天座府

地域　地名

天照府の中枢とされる区画。猫の国におけるポメリウムのような位置づけを受けており、
天照府の領土のうち、ここだけが「本土」であり、その他の部分は「辺土」である。
建国神話によれば、天上から降りてきた土地とされ、後の時代においても
全世界で唯一、地上でもあると同時に天上でもある土地と位置づけられる。

ごく一部の要人にのみ行われる「分名儀?」という儀式が行われる場所である。
姓と名を分割し、そこに「記されない中空なる名（無記間名?）」が挿入される。
天照府大将軍や8大将軍はこの儀式を受けるため、
公的な文書では苗字と下の名前との間に空白がおかれている（例：天山　嘉雅）。
苗字を持たない場合は、新たに苗字が下賜された上で無記間名がおかれるのが通例だが、
ノブナガのように苗字の下賜を辞退した場合、無記間名も設けられない。
この儀式は名前さえわかれば呪殺ができたという上代に遡るとされ、
無記間名により、「名前の法則」から外すこととでその呪術を無効にしようとしたのが興りである。
その呪術は廃れはしたが、無記間名の授与は国家元首や要人の安全を願う儀式として存続した。