515 名前:恋祭綺想カメリアノート(1/8)[sage] 投稿日:2011/12/15(木) 01:27:21.24 ID:tg1rdkNE0

――恋祭綺想カメリアノートの製品情報――
真名:恋祭☆綺想カメリアノート 〜夢に忍ばず、斬り咲け乙女!〜
仮名:れんさい きそう カメリアノート 〜ゆめに しのばず、 きりさけ おとめ〜
製作:TriTail
種別:アクションカードバトル&育成SLG
発売:2011年03月25日
公式:http://ninetail.tk/site_info.htm


――概要――
 恋祭綺想カメリアノートは序章含め6章立ての物語。序章から参章までがほぼ共通ルート、肆章から陸章までがヒロイン別ルートとなります。
 今回は最適な文章量を測る意味で3種類の要約を落としたいと思います。
     壹、百字要約
     貳、箇条書き方式の一投要約(1レス≒940字程度)
     參、共通ルート、ヒロイン別分岐をそれぞれ1レスずつ
 まずは百字要約から。


【――壹、百字要約――】
 虚構の物語で活躍する虚構の主人公。ある時、作り手より自身の活躍がただの虚構なのだと知る。だが、愛する彼女の存在が、虚構の主人公を現実の少年へと変える。作り手を討ち斃し、少年は彼女と共に現実を謳歌する。(百字)

 次は貳の箇条書き方式の一投要約を落とします。

516 名前:恋祭綺想カメリアノート(2/8)[sage] 投稿日:2011/12/15(木) 01:28:12.99 ID:tg1rdkNE0
【――貳、一投要約――】
 恋祭綺想カメリアノートは序章含め6章立ての物語。攻略可能ヒロインは涼花、ことり、成美、芭蕉の4人。参章から微妙な分岐が始まって、肆章で明確に物語が変わるものの、分岐自体は弐章末に行われるので注意。

 基本的に命刻祭を勝ち進んでいく内に、命刻祭が学生達の欲望を吸収する為の仕組みであり、上位入賞者は虚構の妖である児雷也に喰われてしまう事が判明する。児雷也の正体は、翔一の養父であり学園長である緒方浩之。
 児雷也は江戸期の『自来也説話』『児雷也豪傑譚話』から生まれた虚構の妖。Wikipediaを見れば分かる通り、元ネタが『我来る也』なせいで自己顕示欲が滅法強く、その欲を満たすべく他人を喰い続ける化け物。
 児雷也は、虚構世界と呼ばれる極狭い空間の中でのみ、人々の願望が自由に叶う世界を作る事ができる。虚構世界は児雷也の作った物語に等しいので、願いが叶うからと虚構世界に入り浸っていると児雷也に吸収されてしまう。
 この能力で児雷也は人々を喰らい、その欲望を吸収して自身を強化し続けている。芭蕉は児雷也に命数を操作されてしまい不死身となっている松尾芭蕉本人。児雷也を止めるべく何度も戦いを挑み、全て負けている。

 主人公の翔一は児雷也の虚構から生まれた存在。子供が欲しいと願う夫婦の願いに付け込んだ児雷也が虚構世界を使って夫婦に産ませた子供が翔一。
 夫婦が児雷也に喰われた後も翔一は生きていた為、これを育てた後に喰らえば更なる力を得れると踏んだ児雷也によって養子として育てられた。
 涼花は、翔一の欲望を叶えるべく命刻祭の虚構空間が生み出したヒロイン。虚構空間が生み出した人間としては、他に石川と藤林と『影』がいる。

 どのヒロインの物語にせよ、最終的にヒロインと組んで児雷也と戦う。そして児雷也を滅ぼした後、2人がカップルになって物語は終了。

 尚、出典元が文化天保期の『自来也説話』『児雷也豪傑譚話』なのに、寛永元禄期の松尾芭蕉の生死に介入できる点に突っ込んではいけない。
 芭蕉編では室町期の時点から活動していたとあるので、両者の元ネタである宋代の沈俶が書いた『諧史』の頃から存在してたのかもしれない。


 次は參のヒロイン単位の要約です。

517 名前:恋祭綺想カメリアノート(3/8)[sage] 投稿日:2011/12/15(木) 01:29:28.53 ID:tg1rdkNE0
【――參、ヒロイン単位の一投要約――】
 前述した通り、恋祭綺想カメリアノートは前半の共通ルートと後半のヒロイン別ルートに分かれています。ヒロインは涼花、ことり、成美、芭蕉の4人なので、共通ルートとヒロインの計5レスに収めた要約を落とします。


――共通ルート――
 雷公学園命刻祭。学生同士が『戦椿符』を奪い合い、全ての『戦椿符』を集めた者は好きな願いを叶えてもらえるという。
 主人公の翔一も雷公学園の学生の一人。『戦椿符』の影響で江戸期から来たという少女、涼花を過去へと返すべく、命刻祭で戦っている。(この命刻祭での対戦がカードバトル部分となっています)

 忍者である涼花の助けもあり、次々と現れる強敵達を打ち破り、着実に優勝へと近付く二人。しかし、勝ち上がる度に、翔一に瓜二つの存在『影』が現れ、翔一達に妨害を仕掛けてくる。
 そして命刻祭に勝ち上がる一方で『影』の正体を探る内に、遂に翔一達は衝撃の真実を付き付けられる。
 人の欲望を喰らい巨大化していく虚構の妖、児雷也。翔一達はその児雷也の餌として生まれた虚構の産物であり、涼花に至ってはその翔一の欲望から生まれた虚構の産物でしかないというのである。

……(ここからヒロイン別ルートに分岐します)……


――涼花編(前半)――
 衝撃の真実は涼花を打ちのめした。自分が翔一を悦ばせる為だけの都合の良い玩具や道具に過ぎないのだと涼花は絶望してしまったのだ。
 それでも翔一は、児雷也に喰われずに自分と涼花が未来に生き残る為の方策を探し始めた。やがて、全ての『戦椿符』を集める事で完成するという『戦椿帳』があれば、児雷也に喰われずに済む事が判明する。
 『戦椿帳』を完成させるべく、単身『戦椿符』を集めるべく戦う翔一。涼花がただの虚構である事を理解して尚、涼花の為に戦う翔一の姿を見て、涼花は絶望から立ち直った。

518 名前:恋祭綺想カメリアノート(4/8)[sage] 投稿日:2011/12/15(木) 01:31:27.93 ID:tg1rdkNE0
――涼花編(後半)――
 2人は命刻祭で『戦椿符』を集め続け、そして遂に学生側の持つ『戦椿符』全てを集め切った。残りは児雷也の持つ『戦椿符』のみ。2人は明日の希望の為に児雷也へと戦いを挑む。
 しかし、児雷也は圧倒的な力で2人の『戦椿符』を奪い取って『戦椿帳』を完成させて、涼花を存在毎抹殺。翔一もまた、児雷也に呑まれてしまった。
 だが、それでも翔一は涼花との思い出を守るべく児雷也の中からの脱出を試みる。それでも力及ばず倒れかけたその瞬間、今まで翔一を妨害してきた『影』が現れた。
 『影』は翔一の心の弱さを憎む、もう一人の翔一だった。だが、涼花の為に奮起する翔一を見て、『影』は翔一の思いを認め、翔一に力を与える事にしたのだ。

 『影』の合力を得た翔一は絶大な力を得て、児雷也の中から脱出した。
 だが児雷也は虚構の妖、普通の攻撃では児雷也を倒せない。窮した翔一は『影』との合力を生かし、虚構に肉体を与える奇策を以てこれに対抗。児雷也が実体化した為、殺せる目こそ生まれたものの依然窮地にいる事は変わりない。
 が、そこに予想外の奇跡が生じる。児雷也を殺すべく虚構を実体化した際、本来虚構であった涼花もついでに実体化、つまり蘇ったのである。

 そして2人は再び児雷也に挑む。実体化したとはいえ、やはり児雷也は強敵だった。しかし激闘の末、遂に児雷也は崩れ、消滅した。児雷也の生みだした虚構でしかなかった2人は、児雷也を乗り越え現実の命を手に入れたのである。

 もっとも、児雷也を倒したツケはそれなりに高く付いた。児雷也との死闘に加えて、涼花や児雷也の肉体の生成。『影』の合力があったとはいえ、過剰な負荷の反動で、翔一は実に4ヶ月近く寝込んでしまったのだ。
 そして翌年。4ヶ月寝込んだ上に、リハビリ等で時間を取られた翔一は留年してしまった。しかし、翔一の傍にはやはり涼花がいる。2人で掴んだ現実の世界を、翔一達は満喫するのであった。


――ことり編(前半)――
 翔一の幼馴染にして同級生のことり。その正体は現代に生きる風魔忍軍の若き当主、風魔小太郎。ことりの助けを借りながら命刻祭を勝ち上がる中で、翔一達は児雷也から翔一が虚構であるという事実を叩き突けられる。

519 名前:恋祭綺想カメリアノート(5/8)[sage] 投稿日:2011/12/15(木) 01:33:57.15 ID:tg1rdkNE0
――ことり編(後半)――
 自分が児雷也の気紛れで消されかねない哀れな存在である事を知った翔一は自暴自棄となり、自分一人で児雷也に挑み相討ちになる事を決意する。
 一方、ことりの方も児雷也との対決の中で、自分が風魔という裏側の人間であり陽の当たる人間である翔一と相容れないと思い詰め、こちらも自分一人で児雷也との決着を付けようとし始める。
 互いに自分で児雷也との決着を付けようとするが為に、相手を追い払うような態度を取る2人。
 だが、命刻祭の関係から翔一達を見守っていた保健教師の芭蕉先生は相手を思いやっているように見える2人の中に自己犠牲に酔う自己陶酔の気を感じ取る。

 このままでは自己陶酔自体が願望となってしまい、児雷也を倒すつもりが逆に児雷也の餌になりかねない。芭蕉先生はことりの友人の涼花や翔一の友人の大五の協力を得て、2人を自己陶酔の夢から覚まさせる。
 他者を追い払うような自己陶酔が無くなった事で2人は素直になり、互いへの愛を確認した。

 やがて命刻祭終幕を飾る決勝戦が始まり、翔一とことりはこれに勝利、優勝した。その瞬間、児雷也が現れて『戦椿符』を集めて虚構の力を存分に蓄えた翔一を喰らうべく襲いかかる。
 涼花や大五、多くの仲間達が翔一を守るべく児雷也の前に立ちはだかるが、児雷也はこれらを一蹴して遂に翔一を追い詰めた。
 と、その時、児雷也の力の源泉だった2冊の本を持ってことりが現れた。ことりは風魔忍軍の力で児雷也が隠していた2冊の原本を入手していたのである。児雷也は本から生まれた虚構の妖。原本が喪失すればその力は大幅に弱体化する。
 本を取り返そうとする児雷也の目前で古本を叩き斬ることり。激昂した児雷也は怒りのままに2人に襲いかかる。だが、力を喪った児雷也に勝ち目は無く児雷也は敗北した。

       児雷也「幸せにいいいいい!!」

 『俺もランカちゃんの歌を聴くぞー!!』並の珍断末魔を残して児雷也は消えていった。戦いは終わったのだ。

 それから1年半後、ことりは卒業を機に忍者稼業を止める事になったのだが、その代わりに翔一が風魔忍軍本拠地に討ち入る羽目になってしまった。
 色々と大変だが、ことりの為なら何でもできる。今の翔一にはそう思えるだけの自信があった。

520 名前:恋祭綺想カメリアノート(6/8)[sage] 投稿日:2011/12/15(木) 01:35:44.93 ID:tg1rdkNE0
――成美編――
 翔一の後輩である成美。幼い頃に喪った両親の分まで充実して生きる為に忍者を目指す成美と共に、翔一は鍛錬を積みながら命刻祭を勝ち上がる。
 他の分岐だと早々に明かされる児雷也や虚構関連の話がこの分岐では最後の最後まで暴露されない為、何も知らない2人は純粋に命刻祭へとのめり込んでいく。
 特に翔一は自分の思い通りになる命刻祭に酔ってしまい、好戦的に豹変してしまった翔一を憂う成美の心配にさえ気付く事無く、命刻祭と虚構空間が提示する闘争と勝利の快楽へと溺れてしまっていた。

 代わりにこの分岐では、石川というキャラが児雷也や虚構空間の臭いを嗅ぎ付けて、そして命刻祭に浸かり過ぎると児雷也に喰われるという真相を知る。
 その為、他の学生達を命刻祭から救うべく、手段を選ばず学生達の『戦椿符』を奪って敗北させて、学生達を命刻祭から追い出していたのだが、これを疎んだ児雷也によって石川は翔一達の目前で暗殺されてしまった。

 石川暗殺の一件を目撃して、ようやく翔一は酔いから醒めてこの命刻祭が危険な物だと知る。それでも2人は、命刻祭に溺れる学生達を救おうとした石川の遺志を継ぐべく命刻祭を続ける事を決意した。

 やがて現れた黒幕の児雷也。元凶を討つべく児雷也に挑んだ2人であるが、虚構空間と『戦椿符』の力に頼る2人の戦いではそれらの創造主である児雷也に傷一つ付ける事ができない。
 しかし、翔一達に敗北した事で現実世界に追い返された学生達が加勢に参上、現実世界相手ではさしもの児雷也も手傷を負わざるを得ない。
 そして人々の欲望が『戦椿符』を通じて児雷也に力を与えたように、今度は学生達の希望が『戦椿符』を通じて翔一に力を与えた。欲望と希望の対決は欲望の敗北に終わり、数世紀を生きた巨怪、児雷也はあっけなく消えた。

 児雷也が消えた後も、2人は一緒に鍛錬を続けている。命刻祭のような刺激的な快楽は無いが、普通に好きな相手と一緒にいるだけと言うのも悪くない。2人はこの普通な生活を充実して過ごすのだった。

521 名前:恋祭綺想カメリアノート(7/8)[sage] 投稿日:2011/12/15(木) 01:38:26.11 ID:tg1rdkNE0
――芭蕉編――
 雷公学園保健教師、松尾芭蕉。その正体は、寛永元禄期の俳人松尾芭蕉その人本人。清々しい人格故に児雷也の嫉妬を買った彼女は児雷也によって命数を操作されて不老不死にされてしまっていた。
 自身から真っ当な人間としての生を奪い、願望を餌に人々を喰らう児雷也を憎んだ彼女は以後三百年以上もの長きに亘り児雷也との暗闘を続けていた。

 児雷也の事も翔一の事も良く知る彼女故に、当初は命刻祭に入れ込む翔一に冷ややかな態度を見せ、時に脅迫も織り交ぜながら命刻祭からの脱落を翔一に迫っていた。
 しかし、自分の弱さを克服すべく真摯に命刻祭に打ち込む翔一の姿を見て遂に折れ、命刻祭とその黒幕達に少しでも対抗できるよう翔一に稽古を付けてくれるようになる。

 児雷也側の動きが活発になるにつれ、芭蕉は遂に翔一に真実を話す。そして迎える児雷也との決戦。三百年間連戦連勝故に傲り高ぶる児雷也の油断を突いて芭蕉の一世一代の大魔術が炸裂、児雷也は深手を負った。
 だが、大魔術の反動で疲弊し切った芭蕉に対して児雷也にはまだ余力がある。勝利を確信した児雷也だったが、今までぞんざいに扱ってきた部下の藤林に寝首を掻かれて力尽きてしまった。
 児雷也を討った藤林。しかし、彼女も児雷也の虚構空間から作られた人間の一人。児雷也諸共消滅する愚を避けるべく、児雷也の力を吸収した。
 しかし、児雷也の力は藤林には強大過ぎ、児雷也の力が藤林を侵蝕、藤林は黒ノ椿と言う化け物へと塗り替えられてしまった。

 児雷也を超える力を駆使する黒ノ椿。万に一つの勝機を得るべく、芭蕉は自分が時間を稼ぐ間に翔一を特訓させる奇策に出る。
 しかし翔一々人の特訓でどうにかなるものでもない。その窮地を救ったのは『影』だった。『影』は自らと翔一の『戦椿符』を新たな『戦椿符』に創造して翔一に託した。
 新たな『戦椿符』は黒ノ椿への特効薬となった。黒ノ椿の力を吸収する『戦椿符』の前に黒ノ椿は力を全て奪い取られ消失した。

 黒ノ椿、否児雷也との決着を終えた2人は翔一の家で同棲する事になった。
 芭蕉は三百年間の戦いで児雷也に斃された者達、翔一は涼花に石川に藤林。互いにこの戦いで多くの者達を喪った。それでも2人は歩み続ける。それが死んだ者達への供養になると信じて。

522 名前:恋祭綺想カメリアノート(8/8)[sage] 投稿日:2011/12/15(木) 01:40:43.29 ID:tg1rdkNE0
 以上で恋祭綺想カメリアノートは終了です。

 各ヒロイン分岐については省略した上に、文章量を抑える為に登場人物を相当数削ってあります。ですので、もう少し文章量の多い要約が欲しいという事であれば、即座にとはいきませんが書けると思います。

 分からない点等がありましたら指摘してくださると幸いです。お付き合い頂きありがとうございました。

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

Wiki内検索

編集にはIDが必要です