多人数で神話を創る試み『ゆらぎの神話』の、徹底した用語解説を主眼に置いて作成します。蒐集に於いて一番えげつないサイトです。

ジャンク漁り


ジャンク山の上に立って、分厚い蒸気雲を貫く日の光を浴びた。ジャンク漁りはガリバーの収入源だ。
ガリバーはいつか身体の何処かを蒸気機関にしたいと思っていた。
まずは腕だろうか? 脚だろうか? それとも心臓? 永久に生きたければ頭か?
ガリバーは若かったから、どれもしっくりこない。

スチームキューブ装備状態


「言理の妖精語りて曰く!」

起動したスターシュが異国の言葉を叫ぶと、死んだように静かだった人工衛星はどくんと跳ねた。
脈打つ心臓のように。呼吸する肺のように。呪力を大気から無理矢理吸い込み、大量の蒸気を排出する。

突然のことに驚いた軍察は人影への発砲の許可を求めるが、蒸気機械通信網からの返答は無い。数瞬ののち、たちまち軍察はパニックに陥った。

猫の国!幻の7番目のスチームキューブ!ロボット形態!」

変形した人工衛星が核となるべき者を、ガリバーを取り込む。神話外骨格<ネコネコモード>である。
ガリバーが信じられないといった顔で手をグッと握る。ガトリングガンが飛び出す。砲身が回転する。スターシュはその肩に乗っている。

「にゃーん!!」ネコが吼えると、建物が爆発し、無数の屍が量産されていく。

付箋紙魔術師ガリバーは、さっそく蒸気ホワイトボードを準備し、スティッキーノーツマジックを実行に移した。

ブレインストーミング。生み出される大量の付箋紙。
類似したものを近くに、対立したものには追記を、思い付いたなら新しく、整理されていく付箋紙。
名前つきグラフ構造。分子生物学における安定構造の探索のようなそれは、知性の究極だった。

ガリバーは、生身で、呪力なしに、魔術を行使した。
指し示されたのは、少し先の未来。スターシュナインスチームの激突だった。

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