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パルフェ〜ショコラ second brew〜

692 名前:パルフェ [sage] 投稿日:2006/07/08(土) 18:07:26 ID:un9AFIDZ0
中世ヨーロッパの街をイメージした大型ショッピングモール「ブリックモール」。
グランドオープンを間近に控え、飲食店の誘致を進めていた。
ある日、主人公である高村仁の元にブリックモールから一通の手紙が舞い込んだ。
仁の義姉である恵麻が経営していた欧風アンティーク喫茶、「ファミーユ」。
しかしながらファミーユは半年前に火災により店舗を失って休業中であった。
ブリックモールはそのファミーユを出店して欲しいと言ってきたのである。

新たな店長としてかつての仲間達をふたたび呼び戻す仁。
悪戦苦闘しながら開店準備を整えた時、向かいの店にも看板が掲げられた。「キュリオ」。
ファミーユと全く同じコンセプトであり、しかもファミーユより前から営業している店の3号店であった。
圧倒的な人気を誇るキュリオを前に、またも悪戦苦闘を余儀なくされる仁。
突然現れたバイト志望の少女、由飛。
なぜかキュリオの店員である玲愛との言い争いを発端にキュリオと売り上げ勝負をすることになってしまうファミーユ。
ファミーユ、そして仁の運命は一体どうなってしまうのだろうか…。

693 名前:パルフェ [sage] 投稿日:2006/07/08(土) 18:09:38 ID:un9AFIDZ0
【由飛編】
開店前夜で何故かファミーユの中で唄を歌っていた少女、それが由飛だった。
その歌声を聞いて由飛が気に入った仁は彼女をバイトとして雇うことに。
天然でどこか抜けている由飛は一生懸命ながらも様々なトラブルを引き起こすが、仁は次第にそんな彼女に惹かれていった。
そんな中、天敵でもありライバルでもあるキュリオのスタッフチーフ玲愛と由飛が姉妹であることが判明する。
由飛は幼い頃に両親を亡くし、玲愛の家に引き取られた過去を持つ。だから由飛にとって玲愛は義理の妹。
それなりに仲の良かった二人だったけど、由飛にはピアノの才能があり、同じく玲愛もピアノをやっていたが才能はなく
そのことが原因で軋轢が生まれ、次第に疎遠になっていたのだと言う。
仁が二人の仲を戻してあげようとお節介を焼き、クリスマスセールの日にどうにか姉妹の仲を取り戻した二人。
またその日、仁は由飛に告白をする。なんかグダグダな展開になるも、どうにか二人は恋人同士になった。
その後、由飛が音大に通ってる大学生だけど、全然講義に出ずに留年寸前だと判明する。
ピアノの才能はあるのに、どうして、と訝しむ仁は由飛が課題曲であるとある曲を弾くも
失敗ばかり繰り返すのを見てその理由が分かる。
その曲は、かつてピアノコンクールで由飛が完璧に弾き、その後に玲愛が弾くも全く上手く弾けずに終わり
それが原因で玲愛はピアノを止めていた。
自分がその曲を弾いたせいで玲愛がピアノを止めて姉妹の仲が悪くなったと思いこんでいた由飛は
それ以来その曲が弾けなくなっていたのだ。
それを知った玲愛は、猛練習して由飛の前でその曲を完璧に弾いて見せ、別に由飛のせいではないと主張。
漸くトラウマが解消された由飛は無事追試にも受かり留年を免れた。


その後――。ピアノ演奏者として有名になった由飛のコンサートに出かける仁。
そこで課題曲とは全く違う曲を勝手に弾き出した由飛を見て変わっていないなぁ、と嘆息する仁であった。

694 名前:パルフェ [sage] 投稿日:2006/07/08(土) 18:11:34 ID:un9AFIDZ0
【玲愛編】
お迎えさんでもあるキュリオのスタッフチーフ玲愛と仁は犬猿の仲。
しかも仁が住んでいるアパートの隣に玲愛が住んでいるものだから、二人はしょっちゅう喧嘩をしている。
だけど、何だかんだで互いを認め合っている二人。
色々喧嘩したり仲直りしたりを繰り返す。
しかし仁宅での花鳥姉妹のカミングアウト事件以降更に双方気に掛けるようになり
クリスマスの日に互いに好きだと自覚した二人はめでたく結ばれる。
その後、表向きはいつものように喧嘩ばっかりしているが、その実ラブラブの二人。
ある日、そんな玲愛の元にキュリオ本店に戻って働くように通知が来る。
元々、玲愛は本店の人間で三号店が軌道に乗るまでの雇われスタッフだったのだ。
本店はブリックモールからかなり遠く、玲愛が本店に戻るなら二人は離ればなれになることに。
そのことが原因で次第にすれ違い始める。
しかしこれは里伽子の策略であり、疑似的に玲愛に離れ離れを体験させようというものだった
情緒不安定になり出した玲愛を見かねた仁は、彼女を連れて本店に殴り込み。
実はこれすらも里伽子の策略であった。玲愛が壊れそうになるところまで仁にプレッシャーをかけ引き留めさせるという。。
そこで彼女をくださいと爆弾発言をして、玲愛はこうしてキュリオからファミーユのスタッフとして引き抜かれることに。
数年後――。
かつてファミーユ本店があった場所に、漸く新しく本店を構えることに成功した仁。
その隣には、最愛の妻として玲愛の姿があった。

【明日香編】
明日香は仁の家庭教師の教え子にして、かつてのファミーユのバイトでもあった。
新生ファミーユを開店するときも、快くバイトすることを快諾してくれる程仁のことを慕っている。
明日香の学校の文化祭を手伝ったりしている内に、なんだかんだで親密な仲になり、とうとう二人は付き合うことに。
漸く長年の片思いの相手だった仁と結ばれたこともあり、暫くははしゃぎ回る明日香。
仁としてもまんざらではなかったのだが、それが原因で明日香の成績が落ち始める。
明日香の家庭教師として、またバイト先の店長として、このままだとまずいと感じた仁は、
明日香にバイトを辞めるにように宣告。
志望大学に行くには、バイトもしながら勉強もするのはほとんど無謀だったからである。
当然最初は渋る明日香だったが、仁の説得によりバイトを辞めることに。
そして1年後。
ファミーユに新たなバイトがやって来ることに。
それは、かつての仲間であり、志望大学に無事受かり、再びファミーユに戻ってきた明日香だった。

695 名前:パルフェ [sage] 投稿日:2006/07/08(土) 18:12:34 ID:un9AFIDZ0
【かすり編】
かつてのファミーユでパティシエ見習いをやっていたかすりは、ファミーユが火事で休店してから実家に戻っていた。
そこを、ブリックモールで新しくファミーユを開くことになった仁がかすりの実家に出向いて再び勧誘することに。
かすりの実家は老舗の和菓子屋なのだが、パティシエになりたかったかすりは家出同然でファミーユで働いていたのだ。
何故かかすりの家族からかすりの婚約者であると誤解を受けたりもするも、どうにかすりを連れ出すことに成功した仁。
新生ファミーユでまた一緒に仲間として働くことに。
一緒に働いていく内に次第に惹かれていった二人は、なし崩し的に付き合うことに。
しかし、仁がかつて片思いしていた里伽子のことをまだ好きなんだとかすりが誤解し、
パティシエの腕も仁の義姉である恵麻にも到底及ばない。
ファミーユには自分の居場所がないと思い込んだかすりはファミーユを出て行ってしまう。
暫くして。
ブリックモールのイベント企画としてキュリオとファミーユのパティシエ対決が行われることに。
そこにキュリオ代表として現れたのは何と暫く音信不通になっていたかすり。
結果的にはファミーユ代表の恵麻に敗れるも、お菓子に込められたかすりの思いに仁は気付く。
そして大勢の前で告白合戦をして漸く二人は互いに好きだと確信しましたとさ。

696 名前:パルフェ [sage] 投稿日:2006/07/08(土) 18:16:56 ID:un9AFIDZ0
【恵麻編】
恵麻は仁にとって義理の姉。
仁は幼い頃両親を亡くしており、引き取られた先の家の一人娘が恵麻だった。
さらに、仁の唯一の肉親でもあった兄の結婚相手も恵麻。
つまり、二重の意味で義理の姉なのである。
しかし、そんな仁の兄も3年前に事故で亡くなっており恵麻は未亡人に。
落ち込んだ恵麻を励ますために始めたのが喫茶ファミーユであった。
そのファミーユも半年前に火事で焼失し、そのことから恵麻はパティシエを辞めて普通に働いている。
そこを、ブリックモールに新生ファミーユを作ろうとした仁が再びパティシエとして厨房に立つよう恵麻を説得。
最初は頑なに拒んでいた恵麻だったが、最後には折れて
店長の仁に対して総店長としてファミーユに戻ってくることに。
日頃から超シスコンの仁と超ブラコンの恵麻との仲を怪しむファミーユの仲間達。
それもそのはず。仁にとって恵麻は初恋の女性だった。
さらに実は、恵麻にとってもは仁は初恋の男の子だったのである。
とは言え、恵麻が仁の兄と結婚してからは普通の家族として二人は過ごしていた。
続く。

697 名前:パルフェ [sage] 投稿日:2006/07/08(土) 18:18:36 ID:un9AFIDZ0
【恵麻編2】
ところがクリスマスの日。
かつて仁が片思いして振られた里伽子と再びいい雰囲気になり、今度こそと仁が告白するも玉砕。
落ち込む仁を恵麻が慰めている内に、二人はつい体を重ねてしまう。
それ以降、何度も体を重ねる二人だったが、仁は漠然と不安を抱いていた。
半年前ファミーユが火事で焼失した時、恵麻は半狂乱になりひどい状態だった。
それを慰めるため、仁は死んだ恵麻の夫でもある実の兄のふりをしてずっと恵麻の世話をしていたことがある。
だから、今も恵麻は自分を死んだ兄の代わりとしか見ていないのではないか、と。
また一方恵麻も不安を抱いていた。
仁と体を重ねたはいいが、仁は未だに片思いの里伽子が好きなのではないか、と。
そしてとうとう恵麻が家出をしてしまう。
田舎の山奥のペンションにいた恵麻を見つけた仁は、二人して今までの気持ちを告白することに。
仁は初めて会った頃からずっと恵麻が好きだったが、兄と結婚して以来その気持ちを抑えていたこと。
恵麻も初めて会った頃からずっと仁が好きだったが、義理とは言え弟のことを好きになっていいのかと悩んでいたこと。
その時に出会ったのが仁の兄で、仁の兄は、両親を亡くしてしまった仁のために、
自分の結婚相手は自分よりも弟の仁のことを大事にしてくれる女性じゃないと駄目だと思っていたこと。
そして、仁のことを好きだった恵麻ならその相手として相応しいからとプロポーズしてくれたこと。
そして結婚し、漸く仁のことをふっきれるかと思ったのに夫がすぐ事故で死んでしまい、ずっと悩んでいたこと。
二人は今までの気持ちを吐き出して漸くふっきれて、本当の意味で結ばれることに。

698 名前:パルフェ [sage] 投稿日:2006/07/08(土) 18:20:37 ID:un9AFIDZ0
【里伽子編】
里伽子は仁と同じ大学の同期生。
新人コンパで出会って以来仲が良く、友達以上恋人未満の関係だった。
また、かつてのファミーユでもスタッフチーフをやっており、仁の頼れるパートナーだった。
ブリックモールに新生ファミーユを作る際にも、仁は里伽子に以前のように手伝ってくれるよう頼むが、
何故か頑なに断れてしまう。
ファミーユがオープンしてからも、ちょくちょく客としては来てくれるもののスタッフとして働くことは拒否する里伽子。
そんな里伽子を見ながら、仁はかつて自分が振られたことを思い出す。
それは半年前。
バイトの帰り道にキスをしても嫌がられなかった仁は両思いだと確信し、
暫くして里伽子に告白するもそんな風には見れないと玉砕。
それ以来何となく疎遠になっていたのだ。
しかし、またいい雰囲気になってきた仁は再び里伽子に告白。
最初は素っ気ない態度を取る里伽子だったが、仁が諦めずアプローチを続けると最後には里伽子が折れて二人は付き合うことに。
渋っていた割には付き合い出すとものすごく甘えてくる里伽子に戸惑いを覚えるも暫くは幸せに過ごしていた。
続く。

699 名前:パルフェ [sage] 投稿日:2006/07/08(土) 18:22:38 ID:un9AFIDZ0
【里伽子編2】
そんなある日仁はふと里伽子の様子がおかしいことに気付く。
それは里伽子の左手。里伽子が左手を全く使っていないのだ。
里伽子を問いつめると、里伽子は絶望した様子で話し始める。
里伽子の左手はもう動かすことができないのだと。
その理由は半年前。実は里伽子もずっと仁のことが好きだった。
だから仁からキスをされて舞い上がっていた。
そんな時に起きたファミーユの火事。
里伽子が店の鍵を持っていたため、火事に気付いた里伽子は店の中にある物を取りに戻り、
そしてそこで左手に怪我を負ってしまった。
そのある物とは、仁の家族の位牌。
幼い頃に両親を亡くし、また実の兄も亡くしていた仁は、とにかく家族を大事にしようとする性格になっていた。
だからいつでも家族の用事を最優先にしていた。
そのことを知っていた里伽子は、仁のために家族の位牌を店に取りに戻ったのだった。
その時に負った傷は神経を傷つけ、左手はもう動かなくなった。
そのことを医者に宣告され、軽い恐慌状態に陥った里伽子は助けを求めるために仁に電話をかけた。
しかし、その時仁は同じく火事でショックを受けていた恵麻を慰めるのに夢中で里伽子の助けに気付かなかったのだ。
だからその後の仁の告白も里伽子は断った。
左手が動かなくなった自分はもう仁の助けにはなれないし、それに仁は自分よりも家族を大事にしているから。
だけど、半年後再び仁から告白されて、つい舞い上がってOKしてしまった。
いつか真実がバレたら全てが台無しになると分かっていたのに。
そのことを聞かされた仁はショックを受け絶望する。
仁のことが大好きだから、だからこそ仁が憎いと話す里伽子は、そのまま仁に別れを告げて去っていった。
続く。

700 名前:パルフェ [sage] 投稿日:2006/07/08(土) 18:24:24 ID:un9AFIDZ0
【里伽子編3】
今までの自分の行いを悔い、だけど里伽子のことが諦めきれない仁は行動を起こすことに。
利き手だった左手が不随に陥り、大学の試験もボロボロになって
実は単位がかなり危なくなっていた里伽子の為に教授に掛け合って。
こっちでの生活に絶望して実家に帰ろうとしていた里伽子の先回りをして
里伽子の実家を訪れて事情を話し。
さらには里伽子が通っていた病院に行って
リハビリによって再び里伽子の左手を動かすことができるようになるのかと問いつめて。
そういったことを仁が勝手にやっていると知った里伽子は仁を問いつめる。
しかし仁は、自分が付きっきりで里伽子の世話をするし、今までかけた迷惑の分まで面倒を見る、
だから結婚しようとプロポーズをする。
初めはそんなの無理だと渋っていた里伽子も最後には仁の熱意に負けて受け入れることに。

そして数年後。
里伽子は産まれたばかりの仁との子供をその両手で抱いていた。
きついリヒバリを繰り返し。仁の助けも借りながら。
漸く夢だった自分の子供を抱きかかえることができ、大声で泣き出す里伽子。
それを見つめながら、仁もまた泣きながら笑うのだった。
2010年04月15日(木) 18:18:05 Modified by ID:1JZUj8TNkQ




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