866 名前:世界ノ全て [sage] 投稿日:2006/10/04(水) 03:35:06 ID:Ywt53WAZ0
とりあえず、メインの智子ルートオンリーで。

昔暮らしていた街に引っ越してきた主人公・宮本浩。
両親に優秀な兄と比較されながら育ち、家が嫌いになっている。
そんな環境で育った浩は、転校先の高校でも人を避けがちで、浮いた存在に。
浩は同じクラスで自分と同じように浮いた存在、小西智子に気付き次第に意識するようになる。
休み時間や放課後に屋上で少しずつ話をするようになり、智子も浩に自分と同じようなものを密かに感じ、段々打ち解けだす2人。
そんな頃に幼少時の友人・中井戸、村上との偶然の再会もあり、次第に他人に心を開いて行く浩。
浩は中井戸達との交友の中で、歌の才能があることが分かり、中井戸率いる軽音楽部に入部する。
音楽を通して、浩は新たな生活に微かな希望を持つ浩。

867 名前:世界ノ全て [sage] 投稿日:2006/10/04(水) 03:35:39 ID:Ywt53WAZ0
学園祭でのステージを目標に練習を続ける部員一同だが、肝心の曲の候補がない。
本番も迫ってきて窮する一同だったが、浩が前に音楽室で偶然耳にした智子が演奏するどこか切ないオリジナルのピアノ曲に心惹かれた事を思い出し、智子に軽音楽部に入ってくれるよう頼む。
浩の予想に反し、あっさり入部を決める智子だったが、当初の浩と同じでそっけない反応しかしない智子は部活でも浮いた存在になってしまう。
けれど、そんな智子も浩と同じく部活動を通して部員達と打ち解けていく。
そして向かえた学園祭当日。
ボーカルの浩は前日から続いていた風邪で声が出なくなっていた。
意気消沈する一同だったが、浩の機転で智子のピアノ曲を女性ボーカルアレンジした曲を本番で演奏することとなる。
『あれは人に聞かせるような歌やないから(登場人物全てが関西弁)』と言っていた智子の曲だったが、アレンジ後には以前在った寂しいような切なさは無かった。
結果は大盛況。学園祭を通して二人の仲をより深めて行く浩と智子

868 名前:世界ノ全て [sage] 投稿日:2006/10/04(水) 03:45:01 ID:Ywt53WAZ0
1人暮らしの智子の家に出入りする程、親密になった2人だったが
浩はある日、智子の机にあった日記帳を気紛れで見てしまう。
その日記は智子の死んでしまった双子の姉・玲子のものだった。
健康な智子から外での楽しい話を聞き続けた病弱だった玲子は、智子を恨んでいた。
その事が綴られた手記、好きだった姉が本当は自分を恨んでいた事実がそこに在った。
で、お約束のようにそこを帰ってきた智子に見られる浩。
雨の中、外へ飛び出した智子を追う浩は雨の中、涙を流す智子を抱きしめて自分も泣く
そしてその夜、お互いの傷を舐めあうように2人は結ばれるのだった。

以降、2人は同棲を始め浩にベタベタの智子。典型的なツンデレ。
そんな中、智子の保護者である祖母が病に倒れる。
一命は取り留めたものの、浩は搬送先の病院で智子の両親と遭遇。
智子の父は智子を死んだ玲子と妄信してる真性の○チガイで、祖母が盾となっていたのだが、
祖母が病に倒れたのをいい事に父は強引に智子を家へと連れて帰ってしまう。
止めようとした浩だったが、父にボコボコにされ自分の無力を恨みながら離れ離れに。

872 名前:世界ノ全て [sage] 投稿日:2006/10/04(水) 04:28:27 ID:Ywt53WAZ0
強制的に智子を転校扱いにしようとする親父。
自暴自棄になって凹んでた浩だったが、中井戸や村上に発破をかけられ小西家から智子をさらう計画を実行する。
智子の身を隠す為、バンドの練習に使っていた廃ライブハウスで隠れて生活し始める部活メンバー一同。
だが、次第に尽きてくる資金、村上の妹・瑞樹の持病の発作など彼等のひと時の共同生活は次第に終わりに向かって行く。
そして新年を目前に迎えたある日、ついに智子の父親が隠れ家を見つけてしまう。
同時に瑞樹の発作も起こり、共同生活の終わりを悟った智子は仲間の安全を守るため家に戻ってしまうのだが、智子の父親は縛りを緩め、浩と会うことを認める。

年も明けて、2人は前のようにベタベタ付き合うのだが、デート中に錯乱状態の智子の父が乱入。
父が浩に殴りかかるが、それを庇った智子に当たり頭を地面で強打して意識不明の出血状態に。
それが原因で数日間、意識不明の智子だったが、目覚めると記憶喪失になっていた。
根気よく智子に話しかける浩、微かに残る心の動きを手探りに浩に歩み寄る智子。
しかし、都合よく記憶喪失になった智子をこれ幸いと父が再び連れ去ってしまう。

873 名前:世界ノ全て [sage] 投稿日:2006/10/04(水) 04:29:01 ID:Ywt53WAZ0
病院で立ち尽くす浩を不憫に思った智子の主治医は、智子の記憶が今朝戻ったことを告げる。
そしてさらに『小西智子』という人間はもう既に死んでいるという真実も。
正確には死んだのは玲子ではなく、智子だったのだ。
心臓病で長くなかった玲子に事故にあった智子の心臓を移植した結果、手術後目覚めた玲子は、智子の記憶と自我を持っていた。
だが、今回の事故で智子はその事実を思い出し、不安定な状態なのだという。

それから数日後の夜、智子が浩を訪ねてくる。
同棲してた思い出の部屋で智子は、自分が智子の身体じゃない事を謝り、今度寝てしまったら玲子の意識に自分が消されてしまうことを告げる。
そして思い出の部屋で2人は思い出を振り返りながら身体を重ね、智子は浩に『大好き』と言ったのを最後に静かに眠りにつく。

874 名前:世界ノ全て [sage] 投稿日:2006/10/04(水) 04:35:49 ID:Ywt53WAZ0
エピローグ。 智子との思い出を胸にこれからを生きて行くことを決意した浩。
数ヵ月後、スクランブル交差点で浩は智子を見かけるが、それは智子ではなく玲子。
何も言わずに浩は玲子とすれ違う。智子との思い出あれば、それで大丈夫だから。

浩とすれ違った後に後ろを振り返る玲子。
心の中で誰かの声がした――。

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