911 名前:ゴア・スクリーミング・ショウ [sage] 投稿日:2006/02/25(土) 19:21:08 ID:LKcfxTTO0
○舞台
呉仁町という田舎町が舞台。
といっても結構にぎやかな商店街もある。
いつもはのどかな町なのだが、最近、女子学生が失踪するという妙な事件が多発している。

○主要登場人物
・仁野恭司
本編の主人公。三年ぶりに生まれ故郷の呉仁町に戻り、地元の学園に編入。
見知った顔はたくさんいるが、三年のブランクのため皆どこかよそよそしい。
ギター好きで、特撮物の怪人フィギュア好きで、メタル好き。
・一柳あかね
勝気で積極的な恭司の幼馴染。以前は恭司と仲が良かったが、三年前の強姦未遂事件
(恭司がやったわけでなく、あかねを嫌うグループが恭司とあかねを無理矢理セックスさせようとした)のため、
二人とも再会を喜ぶより、戸惑いや気まずさの方が大きい。
・双木葵
内気だが時に大胆、しかし根暗な少女。
性格に似合わず、デスメタル・ゴシックメタルと呼ばれる類の音楽が好き。
なんだか分からないが、編入してきた恭司に興味を示している。
・深園希衣佳
社長令嬢、才色兼備(と言っても本編にはあまり絡んでこない設定)のお嬢様。
実は恭司が以前いた学校にいたのだが、恭司よりも先に転校していた。
恭司との再会は全くの偶然。同じ転校生同士、気が合う友人になる。
・さいたま闇子(夢川姫子)
恭司の保護者で、叔母。ほわほわしたお姉さん。
アングラオカルト雑誌のライターをやっており、呉仁町の土地の伝承などを調べている。
さいたま闇子はペンネームで、本名を呼ぶとキレる(名前が嫌いらしい)。
・ユカ
素性も何も謎の少女。恭司は転校初日に彼女と出会う。
初対面のはずの恭司を何故か好いている。
男女問わず、恭司の身近にいる人間を激しく嫌っているようだが、
一転、素直な子供のように振る舞い、愛らしく無邪気に他人と接することもある。

912 名前:ゴア・スクリーミング・ショウ [sage] 投稿日:2006/02/25(土) 19:23:22 ID:LKcfxTTO0
○その他の登場人物

八瀬由規
闇子の幼馴染。ずっと音信不通(というか失踪状態)だったが、突然闇子のアパートに転がり込んでくる。
何年も前から、何かを探しているらしい。
長身痩躯で険しい顔をしている。
特技はギターと、顔に似合わず料理。

ゴア・スクリーミング・ショウ
黒マント、鉄仮面、猫帽子を身に着けた謎の怪人。
マントの下に何十もの職種を持つ化け物であり、突然現れる。
ユカのことが大好きで基本的にそばにいる。
特技はユカを楽しませるための人形劇とトラックの運転。

桃音
容姿は老婆で、孫ほど年が離れているようにしか見えないユカの母親を名乗る。
ユカを恐れている。
特技は人間絨毯。

913 名前:ゴア・スクリーミング・ショウ あかねルート [sage] 投稿日:2006/02/25(土) 19:26:33 ID:LKcfxTTO0
三年前のことがあるとはいえ、昔も今も恭司のことが好きなあかねは以前の仲の良かった関係を取り戻そうと、
帰ってきた恭司に積極的に接してくる。
そんな中、闇子から土地の伝承の取材に誘われる二人。
学校の裏手にある山に来たものの、そこら辺を散歩でもしてろという闇子の言葉に従い、適当にぶらつく。
そこで奇妙なレンガ造りの古井戸を発見し、調べようとしたところ、突然謎の少女・ユカ現れる。
ユカはあかねに対し「いい子ぶりっ子してるあなたをみんなうざったいと思ってる。気付いてないの?」と
いきなり辛辣な言葉で責め立ててくる。
突然のことで恭司は気分を害されるが、あかねは落ち込んでしまう。
とりあえず、変な女の子に絡まれたということで自分たちを納得させ、その日は終了。
その後、なんやかんやと日々は流れ、不良グループの頭・貞島があかねにちょっかいを
出してきたりもするけれど、恭司が教室のど真ん中であかねに告白同然のアプローチを仕掛け、二人は晴れて公認カップルになる。
(続く)

914 名前:ゴア・スクリーミング・ショウ あかねルート [sage] 投稿日:2006/02/25(土) 19:31:07 ID:LKcfxTTO0
後日。
あかね達(恭司・あかね・葵・希衣佳・その他)は校外学習で先の裏山に来たところ、今まで存在も知らなかった謎の洋館を発見。
行ってみると桃音と名乗る老婆が現れ、「病弱で学校にも行けない娘に会ってください」と懇願するように恭司たちに頼み込む。
しようがなく行ってみると、現れたのはなんとユカ。
「この間は井戸のところで、意地悪してひどい事を言ってしまった」と謝ってくる。
あかねは許し、ユカと仲直りするものの、恭司は何となく釈然としない。
だが以前とは違い可愛らしく、べったり懐いてくるユカを見て、やはり許してあげようと決める恭司。
どうやらユカは恭司のことが大層お気に入りらしい。
その後、洋館を辞去する時に、何故か桃音は助けを求めるような目で恭司たちを見るが、謎の黒い影を認めると、
怯えの表情を見せて屋敷の中に逃げていってしまう。
帰りの山中、無精ひげを生やした長身の怪しい不審者と遭遇。
しきりに屋敷のことを聞き出そうとしてくるが、最近多発している失踪事件のこともあり、怪しい人物ということで無視して帰校。
(続く)

915 名前:ゴア・スクリーミング・ショウ あかねルート [sage] 投稿日:2006/02/25(土) 19:35:03 ID:LKcfxTTO0
後日。
恭司があかねと一緒に下校していると、山の脇の道路であかねがユカをみかける。
何をしているのかと追いかけていくと、ユカは件の古井戸の中に入っていってしまった。
中をのぞくと縄梯子がかかっており、心配だということで古井戸に入って行く恭司とあかね。
なぜか井戸の底には通路があり、そこを進んでいくと、最奥の石造りの部屋にユカはいた。
ここでまた初めて会った時のように、ユカはあかねに対し酷い言葉を投げかけてくる。
恭司の近くにあかねがいることが気に食わないらしいが、あまりの台詞に今度こそ恭司は立腹。
もうユカなど無視して部屋を出ていこうとしたところでゴア・スクリーミング・ショウと名乗る怪人がいきなり現れ、出口をふさぐ。
うろたえる恭司とあかねをよそに、ゴアはあかねの心の内を代弁するかのような人形劇を始める。
「自分はいい子だから、病弱で学校にも行けないユカちゃんのお友達になってあげなくちゃ」
「こんな優しい私を見れば恭司も惚れ直してくれる」
「弱者をいたわる優越感は幸せ」
心の隅では思い当たる節があるのか、泣き出すあかね、そして切れる恭司。
うるさくわめく二人に(正確にはあかねに)興を殺がれたユカが怒り、突然ゴアとともに消えてしまう。
ワケが分からず井戸の口まで戻ってくると、縄梯子をはずしてふたをしようとしているユカの姿が。
やめろと叫ぶが、ユカは二人を井戸の中に閉じ込めたまま行ってしまう。
落ち着いたあかねと、なんやかやと出口を探り、何とか別の出口を発見、以前山で会った長身の男に救出される。
男は八瀬由規といい、足をひねったあかねを病院に送ると、これからしばらく闇子の家に居候するとのこと。
突然のことだし初対面での印象の悪さから、恩人とはいえ何となく納得がいかず憮然とする恭司。
しかし、ギターの腕が自分よりもかなり高いと知るや、多少態度を軟化させる。
由規はユカやゴアのことを聞きたいらしい。
そして命に関わるからもうあいつらに近づかず、屋敷にも近づくなと恭司に警告する。
(続く)

916 名前:ゴア・スクリーミング・ショウ あかねルート [sage] 投稿日:2006/02/25(土) 19:40:31 ID:LKcfxTTO0
後日。
雨の振る住宅街で、由規はユカと出会う。
やっと会えたと狂気染みた笑いを浮かべ、いきなりユカに発砲する由規。
どうやら早由海(さゆみ)という彼の奥さんをユカとゴアが惨殺したらしい。
その恨みを晴らすため、由規はユカを追っていた。
だがここでまたも突然ゴア登場。
ゴアの怪力にねじ伏せられる由規だが、身に着けていたペンダントを振りかざすとゴアは近づけない。
由規自身も良くは分かっていないが、このペンダントは銃で撃たれても死なないゴアとユカにすら苦痛を与えられるモノらしい。
しかし左腕を折られた由規はなすすべもなく逃げる。そこで帰宅中の恭司とあかねに遭遇。
恭司を見ると、なぜかユカとゴアは消えてしまった。
折られた腕に添え木を当て無理矢理応急処置をする由規。
恭司は医者に行くよう勧めるが、聞く耳持たずにどこかに消えてしまう。

その後、消えた由規を探しに、そしてゴアやユカは何者なのかという疑問を解決しに、
危険だからとあかねは置いて一人裏山の洋館に訪れる恭司。
ユカとの対面を果たすが、あかねも隠れてついてきてしまっていた。
由規をどうしたのかと問うと、何故かしきりに夕食を食べて行けと勧めてくるユカ。
わけが分からぬまま運ばれてくる夕食の皿。
その上にはペンダントを握り締めたまま切断された右腕が乗っていた。
これにはあかねが激昂しユカをひっぱたくが、全く効いたふうでもなく、恭司は由規の腕とあかねを引っ張って館から逃げようとする。
しかしユカの力により異次元化した洋館の中をさまよい、ついにあかねとはぐれてしまう。
(続く)

917 名前:ゴア・スクリーミング・ショウ あかねルート [sage] 投稿日:2006/02/25(土) 19:46:15 ID:LKcfxTTO0
ペンダントにはユカとゴアの力を封じる能力もあると分かり、異次元空間から脱出。
そこは最初にいた場所で、逃げ回っていたと思っていたが実はほとんど動いていなかったらしい。
するとそこに虫の息の由規と、逃げようと慌てふためく桃音の姿が。
右腕を切り取られ、左腕も折られている由規は、もはや自分はもう助からないからと言い、
恭司に5分だけあかねを探し、ペンダントを持って桃音と脱出するように言う。
由規は腹にダイナマイトを巻きつけており、自分ごと館を爆破する気でいた。
そして恭司たちが無事逃げ切っていることを祈りライターで服ごと着火しようとしたその時、由規の前に現れるゴア。
そのマントの中に収まっている、うつろな表情のあかねをみて驚愕する由規。
逃げろと叫ぶが、もはやなすすべなく、ゴアの手によってダイナマイトに着火され、由規ごと館は吹っ飛ぶ。

一方の恭司と桃音はエントランスでユカと対峙しており、発狂した桃音がユカと刺し違える形で死亡。
直後、爆風で恭司は館の外にまで飛ばされるが、結局あかねを見つけられず死なせてしまったと悔いる。
その時、瓦礫のそばにあかねの姿が。
さしたる傷もなく、それは瓦礫に守られて飛ばされてきたからだと思い、その幸運に喜ぶ。
恭司は、由規の犠牲によって悪夢から解放されたのだと、その死を悼んだ。
(続く)

918 名前:ゴア・スクリーミング・ショウ あかねルート [sage] 投稿日:2006/02/25(土) 20:11:41 ID:LKcfxTTO0
翌日。
何も知らないながらも、由規の様子と館の爆発事件から何かを察していた闇子だが、
コインロッカーに残された由規のノートを読み由規の死を確信し気落ちする。
そのノートは彼の妻、早由海が殺された直後のことから、ユカ達を追い続ける日々を綴った手記であった。

家に帰ると、恭司とあかねが愛し合った直後の現場に遭遇する闇子。
昨日の今日で、由規も死んでしまったというのに、この二人はこんなことをしているのかと闇子は
少々嫌な気分になるが、由規との交流も少なかったし仕方ないのかもしれないと思い直し、大人な態度で二人に釘をさす。
一方、恭司はあかねに誘われるがままにセックスしてしまったが、あかねの様子がおかしい事には気付いていた。
由規の遺品であるペンダントを身に着けていると嫌がり、それを外させてしまったり、あからさまに闇子を挑発するような
行動を取ったりしている。
次の日のあかねはさらにおかしくなっており、ほとんど半裸の状態で、学校に行こうと恭司を家まで起こしにくる。
たしなめる闇子に対しては普段からは想像もつかないような言葉で罵る。
事情を聞いても闇子の事を罵り、「恭司が好きだから」とはぐらかされてしまい、そして学校での行為を誘ってくる。
そのころから恭司は、何か自分が悪い夢でも見ているように感覚に陥ってくる。
学校での行為を終えると、さらに悪夢の感覚が増してくる。
死んだと思っていたユカが転校生としてやってくる。
消えたと思っていたゴアが教師として現れる。
いかれた授業が行われる教室で、淫らな行為に耽るあかねと恭司。
恭司はもはや狂気の世界としか思えないこの状況に流され続ける。
(続く)

920 名前:ゴア・スクリーミング・ショウ あかねルート [sage] 投稿日:2006/02/25(土) 20:29:59 ID:LKcfxTTO0
ところが、ふと呟いた昔の思い出にあかねが全く反応しないことから、これはあかねではないとぼんやり理解する恭司。
しかし、ユカの見せる狂気の世界でまた乱交が始まる。
死体のような容貌の由規とユカが交わり、その隣であかねが恭司に口淫する。
大事な何かを思い出せない恭司が隣の由規に問いかけると、死んだようになっていた由規の表情に生気が宿り
力を振り絞って『ペンダント』と口を動かす。
そして、ユカとゴアの力を無力化できるペンダントのことを思い出し、幻想の世界を振り切り、
自分の部屋に戻ってあかねに外せといわれたペンダントを再び手にする。
そこにあかねが現れるが、こいつがあかねではなくユカだと見破る恭司。
ユカは、自分は恭司のことが好きで恭司はあかねのことが好きなのだから、このままでもいいではないかと迫るが、
無論恭司は納得しない。が、どうしても恭司の気を向けたいユカは、今度はこの体を殺すと迫ってくる。
しかし恭司はあかねを殺すなら俺も死ぬと言い切り、ユカは恭司の心はもはや自分に向くことはないと絶望する。
そしてあかねの体を開放し、そのまま悪夢の世界を破壊し始めるユカとゴア。
逃げるあかねと恭司だが、もう駄目かという所で恭司がゴアに向かってペンダントを投げると、世界は完全に消え去る。
ユカとゴアも消え去り、恭司とあかねはもとの世界に戻り、平穏な日常を取り戻すことが出来たのであった。
(了)

ごめん長すぎた・・・

926 名前:名無しさん@初回限定 [sage] 投稿日:2006/02/26(日) 11:36:18 ID:agicY0Jp0
マントの下に何十もの職種を持つ化け物であり、突然現れる。

志村ー、触手!触手!

936 名前:ゴア・スクリーミング・ショウ 葵ルート [sage] 投稿日:2006/02/27(月) 00:03:11 ID:V2gyvvGk0
ひょんなことからメタルが共通の趣味であることを知る二人。
あかねと葵は幼馴染でいつも一緒にいるので、恭司・あかね・葵と一緒に下校するようになる。
あかねから見ると、葵は鈍くさくて心配だということで、昔から自分が世話をしてあげているという心持らしい。
あかねは喧嘩っ早い恭司のことも心配して、世話を焼き色々と言ってくるが、そのあかねを見る葵の態度は妙に空々しい。
こちらに見えぬようあかねを冷笑したりする葵に気付き、なんとなくそれが気にかかる恭司。
で、後日闇子に誘われ、あかねとさらに葵も加え、ともに土地の伝承の取材のため裏山に行くことに。
散歩でもしてこいというので三人で歩いていると案の定井戸を見つけ、調べようとするとやっぱりユカ登場。
あかねをなじり、今度は葵にも矛先を向け「自分が嫌で世界から消えたいんだ?」と見透かしたようなことを言い始める。
やはり気分が悪くなる三人であるが、たちの悪い冗談を聞かされたことにして自分たちを納得させる。
その後、闇子に誘われ一行は喫茶店に行くことになるが、これが自前のオーディオ設備を使い店内でメタルを流しまくる個性的な喫茶店。
恭司と葵はメタルが大好きなため話が弾むが、それが面白くないあかねは帰ってしまう。
それを見た葵はやはり冷笑を浮かべる。
恭司は思い切ってあかねのことが嫌いなのかと問うが、嫌ってはいないと答える葵。
その日はそれで葵を家の近くまで送っていき別れる。
その後、恭司と葵は一緒に下校したり、一緒にライブに行ったりして親睦を深める。
共通の趣味があるので話も弾み、人見知り気味な葵も恭司に対しては気楽に話し、笑顔を見せる。
ライブの帰り、家が貧しいのでとライブのお土産を買うこともしなかった葵に、せめてもの思い出の品として、
恭司はクレーンゲームでとった熊のぬいぐるみと手鏡をプレゼントする。
あかねは二人の仲が目に見えて良くなることが面白くないようであった。
(続く)

937 名前:ゴア・スクリーミング・ショウ 葵ルート [sage] 投稿日:2006/02/27(月) 00:07:08 ID:V2gyvvGk0
あかね達は校外学習で先の裏山に来た。謎の洋館の発見、桃音との出会い、そしてユカとの再会。
ユカはあの井戸での暴言のことを素直に謝る。
「友達がいなくて、何かお話がしたかったけど、何を言えばいいのか分からなかった」
と泣きながらすがるユカを見て葵もあかねも許す事に決める。
あんなことを葵に言ったユカに、どうしても不信感が拭えない恭司であったが、みんなに責められやむなく水に流すことにする。
帰りの山中、やはり葵とばかり話す恭司のことが癪にさわるあかね。
長身の怪しい不審者と遭遇するが、無視して帰校。
その日の放課後、不良グループの頭で病院長のお坊ちゃんでもある貞島が、あかねに誕生パーティの誘いをかけてくる。
昔から男勝りな行動をしてきていたので、ちゃんと女の子として扱われることにまんざらでもない様子のあかね。
しかしそれは、恋愛事に疎そうなあかねが貞島に口説き落とされるかどうかを賭けた不良たちの遊びであった。
そのことを知っていた葵は、真実を知れば深く傷つくであろうあかねのことを思い、なんとかして誘いを断らせようとする。
だが恭司と仲良くなっている葵の言葉は逆効果でしかなく、恭司も快くは思わなかったが止めることでもないだろうと口を出さず、
結局あかねは貞島の誘いに乗る。
(続く)

938 名前:ゴア・スクリーミング・ショウ 葵ルート [sage] 投稿日:2006/02/27(月) 00:08:37 ID:V2gyvvGk0
そしてあかねは貞島の誕生パーティに行き、貞島率いる不良グループから輪姦されてしまう。
次の日、あかねは病気と称して入院し、事実を知った恭司は自分があかねを止めなかったせいだと自分を責める。
葵も悔やんでいたが、何か別の理由であかねに対する激しい罪悪感を抱いている様子である。
自責の念に打ちのめされて帰宅するとそこには山中で出会った長身の男・八瀬由規がいた。しばらく闇子の家に居候するという。
後悔の気持ちを抱えたままの恭司はそんなことを気にして入られなかったが、由規は山中の館やそこにいたユカのことなどを
恭司から聞きだし、もう館やあの女には近づくなと警告する。
一日たっても暗い気分の葵と恭司であったが、二人で山に登って懺悔しあうことで心持ち気分が晴れる。
そこで突然の豪雨に見舞われ、帰るに帰れなくなってしまう二人。
しかしユカが現れ、自分の家に寄っていけば良いと提案する。
由規の警告が頭を掠めるが、別にこんな子供一人、気にすることもないと二人はユカの招きに応じる。
そこで不思議の国のアリスのようなかわいい衣装の着替えを用意された葵は、いままでの鬱々とした表情を一転させ、明るく高揚した気分になる。
恭司はその変化に戸惑うが場の雰囲気に飲まれ、いつになく積極的な葵の誘いに乗って、人の家だというのに性行為にいたる。
(続く)

939 名前:ゴア・スクリーミング・ショウ 葵ルート [sage] 投稿日:2006/02/27(月) 00:09:15 ID:V2gyvvGk0
行為の後、恭司は昨日の今日であかねのことがあったというのに、こんなことをしてしまった自分達に呆れる。
そしてまたも何かを後悔し始め、消えたいと呟く葵。何が原因なのかも分からず恭司が困惑していると、
ベッドのふちからいきなり顔を出し、狂ったように飛び跳ねまわる謎の怪人が現れる。
驚き呆然とする二人に、怪人はゴア・スクリーミング・ショウと名乗り突然人形劇を始める。
恭司の横にはいつの間にかユカがおり、ゴアをはやし立てる。
人形劇は、葵が今まで心の内に隠していた、あかねに対する憎しみをぶちまけるものであった。
「いつも人のことをトロいと見下しているあかねのことなんか昔から大っ嫌い」
「三年前のあかねの強姦未遂事件の時、私は止めもせず陰から見ていて、いい気味だと思っていた」
「あかねは恭司のことが好きみたいだから、彼のことを奪ってしまえばきっとあかねを落胆させられてすっとする」
暴かれる心情を言葉では否定するが、心では否定しきれない葵は泣き出してしまう。
恭司も葵を見る視線にわずかばかりの苦々しさが混じる。
そこにいつの間に葵から取ったのか、恭司のプレゼントした手鏡を葵にかざすゴア。
恭司の視線に耐え切れず、恭司にまで嫌われてしまったこんな自分はもう嫌だと、誘われるままゴアの方に進むと葵は消えてしまった。
状況が理解できない恭司に、ユカは「恭司はここから一生出さない。恭司は私だけのもの」とゴアの手にかけようとする。
その時、由規が館に現れる。桃音がユカを裏切って由規を招きいれたようだ。
怒って桃音をゴアに殺させるユカ。
由規は、自分の妹を殺して満足かと言い放ちユカに向かって発砲、ユカは半分に千切れゴアも動かなくなる。
ユカは由規の妻・早由海の仇で、あの老婆のような桃音はユカの妹だと由規はいう。
由規に葵のことは諦めろと言われ、恭司は鏡だけ拾って引きずられるように館から脱出する。
そして半身の状態でまだ生きているユカを、由規は爆薬で屋敷ごと爆破する。
葵は消えてしまったがそれは受け入れていくしかないと由規に諭され、呆然としたままその日は終わる。
(続く)

941 名前:ゴア・スクリーミング・ショウ 葵ルート [sage] 投稿日:2006/02/27(月) 00:12:04 ID:V2gyvvGk0
次の日、復讐を遂げた由規はいくらか落ち着いた態度で恭司と接する。
いまだ気持ちの整理のつかない恭司に、闇子は出張に行くからと由規に恭司の面倒を見てくれと頼む。
由規はお守りとして、もう必要がなくなったと、身に着けていたペンダントを闇子にやる。
もともとこのペンダントは、ある事情でユカに狙われるかもしれない闇子にあげる予定だったらしい(※1)。
恭司はまだ落ち込んだままで、ギターを弾きながら話を聞いてくれる由規に、心情を吐露した。
気晴らしにと恭司が外に出て散歩をしていると、葵の家で、消えてしまった葵の葬式が行われている。
やはり爆発に巻き込まれて死んでしまったのかと、その葬式に顔を出すが、
葵の母は狂ったような笑い声を上げ、参列者は故人を悼むどころか聞くに堪えない悪罵を浴びせる。
状況が分からずに、恭司が献花に棺桶の前に立つと、中にはライブのプレゼントであげた熊のぬいぐるみが入っていた。
何の悪い冗談なのかと激昂し、遺影のガラスを見ると、消えてしまったお姫様姿の葵の顔が映る。
わけが分からずに逃げ出して、混乱しながら学校に行くと、そこでも現実離れした光景が広がる。
生徒が教師に食われる幻覚を見る恭司。そして両手にパペットをつけたクラスメートたちがそんな恭司をあざ笑う。
気が狂いそうになる恭司だが、そこに由規が車で駆けつける。
範囲は分からないが、どうやらユカは死んでおらず、彼女の仕業で町も人間もみんなおかしくなってしまったらしい。
空は真っ赤で目玉のようなものが浮かび、町には光の柱が立っている。
由規は、自分は例のペンダントに長く触れていたため、恭司はユカのお気に入りのため、狂わずに済んでいるのだろうと推測する。
打開策が見つからないが、闇子に渡したペンダントさえあれば何とかなるかもしれないと由規。
狂った町で狂った日常を何日か過ごすことになるが、鏡やガラスなど、何か映りこむものの中に稀に葵の姿が浮かび上がる。
途中で出会ったユカたちの話し振りからすると、どうやら葵はまだ生きていて別の世界に閉じ込められているようだ。
それが分かった恭司は手鏡に触れながら、あの人形劇の内容が本当だとしても、やはり葵に会いたいと望む。

942 名前:ゴア・スクリーミング・ショウ 葵ルート [sage] 投稿日:2006/02/27(月) 00:14:25 ID:V2gyvvGk0
何とか闇子に連絡をつけ、ペンダントだけを指定した電車の席に乗せて送るようにと指示し、ようやく二人はペンダントを確保する。
これで状況が変えられるはずだと二人は車で、ふっ飛ばした屋敷跡に向かう。
ペンダントを持っている自分達の周りの世界は、徐々に正常な世界に戻っている。
その様子にようやくこの世界から解放され、葵も救い出すことが出来ると恭司は安心し始める。
由規は油断はするなと釘をさすが直後、ボンネットに飛びついてきたゴアが恭司を車から引きずり出す。
さすがに慌てた由規は、ハンドル操作を誤りそのまま崖から転落してしまう。しばしの気絶から立ち直り、呆然とする恭司。
手鏡は車から落ちた衝撃で割れ、崖を降りてみても、由規の車はあとかたなく消えてしまっていた。
翌日、もはやペンダントも由規もいないが、葵だけは救い出すとの決意を秘め、屋敷跡に向かう恭司。
焼けた屋敷跡には、フロントから地面に突っ込んでいる由規の車があった。
フロントガラスから見える由規の死体。
恐怖よりも先に怒りを示す恭司の前にユヵとゴアが現れる。
葵のことを問いただす恭司にのらりくらりと答えるゴア。
なすすべもなく恭司はユカに押し倒され犯されそうになり、あんな女の事なんか忘れろと、ユカに割れて破片だけ付けた手鏡を車の方に投げ捨てられてしまう。
ところがその鏡から白い手が伸びてきて、車のドアを開け、中からペンダントが零れ落ちてくる。
その瞬間、ゴアが絶叫し、葵が現れる。恭司はユカを跳ね除けて葵のもとに駆け寄ると、
葵はもう逃げないと決意し、恭司と向かい合う。
立ち上がったユカは、恭司をたぶらかす女だと葵に怒りの表情を向ける。
屋敷が再生し、異次元のような出口のない空間に閉じ込められる二人だったが、葵はずっとこの屋敷に閉じ込められており、
この世界では合わせ鏡になった鏡は出入り口になっていると教える(さっきはバックミラーと手鏡の合わせ鏡で出てこれた)。
(続く)

943 名前:ゴア・スクリーミング・ショウ 葵ルート [sage] 投稿日:2006/02/27(月) 00:16:56 ID:V2gyvvGk0
ペンダントを持ち、ユカたちを追い詰める恭司と葵。
ユカは心底からの怒りの表情で、もう葵を殺して恭司を奪おうとゴアをけしかける。
所詮人間では化け物のゴアの動きについていけず、恭司はペンダントを使う隙もなく辛うじて葵を守ることしかできない。
しかしゴアにかまけていた恭司はユカに気付かず、葵を奪われてしまう。
気をとられたところに飛びつくゴアに、恭司は「どけ」とペンダントに念じ、ゴアとユカを吹っ飛ばす。
ペンダントの使い方は良く分からないが、念じることが必要らしい。
吹っ飛んで動かなくなったゴアに恭司はペンダントを押し当て、「消えろ」と願い、この世から消滅させる事に成功した。
その瞬間、鏡の世界が砕け散る。
唯一の友達であったゴアを消されたユカは怒り、ついにはあれだけ執心していた恭司を殺そうと鏡の破片で襲い掛かる。
が、別の破片で葵がユカの胸を突き刺し、恭司も手を添えて一緒にユカに止めをさす。
鏡の世界は完全に消え、気がつくと二人は元の屋敷跡に戻ってきていた。
しかし屋敷跡の瓦礫は消え、そこには大破した由規の車と死体だけが残されている。
住人も数日間の記憶が曖昧になってはいたが正常に戻り、由規は帰らぬ人となったが、町も全て元通りになったのであった。

その後、葵は言いたいことも言わずに勝手に全てをあかねのせいにして恨んでいた自分を恥じ、これからは逃げずにあかねと本音で向き合うと恭司に決心を伝える(※2)。
そしてあかねと葵、二人が本音どころかグーパンチで語り合うようになるのはまた後の話である。
(了)

※1何故ペンダントを闇子のために用意したかは闇子ルートで判明する。
※2エピローグではあかねが実は無事で、輪姦されそうにはなったものの逃げおおせていたことになっている。

 ちなみにあかね編で書き忘れたが、あかねルートで悪夢の世界に巻き込まれたのはゴア先生登場のあたりからで、
  それまでは現実世界。エピローグでは半裸で登校していたあかねが伝説と化している。

959 名前:ゴア・スクリーミング・ショウ 希衣佳ルート [sage] 投稿日:2006/02/27(月) 18:57:43 ID:V2gyvvGk0
偶然の再会をする恭司と希衣佳だが、恭司にとっては相手は文字通り高嶺の花。
前の学校では同じ図書委員だったので話す機会はあったものの、別段仲が良かったわけではない。
しかしこれまた偶然訪れた、旧天文部の部室で出会う二人。
未だうまくクラスになじめない転校生同士、二人は気が合うようになる。
闇子に雑誌の取材を手伝え言われ、あかねと希衣佳は喜んで同行する。
しかし希衣佳は意外にも怖い話が大の苦手で、オカルト雑誌の取材と聞くや、あまり気乗りはしなさそうである。
井戸発見、ユカ登場。
あかねを鬱陶しいと責め、希衣佳に対しては「鉄棒がいいんだ?」と意味の分からない言葉を投げかけ、あんたの顔が大嫌いと言い捨てる。
鉄棒という単語に何故か希衣佳は相当堪えたらしく、元気がなくなってしまう。
帰り道、多少元気になった希衣佳であったが、懐かしいという闇子の提案で公園に寄ることに。
鉄棒で遊ぶことになったのだが、またも希衣佳の様子がおかしいことに気付く恭司。
大丈夫だという希衣佳は、それでも鉄棒にぶら下がっただけで顔を上気させ、動こうとしない。
先ほどユカの言った鉄棒という言葉もあり、何かしら奇妙な違和感を覚える恭司であった。
その後は旧天文部に放置してあるギターをかき鳴らしながら希衣佳と和んだり、絡まれた希衣佳を助けてあげたり、プラネタリウムに行ったり。
そして校外学習の日。
以下略でユカと再会し、ユカは以前のことはごめんなさいと素直に謝る。
あかねも希衣佳も許してあげ、希衣佳の一言で恭司もしぶしぶ許すことになる。
そこでドッペルゲンガーがどうこうというオカルト話に興じることになる。
中途でトイレに立つ希衣佳だが、途中の部屋で鈴の音を聞き、好奇心でその部屋へ行くと男性器を模したバイブレーターを見つけてしまう。
それを見た途端、希衣佳は様子がおかしくなり、あろうことか自慰を始めてしまう。
(続く)

960 名前:ゴア・スクリーミング・ショウ 希衣佳ルート [sage] 投稿日:2006/02/27(月) 18:59:16 ID:V2gyvvGk0
そこにいつの間にかユカが現れる。ユカは、人の家で自慰をする希衣佳を蔑み、淫乱と吐き捨てる。
羞恥の限界に達した希衣佳は屋敷から逃げ出そうとする。が、折り悪く、帰ろうとしていた恭司たちに遭遇してしまう。
希衣佳はそのまま逃げ出すが、様子がおかしいと恭司だけで探しに行くと、気衣佳は木陰で自慰に耽っていた。
行為を恭司に見られた希衣佳はうろたえ泣き出してしまう。
恭司は暴き立てることはせず、後から追いついてきたあかね達には希衣佳が幽霊を見て怖くなり逃げてしまったと説明する。
気まずい帰り道、不審な長身の男に出会う。
男は不思議なものでも見るかのように希衣佳の顔を見てから、館のことを聞き出そうとするがやはり無視して帰ることにする。
その日は天文部室に希衣佳は現れず、一体屋敷で何があったのかと悶々としたものを抱えつつ帰宅する恭司。
そこに山中であった長身の男・八瀬由規がいた。しばらく居候して何かを調べるという。
由規は恭司に、山中にあった館とユカのことを聞き、命に関わるから、特に希衣佳をもうあの屋敷に近づけるなと念押す。
そのころ希衣佳は謎の衝動に襲われ続けていた。屋敷に捨て置いてきたはずのバイブレーターが何故か希衣佳の部屋にあり、
疼くままに自慰行為に耽る希衣佳。頭の中に謎の男の声が響き、心身ともに弱り果てるが、恭司の励ましがあり持ち直す。
が、夜の疼きは度を増していき、自分自身に犯されるという幻覚を見るまでになる。
元気のなくなっていく希衣佳を恭司は心配し、プラネタリウムが好きな希衣佳に星を見にいこうと誘う。
夜、裏山に星を見に行くが突然の豪雨に立ち往生する二人。雨具もなく、神社の軒下で困っていると足元から突然ユカが現れる。
仰天する恭司と希衣佳。そして恭司と一緒にいる希衣佳見て「メス豚」「オナニー狂い」「あんたみたいな汚い女は死ねばいい」と
子供が口にするとは思えない悪罵を浴びせる。
反論できないどころか思い当たることしかない希衣佳は、居た堪れなくなり神社の石段のほうに逃げていってしまう。
石段には手すりがなく危ないと、大急ぎで追う恭司の前に、希衣佳を抱いて現れる由規。
久しぶりだとユカに言い捨て発砲するが、黒い影にさえぎられ、ユカは消えてしまう。
(続く)

961 名前:ゴア・スクリーミング・ショウ 希衣佳ルート [sage] 投稿日:2006/02/27(月) 19:00:26 ID:V2gyvvGk0
由規の話によると、ユカが希衣佳を憎む言動を示す理由は、容姿がユカの恨んでいる女に似ているからだという。
そして恭司は警告を無視したことを詰られ、何故か希衣佳に優しい由規に面白くないモノを感じながらその日は就寝。
その夜も、希衣佳は触手に襲われながら犯される夢を見て、精神的に追い詰められていく。
次の日、希衣佳は「ドッペルゲンガーがいやらしいことをする」と半ば錯乱して恭司に電話で助けを求める。
助けに行った恭司と希衣佳ママが鉢合わせ、希衣佳邸前ですったもんだになりかけるが闇子の機転(学校の教師だと身分詐称)によって闇子宅に希衣佳を預かることになる。
由規の車で家に戻り、身に起きたおかしなことを根掘り葉掘り聞こうとする由規。
希衣佳にとっては、とてもじゃないが口に出せた内容ではないので、闇子を経由して由規は事情を知る。
そして恭司にこのペンダントを希衣佳に渡せと託し、調べものがあると出て行ってしまう。
その夜、希衣佳は恭司に心の内に隠していたことを語る。
子供のころ、鉄棒に足をかけて回る遊びで性的快感を得、そのことを無邪気に母に報告し打たれたという事。
その時に、こんな汚らわしい子は私の娘ではないといわれたことが心の傷になっている事。
なのにいやらしいことばかりをしてしまう自分は最低だと思うが、それでも受け入れてくれた恭司のことが好きだと告白し、恭司もその想いに応える。
翌朝、顔に似合わぬエプロンをして朝食を作る由規に目を丸くしながら、二人はいっしょに登校する。
やはり由規は、何故か希衣佳に優しいようだ。
昨日の希衣佳ママとのいさかいを目撃していたあかねには事情を適当にはぐらかし、由規は霊能力者ということで誤解させておく。
放課後、希衣佳は辞書を忘れたと自宅の方に取りに戻るがそこをユカと、ゴアに体をのっとられた希衣佳ママに襲われさらわれてしまう。
悲鳴を聞いて駆けつけるが、そこに残っていたのは由規のペンダントのみ。
自分の状況認識の甘さを呪う恭司だったが、後悔してる暇はない。覚悟を決め、由規とともに山の屋敷に向かう。


962 名前:ゴア・スクリーミング・ショウ 希衣佳ルート [sage] 投稿日:2006/02/27(月) 19:04:52 ID:V2gyvvGk0
ペンダントの力で屋敷に入り、由規はエントランスホールでユカを発見するや、即座にユカに発砲する。
ここでユカは由規の妻・早由海の仇だということ、希衣佳は早由海に似ているせいでユカの憎悪の対象になっていることなどが明かされる。
弾丸は命中はするが、ユカは痛がるだけで致命傷にはならない。
直後、ゴア・スクリーミング・ショウと名乗る巨大な怪人が現れ、マントの中に希衣佳を抱いてくるが、こんな豚女は恭司の前で殺してやるとユカが宣言。
希衣佳を殺せば恭司はわたしを憎み、一生わたしだけを見て追いかけてくれると、倒錯したことを嬉しそうに語るユカ。
しかし由規が至近距離からユカに弾丸を撃ち込むことでゴアも動きを停止する。
どうやらユカとゴアはつながっており、ユカの大ダメージによってゴアはその動きを止めてしまうようだ。
希衣佳を取り返し、ペンダントによって止めを刺そうとする由規だが、復活したゴアに阻まれてしまう。
希衣佳に亡き妻の面影を見ていた由規は、何としてもその娘だけは守ってやれと恭司に叫ぶが、ユカの幻覚によって恭司は動けない。
由規がシャンデリアの吊紐を撃ち抜き、ゴアを潰すがそのままエントランスホールが炎上。
ユカを羽交い絞めにし、由規は燃えさかるシャンデリアの残骸に自分ごと突っ込む。ゴアに頭を喰われるが、それでもユカを離さない。
由規の死を目の当たりにした恭司はペンダントを持ち希衣佳をつれて屋敷の外へ、そこで起きる大爆発。
何かの爆発物に引火したらしい。
由規はその身を犠牲にしてユカとゴアを殺害してくれた。
恭司と希衣佳は、涙を流しながら由規の死んだ館の方を見つめていた。
翌日、闇子はすでに事情を察していたのか、由規が死んだことを見抜くが恭司を責め立てたりはしない。
考えてみると恭司はほとんど由規のことは知らず、ギターを弾けるといってもそれを聴いたことすらなかった。
だが明るい希衣佳の顔を見て恭司は、由規が全てを終わらせてくれたのだという事をかみ締める。
(続く)

963 名前:ゴア・スクリーミング・ショウ 希衣佳ルート [sage] 投稿日:2006/02/27(月) 19:08:11 ID:V2gyvvGk0
次の日、希衣佳は普通に登校するが、何か自分の様子がおかしいことに気付く。
普段なら授業中に居眠りなどしないはずの自分が居眠りをし、いやらしい夢を見、寝言で喘ぎ声まで出していた。
性的な興奮は止まらず、頭の中でゴアや、ゴアのような自分の声がする。
声の赴くままに、あろうことか授業中に自慰をはじめる希衣佳だが、それをクラスメートに見咎められ、教室から逃げ出してしまう。
トイレに逃げ込む希衣佳だが、疼きはまるで止まらず、自慰に耽る。
それをドアの上の隙間から覗き込むクラスメートたち。
現実とは思えない光景に電話で恭司に助けを求めるが、あざ笑うゴアの声が聞こえるだけであった。

そのころ恭司は、体調不良で寝坊していた。やはり精神的に相当堪えていたらしい。
遅刻してきた恭司は、希衣佳がまたもおかしな幻覚に惑わされて、衆人環視のもと猥褻な行為をしていたことに愕然とする。
保健室に運ばれたという希衣佳のもとに走る恭司だが、希衣佳は泣き喚き、あんなところを見られた自分は生きていけないと恭司にすがる。
まさかユカたちの仕業かと考えた恭司はすぐさま由規の遺したペンダントを希衣佳に渡すが、
その直後、目の前の世界が変わり、ゴアとユカが現れる。彼らは生きていた。
由規の死が無駄なものであったことを悟り怒りに震えるが、どうにも出来ず狂った世界に惑わされる。
教壇に立たされた希衣佳が、頭からゴアに喰われていく光景を見る恭司。
錯乱しかけるが気がつくと保健室に戻っていた。幻覚を見せられていたようだが、しかし希衣佳は消えてしまっていた。
怒り、恐怖、混乱で恭司は自分を失いかけるが、その後闇子の励ましもあり、何とかして希衣佳を探しだろうと決意する。
翌朝、どうしたものかと考えていると、希衣佳は学校の保健室にいるとクラスの不良たちから電話が入る。
どう考えてもユカの罠であろうが、いずれにせよ手がかりのない恭司は保健室へと急ぐ。
(続く)

964 名前:ゴア・スクリーミング・ショウ 希衣佳ルート [sage] 投稿日:2006/02/27(月) 19:10:16 ID:V2gyvvGk0
保健室に行くとクラスの不良グループたちが今まさに、気を失っている希衣佳を輪姦しようとしているところであった。
その背後にはユカとゴア。今度こそこの女を汚し、殺して、恭司に追いかけてもらうんだと、ユカは笑う。
不良たちはユカと交わり、すでに人の顔つきではなくなっている。
数人の男に押さえつけられた恭司はなすすべもないが、しかし不良たちもゴアたちも、
恭司が希衣佳に渡したペンダントのせいで彼女に触れることをためらう。
羞恥心で自暴自棄になり目覚めない希衣佳に対して、恭司は、そんなみんな誰でもやっているようなことを知られたぐらいで悲劇のヒロインを気取るなと本心を叫び、
ようやく希衣佳が目を覚まし、ペンダントでユカたちを退け、何とか保健室から脱出する二人。
時間の感覚まで狂わされていたのか、すでに辺りは夜になっている。
昇降口から逃げようとするが、今度はユカに操られたあかねたちクラスメートが襲い掛かる。
追い詰められ、どうにか天文部室に逃げ込む恭司と希衣佳。
そこに先ほどの不良たちが、グズグズに崩れた姿で現れる。
すでにユカの力に支配された体でペンダントの効果を受けたので、肉体が壊れてしまったようだ。
そんな彼らを、後から現れたユカはライターの炎で焼き殺し、部屋中に炎が広がる。
ユカはいくら挑発しても自分を見てくれない恭司に業を煮やし、希衣佳と恭司を炎で焼いてしまおうとする。
希衣佳だけは焼き殺し、恭司はミイラのような姿になっても愛し続けてあげると笑顔で語りかけるユカ。
しかし恭司はユカに向かってお前のことなどもう忘れる、お前なんかに助けられるぐらいなら希衣佳ともに死んでやると言い放つ。
なにが何でも希衣佳と生きる、日常を取り戻すと決心し、ユカを無視して、炎が迫る中恭司と希衣佳は窓をぶち破ろうとする。
いくら好きだと言っても、恭司のことを想っても、恭司の心にユカはいないのだと、ユカは炎に焼かれ叫びながら絶望する。
ユカの能力が弱まり、やっとのことで割れた窓から外に脱出する恭司たち。
校庭に出て空を見上げると、赤い炎に照らされ、星が輝く空に、ゴアの肩に乗ったユカが消えていくのが見える。
それを見て希衣佳は、彼女達は還るべき場所に還ったのだと、全ての終わりを確信する。
(続く)

965 名前:ゴア・スクリーミング・ショウ 希衣佳ルート [sage] 投稿日:2006/02/27(月) 19:23:01 ID:V2gyvvGk0
その後、全ては元通りになったのだが、希衣佳が教室で自慰行為をしたという事実は現実として残ってしまっていた。
しばらくは学校のみんなから好奇の目で見られる希衣佳だが、恥ずかしがりこそすれ落ち込んだりはしなかった。
「おかしくされていたにしろ、やったのは自分。そういう心がなかったとは言い切れないのだから」と前向きである。
だが希衣佳ママは周りの噂に耐えられなくなり、希衣佳はイギリスに転校してしまうことになる。
しかし二人の間の絆は固く、数ヵ月後、恭司は希衣佳に会いにイギリスへと旅立つのであった。
(了)

67 名前:ゴア・スクリーミング・ショウ 闇子ルート [sage] 投稿日:2006/03/01(水) 00:34:05 ID:S+uUeS+F0
(※恭司の影が薄いですが、仕様です)
闇子と恭司は二人で山の調査に向かうことにする。
二人で調査したがめぼしい物はなく、帰ろうとしたところで恭司が古井戸を見つける。
危ないので気をつけろという闇子。
なにか井戸には近づきたくなさそうだが、とりあえず二人で中を覗くと何故か縄梯子がかかっている。
が、それ以外は別段変わった様子はなかった。
闇子の話によると昔、この井戸に女の子が閉じ込められる事件があったらしい。
次の日、転校初日にブッ飛ばした不良どもの頭・貞島とのいさかいを闇子が収める。
喧嘩を収めたお礼にまた調査を手伝えという闇子に、しぶしぶ付き合う恭司。
今度は井戸の中を調べるという。
さすがに女の闇子にそんなことをさせるわけにはいかず、恭司が入っていくことに。
井戸の底の通路を進んでいくと広まった石室に出る。
その壁一面に、血の色で書かれた死ね、クズ、許さないなどという恨み言。
凄惨な内容とは裏腹に、その稚拙な文字と語彙はまるで子供が書いたもののようである。
うそ寒くなる恭司は携帯で写真だけとってさっさと立ち去ることにする。
縄梯子をあがってくると、闇子と謎の少女が相対していた。
いつものほわほわした感じではなく、緊張した面持ちでその少女と対峙している闇子だが、
少女は闇子が恭司の保護者だと知ると、そのままどこかへいってしまう。
ただの少女のはずなのに、そばにいた恭司までも気に呑まれ、緊張を感じていた。
そして少女を見送る闇子は硬い表情のまま、似ている、と呟く。
(続く)

68 名前:ゴア・スクリーミング・ショウ 闇子ルート [sage] 投稿日:2006/03/01(水) 00:35:14 ID:S+uUeS+F0
翌日、八瀬由規という闇子の幼馴染から突然の電話があり、数日闇子の家に滞在させてもらうと一方的に用件を言いつける。
闇子によると、彼は早由海という妻を亡くし、その後二年間、失踪していたらしい。早由海も闇子の幼馴染であり、闇子は彼に色々と聞きたいこともあるのだろう。
しかし電話口から感じられた不躾な態度に、恭司は内心むかむかするが闇子の家なので文句はいえない。
その夜、闇子は物思いに耽る。考えるのは先日会った少女のこと。
彼女は闇子の子供時代の友達にそっくりだったのだ。

年少時代、ボーイッシュな容姿と姫子という名から闇子は『ひーくん』と呼ばれていた。
友達だった早由海、桃音。
そしてひーくんを男の子だと思い込んで慕っていた、桃音の姉である『少女』。

井戸のそばで会った『少女』は、まさにあのころの桃音の姉そのままの姿だった。
しかし十数年も昔のこと、まさか本人ではあるまいし、彼女の子供なのかもしれない。
そんなことを考えつつ、由規がやってくる前に色々と片付けてしまおうと仕事に取り掛かる。
次の日、恭司は闇子の資料集めの助手(荷物もち)に駆り出される。
夜、家に帰ってくると、由規が玄関先にいた。予定が繰り上がったとの事で、不審者として間違われながら突っ立っていたらしい。
振る舞いから闇子に馴れ馴れしい態度までが恭司の癪にさわるが、それも由規には見透かされているようで気に入らない。
そして闇子は、早由海が何者かに殺害され、その敵討ちのためにここに来たということを由規の口から聞く。
(続く)

69 名前:ゴア・スクリーミング・ショウ 闇子ルート [sage] 投稿日:2006/03/01(水) 00:38:19 ID:S+uUeS+F0
校外学習の日。
恭司達は裏山で井戸だけ調べて帰ろうとしたところ、以前この場所で会った少女が現れる。
少女はユカと名乗り、病弱であまり人と話す機会がないから遊んで欲しいと、みんなを自分の屋敷に招じ入れる。
しばらく談笑して、みんなはすっかりユカの事を気に入り仲良くなったが、恭司一人は懐いてくるユカに違和感を覚え続けていた。
きっとあの井戸で、妙な出会い方をしたのが気持ちに引っかかっているのだろうと自分を納得させる。
その夜、由規は恭司に今日行った屋敷のことを聞きに来る。
何故恭司の行動を知っているのかと訝しむが、何かの調査であの場所まで行き、屋敷から出てくる恭司を見ていたとの事。
由規のプロ並みのギターの腕を見て態度を変化させた恭司は、割合すんなりと彼に話をする。
そしてユカと闇子が以前、井戸の所で会ったことを知るや、闇子の命が大切ならユカに『夢川姫子』という本名を絶対に教えるなときつく止める。
事情は分からないが、由規に対する信頼感が芽生えた始めた恭司は素直に言うことを聞くことにする。
翌日から、由規に頼まれ学校を休んで闇子の取材の手伝い兼身辺警護をする恭司。由規はどこかに出かけてしまう。
その日は取材の手伝いで、精神病院に収容されている真白という女性に会う。
看護婦の話によると、以前も真白に話を聞きに来たらしい男がいたらしい。
真白はさきの大戦の頃を生きてきた人物らしいが、容貌はどう見ても30代で、困惑する恭司と闇子。
しゃべる内容もかなり怪しいが、闇子は真剣に話を聞く。
「終戦間際に例の井戸の地下で行われた宗教儀式」「光の柱から現れた"人形"と呼ばれる化け物による殺戮」
「目玉だらけの"あちら側"の世界」「石は石で剥がれ落ちる」・・・。

夜、取材の記録をまとめながら、またも闇子は考えこむ。
やはり井戸のそばで会った『少女』のことが心に引っかかるのだ。
幼いころ、闇子、早由海、桃音は、桃音の姉であるその『少女』に酷いことをしてしまった。
井戸で出会ったあの『少女』を見ていると、そのことが否応なく思い出される。
(続く)

70 名前:ゴア・スクリーミング・ショウ 闇子ルート [sage] 投稿日:2006/03/01(水) 00:41:26 ID:S+uUeS+F0
次の日の取材は山にある防空壕。先日の取材によると、この防空壕は例の井戸の底につながっているらしい。(ちなみにあかねルートでは井戸→防空壕と辿って脱出した)
狭い道を強行軍で進むとようやく井戸の底に出る。闇子はなにやら機材で調査を始めるが、恭司は以前見つけた血の色の文字が真新しいことに気付く。
血であるにしろなんにしろ、何日も前に見たものがまだ新しいというのはおかしい。
そう思い血文字を読んでいくと、そこには呪詛の言葉とともに憎しみの対象と思しき名も書かれていた。
「憎いのはももね、さゆみ、ひーくん」「ばか、しね、クズ」「こわい、だして、ごめんなさい」
ももねという名に聞き覚えはあるが、思い出せない。
しかしさゆみというのは由規の亡き妻で闇子の友人の名ではなかったか。とすると、ひーくんというのは姫子という本名の闇子のことなのか。
闇子もこれを見るが、何も言わず井戸の調査を終える。恭司には意味が分からない。
その夜、闇子は資料を整理しながら井戸の文字を思い出し、幼い自分たちが桃音の姉にしてしまった事を思い返す。

初めは『彼女』が、初対面の姫子の事を男の子だと勘違いした事に端を発する。
しかし桃音の提案で、姫子を本当に男の子だということにし、その頃からみんなで姫子の事をひーくんと呼び始める。
騙すことを躊躇う早由海であったが、面白いからと姫子と桃音に押され渋々承諾。 『彼女』は、明るく闊達な妹の桃音とは違い、暗くおどおどとしていて闇子も好いてはいなかったのだ。
しかし、ひーくんを男の子だと思い込んでいる『彼女』はひーくんのことが好きなようであった。
そして桃音のいたずら心から、井戸の中に『彼女』を閉じ込めてしまう。
さすがの姫子もこれには反対したが、結局泣き叫ぶ『彼女』を井戸の中に置き去りにして遊びほうけてしまう。
数時間後、井戸から出した『彼女』は別人のような変貌を遂げてしまっていた。
どうやら井戸の中で初潮が始まってしまい、その時に陥った情緒不安定さが尾を引いているらしいが、真偽は分からない。
数日後、桃音たち姉妹は引越しをすることになるが、桃音は姉に怯え「あの子に殺されるかもしれない」という言葉を残し、引っ越していく。

思い出に浸っていると、ずっと出かけていた由規が家に帰ってくる。
(続く)

71 名前:ゴア・スクリーミング・ショウ 闇子ルート [sage] 投稿日:2006/03/01(水) 00:43:55 ID:S+uUeS+F0
闇子は自分なりに考えた。
実は闇子は殺される直前の早由海と電話で話している。その時早由海は、懐かしい人に会ったといっていた。
まさに自分も懐かしい人に出会った闇子は、由規に問う。
早由海を殺したのは、先日闇子が井戸で出会ったあの『少女』、あの時のことをずっと恨んでいる桃音の姉――紫(ゆかり)なのかと。
由規は何も答えない。
その後、由規は今日までの様子を恭司に聞きにくる。
由規に少なからぬ信頼を寄せている恭司は、素直に今日までのことを報告する。
早由海が遺したという優しい曲をギターで弾きながらそれを聞く由規は、最後に夢川を支えてやってくれと恭司に言い残していく。
その時、恭司にあかねからの「ビッグニュース」というメールが届く。
何やらおかしな改行、読点、文章のメールに違和感を抱きながらも読んでみると希衣佳、恭司に続く三人目の女の子が転校してくるという。
不穏なものを感じつつもその日は終わる。
次の日、登校した恭司は信じがたいものを見る。棒読みの台詞で挨拶をしてくるクラスメートたち。
そして教室の中心にいるユカ。転校生とはユカのことだったのだ。
まるで感情を失ってしまったかのようなみんなの様子に明らかな異常を感じ、電話で由規に助けを求める。
駆けつける由規。そして久しぶりだと笑い、校庭で対峙するユカの額に銃を突きつけ、頭を吹っ飛ばす。
しかしユカは死なない。その時、ゴアと呼ばれる怪人が現れ、拳銃ごと由規の腕を切り飛ばす。
それでも由規は謎のペンダントを使って対抗しようとするが奮闘むなしく、由規は恭司をかばいユカに射殺される。
操り人形のような生徒たちに運ばれていく由規の死体。
呆然とし、無邪気に恭司を気遣うユカの言により、悪夢を感じながら恭司はふらふらと家に帰った。
(続く)

72 名前:ゴア・スクリーミング・ショウ 闇子ルート [sage] 投稿日:2006/03/01(水) 00:47:08 ID:S+uUeS+F0
由規は死んでしまったが、ゴアを脅かした謎のペンダントを恭司に遺していった。
恭司には詳しい事情は分からないが、ユカは早由海を恨んで殺したという。
ユカの恨みの対象とはやはり、あの井戸に書かれた名前のことなのか。
ならば今は気付かれていないようだが、いずれはひーくんである闇子もユカの手にかかってしまうのではないか。
そう考えた恭司は何としても闇子は守ると決心し、お守りになるであろうペンダントを彼女に渡す。
そこには単なる叔母に対する感情以上のものがあった。
由規は自分の死を予期していたのか、闇子達にノートを遺していた。
それは由規のこの二年間を綴った手記であった。ユカへの復讐心を忘れないためか、早由海の惨殺された様子も書いてある。
四肢は切断され、性器は壊され、腹は割かれ、中にいた胎児までも殺されていたのだという。
手記の中で、その死骸を見て嘔吐した自分を責め、由規は早由海に何度も謝っている。
そして早由海の亡骸の前で哄笑していた少女・紫と怪人ゴアを、何度も殺されかけながら追う日々。
調べによると紫はやはり桃音の姉のことで、原因は分からないが成長が止まったままらしい。
紫の異変の原因、ゴアの正体と対抗策を探る由規。
そしてある精神病院の患者から、由規は謎の石を手に入れる。
その患者の話によると、自分は例の井戸の地下で宗教儀式を行っている最中、光の柱から現れた"人形"と呼ばれる化け物に喰われかけたらしい。
その時に二種類の石を拾い、一つは自分の体の中に入ってしまったが、もう一つを"人形"にかざすことにより向こう側に追い返すことが出来たという。
その"人形"という存在がゴアのことならば対抗手段になりうるかもしれないと、由規はその患者から石――ペンダントを譲り受けたとの事であった。

由規の実家に行き、早由海の墓を参る二人。ここで闇子は、実は由規のことが好きだったと告白する。
早由海を殺し、由規をも殺したユカであるが、闇子は昔の負い目からなのか、どうしてもユカを憎みきれないという。
闇子は、由規もきっと早由海のお墓に連れてきてあげようと呟く。
その夜、闇子の寂しさによるものか、恭司の同情によるものか、二人は肉体関係を持つ。
(続く)

73 名前:ゴア・スクリーミング・ショウ 闇子ルート [sage] 投稿日:2006/03/01(水) 00:52:56 ID:S+uUeS+F0
翌々日、決着をつけるため学校に向かう二人。
道中、闇子は幼い頃に犯した自分の罪を恭司に語る。
出迎えるのは未だ正常には戻らない生徒たち、そそり立つ光の柱、眼球の浮かぶ赤い空。
闇子はひーくんが来たと、ユカを呼び出す。
そして自分が昔、男の子の振りをして紫を騙していたことをユカに告白する。
激しい怒りに駆られたユカがゴアをけしかけるが、闇子の持つペンダントによってゴアは吹っ飛ばされその動きを止める。
ゴアまでいじめるのかとユカは怒るが、どうしようもなくなり、悪夢の世界を現出させて逃げる。
ペンダントのおかげで闇子はその世界には呑まれず、恭司の手を引いてユカを追いかけ、かつて紫を閉じ込めた井戸の地下室まで追い詰める。
闇子は、自分達が悪いことをしたのは事実だが、それでも誰を殺してもいいわけではない、ユカはやってはならぬことをたくさんしてしまったのだとユカを諭す。
張本人が勝手なことを言うなとユカは激憤するが、闇子はユカを抱きしめ、あの時のことを謝り、ペンダントに何かを願う。
そしてゴアはユカを求める悲痛な叫びとともに消滅し、恭司・闇子・ユカはそのまま気を失う。
その後、井戸の底で目覚めた二人は気を失ったままのユカを病院に連れて行く。
ユカは全ての記憶を失っており、生きているのが不思議なほど体も衰弱していた。
(続く)

74 名前:ゴア・スクリーミング・ショウ 闇子ルート [sage] 投稿日:2006/03/01(水) 00:53:55 ID:S+uUeS+F0
数ヶ月後、ユカに会いに行くと、ユカは病院でお友達が出来たなどと無邪気に話し、すっかり元気になった様子(わずかに話し方が真白に似ているが詳細不明)。
ユカやゴアに殺された人々を思うと、ユカを生かしてしまったことが良かったのかどうかは分からない。
しかし闇子は「あの世で私が叱られるしかないか」とさばさばしている。
由規の手記にあった精神病院の患者とは真白のことだったらしい。
石を体に取り込み年をとらなくなった真白。そして、同じように年をとらなくなったユカ。
その共通点に気付いた闇子は、ユカの中にも同じ石があると考え、真白の言った「石は石で剥がれ落ちる」という言葉を信じ、ユカを抱きしめた時ペンダントに石を剥がすことを願ったのだという。
うまくいったから良いようなものの、後からそれを聞いた恭司は行き当たりばったりに近い闇子の行動に呆れるのであった。
ユカを見舞ったその日、闇子はドイツに出張にいってしまう。私みたいなおばさんよりもいい彼女を見つけなさいという闇子に、俺がすきなのは闇子だと言い切り、5年後に必ず追いかけるからと約束する。
闇子は笑いながら受け流すも、心中では恭司の事を心待ちにするのであった。
(了)

あとはユカ編で終わりです。

79 名前:ゴア・スクリーミング・ショウ ユカ(メル欄)ルート [sage 紫ルート] 投稿日:2006/03/01(水) 18:21:20 ID:S+uUeS+F0
(※恭司がヘタレて見えますが、仕様です)
恭司は自転車で登校途中、何故か裏山に迷い込み、そこで女の子を轢いてしまう。
しかし辺りに人はいない。気を揉むが、恭司はそのまま登校。
放課後、転校初日から不良グループと多勢に無勢な大喧嘩になるが、今朝のことが気が気でない恭司は手当てもそこそこに裏山へ行ってみる。
すると朝轢いてしまったと思った少女が現れる。
少女に特に怪我はなくほっとするが、その少女は怪我だらけの恭司を見て喧嘩でもしたのかと聞く。
そうだと言うと、そんな生きていても仕方のない連中は殺してしまおうと物騒なことを言い出す。
こんな少女がそんなことを言い出すのも驚きだが、それよりもやけに恭司になれなれしい少女におかしなものを感じていると、
少女は恭司と会ったことがあるのだという。どうしても思い出せない恭司に今度は忘れないでねといきなりキスをし、また明日と去って行ってしまう。
少女は名を紫(ゆかり)と名乗った。
翌日、喧嘩のことで校長室に呼び出しを喰らった恭司は何となく教室に戻りにくいと、校舎裏に逃げる。
そこには昨日の少女、紫がいた。
まだ私のことを思い出せないのかと、安物のプラスチックでできたブレスレットを見せる。
恭司からもらったものだというが、どうしても思い出せない。
そうこうしている内に、いつまでも戻ってこない恭司の様子を見に来たあかねと遭遇する。
紫はあかねに棘のある言葉を残し、また後で昨日の場所でと去って行ってしまう。
放課後、裏山に行き、何故自分に構うのか、どうしてキスなどしたのかと問うと、恭司が好きだからと答えまたキスされる。
そして突然、あかねを殺しちゃおうとまたも物騒なことを言い始める。
今朝、恭司があかねの視線を気にしていたのが気に喰わないらしい。
そんなことを言うやつは嫌いだと突っぱねると、恭司の言うことならと渋々撤回する。
結局、いつの間にやら夕刻まで話し込み、紫はまた明日と、恭司の予定も聞かずに去っていく。
(続く)

80 名前:ゴア・スクリーミング・ショウ ユカ ルート [sage] 投稿日:2006/03/01(水) 18:23:49 ID:S+uUeS+F0
その夜、恭司は紫にわけの分からない恐怖、不快感を感じ、闇子の取材手伝いを引き受けたことをきっかけにもう会うのはやめにしようと決める。
次の日、面白そうという男友達・真太も連れて山に調査に行く三人。折り悪く、そこで紫と遭遇してしまう。
約束を反故にされて怒る紫は闇子と真太を殺そうと言ってくるが、またも恭司が厳しくたしなめる。
すると「私には恭司しかいないのだから」と泣き出し、紫は駆け去っていってしまう。呆然と見守る三人であったが、闇子の紫を見る視線だけは何か含みがあるようだ。
帰り道、闇子が夏祭りの思い出話を始める。どうやら恭司は昔、そこではぐれてしまったとのこと。
途端に、恭司の記憶がよみがえる。確かに自分は迷子になっていた。そこで紫に会っているのだ。
しかし記憶の中の紫は先ほどと同じ姿をしている。
そのせいで、先ほどの紫と記憶の中の紫が結びつかずに、思い出せなかったようだ。
しかし十数年も前のことなのに同じ姿なのはおかしいと混乱を隠せない恭司であった。

次の日、相変わらず紫のことで心にもやもやを抱えた恭司は裏山に行ってみる。
やはり紫はいた。
あいつら(闇子と真太)のせいで恭司は約束を破ったのだと、殺す殺すとわめく紫。
恭司は、ひょっとしたら単に言葉の使い方が未熟なだけなのかもといくらか態度を緩める。
恭司は紫のことをほんの少し思い出したと告げるが、姿形が変わらぬことの謎に紫は答えない。
結局、紫の誘いにより鬼ごっこに付き合うことに。
帰途に着いたところCDショップで葵と遭遇。以外にも葵とは音楽に関して話が合うことを知る。
ちょうど闇子からライブチケットをもらい、葵を誘おうかと思うが、紫の「あの女、殺してやる」という言葉が頭に響く。
あんな少女の言うことを真に受ける自分が馬鹿みたいだと思う一方で、不安は募ってくる。


81 名前:ゴア・スクリーミング・ショウ ユカ ルート [sage] 投稿日:2006/03/01(水) 18:26:42 ID:S+uUeS+F0
次の日、やはり紫の言葉が引っかかる恭司は、結局葵を誘うことはしなかった。
放課後、真太が紫と一緒にいる謎の化け物に殺されかける。
ゴアというその怪人は、恭司と自分の間を邪魔するやつは許さないという、紫の差し金らしい。
殺すということを本気で実行する紫に恭司は激昂し、紫をひっぱたき、二度と目の前に現れるな吐き捨てる。
傷ついた表情の紫は真太を降ろし、ゴアと共にそのまま消えてしまう。
化け物に殺されかけた真太は、恭司と仲がいいために殺されかけたのかと、恐怖を隠しきれなかった。
翌日、町で出会った希衣佳のプラネタリウムの誘いも、紫の事が頭にちらつき断る恭司。
おそらく、恭司と関係があったら希衣佳も殺そうとするのだろう。
暗澹たる気持ちの恭司の前に紫が現れるが、恭司はもう自分の前には現れるなと紫を拒絶し、去ろうとする。
その背後で静かに泣く紫。
自分には恭司しかいない、希望は恭司しかいない、恭司以外の世界は憎くてたまらない、助けてと呟く紫に恭司は折れ、
絶対に友達に手を出さないことを紫に約束させる。
紫は嘘つきが大嫌いだといい、恭司の大事な人には手を出さないと約束するが、ゴアのことなどは今は内緒とはぐらかす。
二人は一応仲直りし、恭司は病弱で海に行ったことがないという紫を海に連れて行く。
はしゃぐ紫であったが、その後突然恭司に誘いをかけてくる。
そして岩陰で行為にいたろうとしたところを、転校初日に喧嘩をした学校の不良どもに見つかってしまう。
どう見ても少女にしか見えない紫に手を出そうとしていた恭司など、端から見ればただの変態である。
闇子への迷惑など色々な想いが恭司に去来するが、それよりも恨みを買っていたことでたこ殴りにされる恭司。
不良たちは紫にも手を出そうとするがどうにも出来ず、「こいつらのこと、嫌い?」という紫の声を聞きながら恭司は気を失う。
目を覚ました恭司は全裸の紫を発見。てっきり不良たちの毒牙にかかったかとあわてたが、紫は泳いでいただけという。
紫はまたも岩場で恭司に誘いをかけてくる。
その寂しそうな声に、恭司に紫のそばにいてやらなければならないという感情が芽生え、そのまま紫とセックスする。
その後、家に連絡もいれず紫の屋敷に泊まり、そこでも誘ってきた紫と愛し合う。
(続く)

82 名前:ゴア・スクリーミング・ショウ ユカ ルート [sage] 投稿日:2006/03/01(水) 18:32:23 ID:S+uUeS+F0
次の日の夕方、引き止める紫に恭司はまた来るからといい、途中までいっしょに歩く。
そこで山中で恭司を探しに来た闇子に会う。
無断外泊でどれほどの人間を心配させたかを静かに、厳しくしかる闇子。
その心配は根拠のないものではないらしく、不良たちが無残な死体となって発見される事件があったらしい。
それが紫とあのゴアと呼んでいた怪人の仕業なのではないかと恭司は怖気をふるう。
それでも紫のこと以外が頭に入らなくなる恭司。放課後には屋敷に行き、紫と過ごす。
ある日家に帰ると、八瀬由規という闇子の幼馴染がいた。しばらく居候するという。
そんなことはどうでもいい恭司は部屋で紫のことばかり考えていた。
そこに由規が話を聞きにくる。この周辺で紫という人物を見なかったかと聞く由規。
何故この男からその名が出てくるのか、内心の動揺を隠しながらとぼけて事情を聞くと、由規は早由海という妻を紫とその手下に惨殺されたのだという。
そして自分はその仇を討つため、ここまで追ってきたのだと。
恭司の動揺を見抜いているのか、お前はこの事を知っておいたほうがいいと言って出て行く。
次の日、真意を問いただす恭司に、紫は憎かったから早由海を殺したと告げる。
しかし、もはや紫以外何もいらないというほどの気持ちを抱いている恭司に、それは大したことではなかった。
その夜、紫は桃音、早由海、ひーくんという三人にいじめられていたことを恭司に話し、その思い出を恭司の頭の中に見せる。
紫は井戸に閉じ込められ、その井戸の奥で石を拾い、それが体に入り込んでしまう。
その時から紫の時間は止まり、憎しみも渇きも飢えも痛みも凝り固まっているのだという。
紫は世界の全てが憎いといい、自分のことも大嫌いだというが、それでも恭司は紫のことが好きだと告白する。
(続く)

83 名前:ゴア・スクリーミング・ショウ ユカ ルート [sage] 投稿日:2006/03/01(水) 18:36:10 ID:S+uUeS+F0
その夜、ついに屋敷を突き止めた由規が現れる。桃音が手引きしたようだ。
久しぶりだという由規の手により、紫に何発もの銃弾が打ち込まれる。
恭司は絶叫し、由規に飛び掛るが敵わない。紫をかばうも、間を縫って由規は紫を銃撃する。
恭司は紫だって苦しんでいるんだと叫ぶが、早由海はもっと苦しかっただろうと、憎しみをあらわに聞く耳持たない。
井戸に閉じ込められたことで同情できるのか、たったそれだけのことで人殺しが許せるのかと、止めを刺そうとする由規。
そこに闇子が現れ、恭司の前で紫を殺すなと由規を一喝する。
それでも由規は、紫は自分の痛みしか見えていない、こんなやつを生かしてはおけないと子供のようにわめいて紫を殺そうとする。
しかし由規は恭司の姿を見て思いとどまる。由規は愛する妻を目の前で惨殺された。
それゆえに、愛する紫を殺されようとしている恭司の心が痛いほど分かる。
由規は恭司に、こちら側に残るか、紫の方に残るのか、明日の朝まで待ってやるといい、踵を返し館から出て行ってしまう。
紫を殺して自分を解放してくれると思っていた桃音は驚愕し、逃げ出そうとするが、突如トラックを運転してきたゴアにひき潰されて殺される。
その夜、恭司は紫といっしょにまた紫の思い出を見る。
井戸に閉じ込められる紫。井戸の奥で奇妙な石を拾い、それが体の中に入り込んでしまい泣き喚く。
さらにそのとき初潮が始まってしまい、そういう知識がなかった紫は血を見て泣き叫ぶ。
紫は狂乱寸前にまで至るがその時、奇妙なモノが紫の前に現れる。
紫に話しかけてくる、紫の思い通りに動く奇妙な人形。
その人形に名前を付ける紫は、今まで泣き喚いていた紫とはまるで別人に成り果てていた。
『ゴア・スクリーミング・ショウ』。
その名は、紫を怖がらせるために桃音が見せたスプラッター映画の名前。
それは桃音を、世界中の人間を怖がらせてやるために付けた名であった。
ゴアの意思は石の力で宿ったものであり、この世のものではないのだと紫は言う。
最近発生していた町の失踪事件はゴアが喰っていたせいで、ゴアが人を喰うのは"あちら側"の食物に似ているということで単なる偶然だという。
(続く)

84 名前:ゴア・スクリーミング・ショウ ユカ ルート [sage] 投稿日:2006/03/01(水) 18:40:35 ID:S+uUeS+F0
翌朝、今の生活を全て捨て、紫といっしょに由規から逃げる決心をする恭司。
闇子にだけは伝えておこうと電話をしたところ、当座のお金と、宿泊場所に知人の家を手配してくれた。
どう見ても怪しい二人連れになる恭司たちに、宿まで準備してくれたことを恭司は素直に感謝する。
そして闇子は、実は自分がひーくんで、紫を騙していたことを謝っておいてほしいと恭司に言伝する。
それを物陰から紫は聞いていたが、淡々と「もうどうでもいい」というだけであった。
一方、闇子は由規の策にはまり、まんまと恭司の行方を知られてしまう。
闇子に連絡を受けた恭司は行き先を変え、片田舎のバス停留所で紫とともに眠る。
初めに会った頃とは違い、弱弱しく震える紫。そんな紫が求めるままに、二人はそこで愛し合う。
しかし由規はやってくる。どう嗅ぎ付けたのか、こんなにも早く現れる由規。
恭司は紫を逃がすため、由規に突進しそのまま走り去る。何とか倉庫に逃げ込む二人であるが、由規は悠然と近づいてくる。
恭司はまたも由規に突進し紫を逃がすが、逆に由規につかまり、人質にされてしまう。
現れないのなら恭司を殺すと、紫をおびき出そうとする由規。そしてゴアの肩に乗り、空中から現れる紫。
その口調は初めて会ったころのような妖艶さがあったが、「もう殺されてやってもいいんだけどね」と逃げる様子がない。
恭司は逃げろと叫ぶが、ゴアは何もせずただ空中を遊ぶように舞い、ついに由規の拳銃に紫は打ち抜かれる。
落下してくる紫とゴア。ゴアはもう動かない。
ペンダントにより止めを刺そうとする由規に恭司はやめろと叫ぶがなすすべがない。
しかし何故かペンダントが効かない。
そこに追いついてきた闇子が現れ、紫の中の石が暴走した時のみペンダントは効力を発揮するらしいと言う。
どうやら真白に会って話を聞いてきたようだ。
さらに真白は「石は石で剥がれ落ちる」といい、それを願えば紫の体の中の石は消え去り、ただの少女に戻すことが出来るだろうと闇子はいう。
もとの人間にされたら、紫はあっけなく由規に殺される。
由規が実行しようとするのを恭司は身を挺して止めようとするが、由規に軽くねじ伏せられてしまう。
そして由規はペンダントを使う。
(続く)

85 名前:ゴア・スクリーミング・ショウ ユカ ルート [sage] 投稿日:2006/03/01(水) 18:52:30 ID:S+uUeS+F0
その時、恭司はゴアのいるあちら側の世界を見る。恭司に語りかけてくるゴア。
そして恭司は過去、紫と会った時のことを思い出す。
夏祭りではぐれていた恭司は紫と出会う。ゴアを引き連れ、一人徘徊していた紫を怖がらなかった恭司。
特撮が好きだった恭司は、紫のこともゴアのこともかっこいいと言ってくれた。
そして、出店のくじで当てたプラスチックのブレスレットをプレゼントし、恭司は行ってしまう。
自分も世界も大嫌いだった紫。
だが、その時、優しく遊んでくれた恭司のことをだけを想い続けてきたらしい。
そして恭司は目覚める。
紫は生きており、ゴアは消滅していた。由規は今日は見逃してやると言い、帰ってしまう。
そんな由規に苦笑しながら、闇子は紫にしっかりと謝る。紫は今までにない穏やかな表情をしていた。
しかしどうやっても紫のしたことの罪は償えない。紫は一人でどこかに行くと言う。
恭司は紫と一緒に行くと言いかけるが、闇子の顔を見て、全てを捨てて行くことの重さをいまさらながらに実感する。
そして紫は、今はその気持ちだけで生きていける、いつか絶対私を追いかけてきてと残し、一人行ってしまう。

数日後、復讐心の行き場を失ったせいか、しばらくは恭司とともに闇子の家で腑抜け同然になっていた由規。
だが突然、、また紫を追うと告げ出立しようとする。
ただ、初めに会ったころと比べると、険しかった態度が少し和らいでいる。
恭司は絶対あんたに追いつき、あんたよりも先に紫を見つけて守ってやると決心を述べ、由規は楽しみにしていようと笑う。
しかし恭司は急いで旅に出るようなことはしない。
この事件で、自分がどれほど弱く考えの甘い人間であるかを思い知った恭司は、焦らず一歩一歩紫に近づいて行こうと日々を過ごしていく。

そしていつかの未来、どこかの花畑、そこにたたずむ紫の姿があるのだった(※1)
(了)

※1最後は花畑でこちらを振り返る紫のCGが表示されるだけなので、恭司が紫を見つけたのかどうかはわからない。

このあとBADリストもつけます。

86 名前:ゴア・スクリーミング・ショウ BADエンド [sage] 投稿日:2006/03/01(水) 18:54:16 ID:S+uUeS+F0
BADリスト・・・どこで分岐をするかは各ルートの話とBADの内容を見れば分かると思います。『』はEDタイトル。

あかね1:『黒い幸福』
 ゴア先生が赴任してくる悪夢の世界。その世界を抜け出すすべなど恭司にはなかった。
 いつまでも続く"あかね"との乱交。
 "あかね"は「私、やっと幸せになれた」と満足げに呟き、恭司との悦楽の日々を続けていく。
あかね2:『誤った判断』
 乗っ取ったあかねの体を殺すと迫ってくるユカ。
 それだけはやめてくれと土下座して頼む恭司を見て不愉快になるユカは、恭司を悪夢の世界に取り込み拘束する。
 ユカは恭司に口淫しながら、恭司の目の前で逆さづりにしたあかねの下半身を触手で抉り出して殺す。

葵1:『鏡の国の葵』
 ユカの創った鏡の世界に迷い込んだ葵。そこには不良たちに輪姦されるあかねの姿があった。
 葵もまたその不良たちに輪姦され続け、最後には「自分などいなくなればいい」という願いが叶い、
 狭くなっていく鏡の世界ごと押しつぶされ、消える。
葵2:『ラストコール』
 ペンダントの力で吹っ飛ばしたユカとゴアに、最後の最後で止めを刺すことをためらう恭司。
 その不意をつかれ、恭司は悪夢の世界に閉じ込められてしまう。
 葵のほうは狂気のライブ会場に閉じ込められ陵辱された後、尻から口に向かって電動ドリルをぶち込まれ絶命する。

87 名前:ゴア・スクリーミング・ショウ BADエンド [sage] 投稿日:2006/03/01(水) 18:57:35 ID:S+uUeS+F0
希衣佳1:『復讐者のレクイエム』
 希衣佳を取り戻しに館に行った恭司たちはユカとゴアを倒し、希衣佳を助け出して屋敷を脱出する。
 しかしそこに、ゴアに操られた希衣佳ママが現れ、その手に持った散弾銃により由規は死亡。
 希衣佳と恭司は拘束され、希衣佳は恭司の目の前で恥辱の限りを尽くされた後、蛙の解剖のように腹を裂かれて死亡する。
 その時の負傷により左腕を失う恭司だったが、数年後、由規と同じ、愛するものを失った復讐者としてユカとゴアを追い求める彼の姿があった。
希衣佳2:『悪夢の果て』
 不良たちの保健室への呼び出しに応じなかった恭司。
 そのため希衣佳は、ユカの力によって絶倫巨根の持ち主となった不良たちに犯され、口、胃、腸、内臓、果ては頭蓋に至るまで精液まみれにされて死ぬ。
 ユカは「あいつ(早由海のこと)と同じ死に方をしたこの豚女を見て、恭司も私を憎み追いかけてくれるかしら」とほくそえむ。

紫:『閉ざされた世界』
 紫の石のせいなのか、ゴアの力のせいなのか、いつの間にか自分自身がゴアと化す恭司。
 あかねを、葵を、希衣佳をその触手で、言語に絶する陵辱を加えてから殺し、喰う。
 そして紫とともに、時間の凍結した世界に入り込み、二人は永遠の快楽をむさぼり続ける。

闇子はバッドなし。
あとハーレムエンドがあるにはあるが、理解不能なシロモノなので割愛。

95 名前:ゴア・皇国ルート ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2006/03/01(水) 22:10:38 ID:pMTydiIo0
ゴア書いた人じゃないが…

>>93
何故か井戸の底に居た真白(の半身?詳細不明)とセックスした恭司が狂い、
あちら側の世界への門を開けようとして赤青黄の三人を犯しまくる。

それだけ。ものすごく短いルートでゲーム中には説明とか特に無い。
本編中の真白の話から、あっちと繋ぐ儀式にはセックスや血が必要らしいと推測される。
関係ないかもしれんが、ユカが石を取り込んだ際も初潮で血が出てた。

96 名前:ゴア・スクリーミング・ショウ ハーレム?エンド [sage] 投稿日:2006/03/01(水) 22:15:45 ID:S+uUeS+F0
そういえば素でトリ忘れてた。
まぁ読んでしまった人はバナナの皮で滑ったとでも思ってあきらめてくれ。

>>93 『真なる皇国への扉』
前略、あかね、葵、希衣佳の三人で闇子の取材の手伝いに行き、井戸を発見。
恭司は一人で中の様子を見に行くことにするが、井戸の例の石室に何故か真白がいる。
犯されるように真白とセックスする恭司。
真白はわけの分からぬことをしゃべり続け、恭司は射精と同時に自我を失う。
気付くとあかね、葵、希衣佳が井戸の地下室で「恭司だった者」に犯され続けている。
彼は真白から石と意思を受け継いぎ、件の宗教儀式を完遂せんと三人を犯し続けるのだった。

つか、このエンドの真白怖い・・・。

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