関連:カラフルBOX君と恋して結ばれて

22 名前:Aster 1/15[sage] 投稿日:2009/06/22(月) 00:37:04 ID:6c5u1HR50
主人公&ヒロイン
榊 宏(ヒロ):北陵学園付属1年。料理が得意。喫茶店「ハカランダ」でバイトをしている。
柚月 沙耶:北陵学園付属1年、天文部。
柚月 沙希:北陵学園付属1年、剣道部。沙耶の双子の妹。

小田巻 正人:蒼南学園2年、剣道部。
山吹 美幸:蒼南学園2年。正人のクラスメイト。父は海晴坂中央病院の院長。

柳 京次:海晴坂中央学園3年。天然クール男。喫茶店「ハカランダ」でバイトをしている。
小田巻 雛:海晴坂中央学園1年。正人の妹。照れるとくねくねする。京次とつきあっている。

萩原 睦月:北陵学園付属1年、剣道部。正人とはライバル関係にある。
姫萩 はるな:北陵学園付属3年。女の子向け雑誌のモデルをしている。

サブキャラ
桜庭 航太:喫茶店「ハカランダ」の店長。※2
桜庭 渚緒:航太の妻であり、一児の母。ハカランダの主任を務める。旧姓は柳で、京次はいとこ。※2
栗原 ゆか:ハカランダのバイト。※1
竹本 伸二朗:北陵学園付属1年、剣道部。おちゃらけたキャラだが友情には厚い。
萩原さつき:睦月の母。
楠木 綾音:はるなの友達。読者モデルをしている。※1
笹岡:北陵学園付属の生徒。いつも数人でつるんで行動している。
大葉:雑誌記者。

※1…前々作「カラフルBOX」のヒロイン
※2…前作「君と恋して結ばれて」の登場人物

23 名前:Aster 2/15[sage] 投稿日:2009/06/22(月) 00:38:26 ID:6c5u1HR50
ストーリーの流れ
沙耶編 → 美幸、雛、はるな編出現 → 沙希編出現 → 美幸、雛、はるな、沙希アフター出現 → Aster

沙耶編
主人公:ヒロ

ヒロと隣家の沙耶・沙希姉妹は幼馴染で、今でも親しい間柄だ。
特に沙耶は、朝にヒロを起こしたり一緒にお弁当を食べたりととても仲が良い。
クラスメイトの伸二朗から二人はつきあってるのか?と冷やかされるが、あくまで二人は幼馴染の間柄だと説明する。

ヒロは沙耶に誘われ、天文部の流星群を観察するイベントに参加する。
沙希も誘われていたが、折悪しく風邪を引いてしまい参加を断念。
沙希は出かけていく二人を見て、またヒロと沙耶だけの思い出が増えていくことを心密かに辛く感じる。
流星群を観察するヒロと沙耶。
沙耶は、小学生の頃にヒロからプレゼントされた本がきっかけになって三人で流星群を見に行き、
それが天文への興味へと繋がった思い出を語る。

観察が祟ったのか沙希にうつされたのか、沙耶が風邪をひいてしまう。
部活のある沙希のかわりにヒロが看病することに。
二人で話をする内、沙耶はヒロへの気持ちを暗に認めるような発言をする。
これまで変わらずにきた互いの関係に踏み込んできた沙耶に対し、ヒロも心を決め、沙耶に告白する。
二人はキスを交わし、ただの幼馴染から恋人同士へとなるのだった。

ヒロの誕生日にデートする二人。沙耶に似合いそうな指輪を見つけるが、今日はヒロの誕生日だからと断られる。
それでもヒロはクリスマスプレゼントにしようと考えるのだった。
ある時沙耶は、沙希のふとした態度から、沙希もヒロのことが好きなのではないかと疑念を持つ。

ある日、河川敷を歩く二人。12月にふたご座流星群を沙希と三人で見ようと約束を交わす。
11月4日、沙耶と沙希は剣道の大会へと行く(ヒロはバイト)。終わったら三人でケーキを食べようと約束するヒロ達。
しかしいつまで経っても待ち合わせ場所に姉妹は現れず、沙耶の携帯にかけても不通、沙希は電話に出ない。
何時間か後、やっと沙希から連絡が入る。だが沙希の様子がおかしい。沙耶はどうしたのかと問うヒロ。
「沙耶が……死んじゃった……」

24 名前:Aster 3/15[sage] 投稿日:2009/06/22(月) 00:41:11 ID:6c5u1HR50
美幸編
主人公:正人

正人と美幸は、互いに憎からず想いあっていたが、双方奥手なため仲はまったく進展せずにいた。
共通の友人であるサブキャラが二人をくっつけようと色々画策。
そんなアシストもあり、正人は美幸をデートに誘うことに成功する。

美幸の母は重病で、海晴坂中央病院に入院している。だが院長である父は母のことを半ば放置しており、憤る美幸。
そしてデートの日の前夜、美幸に緊急の連絡がくる。

11月4日、デートの日。正人は剣道の大会で睦月に負ける。落ち込みつつも、気を取り直して待ち合わせ場所へ。
時間になっても美幸は現れなかった。そんな時、母からの電話で妹の雛が交通事故にあったとの知らせが入る。
病院につくと、雛は意識不明だという。狼狽する母や憤る京次をなだめる正人。
その後すぐに雛は目を覚まし、検査も全くの良好でめでたく退院することになった。
落ち着いたところでデートのことを思い出し、美幸に電話をかけてみるも不通に終わる。

学園にて、美幸は母親を亡くしたためしばらく休むと知る。
数日後に美幸が学園に来るが、どうも様子がおかしい。母を亡くしたこと以外の何かがあるようだ。
事情を聞いても話してはくれない。また、大葉という胡散臭い記者が山吹家を見張っていた。
唯は恋人同士なら悩みも打ち明けられると入れ知恵し、正人は美幸に告白する。
美幸は正人のことは好きだが、今は気にかかっている事があってつきあえないと断る。
美幸は事故現場に父がいたことを思い出し、父が事故に関与しているのではないかと疑っていた。

25 名前:Aster 4/15[sage] 投稿日:2009/06/22(月) 00:46:40 ID:6c5u1HR50
学園内にまで入ってくる大葉から逃げるうちに、美幸は母の形見のロケットを落としてしまう。
それを拾った瞬間に全てを思い出た美幸は、屋上へと逃げ出す。
正人が屋上に駆けつけると、美幸は飛び降り自殺をしようとしていた。
事故の日、母の最期を看取りもしなかった父に反発して飛び出した美幸。
その時道路にロケットが落ち、美幸はそれを拾おうと道路に飛び出す。
自動車がそれを避けようとハンドルを切った結果、事故が発生。
美幸の父がすぐに駆けつけたが、すでに運転手も沙耶も手遅れだった。
事故の原因は全部自分のせいだ、もう生きてはいられないという美幸。
正人は必死に説得するも、美幸の気持ちは変えられない。
美幸は正人に礼を言い、そしてさよならを告げる。
しかし正人はすんでのところで間に合い、美幸を助けることに成功する。
正人は美幸に、死ぬのは逃げでしかない、生きて被害者遺族に謝罪するべきだと諭し、
そして自分もその重みを背負い、美幸を守ると宣言。
美幸はそれを受け入れるのだった。

エピローグ:償いの日々はまだ終わっていないが、それでも前向きに生きていく二人。
美幸は明るさを取り戻し、紆余曲折を経て二人の関係はデートする間柄へと変わっていた。
ずっと二人で歩いていこうと思う正人であった。

26 名前:Aster 5/15[sage] 投稿日:2009/06/22(月) 00:50:14 ID:6c5u1HR50
雛編
主人公:京次

京次と雛は、親公認で清い交際を続けているカップル。
11月4日、ハカランダでバイトしていると、雛の母から雛が事故にあったという連絡が入る。
(美幸編とかぶるので中略)
京次はこのことで、自分にとって雛がいかに大事な存在かを強く認識する。
ずっと一緒にいようと約束する京次と雛。
雛は沙耶の死を知って落ち込むが、京次に励まされて元気を取り戻す。

その後、ラブラブな日々を過ごす二人。
ある日、雛はハカランダでパスタをご馳走になるが、いつもと味が違うことに気がつく。
それは航太の作ったものだった。以前のパスタを作っていた人(ヒロのこと)は休みだからと説明する京次。
京次は内心で、彼は立ち直れるのだろうかと思うのだった。
その後もラブラブな日々。
1日違いの京次と雛の誕生日を、ハカランダで祝う。
パーティー中、雛の目が一瞬おかしくなる事態が発生するが、その時はあまり気にせずに終了。

12月6日、あの事故の日のように、雛の母に病院に呼び出された京次。
そこにいたのは、目から光を失った雛であった。
院長によると、視覚中枢の損傷は以前のCT検査では発見できない類のものであり、
眼がおかしいわけではないので移植も意味がなく、手の施しようがないという。
空元気を振りまく雛に、何もしてやれない京次。
(なお、正人はこのルートではチョイ役扱い。詳細は美幸afterで語られる)

小さい頃、とある公園でいじめられていた雛。そこに現れた少年がいじめっこを撃退し、二人は仲良くなる。
だがある日を境に少年は来なくなり、五年が経過した。
懲りずに公園に通い続けていた雛は、ある日ついにその少年……京次と再会する。
だが京次は親に捨てられたことで深く傷ついていた。
雛は彼の助けになろうと努力し続け、その結果京次は昔の優しさを取り戻す。
だが今の雛は、優しい彼の顔を見ることもできない。慟哭する雛。

28 名前:Aster 6/15[sage] 投稿日:2009/06/22(月) 00:54:43 ID:6c5u1HR50
病院にいてもどうしようもないので、雛は退院することに。
暗い世界に一人ぼっちで怖いと泣く雛に、そばにいるからと励ます京次。
だが雛は京次が自分から離れていくのではないかと不安になっていく。
元々絵が好きだった京次は絵本作家を志し、点字つきの絵本も作ると雛に話す。
しかし雛は、そういう気遣いをむしろ重荷に感じるのだった。
京次は何とか雛の助けになろうとするが、雛は京次のお荷物になりたくないと、別れを切り出す。
京次は食い下がるが、雛の硬い意思に負けて了承してしまう。

過去。
京次の父は愛人を作り、家を出て行った。母は刑務所行き。
(何をしたのかはっきりしないが、京次を捨てようとして捕まった模様)
親戚をたらい回しにされ、クラスメイトも先生も彼に辛く当たる。
なんとか渚緒の家に引き取られて落ち着いたものの、その頃にはすっかり人間不信になってしまっていた。
そんな時に、公園で雛と出会う。
雛をうざがりつつも、毎日のように公園で雛と会話するうち、京次の心は少しずつほどけていく。
いつしか雛のことを好きになっていた京次は告白。雛もずっと好きだったと返答し、二人は恋人に。

航太夫妻に現状を打ち明ける京次。
今の自分があるのは雛のおかげだ、雛がいなければとっくに死んでいただろうと話す京次。
航太は自分達もこれまでには色々なことがあったがそれでも幸せを掴んだ、今度は京次が雛を幸せにする番だと説く。
夫妻に背中を押され、京次は再び雛のもとを訪れる決意を固める。

京次は雛に、雛と一緒にいるのが自分の幸せであり、眼が見えないなんてことでその事実は揺るがないと語る。
一緒に幸せになろうという京次に、頑なだった雛の心は解ける。
京次は貯金をはたいて買った指輪をプレゼントし、結婚しようと言う。クリスマスイブの日、二人の心は結ばれた。

エピローグ:大晦日に京次と雛はハカランダで結婚式をあげ、みんなからの祝福を受ける。
気づかないだけで、幸せはすぐそこにあったのだと思う京次だった。

29 名前:Aster 7/15[sage] 投稿日:2009/06/22(月) 00:57:36 ID:6c5u1HR50
はるな編
主人公:睦月

早くに父を亡くし、母と二人で生活してきた睦月。だが11月4日の事故で、母は帰らぬ人となってしまう。
さらに母の起こした事故で沙耶が死んだため、学園での睦月は腫れ物かつ見世物な存在となる。
周囲の空気にいたたまれなくなった睦月は、授業をエスケープして屋上へ。
そこで姫萩はるなという不思議な女性と出会う。
それから頻繁にはるなから話しかけられる睦月。はるなは、睦月のことがずっと気になっていたという。

ある日、廊下で沙希と出会うが、ろくに会話もできずに逃げ出す。
伸二朗は何かと睦月を気にかけるが、剣道部には気まずくて顔を出せないでいた。

はるなとの交流で、睦月の心の傷は少しずつ癒されていく。
しかし、何故はるなが自分に構ってくるのか疑問に思っていた。
ある日萩原家に来たはるなは、今は弾く人のいなくなったピアノで、さつきの作曲した曲を演奏する。
睦月はそれを聞いて、はるなが弔問客の一人だったことを思い出す。
はるなは以前、さつきにピアノを教わっていた。
母のいないはるなはさつきを母のように思い、またさつきも娘のように思ってくれていたという。
はるなは二人は姉弟のようなものだし、一人は淋しいから家族になろうと提案する。睦月はそれを受け入れる。

はるなの後押しで剣道部に復帰する睦月。沙希ともぎこちないながらも、いくらか会話を交わせるように。
一方、笹岡とその仲間達は睦月に対して嫌がらせをはじめる。「人殺しの子」と言われて何も抵抗できない睦月。
ある時はるなは、中庭で笹岡とその仲間達が睦月の母だけ死ねばよかった、
いや睦月も死ねばよかったと言っているのを聞いてしまう。
我慢の限界を越えたはるなは、笹岡に平手打ちを浴びせる。
その様子を目撃した剣道部員が、道場のみんなに報告。飛び出していく睦月。

30 名前:Aster 8/15[sage] 投稿日:2009/06/22(月) 01:00:01 ID:6c5u1HR50
キレた笹岡に突き飛ばされたはるなは、頭を打ち付けて気絶してしまう。
その様子を見た睦月は、また親しい人が失われるのかという思いに我を失い、笹岡に殴りかかる。
最初は笹岡を圧倒するも、多勢に無勢で返り討ちにあってしまう。
目覚めたはるながそれを目撃し、睦月まで死んじゃうと泣き叫ぶ。
そこに駆けつけた伸二朗が手下を倒し、笹岡を羽交い絞めにする。
関係ない奴はひっこんでろと言う笹岡に、関係ないのはお前も同じだと返す伸二朗。
それでも笹岡は、被害者遺族の恨みを自分が代わりに晴らすんだと叫ぶ。
だがそんな笹岡も、沙希の一声で黙ることになる。
沙希は睦月に対して複雑な気持ちはあるが、それ以上に幸せになってほしいと考えていることを吐露。
気まずくなった笹岡は戦意喪失してその場を後にする。
泣きじゃくるはるなに駆け寄る睦月。それを見た沙希は、後はアイツだけかと独りごちる

エピローグ:睦月の幸せは、はるなと共にいることである。かりそめの家族になった二人。
家に帰った睦月は、はるなの「おかえり」という言葉を聞いて涙を流すのであった。

32 名前:Aster 9/15[sage] 投稿日:2009/06/22(月) 01:03:15 ID:6c5u1HR50
沙希編
主人公:ヒロ

ヒロは沙耶の葬儀にも出ず、ハカランダも無断欠勤してひきこもってしまう。
二週間後、ようやく学園に顔を出したヒロだったが、様子がおかしい。
沙耶は入院していると言ったり、昼は沙耶と食べるからと言ったり、沙耶の死を認めない発言を繰り返す。
昼になっても何も食わず、来ない人を待ち続けるヒロ。
心配した沙希が、沙耶に頼まれたという名目で弁当を作り、なんとか食べさせる。
沙希は自分自身の心の傷に耐えつつ、ヒロを支えていこうと頑張っていく。

ヒロの状態はボロボロだった。沙耶の幻想で目覚めると、完全に遅刻のペースで登校。
教室ではずっと外を眺め、沙耶の席を見ないように過ごしている。
そして日曜になると、あの日の待ち合わせ場所で一人待つヒロ。
(この頃、山吹親子が沙希や睦月のもとに謝罪に訪れた模様。
どちらの家も蒸し返すことなく、幸せになって欲しいと返答した)
期末試験がはじまり、さすがに遅刻はまずいだろうということでヒロを起こしに行く沙希。
だが悪夢にうなされていたヒロは、そんな沙希を一瞬沙耶と誤認する。
それがきっかけとなり、ヒロは沙希に辛く当たるようになる。
(この間、笹岡が沙希に謝罪する。睦月らにも謝った模様)

ヒロの態度で心が折れそうになるも、気丈に振舞い続ける沙希。
だがヒロは逆に、なぜそんなに明るくしていられるのかと反感を抱き始める。
ある日、沙希は伸二朗達と一緒に遊ぼうとヒロを誘うが、ヒロは生返事で適当に来るようなことを言って済ませる。
待ち合わせの時間になってもヒロは現れない。
沙希は伸二朗達を先に行かせて一人待ち続けていたが、結局ヒロが来ることはなかった。
沙希の心は、もう限界だった。

33 名前:Aster 10/15[sage] 投稿日:2009/06/22(月) 01:05:55 ID:6c5u1HR50
帰宅したところで鉢合わせするヒロと沙希。沙希は、どうして来なかったのかとヒロを問い詰める。
そんな沙希にヒロはキレて、どうして沙耶が死んだのに笑っていられるんだ、
と頑なに認めようとしなかった沙耶の死を認める発言を自らしてしまう。
沙希はあんたに何が分かるのよ、と心情を激白。
泣いても願っても沙耶が帰ってこない、沙耶は私達が哀しんで生きる姿なんて望んでないと告げる沙耶。
そして沙希は、沙耶の最後の願いをヒロに伝えようとする。だがヒロは耳を塞ぎ、その場から逃げ出すのだった。

翌日。ようやく沙耶の死を認めたヒロは、事故現場へと足を向ける。
そこに、花を持った沙希がやってきた。昨日のことを謝罪するヒロを、沙希は快く許す。
ヒロは沙耶への想いを滔々と語り、そして涙を流す。
沙希はヒロを抱きしめ、今はいっぱい泣いて、でもいつかきっと笑える日が来ると言う。
そして沙希は、沙耶の最後の願いをヒロに伝える。ヒロは、その願いを必ず叶えようと沙希、そして沙耶に約束する。

エピローグ:数日後のクリスマスの日、二人で沙耶のお墓参りをする。
ヒロは以前に気にかけていた指輪、沙希は天球儀を供える。
そしてヒロは沙希に、以前沙耶と二人で選んでいたネックレスをプレゼントする。
そして沙希はヒロに、手編みのマフラーをプレゼント。沙耶が途中まで編んでいたのを、沙希が仕上げたのだ。
冬の季節、止まっていた二人の時間は再び動き出すのだった。

35 名前:Aster 11/15[sage] 投稿日:2009/06/22(月) 01:08:14 ID:6c5u1HR50
美幸アフター

もう逃げないと決めた美幸は、周囲に真実を話し、被害者遺族への謝罪をはじめる。
事の次第を聞いた大葉は同情し、記事にするのをとりやめて去っていった。
そんな頃、美幸は家で母の手紙を見つける。
母は父に宛て、助からない自分より助かる人を診てほしいと書いていた。真相を知ったことで親子仲は改善される。

明るさを取り戻してきた美幸。正人は改めて映画に誘うが、その矢先に雛が失明する事件が発生する。
正人は妹と愛する人の板ばさみとなり、苦悩する。
美幸は正人の力になりたいと悩みを聞くが、正人は口をつぐむ。
それでもあきらめない美幸に正人も折れて、真実を告白する。

雛のところに謝罪に訪れる美幸。雛はあっさりと許すが、京次はそう簡単には許せなかった。
美幸をかばう正人に京次は激昂し、正人を殴る。その場は雛が止めに入って収まったものの、
何も力になれないと落ち込む正人。美幸はそんな正人に、傍にいてほしいと伝える。

美幸は贖罪の意味も含めて、看護師を志す。
正人も同調し、いつか雛の目を治したいと医者になることを決める。

剣道の大会。正人は勉強に専念するため、今回限りで剣を置く決意をする。
決勝で睦月に勝利した正人は、美幸に改めて告白。二人は恋人となる。
また、京次と再度話し合い、許されはしなかったものの矛は収めてもらえた。

エピローグ:正人は医者、美幸は看護師になった。一緒に頑張っていこうと誓う二人であった。

37 名前:Aster 12/15[sage] 投稿日:2009/06/22(月) 01:10:54 ID:6c5u1HR50
雛アフター

結婚した雛と京次。京次は姓を小田巻に変え、小田巻家に住み込む。
雛は京次に連れられて何度か外出するが、ちょっとした物音や階段を怖がるようになる。
また、雛は料理や掃除にチャレンジするが、ことごく失敗。雛は盲目じゃ何もできないと落ち込む。
(合間合間に、京次の考えた変てこな絵本シナリオに雛がツッコミを入れるギャグシーンが入る)
京次は雛を強引に引っ張り出し、想い出の公園へと連れて行き元気づける。
自分が焦っていたことに気づいた雛は、元気を取り戻す。深まる二人の絆。
雛は部屋で、京次の書いた絵本シナリオ(点字)を見つける。それは二人をモデルにした物語であった。感動する雛。

ついに、京次が学園を卒業する日を迎える(ちなみに雛は学園中退)。
学園には、頑張って一人でやってきた雛がいた。京次は雛のために二人だけの卒業式を開く。
京次のアパートへと帰ってきた二人。
ついに初エッチというところだが、京次は著しく性知識に欠けており、何とオナニーすら知らないという。
それでも何とか無事にやり終えるのでした。

エピローグ:雛が原作、京次が作画を担当することで何とか絵本作家として食べていけるようになった二人。
雛のお腹には、二人の愛の結晶が宿っていた。こうして、幸せはつむがれていく。

38 名前:Aster 13/15[sage] 投稿日:2009/06/22(月) 01:12:46 ID:6c5u1HR50
はるなアフター

あれから一ヵ月半が過ぎた。はるなは睦月の家で半同棲状態に。
睦月ははるなを一人の女性として好きになっていたが、はるなからは弟扱いされる日々が続く。
綾音は睦月に、二人の関係を変えるには自分から行動すべきとアドバイス。
一方はるなは、いつの間にか親しくなっている睦月と綾音を見て、もやもやしたものを感じていた。

2月14日、はるなは睦月に「姉としての」バレンタインチョコを渡す。
ついに耐え切れなくなった睦月は、ずっとはるなを好きだったと告白。
自分を弟ではなく、一人の男として見てほしいと訴える。
突然のことに、はるなは混乱して言いよどむ。
睦月は次の剣道大会で、男としてかっこいいところを見せると約束する。

剣道大会では結局正人に負けてしまうも、はるなは負けてもかっこよかったと睦月を誉める。
そして、告白の返事をしばらく待ってもらうよう言うはるなだった。

はるなは、二人の関係が変わって家族でなくなってしまうことを恐れていた。
だが綾音ら友人からのアドバイスで、家族のありようは他にもあることに気づかされる。

心を決めたはるなは、睦月に「本命の」チョコを渡し、自分が睦月を好きになっていたことに気づいたと告白する。
そして、本当の家族になるためにお嫁さんにしてくださいと言うのだった。
その夜、はるなは赤ちゃんを作って家族になろうと積極的に迫ってきてH。

エピローグ:はるなの積極的なHは綾音の入れ知恵によるものだった。それはそれとしてラブラブな二人でした。

39 名前:Aster 14/15[sage] 投稿日:2009/06/22(月) 01:15:09 ID:6c5u1HR50
沙希アフター

あれからヒロは伸二朗達やハカランダに詫びを入れ、みんなから暖かく迎えられていた。
そして事故の日から2年が経った。ヒロと沙希は、三人で流星群を見るという約束を叶えるために毎年墓参りしていたが、
雨が降ったりなんだりで叶えられずにいた。

ある日のハカランダ。渚緒の第二子出産の日だが、航太は気になりつつも、そばにいても役に立たないからと店に。
しかしヒロは、そばにいるだけでも心の支えになると力説し、航太を送り出す。

ヒロはずっと自分を支えてくれた沙希をいつしか好きになっていたが、
沙耶の面影を重ねているだけではないのかと疑念を抱いていた。
悩んだヒロは、彼氏いない暦=年齢のゆかに相談する。
ゆかはかつて好きだった先輩がいたこと、その時の恋心は忘れたわけではないが、今では過去の思い出だと語る。
そしてヒロに、今好きなのは一体誰なのかと問いかける。
その言葉で決心がついたヒロは、河川敷に沙希を呼び出して告白する。
しかし沙希は、もう幸せになれない沙耶を差し置いて、自分だけ幸せになんてなれないと拒絶する。
沙希の心は、あの日から囚われたままだったのだ。

クリスマスの日、ヒロは賭けに出る。
ヒロは沙希に、沙耶の願いのためにも沙希自身の幸せを考えてほしいと告げ、
もし自分を選んでくれるのなら、今日この日に駅前のツリーで待つと言い残す。
沙希は家に帰るが、裏腹にヒロへの気持ちはどんどん高まっていき、沙耶に対する思いとの狭間で苦しむ。
夜になっても、ヒロが帰宅する様子はなかった。
そして30分を切った時、いてもたってもいられなくなった沙希は待ち合わせ場所に走る。
あと数分で明日というところで、ツリーにたどり着く沙希。
沙希はずっとヒロが好きだったことを告白する。
ヒロと沙希は、二人で幸せになろうと誓いあう。そして結ばれる二人。

エピローグ:沙希はヒロと一緒にいたいと、ハカランダでバイトをはじめる。
ずっとそばにいて、二人で幸せになろうねという沙希であった。

40 名前:Aster 15/15[sage] 投稿日:2009/06/22(月) 01:18:09 ID:6c5u1HR50
Aster(紫苑の花。ギリシャ語で星を意味する。花言葉は追憶)

2007年11月4日、事故の日。
救急車で運ばれる中、沙耶はもう余命いくばくもなかった。
沙耶はもう最期だから正直に答えてと、沙希にヒロのことが好きなのかと問う。
沙希は言いよどむが、結局は好きなことを認める。
沙耶はヒロのことを沙希に託し、しあわせになってねと言って息を引き取る。

ヒロと沙希が結ばれてから、二年が経過した。
沙耶の墓前で、ヒロと沙希は結婚することを伝える。
今年も曇り空で、三人で流星群を見る約束は叶えられそうにない……と思ったその時、雪が降り出してくる。
そのある種流星群とも思える光景を、沙耶からの祝福のメッセージのように感じる二人だった。


スタッフロール終了後、タイトル画面が流星群を見上げるヒロと姉妹(おそらく子供の頃)のものに変化する。

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