334 名前:姫巫女・繊月1[sage] 投稿日:2009/08/29(土) 01:03:39 ID:JYF4FXZs0
 前作(姫巫女)で鬼を退治した“穂乃香”と“すずり”。穂乃香は姫巫女の一部隊
「白兎隊」の一員として鬼を狩り、すずりは姫巫女には加わらないものの白兎隊に
協力する日々を送っていた。
 ある日、隣の管区を守る「虹鶏隊」の隊員の一人が白兎隊の管轄内で鬼に敗北
して行方不明になってしまう。部下の捜索(&救出)の為に虹鶏隊の隊長“麗愛”が
白兎隊にやってくるが、白兎隊の隊長“小鳥”は彼女を激しく拒絶する。何かにつけ
て麗愛にかみつく小鳥と、それを冷静に流す麗愛。もともと二人は親友だったが、
すずりの姉“沫莉”が鬼に犯し殺された事件の時の互いの行動がしこりとなって
残っていたのだ。ぎくしゃくしながらも行方不明となっていた姫巫女を見つけ、鬼の
アジトに乗り込む一同。仲間の救出には成功するも、鬼は既に行方をくらましていた。
 その後、所属不明の謎の姫巫女によって鬼が狩られるという不可解な事件が発生
する。その正体は死んだはずの沫莉であった。鬼達が仲間を復活させるために試作
した肉人形の一体から偶然によって仮初めの復活をした沫莉は、妹のすずりに会う
ため、肉体の欠損部を補おうと鬼を喰らっていたのだ。
 自分の体が姫巫女とは相容れない鬼と同じだとよくわかっていた沫莉は昔の仲間
達に会わずに姿を消すが、その姿を“リチャード”が垣間見てしまう。昔、沫莉に命を
救われて以来、ずっと彼女と共にいたリチャードは動揺するが、話を聞いた小鳥と
麗愛の間でまたもやしこりが再燃。同じ頃、仲間を復活させた鬼達はアジトを移動
する一方、姫巫女達を迎え撃つ準備を始めるのだった。
 翌日、穂乃香とすずりのクラスメイトが行方不明になる。元々、自分よりも他人を
優先する性格の上、前作のこともあった穂乃香は激しく動揺する。パニック状態の
穂乃香を白兎隊に預け、町中を捜索するすずりだったが、鬼の手下に襲われる。
窮地の彼女を救ったのは沫莉だった。死んだはずの姉の姿に呆然とするすずり。
そんな妹に事の次第を説明する沫莉だったが、事態に頭が追いつかない妹の様子に、
また後で来る事を約束してその場から消えるのだった。一方、鬼のアジトに乗り込
んでクラスメイトを救出する姫巫女達だったが、鬼達は再び姿を眩ませてしまった。

335 名前:姫巫女・繊月2[sage] 投稿日:2009/08/29(土) 01:05:14 ID:JYF4FXZs0
 その晩、鬼を狩って精気を得ていた沫莉は小鳥と遭遇する。互いに複雑な感情を
抱きながら親友同士の会話を交わす二人だったが、鬼に変わった友人を自分の手で
倒そうと武器を構える小鳥。結局、一戦して沫莉は退却したが、戦いで消耗した小鳥
は後から現れた鬼に敗北して囚われてしまった。
 小鳥の居場所を捜索する麗愛達だったが、先日の戦いで負傷していた穂乃香が
待機しているのを見咎める。明らかに本調子ではない様子の穂乃香だったが、友人
が鬼の餌食となり、戦闘でも鬼に敗北して自分の無力さを痛感していた彼女は動かず
にはいられなかったのだ。そんな彼女を一喝する麗愛。悔しさと無力感に穂乃香は
泣き崩れた。
 同じ頃、すずりの前に再び沫莉が現れる。妹を連れてのんびりとする沫莉だったが、
妹から小鳥が鬼に囚われたことを聞いて救出に行こうとする。しかし、途中で遭遇した
麗愛と一戦を交える事になってしまう。その戦いの最中に鬼が乱入。強力な鬼の力に
よって麗愛まで囚われ、沫莉とすずりは退却を余儀なくされる。
 鬼のアジトに乗り込む為に回復に専念する沫莉。かつての親友に刃を向けられても
救けに行こうとする姉の姿にすずりは号泣する。そんな妹を沫莉は優しく抱きしめ続けた。
 一方、自分の無力さにうちひしがれていた穂乃香は姫巫女としての自信を無くして
いた。街を彷徨う中、鬼に遭遇して思わず救援を呼ぼうとするが、姫巫女としての自分
の存在意義を思い出して必死に鬼に立ち向かう。そして、鬼を倒して自分が助けた
人間を見たとき、穂乃香は自信を取り戻すことができたのだった。

336 名前:姫巫女・繊月3[sage] 投稿日:2009/08/29(土) 01:06:53 ID:JYF4FXZs0
 夜が明け、鬼のアジトに突入する沫莉とすずり。鬼神の如き強さで鬼達を蹴散らす
沫莉だったが、ボス格の鬼と対峙するやいなや、突然手足が崩れてしまう。元々、
沫莉は姫巫女達を攪乱するために鬼達がわざと泳がしていたのであり、自分達に
刃向かってきたときのために沫莉の体に細工を施していたのだ。
 単身では鬼に敵わずズタボロにされるすずりだったが、姉が見せてくれた「力」の
あり方から新たな段階に目覚めたすずりは鬼を倒す。消えゆく姉の体を抱きしめ、
最後の別れを交わすすずり。成長した妹に会えたことを喜びながら沫莉は消滅して
いった。
 一方、別ルートから突入していた穂乃香達も別の鬼と対峙する。仲間と引き離され、
相手の実力に翻弄される穂乃香だったが、平然と命を踏みにじってきた鬼に対する
怒りや無力な自分に対する怒りによって生まれた覚悟が穂乃香の実力を引き出し、
鬼を打ち破る。
 かくして小鳥と麗愛は救出され、各人がそれぞれの思いに耽るところで終幕。

 以上。ストーリーは一本道だが、各所で出てくる選択肢を選ぶことで見られる凌辱
BADENDが多数。世界の秘密とか、魔王といった大仰なものは全く登場せず、裏の
世界で生きる退魔師達の1エピソードを描いたという感じの話。

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