帰郷の旅をしていたはずのシメル?とセミュラ?は、何故かその途中に寄ることとなったグランディラス大首都圏?で開催されるという武闘大会に参加する事になっていた。
シメルには何故、このような状況に陥ったのかは分からなかったし、知りたくなかった。
だが一つだけ分かっている事もあった、それは隣で意気揚々と武闘大会の開会を心待ちにしている様子の相方が原因で、またもや厄介な事に巻き込まれてしまったという事だった。
武闘大会参加者の中には、仮面を付けた赤毛の少年槍士がいた。
まあ、それってぶっちゃけアルセスなんだけど。
武闘大会一回戦、アルセスはセミュラの蹴りを延髄に喰らい泡を吹いて沈黙した。
それは、試合開始から0.6秒後という瞬く間に起こった出来事であった。
因みに試合終了後、気絶したアルセスの身体を黄金の鎖を纏った美女が溜息を吐きながら回収して行ったとか
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/movie/7039/...
ブラック・コルセスカ?は手始めに、グランディラス大首都圏の三分の二を凍滅させた。
住人の感謝といったら、それはもう大変な祭り上げようだった。
「いあ! いあ! コリー様!」
「ありがとうコルセスカさん!」
「おお、なんというめぐりあわせ。間違いなくこれは天の采配だ!」
お祭り騒ぎは彼女が街を去る日まで続き、最終日には住人総出で、地平線の向こうに消えてゆく彼女の後姿を見送った。
グランディラスの三分の二は致命的な損傷を受けたが、残った三分の一はアルセスの活躍により無事であった。
本当はアルセスは命令してただけで、実際に動いてたのは全部フラベウファ。
フラベウファは善戦した。
実際よく戦った。
だが、金の鎖では永久氷河を縛りつくすことは出来無かった。
最終的な被害は死者21080名、行方不明者11名、負傷者80211名という大惨事となった。
そして、行方不明者11名の中にはシメル・ピュクシスの名前が存在した。
セミュラは懸命に探したが結局、シメルを見つけ出す事はできなかった。
セミュラが瓦礫の街の中、途方に暮れているころ、行方不明になっているシメルはというと、とある一人のアレノアルセスの手によって拘束されていた。
シメルを拘束していた、妖精の名はグムエルセイズ、アルセスに仕える妖精アレノアルセスの一人にして。
その名に、主の持つ称号の一つである「嘲笑する者」を由来とする者であった。
グランディラスは不凍材料の生産と流通が主な産業。
気温が一年を通じて低く、とくに第3季から第4季へ移り変わる頃には不凍液さえゲル化するほど下がるのが生産に適しているからだった。
だが、この年は隣接地域での大火災によって冷精?の群れが散ってしまったために気温があまり下がらず、不作に窮していたのだ。
コルセスカの来訪はまさに幸運であった。
生き残った者達や難を逃れた者達は大いに喜んだ。
薄情な国民性である。
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/movie/7039/...
コルセスカの来訪は気温の低下よりも随分と前だったが、これは殖民組の持ち込んでいた気象予測技術で察知できていた。
本来は冷精?の群れの移動速度を監視するものだったのだが、測定レンジぎりぎりのサイズの冷精など過去存在しなかったからだ。
当初、接近するものを「準災害級の大型冷精」と考えていたグランディラス気温管制部署であったが、目視観測員からの報告には「気温タカシ、冷精ミエズ、旅行者3名ミトム」の報に首をひねった。
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/movie/7039/...
シメルには何故、このような状況に陥ったのかは分からなかったし、知りたくなかった。
だが一つだけ分かっている事もあった、それは隣で意気揚々と武闘大会の開会を心待ちにしている様子の相方が原因で、またもや厄介な事に巻き込まれてしまったという事だった。
武闘大会参加者の中には、仮面を付けた赤毛の少年槍士がいた。
まあ、それってぶっちゃけアルセスなんだけど。
武闘大会一回戦、アルセスはセミュラの蹴りを延髄に喰らい泡を吹いて沈黙した。
それは、試合開始から0.6秒後という瞬く間に起こった出来事であった。
因みに試合終了後、気絶したアルセスの身体を黄金の鎖を纏った美女が溜息を吐きながら回収して行ったとか
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/movie/7039/...
ブラック・コルセスカ?は手始めに、グランディラス大首都圏の三分の二を凍滅させた。
住人の感謝といったら、それはもう大変な祭り上げようだった。
「いあ! いあ! コリー様!」
「ありがとうコルセスカさん!」
「おお、なんというめぐりあわせ。間違いなくこれは天の采配だ!」
お祭り騒ぎは彼女が街を去る日まで続き、最終日には住人総出で、地平線の向こうに消えてゆく彼女の後姿を見送った。
グランディラスの三分の二は致命的な損傷を受けたが、残った三分の一はアルセスの活躍により無事であった。
本当はアルセスは命令してただけで、実際に動いてたのは全部フラベウファ。
フラベウファは善戦した。
実際よく戦った。
だが、金の鎖では永久氷河を縛りつくすことは出来無かった。
最終的な被害は死者21080名、行方不明者11名、負傷者80211名という大惨事となった。
そして、行方不明者11名の中にはシメル・ピュクシスの名前が存在した。
セミュラは懸命に探したが結局、シメルを見つけ出す事はできなかった。
セミュラが瓦礫の街の中、途方に暮れているころ、行方不明になっているシメルはというと、とある一人のアレノアルセスの手によって拘束されていた。
シメルを拘束していた、妖精の名はグムエルセイズ、アルセスに仕える妖精アレノアルセスの一人にして。
その名に、主の持つ称号の一つである「嘲笑する者」を由来とする者であった。
グランディラスは不凍材料の生産と流通が主な産業。
気温が一年を通じて低く、とくに第3季から第4季へ移り変わる頃には不凍液さえゲル化するほど下がるのが生産に適しているからだった。
だが、この年は隣接地域での大火災によって冷精?の群れが散ってしまったために気温があまり下がらず、不作に窮していたのだ。
コルセスカの来訪はまさに幸運であった。
生き残った者達や難を逃れた者達は大いに喜んだ。
薄情な国民性である。
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/movie/7039/...
コルセスカの来訪は気温の低下よりも随分と前だったが、これは殖民組の持ち込んでいた気象予測技術で察知できていた。
本来は冷精?の群れの移動速度を監視するものだったのだが、測定レンジぎりぎりのサイズの冷精など過去存在しなかったからだ。
当初、接近するものを「準災害級の大型冷精」と考えていたグランディラス気温管制部署であったが、目視観測員からの報告には「気温タカシ、冷精ミエズ、旅行者3名ミトム」の報に首をひねった。
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/movie/7039/...