多人数で神話を創る試み『ゆらぎの神話』の、徹底した用語解説を主眼に置いて作成します。蒐集に於いて一番えげつないサイトです。

 それは先住民のお話に出てくる人物だよ。
 俺の知っている話だとこんな感じだったかな。
 
 昔々、人間はまだいませんでした。大地には狐の頭をした者たちがいました。そのうちに狐人間の子供にちょっと変わった姿の子供が生まれました。狐人間たちはその子供をロワスカーグと名付けました。
 ロワスカーグは成長し、ある時、狐人間の長に抗議しました。
 何に抗議したかは判りません。けれどもロワスカーグには許せないことがあったのです。 それでロワスカーグは禁忌を破り、狐人間たちから追い出されました。
 ロワスカーグは旅をしてある集落にたどり着きました。そこには熊の頭をした者たちがいました。ロワスカーグはこの人々の仲間に入れてもらった生活を始めました。
 しかしここにもロワスカーグの許せないことがありました。そして禁忌を破り、ロワスカーグは集落から追い出されました。
ロワスカーグは旅をして、そのうちに集落を見つけました。そこにはイタチの頭をした者たちがいました。
 
 とまあこんな感じで、ロワスカーグが集落に居着いては、何か禁忌を破って、追い出されるのを延々と繰り返す話だよ。
 この話をする時はみんなで車座になって一番年長者から右回りにお話を作っていくんだって。動物の頭をした者たちの集落にたどり着いて禁忌を破って追い出されるってパターンでならどんな風に物語ってもいいんだとか。
 まあそういう遊びなんだね。きっと。
 あ、そうそうこの話の締めはこんな感じだったよ。
 ロワスカーグは旅の果てに神様に出会う。荒野の真ん中に槍で串刺しにされた神様が落ちているんだ。この神様は苦しくて仕方がないから止めをさしてくれってロワスカーグにお願いする。けれどもロワスカーグは神様の命を助ける。神様は感謝してロワスカーグと一緒に旅をしてくれる。そのうちにロワスカーグと神様の間に子供ができて、人間の祖となる。
 こんな感じで終わるんだって。
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