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ハイパフォーマンス向けの PCI Express グラフィックスカード用補助電源プラグ。
PCI Express cables または PEG (PCI Express Graphics) cables とも呼ばれ、6pin 及び 8pin(6+2pin) が存在する。

電力供給能力

まず PCI Express スロットから以下の電力を供給可能。
構成x1x4,x8x16
all size10W25W25W
full-height higher-power configuration25W-75W
ただし higher-power configuration は graphics card only で other purpose は 25W のままとの事。

補助電源1プラグ当り以下の電力を供給可能。
  • 6pin : 75W = 12V x 6.25A
  • 8pin : 150W = 12V x 12.5A
6pin に GND を +2pin 増やしただけで(+12V の pin 数は変わらないのに)定格が 2 倍になっているという不思議。

許容される最大電力は x16 の full-height higher-power configuration (75W) + 8pin x3 (150W x 3) = 525W との事。
最大供給電力は以下のようになるので、GeForce の仕様見ると -10W くらいマージン取って補助電源入れてる感じ。
構成最大供給電力
補助電源なし75W
6pin150W
6pin + 6pin225W
6pin + 8pin300W
8pin + 8pin375W
ATX 電源の側で 12V が何レーンに分かれていて、それぞれのレーンが何W供給可能という制約も受けるので、安定しない場合は確認する必要がある。

変換コネクタ

以下のようなコネクターが売られているが、供給電力の仕様等を考えると不安が残る。
場合によっては定格オーバーによる過剰な発熱により電源やケーブルが焼損し、最悪火災等に発展する危険性を十分に認識したうえで使用する必要がある。
以上の理由により、これらの変換コネクタはあくまで間に合わせとして考え、中長期的な利用の際は、必要なコネクタを備えた電源の使用を極めて強く推奨する。

IDE の 4-pin peripheral については以下が参考になる。 これによると
  • Max. voltage 12V
  • Max. current 11 A/pin (18AWG w/30℃ rise)
との事。
1 系統当たりの定格は 132W 相当と思われる。

4pin peripheral x2 to 6pin PEG

4pin peripheral をわざわざ 2 口に分けている理由を十分に考慮する事。
4pin peripheral を 2 口を別系統から取らないとおそらく定格オーバーする。

↓ 2015-04-15 販売終了、代替後継品は PX-001B

↓ 2022-08-04 販売終了、代替後継品は PX-001C


2024-01-01 現在、メーカーに製品ページは残っているものの、ラインナップ一覧から脱落。Amazon でも欠品。

SATA x1 to 6pin PEG


SATA x2 to 6pin PEG

2010-11-17 販売終了、代替後継品不明

6pin PEG ♀ x2 to 8pin PEG ♂


2022-08-24 販売終了、代替後継品不明

6pin PEG ♀ to 8(6+2)pin PEG ♂ x2


8pin PEG ♀ to 8(6+2)pin PEG ♂ x2

6pin PEG ♀ to 8pin PEG ♂


欠品?

その他のメーカー

仕様上 75W の 6pin PEG の GND を共用して 8pin に見せかけているだけなので、定格オーバーのとなる可能性が高い。

また、前出の 4pin peripheral x2 to 6pin PEG を前段に利用した場合、定格オーバーとなる可能性は考慮しておいたほうがよい。
なぜなら 4pin peripheral が通常想定しているのは HDD 等のデバイスである。
これらはせいぜい 10W 前後の負荷である。1 系統 3 口あったとして 30W 前後が想定負荷であると考えられるから、2 系統使用しても 60 W 前後が想定負荷ではないだろうか?
これを約 2 倍以上の負荷である 150W に対して用いるのはなかなり無理があるように思われるし、おそらく危険なのではないかと思う。
前述のように、一応定格は 1 系統当たり 135W くらいあるので、余裕はあるはずだが電源周りは下手をすると燃えるので可能な限り安全方向に振っておくべきだろう。

PEG ケーブルに関しては、12V が 3pin、GND が 3pin〜5pin と冗長化されているのはおそらく導線の定格電流によるところが大きいと思われる。
電源の中には、12V のピン1本につき2本の導線を用いている物もあるが、これも定格電流を考慮してのことだろう。

12V の系統毎の定格出力から考えるとおそらく余裕はあるはずだが、12V に用いられている導線の定格電流が分からないので安全側に振っておいた方が良いと思う。
目安としては PEG ケーブルの冗長配線から考えると、ピン1本もしくは導線1本につき 25W ≒ 12V x 2A 程度が確実に安全が確保できる範囲ではないだろうか?
銅線の定格電流については、
AWG wire では、
18AWG を単独で配線した場合、環境温度 30℃ において 10A で 60℃、16A で 90℃ くらいになるようだ。
それより細い 20AWG だと、5A で 60℃、11A で 75℃ くらいが目安らしい。
溶断電流(約10s)がそれぞれ 83A、58.5A くらいとの事。因みにの融点は 1084.62℃ らしい。合金だともう少し低いだろう。
流石に溶断はないと思うが、被覆は割と定格温度が低いようだ。
素材によるが のよると、使用温度の上限値は塩化ビニル(PVC)だと 60℃ との事。
という事は、夏場で、筐体内温度 40℃ くらいを想定すると、配線が +15℃ の 55℃ 想定で上記の半分くらいの電流、具体的には 18AWG で 5A、20AWG で 2.5A くらいが目安になるだろうか?
安全マージン考えると、定格ギリギリで使うもんじゃないと思うので、常用ならもう半分くらいか?
以前書いていたピン1本もしくは導線1本につき 25W ≒ 12V x 2A 程度が確実に安全が確保できる範囲ではないだろうか?って推測は割と良い線行ってそう。

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