神々 紀神
其はあまねく大地、あまねく空、あまねく海を覆うもの。遥かな天を見上げるもの。無垢なる瞳で睥睨するもの。地に足をつけ、空に羽ばたき、海を泳ぐもの。
其は三つの相を持つもの。
其は自らを引き裂き、その一片を捏ねて引き延ばし、己の全てと等しく見なす。
其はあまねく大地、あまねく空、あまねく海を覆うもの。遥かな天を見上げるもの。無垢なる瞳で睥睨するもの。地に足をつけ、空に羽ばたき、海を泳ぐもの。
其は三つの相を持つもの。
其は自らを引き裂き、その一片を捏ねて引き延ばし、己の全てと等しく見なす。
その臍の緒は海へと繋がり、身体は巨大な赤子の矮躯。背から生えた極彩色の翼は絹のように柔らかで、翼は肩甲骨に等しい大きさを持つ。
頭部からは角が生え、右が雌牛、左が牡牛のものとなっている。
衣服は一切纏わず、幼い陰部を全てさらけ出している。両性であり、股座の前部に陰茎、後部に腟口などが存在する。
実は背中の真ん中にも大きな目(魚眼)が存在していて、その瞳には目蓋がなく、真珠のような光沢を放っている。
胴体や顔や手足といった基本のパーツは人間の赤子と殆ど変わらない。只、余分な角や目がついて途方もなく巨大になっただけだ。
尚、かの者に排泄の概念はなく、ゾーイオンには臀部はあるが、排泄器官は存在しない。
だが、臀部には孔があり、これは孕んだ際に卵を産み落とすための孔である。無論、股座の女性器にも出産能力が存在し、子をどちらから産み落とすかは任意である。
頭部からは角が生え、右が雌牛、左が牡牛のものとなっている。
衣服は一切纏わず、幼い陰部を全てさらけ出している。両性であり、股座の前部に陰茎、後部に腟口などが存在する。
実は背中の真ん中にも大きな目(魚眼)が存在していて、その瞳には目蓋がなく、真珠のような光沢を放っている。
胴体や顔や手足といった基本のパーツは人間の赤子と殆ど変わらない。只、余分な角や目がついて途方もなく巨大になっただけだ。
尚、かの者に排泄の概念はなく、ゾーイオンには臀部はあるが、排泄器官は存在しない。
だが、臀部には孔があり、これは孕んだ際に卵を産み落とすための孔である。無論、股座の女性器にも出産能力が存在し、子をどちらから産み落とすかは任意である。
全ての命。動くものども。自然。
獣は乱雑に交配し、異種間においてすら無為に種を残そうと、その営みを欠かさない。
ゾーイオンにとってその行いは自慰に等しく、虫との交配こそがゾーイオンに新たな知見を与えた。
漸く、永遠の赤子は未知に触れた。
ゾーイオンにとってその行いは自慰に等しく、虫との交配こそがゾーイオンに新たな知見を与えた。
漸く、永遠の赤子は未知に触れた。
ゾーイオンにとって自然と人工の対立は切っ掛けに過ぎなかった。
社会構造の複雑化、現象の定義、思想の分断。
それらに伴う傲慢と倒錯がゾーイオンを矮小に見立て、年月の果てに引き裂いた。
全ては虫の原種が原因だったのだろう。
剝離した無数の概念は自然を貶め、ゾーイオンは希薄となった。
社会構造の複雑化、現象の定義、思想の分断。
それらに伴う傲慢と倒錯がゾーイオンを矮小に見立て、年月の果てに引き裂いた。
全ては虫の原種が原因だったのだろう。
剝離した無数の概念は自然を貶め、ゾーイオンは希薄となった。
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