909 名前: ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2006/02/25(土) 16:57:59 ID:muDW0mZ50
空気を読まないこの俺が転載

マブラヴという話の主軸世界は『戦争世界』
そこではタケルは殺され純夏は脳だけに。
脳だけ残った純夏はタケルに会いたいがために平行世界への干渉を始める。
戦争世界を救う事ができる世界のタケル求めた。
(超存在であるBETAとの過剰な接触によって純夏に空間を超越し干渉するの能力が発芽したと考えるべきか)
結果、純夏が知覚できる範囲内の君が望む永遠と同軸の世界のタケルがもっとも適してると判断。
(選ばれた理由はバルジャーノンが上手いため)
そして脳純夏がその世界のタケルを戦争世界を救うために戦い続ける因果(局所的な特異点にしてしまう?)
を授けてしまう。

・一度、学園の世界に戻るのは ミサイルを発射されたという事を知っているタケルに
 他世界で同じ人物が死ぬと近い平行世界の同じ人物がなんらかの干渉を受けるって
 事を教えるために用意されたものではないかと。
・オリジナルハイブとは戦争世界でのハイブの地球圏拠点。
 そこから敵が生まれてくることから機動戦艦ナデシコの
 ボソンジャンプ装置みたいな物だと思われる。
 タケル達がそこを破壊したことにより地球へのハイブ侵略は頓挫
 だから先生が後は残ったのを殲滅するだけみたいな発言をしたと思われ。
・タケルが元の世界に帰れたのは因果を与えた純夏が死亡した事によって
 因果の鎖が解けたため。
 そして最後の霞が転校してくるってのは
 タケルが帰る際の平行世界への線を霞が追って行って本来、霞が存在しない世界へ
 霞という存在を確立させた。

12 名前:マブラヴオルタネイティヴ ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2006/02/28(火) 12:32:54 ID:0+D201Kg0
登場キャラクター及び前作については、まとめサイト等参照のこと。

導入部は割愛、箇条書き。▼の付いたキーワードは後ほど解説文を付ける。
詳細な記述は武達の任官以降から。

【導入部】
・横浜基地は人類初の侵攻に成功した「▼BETA」横浜ハイヴの稼動施設を再利用し作られた「▼AL4計画」の拠点。「▼ハイヴ」で発見されたものは何百もの脳髄シリンダー。
・最初の日にループした武は残った能力と記憶を生かし、「▼207小隊」をリード、時間を大幅短縮して衛士任官へと導く。武の操作記録ベースの新OS「▼XM3」作成も決まる。
・夕呼の次元転移装置で武はEX世界に戻り、EX夕呼から「▼00ユニット」に関する理論を入手。00ユニットはAL4の目的であること以外詳細はまだ不明。
・「▼霞」の正体は「▼AL3計画」に基づき作成されたテレパシスト。その能力は異世界に戻った武の観測すら可能。彼女の能力により両世界の行き来が可能になった。
・帝国でAL4計画に反発する勢力による「▼クーデター」が勃発。武達は将軍悠陽(=冥夜の姉)の救出に成功、反乱軍の鎮圧に成功する。

13 名前:マブラヴオルタネイティヴ ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2006/02/28(火) 12:34:15 ID:0+D201Kg0
【装備性能評価演習】
クーデター鎮圧作戦での功績により、遂に少尉として衛士に任官することとなった武達207小隊の面々。
配属は別々になるかと思われたが、何故か全員、夕呼直属の「▼A-01特殊部隊」に配属されることになる。
早速、XM3の装備性能評価演習が最初の任務として彼らに与えられ、国連軍正規兵との対戦が行われることとなった。
少尉となった武は、改めてAL世界を救い、そして純夏のいるEX世界に戻ることを誓う。その晩、ささやかな任官祝いのパーティーが開かれた。
午前の演習はXM3の威力を大いに発揮した武達が、国連軍エースを相手に圧勝、その力を見せ付ける。

ところが午後の演習中、演習場に突如出現したBETAの「▼急襲」を一同は受けてしまう。演習中故丸腰なので、次々とBETAに撃破されてしまう国連軍機体。
武達は武器の前線への輸送を担当することになるが、その経路でBETAの襲撃を受けた武は「▼トラウマ」が蘇り錯乱、演習用装備のままBETAを攻撃、為す術なく撃破されてしまう。
友軍の支援が間に合い、武はどうにか生き残ることができたが、余りにもあっけない完敗に全ての自信を打ち砕かれた武は、ショックの余り撃破された場所で呆然と蹲るばかりだった。
そんな武を励ましに来たまりもが自分の過去を語る。かつてエリート衛士だった彼女は、初陣で為す術無く部下を全滅させてしまい、その償いとして一人でも多くの衛士を育てたいと教官になったのだそうだ。
励まされた武は礼を言おうとして頭を上げ衝撃の光景を目撃する・・・まりもは残存BETAに頭を噛み砕かれ食い殺されていた。

危機一髪のところで武を救出したのはみちるだった。狂気のAL世界に耐え切れなくなった武は夕呼にEX世界に戻してくれと懇願。何故かあっさり受諾する夕呼。
夕呼は最後の忠告として、武が戻れるのは自分が既に干渉した「▼EX'世界」であり、元のEX世界とは違うと言い、EX'世界に戻っても決して自分の存在を疑わないことだと告げた。

14 名前:マブラヴオルタネイティヴ ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2006/02/28(火) 12:35:15 ID:0+D201Kg0
【EX'世界-1】
無事EX'世界に戻った武。自己同一化も問題ない。その朝純夏と冥夜の3人で登校する武だが、AL世界の記憶と能力を継承した武に彼女達は相変わらず違和感を感じる。
学校で生きているまりもに再会した武は、感極まってその場で大泣きしてしまう。周囲はそんな武に奇異の目を向ける。
放課後、武は夕呼に物理準備室に呼び出される。夕呼は武がまたこの世界に舞い戻ってきたことに気付く。そこへまりもがやってくる。
武は耐え切れずにまたその場で大泣きしてしまうが、理由の分からないまりもはともかく彼を気の済むようにさせる。
次の朝、純夏の泣き声で目を覚ました武の下に衝撃的な知らせが届く。まりもがその晩ストーカーに惨殺されたというのだ。まりもの死を知った武は錯乱。
何故またもやまりもが死ななければならなかったのか?学校で夕呼に会った武は、ALまりもに何があったのかと詰問される。問われるまま、武はALまりもの最期を夕呼に語る。
夕呼は武の帰還がまりもの死の原因であると断定。武はAL世界の因果を現存する世界に持ち込む、「▼因果導体」と化した存在だと言うのだ。
このままでは、過去の武がAL世界で体験した事象がEX'世界にも現出することは避けられないらしい。武の異変の原因は全く不明。

次の日、学校の屋上で冥夜に慰められる武。これ以上冥夜に甘えられないと思った武は、純夏への想いをきちんと冥夜に伝えることを決意、次の日一緒に出かけようと誘う。
次の朝、冥夜に出会った武は、冥夜が約束を覚えていないことに気付く。そもそもそんな約束すらしていないと冥夜は言い張る。
それどころか、会話しているうちに、冥夜は武の記憶すら失ってしまう。異変に気付いた武は夕呼の下に向かい報告。
夕呼は武の因果導体が、単にAL世界からの因果情報の受容だけでなく、EX'世界での因果情報の流出としても働く、双方向のパイプのような状態であると推測。
EX'世界の人物の武の記憶に関する因果情報がセンサーの如く検知されて完全に消去されるまで居数時空間に流出、代わりにAL世界の重い因果(例:死)を招いていると言うのだ。
このままでは、EX'世界で武を観測する人間が全ていなくなると夕呼は警告、誰とも接触しないことが、武をEX'世界に繋ぎとめる唯一の方法だと告げる。

15 名前:マブラヴオルタネイティヴ ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2006/02/28(火) 12:38:50 ID:0+D201Kg0
【EX'世界-2】
武は誰からも忘れられた存在となる運命に絶望し、自棄になって町を徘徊したところ、偶然純夏に出くわす。
何故か純夏の記憶が失われていないことに気付く武だったが、純夏までもが自分を忘れるのかと恐れ、純夏をあくまで遠ざけようとその場から逃げ出してしまう。
疲れ果てた武は、逃げ出した先の公園で倒れ眠り込んでしまう。気付いた時、純夏が膝枕をしてくれていた。
恐怖に囚われた武は、あくまで純夏を遠ざけようとするのだが、純夏は必死で武に食い下がる。
観念した武は、全てを純夏に話すことに決める。全てを知った純夏はそれでも武のことを忘れることなど決してないと言い張る。遂に根負けした武は純夏を受け入れる。
しかし翌朝、学校で純夏と話した武は、純夏は武への想いを全て忘れ、只の知り合いとして自分を見ていることに気付き、愕然とする。
その日の体育の授業の最中、突然体育館のバスケゴールが崩落。純夏がその下敷きとなり、瀕死の重傷を負う事故が発生してしまう。

純夏の事故で狂乱状態になった武は、夕呼に自分を消し去る様哀願、夕呼もそれを承諾する。
その夕方、夕呼は武を純夏の家に連れて行く。純夏の部屋で武が見たものは、武との思い出が記された大量の日記だった。
純夏が武に関する記憶を全て失わなかったのは、この大量の日記が原因だった。純夏はこれを読み返すことにより、必死で記憶を補完していたのだ。
純夏の想いの深さを思い知る武。夕呼は、EX'世界の武を因果導体とする事象は、武と親しい人間程深刻であるという偏向があることに気付く。
現に事態が発生したまりも、冥夜、純夏は武に親しみを感じる間柄だった。では何故武への親しみを持つ人間に悪影響が発生するのか?(答えはストーリー最後で判明)
夕呼は武にAL世界に戻り、武を因果導体としている原因を突き止め排除し、元の世界に戻ること、それが悪しき因果のループを解消する唯一の方法であると告げる。
もうどの世界にも逃げ場がないことを悟った武は、AL世界に戻り、たとえどんな犠牲を払ってでも全ての原因を突き止める覚悟を決める。
二人はとある原子炉に潜入し、その電力を利用し夕呼の時空転移装置を起動、無事武はAL世界に舞い戻った。

16 名前:マブラヴオルタネイティヴ ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2006/02/28(火) 12:42:41 ID:0+D201Kg0
【AL4の真相-1】
武は早速夕呼に会い、再び自分を使うように頼みこむ。夕呼は00ユニットが既に完成していることを武に告げ、面接試験だと言い彼女と武を対面させる。
人類救済の切り札00ユニットは何故か純夏の容姿をしていた。00ユニットはBETAへの凄まじい憎悪を剥き出しにし、武に純夏と呼ばれると何故か安心したように昏倒。
その反応を見た夕呼は00ユニットの調律を武に任せることに決めたと言い、詳細は明日説明を受けることになった。
AL世界では武がいなくなってから一週間が経過していた。武はその間極秘任務に就いていたことにされていた。A-01部隊に合流し、メンバーに紹介される武。

次の日夕呼に会った武は、AL4の詳細について説明を受ける。武の覚悟を見て取った夕呼は遂に全てを明かすことにしたのだ。
00ユニットは非炭素系擬似生命であり、BETAとコミュニケーションできる存在として、BETA由来物質を利用しBETAが生物として認識できるよう設計された。
00ユニットが純夏の容姿をしている理由は、00ユニットの魂がAL世界の純夏だから。霞がいつも居る部屋の脳髄シリンダーの正体こそがAL純夏であったのだ。
2年前の横浜ハイブ侵攻作戦で発見された大量の脳髄シリンダー、それはBETAの捕虜になった人間達の成れの果てであった。
何百もの脳髄の中で唯一生きていたもの、それこそがAL純夏であり、横浜基地がハイブを流用して作られたのも人類唯一のBETAの生き証人である彼女を00ユニット素体にすべく生かす為であった。
脳髄のみの存在となってしまったAL純夏を生かし続ける為には外部からの刺激が必要であり、AL純夏と交信する事こそが霞の任務、UNラストの霞の謎の台詞は、純夏と交信するうち霞が自己同一化を起こしたもの。
00ユニットには量子伝導脳が組み込まれており、人間の脳のデータ全てをそれに移植させることにより完成する。体自体はとうの昔に完成していたのだが、どうしても魂の移植が成功しなかったのだ。
武の協力により理論を完成させた夕呼は、遂にAL純夏の魂の移植に成功、00ユニットが完成したのだった。

17 名前:マブラヴオルタネイティヴ ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2006/02/28(火) 12:47:03 ID:0+D201Kg0
【AL4の真相-2】
余りにも残酷な現実に打ちのめされる武だが、00ユニットとなってしまった純夏を最期まで守ることこそが自分のできる唯一の償いであると言い、彼女の調律を引き受ける。
00ユニットの調律が完了した暁には、彼女はそのテレパシスト能力を使い、最前線でBETAの情報収集任務に当たることになる。
現状の00ユニットは人間としての感情が欠落してしまった状態であると夕呼は説明する。霞ですらその思考を読み取ることができない状態。
BETAへの憎悪だけを募らせた彼女は、戦術機訓練では良好な成績を残しているものの、発作的に錯乱状態に陥り、そうなると敵味方の区別すらつかないらしい。
武の任務は00ユニット純夏に人間としての感情を取り戻させること。霞によると、武が傍にいる時に純夏は明らかに通常と違う感情を見せるそうだ。

部隊に戻った武はみちるに現状のBETAについて判明していることの講義を受ける。まりもを殺したBETAは兵士級と呼ばれる最弱クラスのBETAであることも判明。
講義中に武の動揺を見てとったみちるは、武に再び催眠暗示処置を受けさせ、明日BETAハイヴ突入を想定したシミュレーション訓練を行うと通達した。
その夜、純夏に思いつくままに自分の思い出を語る武だが、反応は乏しい。話しているうち、またもや純夏は錯乱状態になってしまった。どうやらBETAに対して深刻なトラウマを負っているらしい。
夕呼はそんな純夏を見て、様々な感情が蘇ってきており、良い傾向だと判断。武はAL世界での自分と純夏がどんな関係だったかが知りたいと夕呼に訊くが、
この周辺一帯住民は既に全滅しており、詳細は分からないそうだ。霞に同様の質問をするが、役立ちそうな情報は得られなかった。霞は武ならきっとできると励ます。
武はEX純夏が大事にしていたサンタウサギについて思い出し、手作りで木彫りのサンタウサギを再現、純夏にプレゼントすることに決めた。

18 名前:マブラヴオルタネイティヴ ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2006/02/28(火) 12:52:11 ID:0+D201Kg0
【佐渡島ハイヴ侵攻作戦-1】
A-01部隊の演習は続く。近々大規模な作戦が予定されているとみちるは言う。
訓練後、純夏に会う武。純夏の容態は急速に安定し、発作を起こすこともなくなっていた。AL武はAL純夏の目の前で殺されたらしく、純夏はBETAへの復讐をひたすら口にする。
武は思い出の丘に純夏を連れて行くことにする。そこで武は自作の木彫りのサンタウサギを純夏に渡す。
純夏は、武を武として認識し始めるが、まだ殺されたAL武との区別がつかないようだった。
次の昼、武は純夏と昼食を取る。会話から、純夏は霞との交信や武との接触の影響で、三者の記憶を混同してしまった状態であるが、武を遂にちゃんと認識していると判明。
純夏のデータを見た夕呼はこれなら実戦レベルで耐えられると判断、武に彼女の運用評価試験を佐渡島ハイヴで行うと告げる。
いきなりの実戦投入に驚く武だが、前哨レベルのハイヴすら攻略できずに、AL4の実効性を世界に示すことなどできる筈が無いと主張、ここに帝国軍との合同大規模作戦の実施が決定された。
純夏が急速に安定した理由は、武が因果導体であることが関係しており、EX'世界で流出した武の情報が純夏に流れ込んだのだと夕呼は推測。
夕呼は実は自分もまた、武の影響で記憶の流入と混同を受けていることを認識していると明かす。このまま順調に行けば、純夏はAL純夏をも含めた記憶と人格を取り戻すことができるとの事。

次の朝、純夏が武を起こしに来る。相変わらず頭痛を訴える純夏であったが、精神状態はほぼ完全に安定したようだった。A-01部隊に、佐渡島ハイヴ制圧作戦の実施が告知される。
ブリーフィングで、00ユニットの操縦する新兵器凄乃皇弐型「▼XG-70」が公開される。それはムアコック・レヒテ(ML)機関による、
ラザフォード場なる重力場を発生させる超兵器と判明、その護衛がA-01部隊の任務となる。
ブリーフィング終了後、ハンガーに純夏が来訪。武が夕呼を探していることを告げると、夕呼は更にセキュリティレベルの高い下層におり、純夏はそこへ連れて行ってあげるという。
純夏に連れられるまま下層に向かった武。そこにいた夕呼は純夏に訓練を受けるよう告げ(実際は出撃準備)、体よく遠ざける。

19 名前:マブラヴオルタネイティヴ ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2006/02/28(火) 13:04:25 ID:0+D201Kg0
【佐渡島ハイヴ侵攻作戦-2】
夕呼は純夏の能力を武に説明。彼女の掌にはBETA由来のバッフワイト素子なる思考波通信素子が大量に埋め込まれており、
彼女はイメージするだけで周囲の人間やコンピュータへのアクセスが可能なのだ。
その能力故に、戦術機どころでない規格外の超兵器に文字通り接続、完全自律操作が可能。
純夏はテレパシスト能力も持っている故に周囲の人間への無制限なアクセスをする危険性もあり、
彼女に付けられたリボンがその能力を抑制する機能を果たしている。
夕呼が純夏に訓練だと嘘を言い遠ざけることができたのもそれが理由。
とはいえ、00ユニットの本来の目的はあくまでBETAのリーディングによる情報入手であり、
XG-70は副次的な拡張、スポンサーへのデモンストレーションでしかないそうだ。
これだけの超能力を持つ純夏は一歩間違えば人類にとってBETA並みの脅威となりうるが、
武ならば彼女の人間性を保つことができるから調律を任されたのだ。

遂に作戦が発動される。緒戦は順調に推移し、先行部隊のハイヴ内への突入まで段階が進んだところで異変が発生。
4万以上ものBETAの大群がハイヴ下層から突如地表を目指して移動を開始したのだ。
先行部隊は瞬時に殲滅されてしまい、作戦はXG-70の実戦投入に推移する。
ところが、XG-70の砲撃予定地点に数個師団ものBETAが殺到。A-01部隊は決死の時間稼ぎを迫られることになった。
BETAは重光線級の防衛を目的とした布陣。武が単機陽動を仕掛けどうにか布陣を分断、
部隊はターゲットの重光線級の大量撃破に成功。

20 名前:マブラヴオルタネイティヴ ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2006/02/28(火) 13:06:42 ID:0+D201Kg0
【佐渡島ハイヴ侵攻作戦-3】
遂に砲撃地点に到着したXG-70は重力場を展開、大量のレーザー照射をこともなく無効化し、荷電粒子砲を発射する。
只の一撃でハイヴの地表構造物は、地表の無数のBETA共々砕け散った。
その凄まじいまでの光景に沸く部隊。ところが第二砲撃後、何故かXG-70は突如バランスを崩し地表に墜落してしまう。
武に秘匿回線で夕呼から通信が入る。夕呼はXG-70が原因不明の外部起動を受け付けない状態に陥ったと説明。
夕呼は武に純夏を救出、みちるにXG-70を爆破するよう命じる。
XG-70の爆破は、「▼G弾」20発分もの威力で佐渡島ごとハイヴを消滅させる威力がある。
純夏は気絶しているが無事だった。00ユニットをXG-70の文字通りのメインコンピュータであると思っていたみちるは、その正体純夏の姿を見て絶句。
その時、佐渡島全域に無数のBETAが出現との報が入る。
武達が先行して脱出、みちるは単独で爆破指定時間までその場に残ることになった。
脱出の最中純夏が目を覚ますと、何故かそれに呼応するようにBETAが攻撃を停止。しかし純夏は再度気絶してしまい、BETAの攻撃も再開。
何故かBETAは武達の進路を捕捉しており、大量のBETAが彼らに迫る。柏木機はブーストにレーザーを被弾、出力が落ちてしまう。
このままでは予定時刻通りの脱出は不可能になると言い、柏木は自分はみちるの援護に戻ると言い残し戻っていった。
みちると合流し作業完了まで護衛することになった柏木。武達は先行した面々と共にどうにか海上への離脱に成功。
XG-70の起動は相変わらず不能。実は純夏の意識が無いとシステムは作動しないのだ。
遂に地中から無数のBETAがXG-70のいる地点に発生。為す術無く柏木はBETAに撃破され即死。
もはや脱出不能と覚悟を決めたみちるも自爆、佐渡島ごとハイヴを消滅させた。

21 名前:マブラヴオルタネイティヴ ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2006/02/28(火) 13:10:39 ID:0+D201Kg0
【純夏との決着-1】
A-01部隊長は水月が引き継いだ。休む間もなく、2週間後朝鮮半島ハイヴへの侵攻が決定したと夕呼は告げる。
今回はハイヴ内への突入も作戦内容に含まれるそうだ。
武は純夏に面会が許され、霞と共に会いに行く。目覚めた純夏は武が自分のことを嫌いになったのだと言い出し錯乱しそうになるが、
武は彼女に自分の心を見ろといい、どうにか落ち着かせる。
霞によると、純夏は武が別の女性を好きになったと思い込んでいたらしい。このことを夕呼に報告しに向かう武。
夕呼は純夏のBETAリーディングは大成功と喜び、BETAはハイヴ間で情報の共有をしており、
現存する全ハイヴの構造・兵力に関するデータが入手できたと語る。
朝鮮半島ハイヴ侵攻はそれを受けての決定、このデータがある以上格段に攻略難度は下がることになる。
作戦が順調に成功した暁には、カシュガルのオリジナルハイヴへの侵攻が決定されることになるだろうと夕呼は言う。
純夏の容態を気遣う武に、夕呼は作戦での純夏の失神は、彼女の量子伝導脳を維持する液体である
「▼ODL」の異常劣化が原因であると告げる。何故そうなったのかは未だ不明。脳を守る為に純夏は自閉モードとなっていたのだ。
武の報告を聞いた夕呼は、純夏がおかしくなった第二砲撃の時何を考えていたかを訊く。
武はUN世界で恋仲になっていた冥夜とのセックスシーンをその時何故か思い浮かべていた。夕呼はそのシーンの観測が純夏の異常の原因だと断定。
純夏は恋愛感情や嫉妬を感じるまでに人間性を取り戻したのだと言う。
純夏が武に執着し、その思考の全てを観測する以上、このままでは純夏はまたいつ暴走するか分からないことになる。
夕呼は武と、武に関わりのある女性全てをリーディング対象外に加えることを提案。それに伴い急に武の観測が不可能になる純夏はどんな悪影響を受けるか不明。
そこで純夏をA-01部隊に編入し、武との緊密な関係を維持できる場を与える運びとなった。

22 名前:マブラヴオルタネイティヴ ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2006/02/28(火) 13:14:57 ID:0+D201Kg0
【純夏との決着-2】
水月が部隊長になったことに伴い、武は前衛小隊長を任されることに。早速ハイヴのデータをベースにした制圧訓練が行われる。
詳細なデータのお陰でA-01部隊はいきなり良好な成績を叩き出す。
その晩、ささやかな武の昇任祝いのパーティーが開かれ、その場に夕呼は純夏を連れてきて、純夏が補充要員として配属されることになったと告げる。合わせてフォロー役の霞も配属。
夕呼は純夏の正体を偽り、彼女はXG-70専用に育成されてきた衛士であり、大病を患ったせいで体調が不安定だが、操縦技術に関しては一流と説明。
純夏の容態は安定しているようだった。武は部隊の面々を純夏に紹介する。
207小隊の面々の紹介に移ったとき、何故かEXやUL世界で武と恋仲になった彼女達のイメージが自分と相手の頭に浮かぶ。
異変に気がついた武、しかし純夏は極めて平静に部隊の面々に接していた。
異変を報告した武に、夕呼は純夏は極めて通常の人間に近い存在となるまで安定、自分の状態、立場、00ユニットになった経緯を全て理解しているのだと説明。
リーディング能力の制限処置が思わぬ好影響を与えたと夕呼は推測。
部隊での生活が順調に行けば、純夏は社会性をも取り戻すまでに至るらしい。武は改めて純夏を純夏として愛し守っていくことを決意。
その夜、早速武は純夏の部屋までに会いに行くのだが、何故か純夏は余所余所しい態度を見せる。

純夏の合流した訓練がスタート。彼女の合流により部隊は更なる好成績を叩き出す。
純夏は部隊に早速受け入れられたようだが、戸惑いを隠せずにいるようにも見えた。
その夜純夏と会話する武。純夏は武のプレゼントしたサンタウサギをもう持っていられないと言い、武に返そうとする。
武はまだきちんと自分の想いを純夏に伝えていないことを思い出し、はっきりと伝える。
それでも純夏は武を拒絶する。武は純夏に理由を問うが、純夏は只泣くばかりで理由を語ろうとはしなかった。
思わぬ展開に頭を抱える武だが、それでも純夏への想いは変わらないことを改めて確認する。

23 名前:マブラヴオルタネイティヴ ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2006/02/28(火) 13:20:06 ID:0+D201Kg0
【純夏との決着-3】
次の日、改めて武は純夏と話し合おうと決意。霞によると、純夏は例の丘で悲しんでいるという。
相変わらず武を拒絶する純夏だが、武はこれが最後だからとどうにか引き止める。
武はAL武ではない存在の自分が勝手に想いを押し付けたことを謝罪し、振られるのは構わない、
それでも自分の想いは本物だと改めて伝えるが、
純夏は作り物である自分に惚れた武のことを滑稽でとても見ていられない、
はっきり理由を言わなかったのはそんな武が哀れだったからだと完全に武を拒絶してしまう。
更に純夏は自分にとって最も重要なことはAL4の遂行であり、いちいち自分に構って足を引っ張る武はもう用済み、
夕呼に衛士を解任される運びになるだろうと止めとばかりに宣告し去ってしまう。
完全に純夏に拒絶された武は茫然自失として丘で立ち竦む。そこへ冥夜がやってきた。
冥夜は来る途中で純夏が声を殺して泣きながら歩いているのを目撃したと言う。
純夏の矛盾した態度の理由が分からず混乱する武だが、真相を知るべく純夏の部屋を訪ねる。
武はこれで本当に最後だからと純夏を丘に連れ出す。
武は純夏が何を隠しているのか問う。武は自分の知る限り、
純夏はこっ酷く相手の誠意を踏みにじることができる人間では無く、何故そんな態度を取れたのか不可解に思ったのだと話す。
徐々に動揺を見せ始める純夏。ここぞとばかりに武は畳み掛ける。
そんな武に純夏は本当の自分を知っても武の想いは変わらぬのかと言い、思考投影能力を発動する。

24 名前:マブラヴオルタネイティヴ ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2006/02/28(火) 13:22:12 ID:0+D201Kg0
【純夏との決着-4】
純夏の能力で見せられた光景は横浜BETAハイヴだった。AL純夏とAL武は共にBETAの捕虜として捕らえられ、
AL純夏を実験材料として使おうとするBETAに抵抗したAL武はAL純夏の目の前でBETAに食い殺されてしまったという。
BETAに連れて行かれたAL純夏はポッドに入れられ、散々陵辱されてしまう。BETAは人間の快楽に関する実験を行っていたらしく、
AL純夏は快楽を感じる部分をあれこれと改造された挙句、最終的に直接快楽を感じる脳髄のみにされてしまったのだった。

光景を見せ終えた純夏は自分のことを心も体も汚れきった作り物だと卑下する。
そんな純夏に武はEX'世界で体験した地獄のような出来事を、
そしてどんなに拒絶しようとも屈せずに自分を救おうとしてくれたEX'純夏のことを話し、
そして今度こそ自分がAL純夏に報いる番なのだと告げる。
EX'純夏のように、例え拒絶されようが忘れられようが、自分だけはAL純夏を全て受け入れ想い続けると誓う武。
純夏はついに武を受け入れる。
純夏の態度の真相は、自分の復讐に武を巻き込みたくなかったこと、
そして元の世界に帰る運命にある武との再度の別れが耐えられそうになかったことが原因と純夏は明かした。
その晩二人はようやく結ばれる。

結ばれた後、目覚めた純夏は「▼奇妙な夢」を見たという。そんな夢のことは忘れろと武はいい、再び純夏は眠りにつく。
その時デフコン2が発動、武は純夏を起こし合流しようとするが、何故か純夏は目を覚まさなかった。

25 名前:マブラヴオルタネイティヴ ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2006/02/28(火) 13:27:37 ID:0+D201Kg0
【横浜基地防衛戦-1】
夕呼によると、純夏の昏倒は例の如くODLの異常劣化が原因と判明。だがその原因はまたもや不明。
状況の説明を受けるA-01部隊。佐渡島の残存BETA数万もの大群が横浜基地を目指して進撃中。
発見が遅れたのは、BETAが大深度地下を通ってここまでやってきたから。
BETAには帰巣本能があり、最寄の横浜ハイヴが狙われたらしい。
先の佐渡島侵攻で帝国軍も大打撃を受けており、横浜基地に支援を回す余力は殆ど無く、
横浜基地は基地の僅かな戦力で防衛するしかないという絶体絶命の危機に晒される。
部隊の任務は基地でのXG-70と純夏の護衛。
ブリーフィング終了後、武は夕呼に基地最深部90番ハンガーに呼び出される。
そこで武が見たものは、XG-70改良版の人類最終決戦兵器、XG-70d凄乃皇四型だった。
XG-70dは複座型であり、武と純夏の為の機体なのだと夕呼は言う。
これが日の目を見るかどうかは、今日の防衛次第だと夕呼は武を鼓舞する。

侵攻してきたBETAは従来通りの数のみを頼りとした飽和突撃でなく、観測史上初めての高度な作戦を展開するという驚異の進化を遂げていた。
為す術なく前線を崩壊させる国連軍、BETAはあっさり基地まで到達してしまう。
基地での戦闘も圧倒的なBETAの物量の前に劣勢が続き、基地表層はあっさり壊滅、BETAの基地内部への侵入、続いてメインシャフトへの侵入までも許してしまう。
もはや打つ手なしかと思われたその時、純夏が突如覚醒、BETAに関して判明した新事実を司令室の夕呼達に告げる。

26 名前:マブラヴオルタネイティヴ ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2006/02/28(火) 13:33:25 ID:0+D201Kg0
【横浜基地防衛戦-2】
それを受け、夕呼はBETAの目標である「▼反応炉」の停止をA-01部隊に命じる。
反応炉はBETAの活動エネルギー源であり、動力補充さえ止められれば、BETAは数時間以内に停止すると言うのだ。
反応炉制御装置には遙達α3が向かうことになり、武と水月のα2が反応炉周辺のBETA殲滅をすることになった。
反応炉で武達が見たものは、BETAが直接反応炉に取り付きエネルギー補給をしている光景。
遥は無事制御装置に到着。部屋にいたBETAを殲滅した武達だったが、反応炉が停止コードを受け付けないというトラブルが発生。
BETAによる断線が原因。補修作業が終わり、反応炉への停止コードも無事起動。
しかしその時点で、既に通路内部にBETAは侵入しており、遙は守備隊もろとも惨殺されてしまい、装置も破壊され作戦失敗。

一方その頃、囮として起動されていたXG-70ML機関の存在する90番ハンガーに殺到していたBETAは隔壁を突破、
守備に当たっているA-01部隊+月詠達α1との戦闘が開始された。
戦闘の最中、α3の全滅の知らせが入る。姉の死にショックを受けた茜は操縦ミス、機体を破壊されてしまう。
この時点でα1α2はBETAの施設破壊のせいで、司令部との交信不能状態に陥る。
水月は「▼S-11」を渡すよう武に言い、自分が反応炉の爆破を担当するので、
武が直接ML機関の停止を通達しに上層に戻れと命令。
ML機関の停止により、BETAは反応炉に殺到する筈であり、十分引付けてまとめて爆破しようという作戦である。

28 名前:マブラヴオルタネイティヴ ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2006/02/28(火) 13:37:42 ID:0+D201Kg0
【横浜基地防衛戦-3】
茜機の撃墜で混乱状態に陥る委員長。彼女も操縦ミスで危機に陥るが、そこに現れた武によってどうにか危機を脱出。
しかしこの時点でXG-70には大量の小型BETAが取り付いており、
停止作業をしていた風間機はBETAの攻撃で倒れたXG-70に巻き込まれ戦闘不能に陥ってしまう。
不幸中の幸いで、倒壊によりML機関は停止していた。
BETAは反応炉目掛けて一斉に移動を開始、α1は掃討に入る。武は単独で水月の支援に戻る。
彩峰は宗像とコンビで風間の救出作業に当たるが、残骸撤去作業中、紛れ込んでいたBETAに攻撃され宗像機は大破してしまう。
水月は遠隔操作でS-11を起爆しようとするが、何故かBETAによりタイマーが破壊されてしまい不可。
最後の手段として、水月は自爆を決意、助けにきた武に生還するよう言い残し反応炉に戻っていった。

水月の犠牲により反応炉の破壊は成功、BETAの襲撃は停止した。
防衛戦で基地人員の半数が死亡、戦術機はほぼ全滅、XG-70dはどうにか無事。残存BETAは朝鮮半島ハイヴへと離脱。

29 名前:マブラヴオルタネイティヴ ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2006/02/28(火) 13:39:53 ID:0+D201Kg0
【オリジナルハイヴ侵攻作戦-1】
純夏の情報により、急遽最終決戦であるオリジナルハイヴ侵攻作戦「桜花作戦」が発動される。
ブリーフィングで夕呼から作戦及び新事実の説明が入る。作戦開始は僅か30時間後。
BETAの意志伝達プロセスは、オリジナルハイヴの反応炉「▼コア」を頂点とした各ハイヴ反応炉、
そして各反応炉に所属する個々のBETAと繋がる箒型構造だったと判明、
つまり全てのBETAはコアの命令で動かされていることになる。
当然横浜基地襲撃によりBETAに知られたXG-70dの存在は既にコアにまで伝わっており、
XG-70dへの対策までも数日以内に完了されることが予想される。
この作戦の失敗は即ちAL4の失敗、AL5が発動されることになる。
夕呼はオリジナルハイヴの攻略は時間との勝負だといい、友軍は全て囮で、
A-01の6機のみの先行でコアを破壊せよと命令、作戦を伝授した。作戦内容に驚愕する武達であったが、覚悟を固める。
冥夜は最終決戦にあたり、月詠から5体の無傷の武御雷を入手。これで戦術機の問題は解消された。
XG-70dは武・純夏・霞の3人での操縦になるとのこと。
武と純夏は作戦前デートを楽しむ。感極まって泣き出す純夏だが、武はまだその涙の意味を知らなかった。

衛星軌道からA-01部隊はオリジナルハイヴへと降下。BETAは既にこの降下作戦への対策までもを見せる進化を遂げており、
友軍駆逐艦大半の犠牲により、どうにか部隊は目標侵入地点に到達できた。
侵攻はどうにか進み、部隊はコア直前最大の難所である主広間まで到着、数十万ものBETAがひしめいていたが、S-11の重力制御による爆発によりどうにか一掃。
コアまでに二つある隔壁のうち第一の開放にも成功した。
しかしBETA第二波が後方より部隊に迫る。爆破の影響か部隊は一定距離以上での通信不能状態に陥ってしまう。

30 名前:マブラヴオルタネイティヴ ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2006/02/28(火) 13:42:23 ID:0+D201Kg0
【オリジナルハイヴ侵攻作戦-2】
委員長と彩峰が2機で主広間入り口を爆破、崩落させ時間稼ぎをすることになった。
その頃たまと美琴は第二隔壁開放作業にとりかかっていた。武機もそこへ合流。
第二隔壁の開放準備も完了、後は武機の荷電粒子砲のチャージを待つばかりとなった。
引き続き、たまと美琴は第一隔壁の閉鎖作業に入る。冥夜がそれを護衛。
主広間入り口での爆破作業は結局無数に湧くBETAの妨害で成功しなかった。
委員長と彩峰は自爆により通路を崩落させる。それでも主広間内に二万強のBETAが侵入、もはや一刻の猶予もならない。
冥夜達は第一隔壁の閉鎖を決意。第一隔壁さえ閉鎖に成功すれば砲撃までの時間は確保される。
必死で時間稼ぎをするたまと美琴。実は最初のS-11爆破の時点で、たまの隔壁装置は故障、第一隔壁の制御装置は手動で破壊するしかなくなっていたのだ。
作業に手惑った所為で隔壁間通路にもBETAが侵入を開始。冥夜は武に単独で第二隔壁を開放、
コアに侵入するよう告げ通路に侵入したBETAの掃討に向かう。
突如主広間に新型トンネル掘削機状BETAが出現、その中から出現した大量のBETAが主広間に侵入してしまう。
もはやこれまでと覚悟したたまと美琴は第一隔壁を閉鎖、
どうにか開閉装置の破壊に成功するが、そこで力尽きBETAに撃破されてしまった。

第二隔壁開放に成功した武はコアへと侵入する。コアは意志を持ったBETAであるらしく、第二隔壁を封鎖、武は単独でコアとの戦闘を開始せざるを得なくなる。
コアから伸びた触手は容易に重力場を突破、XG-70dと融合を始める。コアの侵食を受け苦痛の呻きを漏らす純夏と霞。
霞は謎の言葉を漏らし始める。純夏がコアと交信を始め、語りかけてくる内容を語っているのだ。
武はコアとのコミュニケーションを試みる。コアは人類を生命体であるとどうしても認めず、
兵士級素材として再利用される資源を見せるからこれが生命体であることを証明しろと言う。
それはたまの無残な亡骸だった。怒りの余り我を忘れる武。

31 名前:マブラヴオルタネイティヴ ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2006/02/28(火) 13:44:15 ID:0+D201Kg0
【オリジナルハイヴ侵攻作戦-3】
そこに満身創痍の冥夜機が壁を破壊し乱入、触手を切り離す。
コアとのシンクロから切り離された霞は自我を取り戻すが、
純夏はBETAに陵辱されたトラウマが蘇ってしまい、交信不能状態に陥ってしまった事が判明する。
冥夜は時間稼ぎをするので、どうにかXG-70dの制御を取り戻せと武に言い、囮となってコアとの戦闘を開始する。
冥夜の異常なマーカーを見た武は、冥夜以外既に全滅していることを悟る。

最後の賭けで、霞が純夏の心にダイヴ。武は必死に純夏に呼びかけるが一向に反応が無い。
その間必死で応戦していた冥夜だが、遂に力尽き主脚を破壊されてしまう。
冥夜も自爆を決意、自爆装置を起動させコアに特攻するが、逆にコアの攻撃によりXG-70dの主砲発射口に縫い付けられてしまう。
このままでは冥夜もろとも自爆装置が作動し武達は全滅。
覚悟した武は純夏にたとえ次ループに入ったとしても全てやり遂げてみせると最後の呼びかけを行う。
純夏はようやく自我を取り戻し、機関は再起動。
冥夜は既にBETAに浸食されてしまっており、助からない。
最後は愛する者の手で逝きたいと言う冥夜の願いを聞き届け、武は冥夜ごとコアを荷電粒子砲で吹き飛ばし、ハイヴから脱出した。

32 名前:マブラヴオルタネイティヴ ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2006/02/28(火) 13:46:26 ID:0+D201Kg0
【エンディング-1】
横浜基地に生還した武と霞。しかし純夏は既に全ての力を使い果たし絶命していた。
実は純夏のODLの機能維持は、横浜基地の反応炉の力でのみ可能だったのだ。
反応炉が破壊された以上、彼女の死は時間の問題となった。
桜花作戦が緊急発動されたのも、純夏の命のタイムリミットが最大で僅か72時間しか残っていなかったからであった。

何故純夏は自らの死が確定することを知りながら横浜基地の反応炉の破壊を容認したのか?
純夏は反応炉のエネルギーで生きる状態、即ちBETAと同等の存在となっていたからである。
BETAが急速に進化を遂げた理由は、反応炉を通じ純夏の知る人類側の機密情報が全てコアまで流出していたからであり、
純夏がBETAの詳細な情報を入手できるのもこれが理由であった。
純夏は武と結ばれることにより自己の無意識領域まで統合、
それによって自らがBETA化していたことを知り、全てを夕呼に告げたのだった。前の昏倒はこの統合が原因。


更に純夏こそが武を因果導体にしていた原因であったと霞は語る。
因果導体の原因である純夏が死んだ以上、結果である武の存在も抹消されることになる。
そして武は純夏の関わった因果情報を修正された、純夏の望んだ世界、「▼マブラヴ世界」に帰還した。
AL世界でのBETAとの戦争の行方は夕呼達に託された。
別れの間際、夕呼は武の貢献で人類生存の確率は飛躍的に高まった、後は全て任せろと武を快く送り出す。
霞は武を絶対忘れないと意味深な言葉を残した。

33 名前:マブラヴオルタネイティヴ ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2006/02/28(火) 13:47:38 ID:0+D201Kg0
【エンディング-2】
マブラヴ世界に戻った武は全ての記憶を失い、全ての始まりとなった10月22日、冥夜の来訪した日に戻っていた。
EX同様の展開が続き、登校する武は、面々に再会する度に妙な感動を覚える。この世界の美琴は女性だった。
続いて冥夜が転校してくるのだが、同時に何故か姉の悠陽も転校してくる。
どちらも武狙いであることを堂々と宣言。
止めとばかりに、霞までもが転校してくる。
何故か霞は武と純夏の姿を見て泣き出してしまう。霞はAL世界の記憶を継承している模様。

面々は口々に武への愛情を匂わせる。
引っ張りだこの武に夕呼は言う、武は恋愛原子核なのだと。
そして武争奪料理大会の開催が決定されるのだった。 (了)

34 名前:オルタ解説 ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2006/02/28(火) 13:58:39 ID:0+D201Kg0
▼世界の関連性
そもそもの発端はAL世界の純夏が世界に干渉する程の思念を持つ超能力者であった為。
脳髄だけにされたAL純夏はただひたすら武のことを想い続ける妄執だけが生き続けられる原動力となっていた。
その純夏の武への想いに偶然作用したG弾と反応炉の力により、次元の亀裂が生まれ、
AL世界にごく近似した可能性を持つEX世界の武達が統合され因果導体として形成、召喚された。
武「達」という表現は、EX純夏以外とも結ばれた分岐(冥夜ルートetc)全てを内包しているという意味。

開始時点が冥夜の来訪日である10月22日であったのは、EX純夏にとってその日が武との決着を運命付けられた日だったから。
AL世界の武はAL純夏に辿り着くまで永劫のループを繰り返す存在。
UL編はそのループの中で武が実際に体験した出来事で、最終的に武は全ての分岐で死に、ループ。

ALスタート時武がEXUL共々記憶を失っていたのは、AL純夏以外の全ての相手への愛情にAL純夏が無意識で嫉妬し、排除したから。EX'世界への影響の理由も同様。
AL編で遂に武はAL純夏に辿り着く。武と結ばれたAL純夏は自らが全ての原因であることを知り、
自分が無意識であるとはいえ仕出かしたことを恥じる。
AL純夏の死により全ての因果は解消、合わせてEXUL全ても再構築の対象になり、
AL純夏が望んだ世界、マブラヴ世界が構築されることになり、武はそこに帰還した。
マブラヴ世界が純夏のみに都合の良いものにならなかったのも、
純夏が関わり不幸にした身近な人間に対するせめてもの謝罪の意味合いが込められているから。

35 名前:オルタ解説 ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2006/02/28(火) 14:00:35 ID:0+D201Kg0
▼因果導体
AL純夏の無意識の武に関わる因果の取捨選択により、武に関わる人間に武への親しみの因果が排除され、
逆にAL世界の重い因果(死、怪我etc)を与える特異点と化したもの。
AL純夏から見て、客体である別世界に武が行った場合強力に作動。
これに対し、AL世界は主体なので、AL世界の人間に対する影響は殆ど無い。
AL世界で武と純夏が結ばれることがループの原動力となる武を求めるAL純夏の想いを昇華、
ここにおいてループは解消。純夏の死で全て再構築。

▼武のトラウマ
AL武がBETAに食い殺されたこと、UN武が全てBETAとの戦闘で死亡したこと、その記憶の残滓が継承されたことが示唆される。

▼オルタネイティヴ計画
恒星間移動技術という超科学技術を持つBETAは、知的生命体であるとの認識で、BETAとのコミュニケーションを目的とした計画。

AL1:言語等、人間や動物の一般的コミュニケーションの応用でBETAとのコミュニケーションを図ろうとした計画、完全に失敗。

AL2:コミュニケーションの全く成立しないBETAの生物学的特徴の研究。BETAが炭素系生命であること以外一切判明しない。

AL3:テレパシーによりBETAとの直接的コミュニケーションを図ろうとした計画。テレパシストを人工授精・遺伝子工学で大量生産。
   判明したことは、BETAが人間を生命体だと認識していない為に一切のコミュニケーションが取れないということ。

AL4:BETAに認識される生命体を作り出し、BETAの情報を得ることが目的。AL純夏がその対象となったのは、BETAに捕獲されて生存した唯一の人類だから。
計画は大成功したが、純夏はBETAと等しい諸刃の剣的存在になってしまった。

AL5:恒星間移民10万人+地球の全ハイヴへのG弾投下による最終反攻作戦。UNの武は作戦全てに於いて死んだことが示唆される。 

36 名前:オルタ解説 ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2006/02/28(火) 14:02:33 ID:0+D201Kg0
▼00ユニット
BETA情報入手の為のスパイとして作成される予定だったが、皮肉にも実際に出来上がったものはBETAそのものだった。
量子伝導脳の動力源である液体ODLの完全浄化は反応炉の力を持ってのみ可能なのだが、その過程で純夏はコアへの情報提供を自動的に行ってしまっていた。 
「グレイ・ナイン」なるBETA由来元素から作成された量子伝導脳は、全ての00ユニットとしての純夏を並行世界から観測、統合する能力がある。
当初の純夏が多重人格的挙動を見せていたのは、それらを統合する主人格が未形成だった為。
武との接触で主人格が形成されだし、最終的に武と結ばれたことにより、全ての無意識領域までも統合に成功。
自らがBETAの端末であり、武を因果導体にした張本人であることを認識した純夏は、武に真相を知らせぬまま死を選んだ。

▼霞
正体はAL3で作成されたテレパシスト。任務であるAL純夏のリーディングを通じ、記憶を共有、最終的に武への想いと共に自己同一化まで至る。
人造生命である故に霞には、個人の思い出が全く無く、純夏と武との思い出を羨み自分のもとのしてしまったのだ。
思い出を得たAL霞は自我に乏しいロボットのような状態から脱却し、武達と共に最終決戦に自ら進んで志願するという成長を見せた。
エンディングの霞はAL世界の記憶を持っているらしい。これは霞がAL純夏とほぼ等しい存在と化したことと無関係では無かろう。

▼A-01特殊部隊
そもそも横浜基地の衛士訓練自体がこの部隊への配属が目的。選抜された人間は全員00ユニット素体候補。
部隊の面々は、AL人類にとって最良の未来を並行世界から選択しうる資質を持つ人間であるとのこと。
純夏の完成により、素体として使用されることは回避された。
207小隊の卒業が遅れたのは、メンバーが全員AL世界のVIP関係者で、政治的価値があるから。

37 名前:オルタ解説 ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2006/02/28(火) 14:11:02 ID:0+D201Kg0
▼BETA
異惑星起源の自然発生珪素生命「生命体」が創造した被造物であり、被造物故自らを生命体と見なしていない。
別の生命体が存在しないと「生命体」が認識した星にのみ派遣され、資源の採取、母星への送還が任務。
上位存在である「コア」をトップとした箒型トップダウンボトムアップ構造により、全BETAはコアの命令で統率された群体的存在。
全宇宙にコアと同等の存在は10の37乗もの数が展開している。
炭素系生命BETAは地球の資源で作った作業機械兼端末に相当、所属する各反応炉から動力を得ると同時に、
その個体が持つ情報をコアまで伝達する。つまり反応炉はリアクター兼コンピュータ。
各ハイヴ反応炉は前線司令官に相当するが、あくまで情報の収集とコアの指令を実行するだけの役目で独自に思考はしない。
地球人を生命体として認識しない理由は「生命体」の認識にただ忠実に従った結果。
その為コアは人類を単なる再利用すべき資源としてしか認識しておらず、その攻撃も自然災害として認識している。

例えるならば、欧米人の神の言う、人間と家畜との関係に相当。神は家畜を人間の利用する為の被造物として作った、
よって家畜の意志の有無は関係なく人間様の都合で如何様にでもして良い。コアの認識も同様。

BETAには様々な役割分担があるのだが、詳細は言及しない。特にヤバいのがレーザー級二種。
BETAの基本行動原理は、その超絶的な物量を生かした突撃だったが、純夏の情報で急激な進化を遂げた。

▼ハイヴ
BETAの中核的存在である反応炉の存在する主縦坑を中心に、無数の蟻の巣状横坑でできたBETAの巣。
上部構造にモニュメントと呼ばれる白蟻の巣様の、謎の建造物がある。
その正体はBETAの資源採掘場。モニュメントは母星への資源送還の為の発射台に相当。
ユーラシア大陸に散在し、ほぼ占拠状態。最初の拠点となったカシュガルのハイヴがオリジナルハイヴ、日本には横浜と佐渡島の二箇所のハイヴがある。
発展段階ごとにフェイズナンバーが付けられ、フェイズ5以上のハイヴではBETA由来元素が作成されていることが判明している。

38 名前:オルタ解説 ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2006/02/28(火) 14:12:59 ID:0+D201Kg0
▼純夏の奇妙な夢
「武に会いたい、会いたいって叫んでいたら、凄く大きな双子が順番に小さくなって、武が目の前にいた」
この夢の意味は明示されない。純夏が武の因果導体化の原因であること、EX世界群の武達が統合されてAL世界に召喚されたことを示唆すると推測。

▼G弾とXG-70 元々米国の開発した兵器。BETA由来元素「グレイ・イレブン」消費による重力制御がベース。
G弾は超重力の発生により一帯を殲滅しつくす爆弾、但し放射能の如く異常重力が半永久的に残存する弊害がある。
ML機関はXG-70の動力。ラザフォード場を発生させ、機体の移動・防御をする。
ラザフォード場発生に伴う余剰電力が荷電粒子砲の動力源。荷電粒子砲発射時異常電磁波が発生する為、その中で生物は生存できない。
しかし00ユニットの完成により、ラザフォード場の自在な展開による電磁波制御が可能となり、人間の搭乗する複座式XG-70dも実現した。
ML機関のエネルギーは反応炉のBETA動力源と同等のものであると推測され、それがML機関がBETAを引付ける理由。

▼S-11
戦術機に取り付けられた爆破作業、及び生還不能時の自爆用の高性能爆弾。威力は小型核並み。

▼XM3
武の類稀なる戦術機操作記録(先行入力、コンボの概念etc)を誰でも真似できるようにと、夕呼が開発した新戦術機OS。
旧OSに慣れた衛士に言わせると、革命的レベルとのこと。

▼クーデターと演習急襲事件の真相
どちらもAL4推進を画策する夕呼が一枚噛んでいる。
クーデター発生看過は帝国内AL4反対派のあぶり出しと、米国AL5推進派への牽制が目的。
演習急襲は、佐渡島BETAの襲撃経路を武から知らされA-01部隊を使い捕獲、それを放ち基地を襲わせたもの。
現状の横浜基地の体たらくではとてもAL4の完遂は不可能と判断した為、惨状を引き起こし、基地に危機意識を植え付けることが目的。
ちなみにみちるも後者の真相、つまり、まりもの死の真相も認識していた。

39 名前:オルタ解説 ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2006/02/28(火) 14:17:09 ID:0+D201Kg0
▼主要登場人物の末路
純夏・・自らがBETA化していたことを認識、生命維持装置でもある反応炉を破壊。武にはその事実を黙って最終作戦に出撃、力尽きる。
冥夜・・コア戦で力尽き、侵食される。愛する武の手で死にたいと哀願、荷電粒子砲でコアもろとも消滅。
委員長・主広間封鎖作業に失敗、彩峰共々自爆して主広間入り口を崩落させた。
彩峰・・委員長同様。最期の二人は見事に息の合った同時自爆を見せる。
たま・・美琴の第一隔壁封鎖の時間稼ぎで力尽き、突撃級BETAにプチっと轢き潰された。その無残な死骸はコアに晒し者にされる。
美琴・・第一隔壁の開閉装置の手動破壊に成功するものの、その際生じた電磁波で電子レンジ状態。
まりも・・例の画像。ムシャムシャ。
柏木・・みちるの脱出時間稼ぎ中、XG-70離脱口に取り付いたBETAに気を取られた隙に要塞級BETAの衝角でプチっと潰され溶かされた。
みちる・XG-70を暴走させ自爆、佐渡島ハイヴ共々消滅。死の前に彼女は、部隊の面々と交信、最後のアドバイスを残した。
遙・・横浜反応炉の停止作業中、侵入した歩兵BETAに襲われ死亡。ちなみにそのシーンは飛び散った血液だけの描写。
水月・・横浜反応炉共々自爆。ちなみにAL孝之は既に死亡しており、水月の最期の言葉は、遙と共に会いに行くとのことだった。
茜・・遙の死に動揺してBETAに撃破されるものの、奇跡的に軽傷で済んだ。最終作戦に出る面々を見送る役目を果たす。
宗像・・風間の救出作業中に瓦礫に紛れ込んだ残存BETAの襲撃を受け、機体は大破。再起不能の重傷を負った。
風間・・XG-70停止作業中の崩落に巻き込まれ、重傷。病院送り。

蛇足ながら、興味ある人多いよね、これ?

以上で全部。長らくお付き合い戴き感謝。

このページへのコメント

最後に出てくるマヴラブ世界っていうのはなに?

1
Posted by あ 2012年08月31日(金) 23:21:13 返信

長杉。
もっとまとめろ

3
Posted by ああ 2012年07月16日(月) 16:16:48 返信

設定もかなり変わったようだけど
本文の更新はしなくていいのかね

0
Posted by   2009年01月12日(月) 16:17:30 返信

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