多人数で神話を創る試み『ゆらぎの神話』の、徹底した用語解説を主眼に置いて作成します。蒐集に於いて一番えげつないサイトです。

北方の荒れ果てた地にて祀られる荒々しい戦神。
褐色の肌に碧眼を持ち白髪交じりの金髪を靡かせた年若い少女の姿を取る。
彼女は戦争と飢えのシンボルで、伝承によれば年に一度大河を干上がらせて嵐を招き、雷を振り回して踊り狂うのだそう。
代表的な使い魔はハゲワシとされている。
普段は露出の多い民族衣装で着飾っている。
紅茶が好物で、捧げられると大いに喜ぶ。
戦の時は戦斧を持ち角の生えた獣の頭の骨を被る。

ある年、彼女は…

ある年、彼女は怒り狂った。
一人の信者が戦人への敬意を忘れ、敵将という理由でその者を引き回したが故に。
確かに敵は憎かろう。許し難く度し難い。けれど戦士への敬意を忘れる事は如何なる理由があろうと許されるものでは無いのだ。
彼女は自らの神殿に降り立ち囚われた捕虜たちに無謀と熱狂を与えた。
神から力を与えられた虜囚どもは、肉が裂ける事も厭わず己を縛る縄を力ずくで引き千切って、禁則を犯した愚かな信者をばらばらに引き裂いてしまった。

次の年、彼女は悲しみ叫んだ。
一人の戦人が永久の平和を求めたが故に。
確かに戦は苦しかろう。辛く悲惨で残酷で、言葉に尽くし難き不条理だ。けれどそれこそが生きると言う事。抗生剤の過剰摂取が命を脅かすのと同様に、平和の過剰摂取は魂を腐らせる。
彼女は荒れた平地に降り立ち渇きと飢えを世にばら撒いた。
干上がった土と湖と川は人々から自然の恩恵を奪い去り、貧困に陥った者達は数少ない資源を求めて戦争の下に回帰した。
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