804 名前:D.C.P.K.(ダ・カーポーカー)[sage] 投稿日:2010/12/19(日) 02:55:23 ID:N4WE+J8X0
※主人公は純一(Iの主人公)か義之(IIの主人公)かどちらか選べますが
 ストーリー的にはほぼ一緒なので、純一を選んだ場合で書きます。

それは、初音島の桜がまだ枯れていなかった頃のお話。
ある夜、枯れない桜の上に、3つのお星様が落ちて来ました・・・。
桜はまばゆい光を放ち、初音島を包み込みました。

自分の部屋にいたはずの純一は、何故か制服を着て森の中に立っていました。
見回すとそこには、同じように制服姿の音夢、ことり、美春、環、和泉子、そして杉並の姿がありました。
突然の出来事でみんなは戸惑っていましたが、ここでボケッとしてても仕方ないので、
とりあえずこの森を出ようと歩き出しました。
しばらく歩いていると、一人二人と次々にはぐれてしまい、とうとう純一は一人ぼっちになってしまいました。

純一は歩き続け、森を抜けて街の中に入りました。
その街は、ゲームの中に出てくるような中世ヨーロッパ風の街でした。
そこは「王都」と呼ばれる場所でした。
そして街行く人々は時間も空間もバラバラな場所から呼び集められたようでした。
時代劇の中から飛び出て来たような人もいれば、外国人らしき人もいます。
よく見ると自分と同じ、風見学園の制服の人もいるようです。
純一は、行方不明になった友人たちもこの王都にいるに違いないと思いました。

純一はみんなを探すため王都の中を歩き回り、音夢とバッタリ会いました。
音夢はカジノで住み込みのアルバイトをしていると言います。
この世界では「さくらチップ」という、桜の花びらの形のクリスタルが貨幣として流通していました。
そしてカジノでは、さくらチップを賭けてゲームが行われていました。
そのカジノではさらに「公式戦」なるものも行われているらしいのです。
公式戦とは、「プリンセスさくら」が主催する、フォースカードバトル(F.C.B.)のことです。
プリンセスさくらとは、あの「芳乃さくら」のことではないかと純一は推測しました。
そして、公式戦で優勝すれば何でも願いが叶うという噂です。
もしかしたら元の世界に戻れるかも知れません。
純一は、みんなを探しながら、公式戦で優勝を目指すことにしました。

805 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2010/12/19(日) 02:56:09 ID:N4WE+J8X0
F.C.B.で戦うためにはフォースカードが必要です。
フォースカードは女の子にしか作れないものなのです。
音夢は何枚かのさくらチップを手に握り、純一のことを想って念じました。
すると、さくらチップはレベル1のフォースカードに変化しました。
純一はカジノでさくらチップを稼ぎ、フォースカードを何枚か用意しました。
そして公式戦の予選にエントリーしました。
F.C.B.のルールは、普通とちょっと違うポーカーのようでした。
簡単に言うと、チェンジは無く、
配られた7枚のカードから5枚を選んでポーカーの役を作る、というものです。
純一は予選と一回戦を勝ち抜き、ことりと美春を探し出しました。

環らしき女の子がリゾートエリアに出入りしているという噂を耳にしました。
でもリゾートエリアには男女のカップルしか入れないと言います。
純一は三人の中から一人選んでリゾートエリアに行きました。
環を探すという目的を忘れて、二人は楽しくデートしました。
すると、女の子はレベル2のフォースカードが作れるようになりました。
レベル2のフォースカードを作るには、男の子と一緒にいたい気持ちが必要だったのです。
日が暮れた頃、二人はレストランに行きました。
そこでは環がウエイトレスをしていました。
純一は環に話しかけましたが、環は記憶喪失になっているらしく、純一のことがわかりません。
純一は環を賭けてレストランのオーナーの鋤谷拳(ARのキャラ)とポーカーで勝負しました。
勝った純一は環を連れて帰りました。
環は純一たちが泊まっているホテルにつれて来られると、記憶を取り戻しました。

純一は順調に公式戦を勝ちあがって行きました。
対戦相手は未来の風見学園の生徒たち(IIのヒロインたち)でした。
勝負に負けた彼女たちは、意外にも清々しい表情で去っていきました。

806 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2010/12/19(日) 02:57:58 ID:N4WE+J8X0
そろそろレベル2のフォースカードでは勝つのが厳しくなってきました。
困っているところで純一の前にフラリと杉並が現れました。
杉並のアドバイス通りに、純一は女の子にコスプレ衣装を買ってあげました。
すると、女の子はレベル3のフォースカードが作れるようになりました。
レベル3のフォースカードを作るには、男の子への感謝の気持ちが必要だったのです。

そして、レベル3でも足りなくなった頃、純一は茜と渉(共にIIのキャラ)と知り合いました。
渉たちはメイドさんが何人もいる大きいお屋敷に住んでいました。
空き部屋があるからというので、純一たちは渉の屋敷に住むことになりました。
そのお屋敷のメイドさんの中に、記憶をなくした和泉子がいました。
和泉子は純一たちと一緒にいるうちに、だんだんと記憶を取り戻していきました。

渉は、レベル4のフォースカードを作るには「形ある愛の証」が必要だと言います。
今度はコスプレ衣装などではなく、もっと高価なプレゼントをしなければいけないのかも知れません。
そこで渉は、ある依頼を達成してくれたら、高そうな宝石を純一に進呈すると言いました。
依頼というのは、近々催されるプリンセスさくらのパレードで、
不穏な動きがあるからそれを阻止すること、なのだそうです。
純一はその依頼を受けることにしました。

とうとうパレードの日がやってきました。プリンセスさくらは、あの芳乃さくらでした。
パレードの途中で暴動が起きました。純一はさくらを保護し、自分の部屋に連れて帰りました。
さくらは記憶喪失になっていて、純一や他のみんなのことも忘れていました。

依頼を達成したので、純一は渉から宝石をもらいました。
ところが、不注意で純一は宝石を床に落としてしまい、宝石は砕け散りました。
純一は宝石のかけらをなんとか拾い集めて、意中の女の子に渡しました。
宝石は砕けてしまいましたが、純一の想いは女の子に伝わりました。
女の子はレベル4のフォースカードが作れるようになりました。
喜んだのも束の間、さくらが行方不明になってしまいました。
さくらが寝ていたベッドの上にはフォースカードが残されていました。

807 名前:D.C.P.K.(ダ・カーポーカー)[sage] 投稿日:2010/12/19(日) 03:00:40 ID:N4WE+J8X0
純一は公式戦の準々決勝で杏(IIのキャラ)と対戦し、勝ちました。
杏は、これで元の世界に帰れると言いました。
純一が、どうしたら元の世界に帰れるのかと聞くと、杏はいずれわかると答えました。
杏の体は何処からともなく出現した桜の花びらに包まれて、消えました。

純一は準決勝で由夢(IIのキャラ)と戦って勝ちました。
由夢も花びらに包まれて元の世界に帰っていきました。
そして茜と渉も元の世界に帰ろうとしていました。
二人は、元の世界に帰るには、ただ帰りたいと願えばいい、と言い残して消えました。
純一は街へ出てみましたが、王都のそこかしこに花びらが舞っていて、人影はありませんでした。
この世界は消えかかっているのです。
この先、何が起こるかわからないからと、純一は女の子たちを説得し、元の世界へ帰しました。

一人になった純一は決勝に挑みました。対戦相手は音姫(IIのキャラ)と杉並でした。
苦しい戦いになりましたが、純一は何とか制しました。
音姫と杉並は元の世界へと帰りました。
優勝した純一でしたが、元の世界へ戻れる気配はありません。
きっとこの世界にはまださくらがいる、そう思った純一は、
さくらが残したフォースカードを握って想いを込めました。
すると、純一の目の前にさくらが姿を現しました。

808 名前:D.C.P.K.(ダ・カーポーカー)[sage] 投稿日:2010/12/19(日) 03:01:16 ID:N4WE+J8X0
さくらに導かれるまま進んでいくと、そこはこの世界の中心だという、
巨大な桜の木が生えている場所でした。
初音島のものと似ていますが、ちょっと違います。
この桜の木は、人々の想いを吸い上げ、さくらチップに変換する装置だと、さくらは言います。
ある日、お星様が枯れない桜に落ちて、桜は暴走しました。
人々の現実逃避したい気持ちと、さくらの持っている叶わない恋心をミックスさせ、
この遊んで暮らせる世界を、さくらは作ったのでした。
純一は、女の子たちの想いがこもっているフォースカードを桜の木に還しました。
そして、さくらと手を繋ぎ、二人で桜の木に想いを込めました・・・。

純一は自室で目を覚ましました。どうやら、長い夢を見ていたようです。
通学路で女の子たちと会いましたが、彼女たちも同じ夢を見ていました。
もしかしたら、あれは夢ではなく現実だったのだろうか、と純一は思いましたが、
そんなことは大したことではありません。
一つだけ、確実なことがあります。それは、何もない日常が一番幸せだ、ということです。

おしまい。

810 名前:D.C.P.K.(ダ・カーポーカー)[sage] 投稿日:2010/12/19(日) 03:24:19 ID:N4WE+J8X0

※筆者は「AR〜忘れられた夏〜」は未プレイです
 ARのキャラはたぶん雑魚の対戦相手とかチョイ役で出演してると思われ。
※その他の攻略不可なヒロインたちは雑魚の対戦相手として登場。
※義之が主人公の場合はIIのヒロインを引き連れて
 Iのヒロインと公式戦で対戦する・・・という具合。
 杉並とさくらと茜と渉の役どころは一緒。

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