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タッチのあり方

益山式マッサージにおけるタッチ(触擦技法)には大きく3つの種類があります。

1.押すタッチ
2.押されるタッチ
3.共鳴タッチ

それぞれ、
1のタッチ、2のタッチ、3のタッチと呼びます。

1のタッチ:押すタッチについて

 大半の中国式マッサージのタッチはこの1のタッチです。
 1のタッチとは術者(施術をする者)が「押すことを意識して押す」ことが特徴です。
 押すことを意識するとは、
 「コリをほぐそう、効かせてやろう、揉んでほぐそう」とする、「何かをしようとするタッチ」です。
 感覚的な表現を用いると、「自己中心的、攻撃的、説教的」といえます。
 
 生体は外部から何かをしようとされると「防御反応」が働き、筋肉を縮めるシステムがあります。
 
 中国式マッサージの大半は、術者の指が硬く、まるで棒でぐりぐり押される感覚に近いです。
 被術者は「痛み」を感じながら受けることで、交感神経が優位になります。
 戦闘態勢のスイッチがはいる感覚といえます。

 このタッチのメリットは、施術終了後「すっきりした」感が強く出現します。
 硬い、1のタッチは「交感神経」を優位にさせ一時的にハイな気分にさせる刺激だからです。
 
 しかしこの「ハイな状態」は7分〜15分で消退します。
 そのときは気分がいいが、防御反応によってすぐに筋肉のコリが戻ってしまいます。

 1のタッチを「交感神経型タッチ」とも呼びます。

 

2のタッチ:押されるタッチについて

 1のタッチが「押すタッチ、押そうとするタッチ」に対して、2のタッチは「押されるタッチ」です。
 押される、とは「被術者(受け手)が術者の手または指を押し返す」感覚をいいます。
 押すのではなく、「押される・押し返す」という感覚をつかみながら触れている状態をさします。

 感覚的な表現で言うと、「他人中心的、傾聴的、聴くタッチ」といえます。

 人は誰しも「聴いてほしい、わかってほしい、そこに居てほしい生き物」です。
 2のタッチはそれら全てを満たすタッチといえます。

3のタッチ:共鳴タッチについて

 3のタッチは共鳴タッチです。
 1のタッチと2のタッチは感覚が180度違います。
 押すと押し返すは全く違うとらえ方だからです。
 しかし3のタッチは2のタッチから「薄皮一枚」「紙一重」の感覚の差があります。 
 

 1のタッチは「脳(マインド)」を使い、2のタッチは「こころ(ハート)」、3のタッチは「魂(ソウル)」
 、魂と魂のつながるタッチとなります。

 感覚的な表現で言うと、「無為的、共有感、つながるタッチ」といえます。
 互いのソウルフルな共有空間に「在る」ことで、独特な感覚を味わいます。
 その感覚を「共鳴感覚(レゾナンスフィール)」と呼んでいます。

 レゾナンスフィールを持つとき互いに「半覚醒」の状態に近いといえます。
 起きている、寝ているのちょうど中間のまどろみの感じです。
 実際、その時の脳波は「シータ派」となり、半瞑想状態の非常にリラックスした状態となります。
 
 術者がリラックスに落ちると、共鳴して被術者も同じ状態へ近づくのです。

 一回の施術のプロセスですべて3のタッチは不可能です。
 1のタッチから3のタッチまでの変遷、プロセスを術者、被術者が共有、体験することが重要なのです。

 それは1のタッチの多い社会で生きてゆくスキルを共に学ぶこととなります。
 自己中心的な立場だけでなく、相手の立場、共に助け合い高めあう感覚を体験するのです。

 真の癒しと回復とは「他人と共に高めあうことを学び、一人でも対応できるを知る」ことだ考えています。

 
 
 
2008年06月22日(日) 13:43:45 Modified by masuyamahiroshi




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