114 名前:零式 (1/2) [sage] 投稿日:2006/11/04(土) 18:34:31 ID:Zh2wZQku0
主人公・鳳あかね(8歳)は双子の姉・なおみと共に軍人の父:鳳大佐に男手一つで
育てられていた。
 父は家を空けることが多く、いい加減な世話をする家政婦や周囲の大人に接するうち、
あかね達は父以外の大人を全く信用しないようになっていた。ある日父は戦闘で行方不
明となり、給料をもらえない家政婦も家を去る・・・
 そんな時、父の腹心の部下の女性、グァン・ファン・ユーリィ(24歳)が家にやっ
てきた。「パパは?」「ごめんなさい、鳳大佐はもう・・・」「うそだ!パパはきっと
生きている!ここに来たのはパパの遺産が目当てなんでしょ!?」
 尊敬する鳳大佐から子供達のことを託されたグァンは保護者として精一杯保護しよう
と努力するが、大人に不信感を持っているあかね達は全く彼女を信頼しない。
 やがてあかね達は、アイドルになって有名になれば父が帰ってくると考え、手っ取り
早く人気を得るため「チャリオットフェスタ」と呼ばれる、戦闘兵器を使った実戦さな
がらの得点を競う競技に、父の遺した「零式」2台で出場することにした。

 「チャリオットフェスタ」には様々な思惑を持った人間が出場してくる。自分の余命
が少ないため息子のロイドに賞金を遺そうと出場するジョルジョ、お嬢様の加賀原千草
とその彼氏・荒本、アイドル黒羽ひより、あかね達につきまとっているオタクの大前田
・・・

 大人の汚い部分ばかり見て、妙に擦れてしまった二人はアイドルになるためならどん
な悪どい企みも厭わず、大人を利用してやろう、しかし人前では猫をかぶっておこうと
考えるようになっていた。
 そのため、グァンや芸能レポーター・藤木に対しては薬を混ぜたジュースを飲ませて
SMを仕掛け、写真を撮って「逆らったら公開するぞ」と脅し、自分達よりも注目を
浴びそうな黒羽ひよりは会場でこっそりと二人がかりで撃墜したりする。
 目的のためなら殺人もいとわない二人の姿勢に愕然としたグァンは二人をきっちりし
つけようと決意するが、二人は意地を張ってグァンの元を飛び出し、接近してきた芸能
プロダクション社長・電田のもとへ身を寄せてしまう。
 しかし、予選落ちした姉・なおみは単に自分達を利用しようとしている電田の冷たさ
に気づき、グァンの元へ戻る。

115 名前:零式 (2/2) [sage] 投稿日:2006/11/04(土) 18:35:09 ID:Zh2wZQku0
 一人意地を張るあかねだが、ひとりぼっちで心身の疲れて所を大前田に誘拐されてし
まう。
 絶体絶命のその時、助けに来たグァンはあかねの身柄と引き替えに「自分の人格を破
壊する薬」を射とうとする。それを見たあかねは、グァンが本当に自分達のことを考え
てくれて行動していたんだ、と悟る。
 間一髪なおみが呼んだ警官によりあかねもグァンも無事に事なきを得、あかねもグァ
ンの元へ帰る。

 大前田には鉄槌を下し、大会を優勝で飾ったあかね。大会終了後、いまはすっかり信
用したグァンに出場した本当の目的を話す。「有名になればパパも帰ってきてくれると
思ったの。」話を聞いたグァンは「でも、今は学校へ行ってもっといろいろなことを勉
強して身につけなさい」と言う。

 鳳大佐の隊は全滅、と軍には報告されているが、彼が実際に死んだ所も、逆に生きて
いる姿も誰も見た者はいない。「パパはきっと生きている。私達、パパを感じるの。」
 グァンは好きだった鳳大佐から託されたあかね達を、これからも保護者として面倒を
見ていこう、と誓うのだった。

 何年か後。今はもう高校生になったあかね達が、最近口うるさくなったグァンとや
りとりをし、朝、学校へ出かけながら昔のことを振り返る光景でEND。

(サイドストーリー)
 地下最深層のボスキャラのような物(オーガコア)と、出場者の一人・柊真由華の間
には因縁があり、やり方によってはその内容がわかったと思うが、よく覚えていないの
で誰か補足よろ。

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