359 名前:鬼まり。 ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2010/02/06(土) 04:02:19 ID:fHN+lSgn0
鬼まり。 〜鬼が夢見し常の世に、至る幼き恋のはじまり。〜 -Recipe for happiness-
2010年1月29日発売。製作130cm
2009年6月26日に同ブランドから発売された『鬼うた。』のスピンオフ。

■あらすじ
本編『鬼うた。』収録のかみさまのつくりかた√(=綾子√)の途中から派生するパラレル世界。
綾子が自らの死の呪いを秋人に話す→信じない秋人と素股Hするがその最中の自殺衝動で秋人絶望→
祭り当日に姫歌と小春が玉砕覚悟で秋人に告白→姫歌と小春は2人を断った秋人を励まし、秋人は綾子に三度目の告白→
ようやく綾子が受け入れる→『こうして、俺たちは死へと至る幸せの階段を上りはじめた。』
この辺りからの派生。

■登場人物
○主人公
美作 秋人(みまさか あきと)
 綾子との恋人関係は恥ずかしさからあまり周囲に話しておらず、クラスメイト達からはシスコンだのロリコンだの言われている。

○ヒロイン
宮部 綾子(みやべ あやこ)
 呪い設定は継続。恋人同士になったが、変態趣味は相変わらず。
黒咲 暦(くろさき こよみ)
 メインヒロインに昇格した腐女子。秋人が気になるが、気が弱いため全く行動には移せていない。
美作 小春(みまさか こはる)
 綾子のために身を引き、いいお姉ちゃんになろうと奮闘中。が、何だかんだで秋人が気になる。
姫歌(ひめか)
 祭りの後も単独ミニライブを行っている。小春同様身を引いたが、やはり秋人が気になる。

○サブキャラ
浅倉 誠二(あさくら せいじ):秋人の親友。
鑑 恭一郎(かがみ きょういちろう):秋人たちの担任。ロリコン。

360 名前:鬼まり。 ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2010/02/06(土) 04:07:34 ID:fHN+lSgn0
■共通ルート(1/2)
神社の祭りから数ヵ月後、秋人たちは相変わらずの日常を過ごしていた。
電車のなかで痴漢プレイを仕掛ける綾子、その様子を羨ましがる姫歌と小春、それらを微笑ましい様子としてみている誠二と暦。

しかしある日からクラスの様子がおかしくなる。
遅刻しそうだとドタバタしていた秋人たちは教室近くでドミノ倒し状態になる。
誠二が秋人に覆いかぶさるかたちになったのだが、誠二は秋人を気遣う上に「秋人は(胸板が)大きいんだね」などと発言。
若干天然な誠二は全く気付いていないが、クラスの腐女子からは好奇の目で見られ、男子からは避けられるように。
そんな中、妄想で鼻血まで噴き出す暦をみた秋人は(いつもの小春への対処の癖から)お姫様抱っこで保健室へ連れて行く。
緊張と興奮で更に鼻血を出す暦により秋人のワイシャツはダメになってしまい、暦はいつかお詫びをさせて欲しいと言う。

一方、小春は秋人から独り立ちしようと朝一人で起きて料理するなど努力していた。
だがある日の登校中、一人になると歩みが覚束なくなり他人にぶつかったり車道に飛び出しそうになったりする小春を見て、
「秋人に寄りかかる癖がついて一人ではまともに歩けないのではないか」と姫歌は冗談交じりに話す。
小春は姫歌の発言が冗談から出たものだと理解しつつ、しかしその内容は当たっていると感じていた。
秋人が居ないと歩くことすらままならない自分にさすがに焦りを感じた小春は、秋人に内緒で裁縫を教えて欲しいと綾子に頼む。

その日の放課後、小春と綾子は秘密の裁縫特訓のために一足先に帰る。秋人・姫歌・暦・誠二の4人が残されたところで、
暦は以前ワイシャツをダメにしてしまった件のお詫びのため、自分のおごりでこれから食事にでも行かないかと秋人を誘う。
*1

362 名前:鬼まり。 ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2010/02/06(土) 04:36:21 ID:fHN+lSgn0
■共通ルート(2/2)
週末、デートに誘われた秋人は綾子御用達の楽器店へ向かう。様々な種類のギターを前にして子どものようにはしゃぐ綾子。
その後もデートを楽しみ綾子の家に帰ってきた2人。いい雰囲気のままベッドへ。
呪いの事もありまだ怖がる様子が消えない綾子に対し、秋人もまた緊張がぬぐえないでいた。
そんな秋人の様子を感じ取った綾子は、自分が面倒な女であることを謝りつつ、今日はこれで我慢して欲しいとフェラして終了。
その先へ進みたい感情もあるが、綾子の気遣いを理解しつつ、それを幸せに感じて秋人は帰路に着く。

別の日、内緒で綾子と裁縫の練習していたことを明かし、ぬいぐるみ作りを手伝って欲しいと頼む小春。
いきなりぬいぐるみを作るのは無謀だと言う秋人だったが、一刻の猶予も無いと食い下がる小春に負けて引き受ける。
数日の特訓の後に小春が作り上げたのは秋人を模した人形だった。

この人形を抱えて歩くことで一人で真っ直ぐ歩けるようになる事が目的だと話す小春は、人形を抱えたまま登校しようとする。
秋人に止められるも応じない小春に、綾子は人形を置いていく代わりに今日一日は秋人と手をつないで登校してはどうかと提案。
押し問答しつつ秋人も小春も了承し手をつないで登校するが、学校に近づくにつれ周囲の「シスコン」の声が気になる秋人。
学校に着き誠二と暦を見つけると、小春と手をつないでいた恥ずかしさから逃れるように思わず誠二に近づくが、
すると今度は女子生徒からのBL疑惑に晒され、男子からは距離を置かれる羽目になる。

恋人としてその様子に不満を感じた綾子は、秋人のクラスの教壇の前に立ち、突然教室中に呼びかける。

「諸君、秋人が女の子好きな健全な男子生徒であることは、秋人の恋人であるワタシ、宮部綾子が保証しよう!」

363 名前:鬼まり。 ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2010/02/06(土) 04:54:29 ID:fHN+lSgn0
■個別ルート
○暦√(1/3)
*2

綾子の突然の大胆発言に驚く秋人&クラスメイト。騒然となるが、これで妙な噂は消える…と思ったところへ女子生徒が口を開く。
曰く、秋人と誠二が2人で喫茶店に行って楽しんでいたという話を聞いたことがある、と。
すると腐女子は再び活気を取り戻し「綾子との恋人関係は誠二との仲を隠すためのカモフラージュ」だと主張し始める。

相談の結果、BL疑惑払拭のため「人前で女性といちゃつき、男に興味が無いことを周囲に知らしめる」という策をとることになる。
しかし、姫歌相手ではロリコンと言われ、小春相手ではシスコンと言われ、綾子相手ではカモフラージュだと言われる始末。
結局「腐女子の妄想力にかかっては何をやっても無意味」という結論に行き着く秋人たち。
すると会話の流れから、気分転換を兼ねて全員で暦の家を訪ねることに。

秋人が家に来ることに緊張していた暦だったが、皆を交えて楽しい時間を過ごし、お土産代わりに秋人にアニメのDVDを貸す。
皆が帰った後、暦は1つの原稿を取り出す。それは何とか隠し通した、暦自身が描いた「誠二と秋人のBL本」の原稿だった。
秋人に見つかった妄想を始める暦は、自分を非難しつつ迫ってくる秋人を想像して自慰にふける。
綾子の存在を知りながら、暦の想いは抑えられなくなっていた。

翌日、DVDを返しつつお礼を申し出る秋人。遠慮する暦だったが、お礼の内容を思いついたらお願いさせてもらうと答える。
そんな暦に、暦が秋人を好きなのには気付いていたからと誠二が協力を申し出て、計画を授ける。
実は以前の神社の祭り以降、またライブをして欲しいと言う声が秋人に寄せられ、誠二は相談に乗っていた。
そこで綾子の所属するバンド『SINON'S』の単独ライブを計画しているのだが、その計画と称し綾子たち3人を秋人から遠ざける。
そうして秋人が1人になったところで暦は理由をつけて誘いだせばいい、というのが誠二の案だった。

366 名前:鬼まり。 ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2010/02/06(土) 05:08:41 ID:fHN+lSgn0
○暦√(2/3)
その日の放課後、2人は早速行動を開始する。
美術部の備品の買出しという名目で秋人を誘う暦。綾子もあっさり了承…と見せかけて姫歌と小春を加えストーキング開始。
が、いきなり誠二&恭一郎から声をかけられ、更に単独ライブの話をもちかけられる。
ライブの話にノリノリな姫歌、秋人に頼られていると思いデレデレな小春に加え、綾子自身も単独ライブへの憧れから尾行を中断。
秋人には盗聴器があると自分を納得させ、ライブの打ち合わせのため全員で美作家へ移動する事になる。

一方、暦は秋人との買い物をデートとして楽しんでいた。
お互いに楽しく過ごしつつ、画材屋へたどり着く2人。様々な品を見て驚く秋人に生き生きと話す暦。
そんな様子に、ふと秋人が口を開く。
自分の趣味を楽しんでいる暦を見ていると、以前綾子と2人で楽器屋に行ったことを思い出した。
その時の綾子も子どものようにはしゃぎ、まるで今の暦とそっくりだった、と。
その言葉を聞き、暦はポケットに手を入れる。そこには誠二から与えられた、盗聴器を妨害する機械があった。
今ならまだ単なる買い物で済むが、これを使えばもう引き返せない。覚悟を決めつつ、暦はスイッチを押す。

そのころ美作家ではライブの議論が一段落して休憩中。綾子は盗聴器のスイッチを入れるが電波を拾えず動揺する。
秋人が暦と2人で買い物に行き、自分たちを捕まえるように誠二たちが現れた頃から感じていた胸騒ぎが大きくなる。
外へ出ようとする綾子を誠二と恭一郎が邪魔するが、姫歌&小春の協力で美作家を出る。
暦の誘いが美術部の買出しだったことを思い出し、綾子は学校を目指す。

買い物を終えた2人。部活も終わり人は居ないだろうが学校まで運んで欲しいと暦が頼むと、秋人はあっさり引き受ける。
学校に着いても荷物整理を終えても、秋人の態度はあっさりしたもので暦を何ら意識していない。
綾子たちを気にかけたり夕食の心配をしたりする様子に、暦の感情はついに爆発し秋人に詰め寄る。
理不尽な怒りを自覚しつつそのままの勢いで秋人に告白し、荒ぶる感情のままに制服をはだけさせる暦。
秋人が困りきっていることを知りつつ迫り、今まさに唇が重なろうとするその時、教室に綾子が飛び込んできた――

368 名前:鬼まり。 ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2010/02/06(土) 05:35:35 ID:fHN+lSgn0
○暦√(3/3)
翌朝、清々しい気分と共に目覚めた暦は、登校中に誠二と合流する。
綾子を止められなかったことを詫びる誠二だったが、暦は何も気にしなくて良いと告げ、顛末を話す。

暦の告白の場に飛び込んできた時、綾子は「アキトを取らないで」と言って泣き出すばかりだった。
綾子を落ち着かせた秋人は暦に返答する。それは、自分の鈍感さと告白の拒否を兼ねた「ごめん」の言葉だった。
秋人からの返答が終わると、綾子は秋人に席を外させ、暦と2人で話し始める。
自分を怒らないのかと尋ねる暦に綾子は、誰かを好きな気持ちは抑えられないし我慢する辛さは分かるから怒れないと返す。
恋のライバルの出現には困るが、誰が悪いわけでもないと話す綾子に、暦は思わず泣き出してしまった。


暦の話を聞いた誠二は尋ねる。暦は本当にそれで良いのか、と。暦はよどみなく答える。
ふられてなお秋人に大切に思われていることが分かったし、綾子に恋敵と認められたのも大きな前進。
それに自分自身まだ諦めたなんて一言も言ってないから――私はもう大丈夫。

爽やかな朝風に黒髪をなびかせつつ晴れやかな笑顔を浮かべる暦の横顔でEND。

372 名前:鬼まり。 ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2010/02/06(土) 05:59:43 ID:fHN+lSgn0
○綾子(+小春&姫歌)√(1/3)
*3

綾子の宣言によりシスコン&BL疑惑はすっかり無くなったが、今度は新たな問題が小春にふりかかる。
秋人&綾子の付き合いが周知となると同時に小春がフリーであることも確定し、大量のラブレターが届く。
放課後、秋人に手伝われながら返事を書く小春だが、暫くすると泣き出してしまう。涙の意味が分からない秋人。
そこへやってきた綾子は小春の涙とその理由に気付き、咄嗟に秋人と用事があると告げて小春を先に帰らせる。
更に暦と誠二に頼んで姫歌をカラオケに連れて行かせた上で、秋人を自宅に招く。

家に着くと、綾子は美作家に仕掛けたカメラの映像を秋人に見せる。
そこには、綾子が仕掛けた「秋人の歯ブラシ」等々のアイテムに見事に釣られ、秋人の部屋にやってきた小春が映されていた。
一部始終を見ていた秋人は思わず「ハル姉だから仕方ない」とつぶやく。
だが綾子は、これは仕方ないで済むレベルなのかと問い詰め、そのままモニターを見続けるよう指示する。
秋人の部屋を散々堪能する小春はそのまま自慰に及ぶ。
しかし行為が終わり冷静になると秋人への届かない想いに咽び泣き、疲れ果てて寝てしまう。
このままでは小春が壊れてしまうと告げる綾子は、呆然とする秋人を引っぱり美作家に向かう。

自慰を終えた小春が眠る部屋に秋人を押し込む綾子。
寝静まった小春を見た秋人は、「立派なお姉ちゃん」になろうと努力することで苦悩に苛まれていた小春に思い至る。
近づく秋人を寝ぼけたまま押し倒し半狂乱になる小春。強引に絶頂に導いた所でようやく正気に戻る。
無意識のうちに情事に巻き込んだことを小春は泣きながら謝る。
秋人はようやく、かつて綾子への想いに悩んでいた自分と今の小春が同じだと気付く。
秋人と扉の向こうの綾子から声をかけられた小春は思いの丈を全てぶつけ、満足感と共に眠りに落ちる。

部屋に入ってきた綾子は小春の苦しみが取れて良かったと安堵。本当にこれでよかったのか悩む秋人だったが、
世間一般の感覚に囚われず2人は2人だけの姉弟関係を築けばいいと綾子は答え、そのまま3人は川の字になって寝たのだった。

375 名前:鬼まり。 ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2010/02/06(土) 06:03:07 ID:fHN+lSgn0
○綾子(+小春&姫歌)√(2/3)
秋人は、姫歌と綾子から再びライブをしたいと聞かされる。商店街から姫歌の元に要望があったという。
綾子はライブを盛り上げようと小春のサブボーカル抜擢を提案。快諾する姫歌。
小春へのボーカル指導のため早速カラオケに行き、あれこれするうちに綾子もボーカルを兼任することに。
一方、話を聞いた誠二&暦は今回もポスター等を、恭一郎は親衛隊を束ねて会場設営を手伝ってくれることになった。

会場準備の際、秋人は一般参拝客の多さに改めて気付き、同時に恭一郎から「姫歌へ祈れば何でも叶う」という噂話を聞く。
何となく気になった秋人は絵馬を見に行き、「○○が死にますように」とかかれた絵馬を見つけてしまう。
タイミング悪く現れた姫歌にその絵馬を見られてしまうが、姫歌は気にするそぶりを見せず立ち去る。
怖がるだろうと思っていた秋人は、そんな姫歌の態度にむしろ不安が増してしまう。
その晩、姫歌は父と母を巻き込んだ昔の惨劇を夢にみてしまう。しかし自分は神なのだから屈してはならないと我慢を重ねる。

日が変わっても心配が晴れない秋人は、姫歌と2人になったところで改めて話を切り出す。
が、姫歌は「神の元には黒いものも集まる。避けて通れぬ道だ」と気丈に振る舞う。
いたたまれない思いの秋人は綾子に相談。秋人だからこそ解決にならないと判断した綾子は自分に任せて欲しいと願い出る。
放課後、姫歌が倒れたと聞き慌てて保健室に向かう秋人。しかし中からは姫歌と綾子の口論が聞こえる。
聞き耳を立てていると中の二人に見つかるが、姫歌はまたしても気丈な笑顔を振りまくだけだった。
綾子は「姫歌の悩みは把握したが自分では解決できない」と、この件を小春に委ねることにする。
自分で役に立つのかと不安がる小春だが、涙ながらに頼む綾子の姿に決意を固める。

翌日の帰り道、姫歌は明日に迫ったライブの話題ではしゃぎ続ける。しかしその様子には秋人たち皆が心を痛めていた。
なお無理する様子を見せる姫歌に、秋人は心配のあまりつい口調が刺々しくなり、姫歌と口論。
小春が止めるものの、姫歌は悪びれる様子も無い。明らかに普段と違うものを感じ取った小春は姫歌が自分と同じなのだと気付く。
自分に解決を委ねた綾子の真意を理解した小春は、姫歌と話をする機会を探る。

381 名前:鬼まり。 ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2010/02/06(土) 06:24:32 ID:fHN+lSgn0
○綾子(+小春&姫歌)√(3/3)
ライブ当日の早朝、小春は境内で一人佇む姫歌を見つけ、話を始める。
自分は秋人のために理想のお姉ちゃんになろうと努めたが、なれなかった。でも秋人は拒まないどころか受け入れた。
だから姫歌も理想の神になろうと無理する必要は無い、それを理由に秋人は拒んだりしないだろう、と語る小春。
しかし姫歌は、自分には信者を裏切れないと返し、神について話し始める。

神は自らと信者とが共に願うことで初めて神となる。信者を裏切って神であることを放棄すれば自分は消えてしまう。
そもそも神とは概念のみの存在。それが秋人に望まれて自我を得た。しかしその秋人は綾子を選んだ。
「秋人の姉」である小春と違い、自分に残されたものは『神様も、幸せになりますように』とつづられた秋人の手紙だけ。
完全な神にならなければ秋人とのつながりは絶たれる。だからこそ、理想の神になるしかない。

嗚咽混じりに話す姫歌を小春は抱きとめる。そこに現れる秋人&綾子。2人は一部始終を聞いていた。
驚く姫歌に綾子が言葉をかける。 「ヒメ、ワタシ達と家族になろう」 それは、秋人たち3人の想いだった。
神ではなく、家族としてのつながり。重い悩みから解き放たれた姫歌は、新たに母となった綾子の胸で涙を流すのだった。
そして姫歌はかつての母様に感謝しつつ、自らの願いを皆に告げることを決意する。

ライブ本番の時間が近づく頃、綾子は嫌いな男の隣に居た。鑑恭一郎。神社庁の人間。綾子の素性を知る男。
男は「自分達の目論見は水泡に帰した」と自嘲気味に話す。
実力行使しないのかと聞き返す綾子だったが、「神でいる必要がないと姫歌が自覚した時点で打つ手はなくなった」と恭一郎。
懸案事項を片付けた綾子はメンバーの元へと戻る。秋人たちが見守る中、いよいよライブが始まった。


姫歌が観客に語りかける。
友人の誠二と暦に、衣装製作の恭一郎に、運営スタッフに、大切な人たちに、ファンに、お礼を。
その汝らに聞いて欲しいことがある。神である妾には許されぬかも知れぬが、妾にも叶えたい願いができた。
聞いてくれ。妾の願い、それは――

マイクを握り締め、満面の笑顔とともに願いを叫ぼうとする姫歌でFin。

382 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2010/02/06(土) 06:28:53 ID:fHN+lSgn0
鬼まり。以上です。支援感謝。
気になることあったら指摘してほしい

379 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2010/02/06(土) 06:20:24 ID:T8zzUhLh0
>>375
>父と母を巻き込んだ昔の惨劇を夢にみてしまう。
kwsk

384 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2010/02/06(土) 06:32:51 ID:T8zzUhLh0
>>382
>>379
>>381 「綾子の素性」

385 名前:鬼まり。補足[sage] 投稿日:2010/02/06(土) 06:50:39 ID:fHN+lSgn0
>>379
申し訳ない。今確認したらちょい間違ってた。

不吉な絵馬を見た姫歌は、その夜に悪夢を見る。
ライブで楽しく盛り上がっていると信者が狂い始め姫歌にすがりはじめる。
怖くなる姫歌は秋人に助けを求めるが、秋人は立ち去ってしまう。
姫歌はそのまま狂信の者に捕まるが、払いのけようとすると自分以外全て消えてしまう。
孤独に泣き叫ぶ所で夢から覚める。

その悪夢に、かつての両親を巻き込んだ惨劇(鬼うた。の姫歌過去編を指すが、今回は過去編のCGは無し)を思い出す。
しかし自分は神なのだから、信者の信仰はいかなる形でも受けねばならないと自らに言い聞かせる。
(この悪夢をきっかけに、姫歌は更に心身ともに無理を重ねていく、という流れ)

こんな感じ。「姫歌過去編の惨劇」はまとめwikiの『鬼うた。(綾子√)』を見てくれ。


>>384
綾子の素性ってのは、前作『鬼うた。』で明かされた設定のこと。今作で特に何か設定が増えたわけではない。
幸せになると死を求めるとか、神社庁の監視管理下にあったとか。

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