デューク・レメゲトン

『ヌアランダーラの株』の一体。ヌアランダーラの周囲に
侍る『株』たちから不興を買ってしまったため、『探索隊』として
南東海諸島に飛ばされたが、運よく感染症や猛獣の犠牲になることはなかった。

ヌアランダーラの命どおりに『探索』するつもりなど初めから無く、
この地域で何か得になることでもしたいと考えていたが、
しばらくの間は泣かず飛ばずだった。

ある島にあった洞窟の奥で真鍮の容器を見つけたときから彼の生活は一変する。
それには大悪魔ウァラクが封じられていた。彼を封印の器から解放した
デューク・レメゲトンはその力を背景に、『株』達内部や島社会での
地位を上げていく。彼はとくに貿易に力を入れ巨万の富を築いたが、
その過程で『株』たちを蹴落とし、島々の部族間の争いを利用するなど
といった汚いやり口も用いたため、多くの者から恨みを買っていた。

デューク・レメゲトンはウァラクと出会った島に邸宅を建て、
ときに有力者を招いた豪勢な宴をとり行うなど
この世の春を謳歌したが、ある部族の呪術師が喚起した
悪魔タバクシャラスの襲来によって命を失った。
この時に島は徹底的に破壊され、レメゲトンの守り神とすら
呼ばれていたウァラクは姿を消した。