多人数で神話を創る試み『ゆらぎの神話』の、徹底した用語解説を主眼に置いて作成します。蒐集に於いて一番えげつないサイトです。

人物
キュトスの姉妹
結界の六十二妹

Cu1-46フィールエッゼ

モザイク

乖離共振と呼ばれる現象がある。
貴方は、例えばMDプレイヤーなどで音楽を聴いている。
その時、ふとしたことでイアフォンを取り外す。
すると、普段は小さすぎて聞こえる事の無いイアフォンから漏れる音が聞こえるような感覚を得るのだ。
微細な音を耳と脳が覚えている、というとやや語弊があるだろう。
この現象は、精神が振動を記憶しているが故に起こる。
精神活動は、空間に存在するリソース、マナや精霊素などと俗称される空間熱量によって維持され、また循環している。精神によりリソースを励起させる事によって様々な現象短縮・・・・・・魔術と呼ばれる技術群を発動させることができるのは既知の通りである。
脳内の電気パルスを主要な媒介として発生する内的な生体リソースと常時空間に存在している空間リソースは相互に干渉し合い、熱量を移動させ続けている。
この時、振動というカタチを発生させるとその痕跡が空間に刻まれる。刻まれた痕跡は未来永劫その空間そのものに残留し、その体積が空間リソースとなるわけだが、これと同様のエネルギーが生体リソース側にも刻まれた時、両リソース間で共鳴、共振現象が起きる。
これが乖離共振、精神活動が空間熱量を知覚する現象である。


フィールエッゼはこの乖離共振の原理を最初に発見し、即座に応用して魔術的に活用してみせた。
それが彼女の能力である『才能の開花』である。
脳組織のモザイクパターンを『解析瞳』で読み取り、カタルマリーナ直伝の特殊発声法である波長の音波を放ち、それを媒介として対象者に強制的な乖離共振を発生させる。不自然に活性化した脳は外環境と自らの身体状況、脳の生育具合を参照しつつ、ある特定行動に即した自らの『最適化行動』を自覚し、自在に扱えるようになる。

更に彼女は発生した乖離共振現象を利用して才能を開花させた人物の行動をモニタリングする事が出来る。彼女はこの監視能力のことを『エコー』と読んでいる。



彼女にまつわるエピソードとしては、レストロオセの44士の無能者、落ちこぼれのイルガメルの秘められていた能力を開花させ、世界中の顰蹙を買った事で有名。彼女は他にも多くの邪悪な才能を開花させており、関わったものに善悪関係なく力を与えるのみといういかにも魔女らしい性質を晒している。

ディスペータはそうした彼女の魔女的な気質を気に入り自らの派閥に勧誘したのだが、基本姿勢として彼女は絶対中立を崩さなかった。
彼女は自分の能力を姉妹には使用しないことを誓っており、協力という形で姉妹の誰とも関わる気がなかったのである。

しかしタマラ釘のナタリエルらとはその後も親交を続けており、中立派の仲では親ディスペータ派よりであったことは間違いがない。
精神活動や脳生理学、心理学についての知識は姉妹の中でも抜きん出ていた。
紀元槍の性原理に基いた考察は余りにも有名。
「槍ちん」の名言を残した。
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