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人物 魔法使い

新板魔法使いリスト?NO.52

【呼吸の魔法使い】 【死者をして語らしむる者】
そして、蒸気機械(スチームパンク)に親和性がある珍しい魔法使い。
排気鐘はこの魔法使いの蒸気技術を流用してできたものであったりする。

かつて、動く死者は貴族であり、人類の支配者だった。
彼らは【ノ・ブレス】またはノン・ブレスとも呼ばれる「呼吸無き者」であり、その強大な身体能力によって人びとを支配する上流階級に収まっっていたのだ。

だが、魔法使いたちの登場によって時代は変わった。
魔法は、呼吸ある生者にしか扱うことが出来なかったのだ。
【ノ・ブレス】たちは、様々な方策を持ってこの時代の変化に対抗しようとしたが、それはごくわずかな新種族【哲学的ゾンビ】を産み出すだけの結果しかもたらさなかった。
こうして、彼らの時代はそこで終わりを告げたかに思われた。

だが、その魔法の時代に、さらなる変化をもたらす者が現れたのだ。
それこそが、サスティーリャである。

彼女は、魔法の次に開発されつつあった新技術である【魔導工学】に目をつけた。
【魔導工学】とは、個人の技能であった魔法を工業を始めとする各種産業に応用するための技術であり、そこには未知の可能性があると彼女は考えたのだ。

結果として、その試みは成功を収めた。
街全体を、魔法によるスチームで暖める暖房システムを開発したサスティーリャは、それを流用して巨大なパイプオルガン型魔道具を作り出した。
タイプライターと蒸気汽笛が合わさったようなその魔道具は、街中を巡る蒸気を用いて、死者の「呼吸」を代行することが出来たのだ。 

【蒸気の肺】と呼ばれるそのシステムが本格運用され、また新たな時代が訪れると共に、サスティーリャは人知れずその街を去っていったという。
彼女が何を思いそれを作り、何を思い去っていったのか。
それを知るものは、誰も、いない。

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