174 名前:GoD2 ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2016/05/09(月) 20:27:37.87 ID:uqg7n7v90 [1/5]
Ninetailより発売された「Gears of Dragoon 2 〜黎明のフラグメンツ〜」のあらすじ。

■共通パート
遥か昔から、この世界にはネフィリムという高次思念体がいた。彼らは肉体を持たない幽霊のような存在で、
人類の精神に作用して敵愾心を抱かせ、異種族間(マギウス種とマキナ種)で同士討ちさせていた。
さらに彼らは「リセットスペル」を人類にチラつかせて、燃え上がる敵愾心に油を注いだ――
リセットスペルにはどちらかの文明を完全に消し去る力があったのだ。
生来マギウスとマキナは互いに異質な存在であったから、容易くネフィリムの煽り立てに屈してしまい、
我先にリセットスペルを手中にしようと躍起になって争った。
敗北した側の文明は遺跡となって、特定の場所にワープして、土中に埋没した。
繰り返された興亡の末に、いつしか遺跡群は地層のように積み重なっていた。
ネフィリムの意に反する人間が出た場合は、審判者「ラハブ」が文明ごと彼を抹消していた。
また一連のシステムは、管理者「リリス」という意識体によって管理されていた。

さて今から何世代か前に、カルナス(マギウス主体)とメトロニア(マキナ主体)という二文明が対峙していた。
カルナスの長はセイクロアといい、メトロニアの長はエキドナといった。
両者は平和を願ったのだが、タカ派を抑えきれず戦争に突入した。メトロニアは敗北し、都市ごと埋もれてしまう。

セイクロアもエキドナも、大戦前からネフィリムの存在を認知していて、対抗策を練っていた。
マキナ種のDNAを抽出・保存した上でマギウスと掛け合わせ、両種族の性質を帯びる人造人間を創り出し、
ネフィリムと戦わせようとしたのである。
カルナスの勝利後、セイクロアの末裔は密かに研究を続け、2名の開発に成功した――ロスターとダグレイである。
しかし研究施設が秘密結社「ネフィリム教団」の襲撃を受け、ダグレイは誘拐され、研究も空中分解してしまった。

その後研究者の一人がロスターの養父となり、秘宝「ウロボロスの鍵」を求めて世界を旅していた。
(ウロボロスの鍵はリセットスペルに至る道を開くことができる。)
苦労の末に養父は鍵を手に入れたのだが、しかし鍵を狙った暗殺者に殺されてしまう。
ロスターは養父の意思を継いで、鍵を譲り受け、冒険者となった。

175 名前:GoD2 ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2016/05/09(月) 20:28:33.19 ID:uqg7n7v90 [2/5]
一方ダグレイは教団で育った。教団はネフィリムの思想を崇敬していて、
マギウス・マキナの全面戦争を待望していたから、ウロボロスの鍵を探し回っていた。
ダグレイは教団の意向を受け、冒険者となって鍵を探しながら、両陣営の行方を注視していた。
ロスターの養父を殺害したのは、実は彼である。

物語はロスターを主人公として進行する。
ロスターは白艶という女剣客と組んで、カルナスの地下遺跡で冒険家業に勤しんでいた。
さらに魔法使いの少女・パーシィや流しの歌姫・アシュリーも仲間に加わった。
やがてロスターはギルド「フラグメンツ」を自ら立ち上げた。
フラグメンツはメトロニアの遺跡を発見し、さらに冬眠中のエキドナを再起動させた。
カルナス在住のマキナの多くが、復活したメトロニアに移住していった。

後に分かることだが、パーシィはネフィリムに定められた「受容者」である。
ネフィリムは肉体を持たないので、素質のある人間を選び出して受容者とし、
機に応じて受容者の精神を乗っ取り、媒介手段としたのである。
歴代の受容者はマギウス・マキナ両陣営の反目を煽り立て、手助けし、
彼らの首魁をリセットスペルの眠る「パンドーラ」に導く役目を担っていた。
パーシィはまだ受容者として覚醒していなかったが、ウロボロスの鍵を所持している。

さてカルナスでは有力貴族・ヴァネッサが、メトロニアでは元軍人・マウザーが、それぞれ派閥を結成していた。
やがてヴァネッサはマギウスのタカ派を、マウザーはマキナのタカ派をとりまとめ、リセットスペルを探求し始めた。
さらに火槌とクレオが絡んでくる。
火槌は力に魅入られた狂人であり、妖刀で強い人間を斬りまわっては霊力を蓄えていた。
クレオはヴァネッサに捨てられた妹で、世界を憎んでいた。
呼応してカルナスとメトロニアの関係も悪化していった。
カルナス政府はヴァネッサを逮捕したが、情勢の不穏さを拭いきれなかった。
フラグメンツはヴァネッサやマウザーから迷宮探索の依頼を受けながら、両陣営の争いに巻き込まれていく。

176 名前:GoD2 ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2016/05/09(月) 20:30:02.13 ID:uqg7n7v90 [3/5]
■魔法ルート
ヴァネッサ派は蜂起して政庁を襲撃し、牢からヴァネッサを解放した。
フラグメンツは反乱軍の鎮圧には成功したものの、敵将ヴァネッサの返り討ちに遭ってしまう。
パーシィは一同の窮地に感応するかの如く、受容者として覚醒し、強大な魔力を以って自身の身分を誇示した。
ヴァネッサは驚いて逃げてしまい、かたやパーシィも動揺した揚句に転移魔法で姿をくらました。
ロスター達はパーシィを探し回り、遺跡でようやく見つけたのだが、しかしパーシィの様子がおかしい。
パーシィはロスターに、両陣営の争いに参加するようにと勧め、邪悪に微笑んだのである。
そしてロスターが自身の意に沿わぬと見るや、彼に襲い掛かったが、組み伏せられて正気に戻った。

ロスターはネフィリムの箱庭から人類を脱却せしめたいと考え、
古代文明・アルカディアスの遺跡で「ギアーズ」という力を得た。
ギアーズによって民衆の善なる心を集めれば、滅びの運命に対抗できる――
ギアーズで力を得たロスターが、両種族の共立を願ってリセットスペルを発動させれば、
どちらの文明も滅びずに済むのだ。ネフィリムの関与など、もうウンザリだった。

火槌はマウザーとクレオを斬殺し、さらにロスター達に襲い掛かったものの、敗死した。
残った悪党はヴァネッサである。彼女は火槌から逃れ、パンドーラを目指したのだが、
仁王立ちするエキドナに足止めを喰らった揚句、厚顔にもロスターにエキドナの排除を命じた。
ロスター達は市民を人質に取られ、渋々エキドナを打ち負かしたが、直後、ヴァネッサの奇襲を受けた。
そしてフラグメンツの一員・ケイを人質に取られ、ヴァネッサを取り逃がしてしまう。
しかし体勢を整えたのち、ヴァネッサを追跡し、ようやく次元迷宮の最奥で追いついた。
そして奇策によってケイを解放し、ヴァネッサを打倒した。こうして悪党は全て滅した。

ついに審判者ラハブが干渉してきた。
ラハブは両陣営の融和をネフィリムの意思に反すると解釈し、現文明の抹消に取り掛かったのだ。
ロスター達はパンドーラに乗り込み、ダグレイ(ネフィリムの代表者)を排除し、さらにラハブにも打ち勝った。
ロスターとパーシィは手を取り合って、共存を願いながらリセットスペルを発動させた。

177 名前:GoD2 ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2016/05/09(月) 20:33:34.36 ID:uqg7n7v90 [4/5]
■機械ルート
マウザー派はカルナス政庁を襲撃した。首長・クロノスからパンドーラへの道を聞き出し、
電撃戦で同地を征服しようと企てたのだ。しかし座視しているロスターではない。
一同は襲ってきたクレオを撃退し、さらに敵将マウザーに深手を負わせたのだが、
何とパーシィが受容者として覚醒し、マウザーを護るかの如くロスター達に敵対した。
受容者はここでマウザーを生かして、両陣営の諍いを促進しなければならないのだ。
マウザーとパーシィは楽々と政庁から立ち去った。
以降パーシィは、自分の意思とネフィリムの精神操作の狭間で懊悩することになる。

一行はエキドナの依頼を受けて、秘密の兵器区画に入り、管制室でマウザーとパーシィに遭遇した。
混乱に乗じて火槌がパーシィに襲い掛かったものの、居合わせた白艶が咄嗟に応戦したので事なきを得た。
パーシィは火槌を危険人物と判断し、すぐ傍に居合わせた白艶もろとも、異次元に追放した。
パーシィ(の善なる部分)は悲嘆するあまり転移魔法でどこかに逃げ去ってしまった。

アシュリーは灼岩城で「調律の歌」を会得した。これによって、ネフィリムに対抗することができる。

ロスター達はパーシィを見つけ出すも、次元迷宮に飛ばされてしまった。
ここで白艶と再会し、苦闘の末に元の世界に戻った。

クレオはクロノスを誘拐し、両陣営の拮抗を期待して、ヴァネッサに引き渡した。
その後ロスター達に襲い掛かったが、撃退された。
一方ヴァネッサは捕虜のクロノスに呪いをかけ、木偶とすることに成功した。
クロノスの魔力は強大で、マウザー隊を圧倒していた。ロスター達はクロノスと戦い、呪いを解いた。

マウザーはヴァネッサに奇襲をしかけ、一瞬のうちに彼女を葬り去った。
ロスター達はマウザーを追っているうちに、パーシィに出会ったので、打ち負かして正気を取り戻させた。
残る悪党はマウザーだけである。マウザーはリセットスペルを限定的に発動させ、自身の王国を作り出していた。
フラグメンツはマウザーに挑戦し、勝利する。

管理者リリスはネフィリムのシステムを維持するべく、両文明をリセットスペルで消し去ろうとした。
ロスター達はリリスに戦いを挑み、そして勝った。こうして世界に平和が戻ったのである。

178 名前:GoD2 ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2016/05/09(月) 20:34:43.83 ID:uqg7n7v90 [5/5]
■補足
(1)
ネフィリムも実は人類の平和を願っていた。彼らは人類から大戦争の芽を摘み取ろうとした。
都市国家レベルの紛争であれば、犠牲者の数も大したことはないのだろうが、
しかしもし充分に発展した文明同士が全面的に対決したならば、戦火は全世界に及び、
多くの人間が亡くなってしまう。
(古代ギリシアのポリス間の抗争と、WWII以降の米ソ冷戦を対比すると理解しやすいか。)
ならばいっそマギウスとマキナの両文明を発展させ過ぎないように、ときおり反目・競争させれば、
大きな戦争を回避できる。
しかも、生き残った側は「優れた」文明であるから、恒久的な平和への鍵がそこに隠されているのかもしれない。
(だからダグレイはネフィリムの意を受けて、現システムが「時代を加速させる」などと嘯いている。)

つまりネフィリムもロスターも、平和を希求していたのだが、過程を異にしていた。
有史以来、箱庭で喪われてきた人命をどう解釈するべきか――
性悪説に基づく必要経費と割り切ったのがネフィリムであり、過干渉に憤慨したお人好しがロスターだ。
両者は決して相いれず、終章で剣を交えることになる。

(2)
各ルートのラスボスは、別のルートではどうなったのか? 作中では明示されていない。
魔法ルートのリリスはダグレイの敗北と共に散ったのだろうか。
またラハブはネフィリムの総意から独立しているので、機械ルートにおいてはリリスに連動しなかったようだ。
むしろ魔法ルートでロスターの入手したギアーズがラハブを刺激した、と解釈されるべきなのかもしれない。
この辺はよく読み取れなかった。
なお機械ルートでダグレイが出しゃばってこないのは、ロスター達に幾分感化されていたからだろう。


あらすじは以上です。多くの設定とサイドストーリーを端折って簡約しています。

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