最終更新:ID:n+Enq2G0eg 2006年09月16日(土) 18:22:41履歴
人物
結界の六十二妹
【ラプンセルナイト】
小さき騎士、ラプンシエルナイトとも言う。
キュトスの姉妹が53、ラプンシエルの寵愛を受けた人形の騎士。
ラプンシエルの魂の一部を宿す、勇敢な戦士。
ラプンシエルに絶対の忠誠を誓い、守るべき主君として仕えたという。
結界の六十二妹
【ラプンセルナイト】
小さき騎士、ラプンシエルナイトとも言う。
キュトスの姉妹が53、ラプンシエルの寵愛を受けた人形の騎士。
ラプンシエルの魂の一部を宿す、勇敢な戦士。
ラプンシエルに絶対の忠誠を誓い、守るべき主君として仕えたという。
竜騎士バイエルンはラプンセルナイトの剣技の師である。
ある時、ラプンシエルは死霊使いガルズに実験体として拉致されてしまう。
人形を操って撃退しようと思えば出来たのだが、彼女は自分の人形たちが傷付く事を怖れたのである。
動けぬ人形達の中で、一際ラプンシエルの寵愛を受けた騎士の人形があった。
ラプンシエルは知らずの内に、彼へ自らの魂を分け与えていたのである。
彼の中で育った自我の芽はラプンシエルの危機に大きく育ち、やがて自らの意思で動けるようになった。
目指すは死霊使いガルズ討伐、そしてラプンシエルの救出。
ラプンセルナイト、小さき騎士の誕生であった。
ガルズの住まう居城には無数の死霊共が待ち受けていた。
しかしラプンセルナイトは怯まなかった。その小さな体で、棒切れのような剣を持ち立ち向かっていったのである。
戦いの末、死霊使いガルズの元に辿り着いたラプンセルナイトは、満身創痍。
さらには、ラプンシエルから与えられた魂も砕け散る寸前。
まさに風前の灯火であった。
「騎士殿!?」実験台に縛り付けられたラプンシエルが驚き叫ぶ。
「ラプンシエル様。どうか、私めを傀儡の術で動けるようにして下さい」
「できません。あの術は心を失う術。貴殿の心が失われてしまうのです。虚ろな人形となってしまうのです」
「構いません。貴女を失うことは、地獄に等しいのです。心を失ったとしても、貴女の側にいられるなら本望なのです」
「騎士殿…」
「さぁ、名を…私に名をお与えください」
「騎士殿…貴殿の名は…」
激闘の末、ガルズを打ち倒したラプンセルナイトは力を失って崩れ落ちた。
虚ろな人形。心さえも失ってしまった人形。
「騎士殿…騎士殿…!」
ラプンセルナイトにすがり付くラプンシエル。
いつしか自分の頬を伝うものに気付いた。流れるはずのない涙であった。
そして、奇跡が訪れた。
ラプンシエルの涙が、ラプンセルナイトに注がれた時、なんとラプンセルナイトは心を取り戻したのだった。
※ラプンセルナイトの復活には諸説あり、あまりに悲しむラプンシエルのため、ラクルラールが力を貸したとも伝えられている。
人形を操って撃退しようと思えば出来たのだが、彼女は自分の人形たちが傷付く事を怖れたのである。
動けぬ人形達の中で、一際ラプンシエルの寵愛を受けた騎士の人形があった。
ラプンシエルは知らずの内に、彼へ自らの魂を分け与えていたのである。
彼の中で育った自我の芽はラプンシエルの危機に大きく育ち、やがて自らの意思で動けるようになった。
目指すは死霊使いガルズ討伐、そしてラプンシエルの救出。
ラプンセルナイト、小さき騎士の誕生であった。
ガルズの住まう居城には無数の死霊共が待ち受けていた。
しかしラプンセルナイトは怯まなかった。その小さな体で、棒切れのような剣を持ち立ち向かっていったのである。
戦いの末、死霊使いガルズの元に辿り着いたラプンセルナイトは、満身創痍。
さらには、ラプンシエルから与えられた魂も砕け散る寸前。
まさに風前の灯火であった。
「騎士殿!?」実験台に縛り付けられたラプンシエルが驚き叫ぶ。
「ラプンシエル様。どうか、私めを傀儡の術で動けるようにして下さい」
「できません。あの術は心を失う術。貴殿の心が失われてしまうのです。虚ろな人形となってしまうのです」
「構いません。貴女を失うことは、地獄に等しいのです。心を失ったとしても、貴女の側にいられるなら本望なのです」
「騎士殿…」
「さぁ、名を…私に名をお与えください」
「騎士殿…貴殿の名は…」
激闘の末、ガルズを打ち倒したラプンセルナイトは力を失って崩れ落ちた。
虚ろな人形。心さえも失ってしまった人形。
「騎士殿…騎士殿…!」
ラプンセルナイトにすがり付くラプンシエル。
いつしか自分の頬を伝うものに気付いた。流れるはずのない涙であった。
そして、奇跡が訪れた。
ラプンシエルの涙が、ラプンセルナイトに注がれた時、なんとラプンセルナイトは心を取り戻したのだった。
※ラプンセルナイトの復活には諸説あり、あまりに悲しむラプンシエルのため、ラクルラールが力を貸したとも伝えられている。
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