多人数で神話を創る試み『ゆらぎの神話』の、徹底した用語解説を主眼に置いて作成します。蒐集に於いて一番えげつないサイトです。

宗教

教王庁が信仰する宗教でウィ・バレテを創造主とする。ルザナイ教のような他の唯一神信仰タイプの宗教と区別する場合「ウィ・バレテ信仰の唯一神教」などと呼ばれたりする。
発祥から長らく教王庁が率いるただ一つの宗派しか存在しなかった。小さな異端的なグループは生まれているが、それも25年ごとに自然消滅していた。

世界観

ただ一人の神のみを認める。輪廻転生を信じ、死後信仰を認められた者は神のもと(天国)に引き上げられる。認められなかった場合、生前の罪に応じた罰を受けた後、霊魂から記憶を消去され転生する。

神のもとに招かれた者は、神の庭であるこの世界の一部となることが許される。

悪魔

ワーバレート?などの魔王に率いられた悪魔たちが存在する。ワーバレート等の最上位の魔王たちは神の名に諸悪徳を意味する語の母音を強引にはめ込んでつくった名を持っている。

他宗教の悪魔のように衆生を罪に引き込もうとするが、唯一神教における中級以上の悪魔は自制を心がけようとする。堕落を許容されるのは下級以下の悪魔、悪霊?悪鬼のみである。中級以上にとって彼らは替えのきく手下に過ぎない。

このことは麻薬の売人の元締めが、自分自身は麻薬を使わないようなもの、と例えられる。

聖典

創造集』と『大聖神書』の二つを聖典とする。後者は暫時的に書の追加が行われている。この「神書加上の儀」は教王庁の特権であり、この組織が神の意向に沿う唯一の宗教団体である証左の一つとされている。

聖職者

聖職者は上から教王枢機卿大司教司教司訓?司言?司語?。司言以上の聖職者は女性しかなることができない。
聖職者でない一般信徒は司音?と呼ばれる。聖職者に階級があるものの、神の前において平等である事に変わりはない、と強調されている。

司訓から司語までは『創造集』にある「音を束ねて語となし、語を束ねて言となし、言を束ねて訓となし、訓を束ねて教となす」という一節に基づく。
枢機卿の機とは複雑な機構を持つ楽器(楽機)のこと。発祥地には楽器と演奏者を一体とする概念があり、演奏者は楽器の中枢とみなされた。
信徒の共同体を一つの大きな機構とみなし、その要となる人材、という意味ともされている。

これと異なる枠組みとして「助祭教」や「牧師」がある。個別に特化した役職名としての意味合いが強く、「司教である助祭教」「司訓である牧師」といった形で兼任される。
助祭教とは、祭教と呼ばれる大掛かりな儀式において儀式全体を統括し、祭教の進行を助ける役職。
牧師とは「牧する(者、事の)師」の意で、自身も説教や説法を行うほか、各地の聖職者たちの説教内容をチェックし、指導する役職である。

宗派

唯一神教には長らく唯一の宗派しか存在しなかった。25年ごとに教王庁直轄領にある総本山の最聖霊域に天から「真理の光の矢」が飛来し突き刺さる。
これは『創造集』と『大聖神書』に記された奇瑞であり、教王庁が唯一神ウィ・バレテの意向で設けられた唯一の宗教団体である証とされる。
ただし、教王すらもたびたび陥る堕落を肯定する意味は全く存在しない。教王庁が堕落した時、信徒がとるべきは教王庁をあるべき姿に戻す事であって「まだ汚れていない綺麗な教団」を別に作ってリセットすることではない、という旨が聖典に解かれている。
異端が現れても『創造集』と『大聖神書』を聖典とする限り、これを受け入れなければならない。こうして唯一神教は信徒の多い世界宗教としては極めて稀な「一つの宗派しか存在しない宗教」として存在し続けてきた。

しかし、反教王庁同盟との千年聖戦の最末期、「真理の光の矢」が聖域に飛んでこないという事態が生じてしまう。
当時、中央大陸全体を巻き込む戦乱と混乱から、多数の唯一神教系新興宗教団体が生まれており、各々がウィ・バレテの経綸を継ぐのは自分達だと主張し、「神書加上の儀」すらも勝手に行い始めた。
新史歴24世紀?末に起こったこの事態を「宗派爆発」と呼ぶ。千年聖戦は終結したものの、「光の矢」がそれ以後も飛んでこなかった事もあり、教王庁傘下からの信徒流出が相次いだ。
新宗派のうち、新生教王庁?真正教王庁?神聖教王庁?親政教王庁?の四つは泡沫に終わらず、25世紀になっても存続、安定期に入った。

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