207 名前:TALK to TALK [1][sage] 投稿日:2009/08/23(日) 17:21:05 ID:LM0/1VPG0
『TALK to TALK』 (Clear)
ttp://www.russel.co.jp/hp/adult/talk_to_talk/talk_to_talk_top.html

主人公は、「システム」という謎の組織に作り出された人造生命体である。
といっても外観は普通の人間と変わりなく、知能や運動能力も並程度。
ただ、彼には人間らしい感情というものが理解・実感できなかった。
そこで、システムは彼に「狭川裕樹」と名付け、学園に送り込むことにする。
学園生活の中で、彼が感情を獲得できるかどうかテストするために……。

・法月みさき(裕樹を慕ってくる下級生)
みさきは初対面から裕樹に親しみを感じ、裕樹の教室に時々遊びに行っていた。
実は、みさきとその姉の茅乃は裕樹より前の試験体とかつて知り合いで、
当時姉の茅乃は彼と付き合っており、妹のみさきも好意を寄せていたのだ。
(*以下、その試験体を「祥平」と呼ぶ。祥平は既に廃棄済み)

みさきは、裕樹と交流するうちに徐々に裕樹自身を好きになっていった。
他方、なぜか裕樹の中には茅乃と恋人だった祥平の記憶が混入しており、
その影響で茅乃に惹かれながらも、みさきの告白を受けて付き合い始める。
しかし、みさきと過ごしていても茅乃のことがチラついて、楽しく過ごせない。
悩んだ末に裕樹はみさきを抱くが、直後に「茅乃さん…」と呟いてしまう始末。
その他にも細々としたトラブルがあって、結局ふたりは別れることになる。

裕樹は、自分の中にある祥平の記憶にケリをつけるため、茅乃と会う。
そこで茅乃は、昔の恋人の話をしてくれる。すなわち祥平の話を。
彼がいなくなってつらかったこと、今は立ち直ってちゃんとやっていること、
そして自分はもうすぐ別の男性と結婚するつもりであることなど。
その話を聞いて、裕樹は、自分の中の祥平の部分が安堵するのを感じる。
彼はきっと、自分が残した恋人のことがずっと気がかりだったのだろう。
祥平のことにケリをつけた裕樹は、自分はみさきが好きだと自覚する。
改めてみさきと話し合い、お互いに好きだということでよりを戻す。[END]

208 名前:TALK to TALK [2][sage] 投稿日:2009/08/23(日) 17:23:24 ID:LM0/1VPG0
・白倉素直(無口な同級生)
裕樹の通う学園は、昨年近くの学校が廃校になり合併した経緯がある。
そして、同級生の素直もまた廃校から編入してきた中の一人だった。
素直はほとんど何にも興味を示さない風だったが、カメラを大事にしており、
廃校跡の写真を撮り続けていた。裕樹が理由を訊くと、「約束だから」と言う。
素直は学園祭で写真を展示しようとしていたが、一人ではうまくいかない。
そこを裕樹に助けてもらい仲良くなるが、とある写真の束を裕樹に見られてしまう。
それらの写真には、どれも一人の男子生徒が写っていた……。

素直は廃校前の学校で、その男子生徒(実は祥平)とアルバム委員をしていた。
素直は彼に惹かれたが、彼には既に恋人がいたため告白できなかった。
そして、ある日突然彼は学校に来なくなり、連絡もとれなくなってしまった。
それでも素直は卒業アルバムを作り上げるという彼との約束を守るため、
彼がいなくなり、学校が廃校になった後も一人でがんばっていたのだ。
そして、撮りためた写真を展示することで区切りをつけようとしていたという。

男子生徒のことを話した素直は、裕樹に「どうして手伝ってくれたの」と訊ねる。
その問いに、裕樹は戸惑いながらも自分の感情に気づく。――素直が好きだから。
素直は、今度は例の男子生徒の写真だけを集めてアルバムを作り、
かつて彼の恋人だった女性・法月茅乃(みさきの姉)を訪ねてそれを手渡す。
こうして全てを終えた素直は、晴れて裕樹と恋人同士になるのだった。[END]

209 名前:TALK to TALK [3][sage] 投稿日:2009/08/23(日) 17:26:24 ID:LM0/1VPG0
・大竹冴子(フレンドリーな同級生)
裕樹はある晩、偶然街で同級生の冴子が路上演奏しているのを見かける。
しかし、冴子は歌もギターも下手で、選曲も昔のマイナー歌手「空島朱鷺」の歌ばかり。
そのせいか、彼女の歌を聴くために立ち止まる通行人はほとんどいなかった。
誰かに歌を教わるよう促してみても、冴子は「他の人の影響を受けたくない」と言う。
「わたしは音楽をやりたいんじゃなく、空島朱鷺になりたいの」
しかし裕樹は、冴子があえて空島朱鷺のコピーを目指すことをもったいなく思う。
それは裕樹自身が人間の模造品であり、オリジナルに憧れるからこそだった。

ところが冴子の下手な歌は酷評され続け、ついに冴子は歌うことをやめてしまう。
そんな冴子に裕樹は言う。「自分は遠からず学園を去ることが決まっている。
だから、その時に一度だけでも、空島朱鷺じゃない冴子の歌を聴かせてほしい」
これを聞いて冴子は自分の歌をうたうことを決心し、路上演奏を再開する。
冴子の歌は、「下手だが心に響くものがある」と評価されるのだった。[END]

・瓜生樹里(絵を描くのが好きな先輩)
樹里は絵が上手だが、いつも鉛筆画しか描かず、美術部にも入ってないという。
裕樹はモデルになることで樹里と交流を深めるが、ある違和感も感じていた。
夕焼けや虹を見る態度、頑ななまでに油絵を描かないこと、コンタクトを外した瞳etc…
それはさておき、学園生活を通じて仲良くなった二人は付き合い始める。
樹里と付き合う中で裕樹にも変化が生じ、「好き」という感情を理解していく。
しかし、あるとき樹里がジュースの色を間違えたことで、裕樹は一つの確信を抱く。
――もしかして樹里は、色の認識ができないのではないか、と。
秘密を悟られた樹里は、色盲のことを隠していたことを謝り、裕樹と別れようとする。
しかし裕樹はそんな樹里を受け容れ、樹里を支え続けることを約束する。[END]

210 名前:TALK to TALK [4][sage] 投稿日:2009/08/23(日) 17:30:54 ID:LM0/1VPG0
・川瀬一瑠(一匹狼タイプの同級生)
一瑠は他人を拒絶して生活しており、クラスの中でも浮いた存在だった。
というのも一瑠は中学時代、担任の先生に惚れて一生懸命がんばったものの、
先生からはそもそも女として見られていなかったという苦い経験をしており、
「こちらが求めても相手からは求められない」という恐怖から壁を作っていたのだ。
一方で、裕樹はそんな一瑠に興味を持ち、何度拒絶されても話しかけていた。
「関係ないから」と拒絶する一瑠に対し、「(関係を作るため)付き合いたい」と裕樹。
これに対し、一瑠は「じゃあ今ここで私を抱けるか」と無茶な条件を出すが、
物怖じしない裕樹はその場で一瑠を抱き、二人は晴れて付き合うことになる。
一瑠は裕樹から抱かれた(求められた)ことでトラウマが緩和され、
他方で、裕樹も一瑠と交流するうちに徐々に「好き」という感情を理解していく。
そんな折、裕樹はいったんテストが中断され、システムに戻ることになるが、
一瑠との交流により感情を理解しかけていると判断され、テストの続行が決定する。
数ヶ月後、一途に待ち続ける一瑠の元に、裕樹が帰ってくるのだった。[END]

・荻谷エンド(同級生の男子生徒。ノーマルエンド)
裕樹は荻谷らと学園生活を送るうち、生活に「楽しさ」を感じはじめていた。
しかし、システムからは感情理解が十分でないと判断され、テストの中止が決まる。
裕樹がシステムに回収される日の朝、やってきた職員の前で電話がかかってくる。
裕樹が電話に出ると、友達の荻谷からだった。
詳しい事情も話せず、裕樹は友達として荻谷と最後の(他愛ない)会話をする。
荻谷との電話を終えた裕樹は、そのままシステムの車に乗り込んだが、
「友達同士の会話」を聞いていた職員はテストの継続を考慮し始めていた。[END]

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