太を和樹は殴りつける。そして和樹は宗太に言った。
例え病気で体が動かなくなってしまうとしても、この今という瞬間を大事にして
皆で最高のステージにしたい。和樹のその一言によって
宗太は自分を取り戻し、そして合宿中に作ったオリジナル曲の演奏を始める。
吹っ切った宗太たちの演奏は、十分満足のいくものだった。
イベントでは第二文芸部バンドが優勝したものの、宗太たちは努力賞を貰い
また仲間と一緒に最高の思い出を作ることができた。


124 名前:キラ☆キラ カーテンコール[sage] 投稿日:2009/03/25(水) 23:16:09 ID:Gx3MJxAa0
そうして夏が終わり、学年も上がって宗太は三年になっていた。
まだ体を動かせる和樹を呼び出し、宗太は学園をやめることを告げる。
宗太はあのイベントの後、村上の好意で村上のバンドに手伝いとして通っていた。
そのままゆくゆくは自分のバンドを組むことも考えに入れてのことだった。
退学届けを出す前日の夜、見納めに夜の学園に来た宗太は
偶然忘れ物を取りに来た結衣に出会う。学校をやめることを結衣に告げようか迷うが
結局言うタイミングを逃してしまう。
宗太は自分も忘れ物をしたことにして、一緒に校舎に入ることにした。
結衣と宗太は昔の第二文芸部の部室で一年前のイベントを懐かしむ。
たまたま置いてあったギターでセッションをした後、結衣は宗太が自分勝手だと怒り出す。
その態度で結衣が退学について知っていることを宗太は悟る。
そしていきなりセクロス。結衣に押されて唐突にセクロス。
体で宗太を引き留めようとしたとか、そういう意図があったらしい。
でも結局宗太は学校をやめる。青空の下で宗太と結衣が思いの丈を叫ぶ。
終わり


126 名前:キラ☆キラ カーテンコール[sage] 投稿日:2009/03/26(木) 12:25:28 ID:ILTmlXF10
Second Stage(2部)
前作キラ☆キラのきらりTRUEエンドから数年後の話。First Stageのちょっと後。
村上のバンド、ハピマニは解散の危機に瀕していた。
アキのメジャーデビューでチケット売り上げが落ち、バンド自体に勢いがなくなっている。
そして何より、どんな時でも大したことないなと笑っていた村上の元気がない。
売り上げより何より、村上に覇気がないことがハピマニに影を落としていた。
ある日、スタジオでライブに向けた練習をするハピマニだったが
何度も凡ミスを繰り返す村上に、屋代が怒ってバンドを辞めると言い残し帰ってしまう。
その日は練習を続けられないと思った村上は、寿太郎と岡路も家に帰す。
眠り姫のミルだけは村上以上にマイペースな態度だった。練習を切り上げて帰ろうとせず
手作りのクッキーを村上に振る舞い、それを食べながら適当に二人で合わせをする。
ミルはこうして気ままに演奏すると楽しいと言う。
村上も楽しいと思うものの、それがやる気には繋がらなかった。

127 名前:キラ☆キラ カーテンコール[sage] 投稿日:2009/03/26(木) 12:27:21 ID:ILTmlXF10
バンドを辞めた屋代が家に帰ると、アキが美佳の手料理を食べに家に来ていた。
メジャーデビューしたアキだが、貧乏なのは相変わらずで、屋代の家に来ては
美佳のご飯をタカることがもはや習慣になっていた。
屋代が二人にハピマニを辞めたことを告げると、アキは自分が辞めたせいでバンドが
ダメになってしまったのではないかと責任を感じてしまう。
アキはデビューして以来、自分の好きに歌を歌えないことをストレスに感じていた。
屋代は父親のようにアキを諭すと、今は村上が人生を振り返って立ち止まる時期なのだと言う。
屋代は村上が意外と繊細で、抱え込みすぎる性格であることを理解していたのだった。
一方、宗太は入院するようになった和樹の見舞いに来ていた。
和樹は体が動かせない分、作曲をして宗太の夢に貢献しようと頑張っていた。
自分も頑張らなければと思う宗太に、和樹の妹が結衣との関係の進展を尋ねる。
実は学校での一件以来、宗太はロックじゃないという理由で結衣に会っていなかった。
携帯を壊して連絡先すら知らないという宗太に、連絡先を押しつける和樹の妹。
連絡先があっても連絡をとらなければいいという和樹の妹に、言い返すことができなかった。

128 名前:キラ☆キラ カーテンコール[sage] 投稿日:2009/03/26(木) 12:29:54 ID:ILTmlXF10
そのころ結衣は、前島祐子と一緒に樫原紗理奈と喫茶店で会っていた。
夏のライブイベントのスポンサーになった紗理奈は、素性のはっきりとしている
結衣と祐子をアルバイトとして雇い入れて、人手が不足しがちなのを補おうとしていた。
そのイベントとは後発のプロデュースを始めた八木原が
ハピマニの結成五周年を祝うために企画したイベントである。
サプライズとして一夜だけのスタジェネ復活に加えて、宗太のバンドのデビューライブ
そして、きらりボーカルの元祖第二文芸部バンドの再結成が企画されているイベントでもあった。

平常通りのハピマニのライブ当日。屋代が辞めてしまったことでライブにはならない
そう判断して、村上はライブをキャンセルしていた。
バイトの予定もなく、やることのない村上は雨の降る街をブラついていた。
そこに寿太郎から電話がかかってくる。村上は寿太郎もやめたいと言い出すのではないかと思う。
もしもそうなら、自分もバンドを辞めようと決心する。しかし、寿太郎が切り出したのは
例え村上がハピマニを辞めても、自分は辞めないという激励だった。
それを聞いた村上は音楽を辞め損なった。人生はうまくいかないと再認識する。

130 名前:キラ☆キラ カーテンコール[sage] 投稿日:2009/03/26(木) 12:34:45 ID:ILTmlXF10
村上が家に帰ると、そこには全身ズブ濡れのミルが立っていた。
どうやら家の鍵やサイフが入ったカバンを落としてしまい、村上の所に来たらしい。
村上はミルを家に招き入れ、風呂を貸してやったりして世話を焼く。
バンドが解散の危機に瀕しているというのに、ミルの態度は相変わらずだった。
村上はなんとなくミルとの出会いを思い出す。
当時、ミルは駅前の路地でベースを抱え込んで眠っていた。
田舎から思いつきで上京してきたミルにはお金がなく、仕方なく路上で寝ていたのだ
いい加減なミルを放っておけない村上は、ミルをひとまずアキに預けることにする。
二人は性格は正反対だったが不思議と気が合い、ミルが一人で生活できるようになってから
本人の希望でハピマニに加入することを認めたという経緯があった。
昔を懐かしむ村上は、ふと部屋にミルと二人きりであることを意識してしまう。
ピンク色の気配に慣れない村上は、酒を飲む事でこの空気を払拭しようとする


131 名前:キラ☆キラ カーテンコール[sage] 投稿日:2009/03/26(木) 12:38:41 ID:ILTmlXF10
酔った村上は、自分には鹿之助やきらりみたいなキラキラしたものがないと泣き出す。
才能がないのだから努力するしかない、しかし努力しても人並みにしかなれない。
音楽の片手間に、恋とか仕事をやれるほど器用でもない。
だからこそ、自分は必死で頑張らなければ周りに集まってくれる人に申し訳ない。
しまいにはロックと結婚すると言い出す村上に、ミルは音楽をやめてはいけないと励ます。
村上から音楽を取るとなにもない。それに、ハピマニというミルの大切な居場所まで無くなってしまう。
村上はミルの言った自分の居場所という言葉を噛みしめる。
ミルがハピマニをそんなに大切に思っていてくれたことが、素直に村上は嬉しかった。
今までは、やらなければいけないという責任感でハピマニを支えていただけだった。
それを、初めて自分からやりたいと思っていることに村上は気がつく。
その翌日、村上とミルはやることもなく街を歩いていた。その道すがらミルは
村上の才能が人に好かれることだと言う。村上のキラキラはその才能に他ならない。
周りの人間は村上が好きなのだから、難しい事を考えずに、皆に迷惑をかければいい。
今一番したいことをミルに聞かれて、村上は屋代に心から謝ることだと言う。
ミルは満足そうに笑い、やっぱり村上はいい人で、そういう村上は好きだと告げて走り去る。
それを見送った村上は甘酸っぱい恋のような気持ちを感じる。

132 名前:キラ☆キラ カーテンコール[sage] 投稿日:2009/03/26(木) 12:42:42 ID:ILTmlXF10
その後、村上は石動千絵や和樹に再会する。千絵はボランティアとして和樹の散歩をしている。
そこに相変わらず空気の読めない発言をする宗太もやってきて、村上を怒らせるような発言をする。
いつまでもウダウダやっているならぶち倒すという宗太に、村上は怒りを隠しきれない。
それを見て千絵は、まだ村上のロック魂が死んではいないと笑う。
パンクロックとは怒りに突き動かされて何かを表現をすることだ。
村上は学生時代に鹿之助たちに知ったかぶりでレクチャーしたことを思い出す。
そして、自分がどれだけ周りに支えられてきたのか改めて気づかされる。
ようやく村上は悩みを吹っ切る事ができる。
後日、ハピマニの五周年ライブの打ち合わせにやってきた屋代に村上は気持ちのいい土下座をする。
ようやくやる気の戻った村上を見て、屋代もハピマニに戻る事を決めた。
そんなこんなで復活したハピマニだったが、深刻な問題を抱えていた。
まずそもそもボーカルがいない。アキが辞めて以来のボーカルだった屋代は
ギター一本に絞りたいという理由からボーカルを辞退してしまった。
寿太郎や岡路は問題外で、ミルの歌は悪くはないが歌っている間の顔が酷い。
最悪、村上が歌うしかないが、それではコミックバンドになってしまう。
そこで村上はボーカルに募集をかけ、オーディションを行う事になる。

133 名前:キラ☆キラ カーテンコール[sage] 投稿日:2009/03/26(木) 12:44:00 ID:ILTmlXF10
何人かオーディションを行うものの、ハピマニのボーカルにふさわしい人物がいない。
そして最後の一人。その人物は顔を隠すようにしていて、喋りもボソボソしている。
村上は期待はできないと思いながらも試しに歌わせてみた。
すると、信じられない歌のうまさでハピマニのカラーにも合っていた。
しかし長年聞いた歌声を間違えるわけもなく、村上はすぐにそれが変装したアキだと気づく。
アキはプロでうまくいかない自分に落ち込み、商業プロは辞めた上で
ハピマニのボーカルとしてもう一度やり直したいと考えていたのだった。
村上はプロを辞めることは認めず、兼業で掛け持ちするなら認めるという条件を出した。
そうして、ハピマニのボーカルにはもう一度アキが収まることになった。

134 名前:キラ☆キラ カーテンコール[sage] 投稿日:2009/03/26(木) 12:52:40 ID:ILTmlXF10
そしてハピマニ五周年ライブの日がやってきた。
鹿之助たち元祖第二文芸部バンド、宗太たちのバンド、アキボーカルのハピマニ
アメリカ帰りの殿谷の入ったスタジェネ。
懐かしさの募るメンバーがライブハウスに集まってくる中、村上は会場に一番乗りして皆を迎えた。
凄いメンバーに囲まれて、自分が今ここに立っていることが村上は信じられない思いである。
と同時に、今まで自分を支えてここまで連れてきてくれた皆への感謝で目が潤む。
万感の思いで一人で黄昏れていた村上をアキが呼びにくる。
久しぶりに女装した鹿之助のお披露目のためだった。
鹿之助はまるで時間が止まったかのように、あの時のまま女子顔負けの女装を披露していた。
ステージ前に皆が集まる中、村上は本日の主役として挨拶をすることになる。
そこで元祖第二文芸部バンドが、村上の”あの”言葉を聞きたいと囃し立てる。
最初は何の事かわからなかった村上も、次第に何の事を言ってるのか気づく。
元祖第二文芸部バンド、殿谷、村上だけが分かるあの言葉。村上はマイクを手に叫んだ。
この世で一番素晴らしいロックンロールのその正体は、熱いハートだ!
そして今そこにいる全員でキラ☆キラを歌って演奏してエンディング。

135 名前:キラ☆キラ カーテンコール[sage] 投稿日:2009/03/26(木) 13:01:55 ID:ILTmlXF10
カーテンコールは1部と2部があって、これで終了。
前作をやっていないと多分にわからないところがあるかと思います
1部は本当にどうでもいいので、2部での宗太の存在は大体無視しています。

ぼちぼち「永遠の終わりに」が終わるので、予約しておきます。

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