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アナフィラキシーショック【anaphylaxis shock】

アナフィラキシーショックとはアレルギー性ショックのもっとも重症なタイプです。


■「アナフィラキシーショック」ってどのようなもの?

「アナフィラキシーショック」とは、体内にアレルギーを起こすもの(=アレルゲン)が入り、極めて短時間のうちにアレルギー反応を起こし、ひどい場合には死に至ることもあるものです。アレルギー反応自体は湿疹、かゆみ、じんましん、下痢、胸がゼイゼイする、など軽いものも含みますが、アナフィラキシーショックはそのもっとも重症なタイプと言えます。

アレルゲンは、食べ物では、そば、落花生、ごまなどがよく知られているほか、小さい子どもでは、卵、小麦、大豆などで起こることもあります。一時期、予防注射の添加物のゼラチンに反応したショックが多いことが報告されたことがありますが、現在は改善されて、ゼラチンを含まないワクチンが多く使われています。

そのほか身近なものは、ハチ、点滴の薬剤や座薬などの薬品がありますが、アレルギー反応ですので、アレルゲンが体内に入ればあらゆるものでアナフィラキシーショックを起こす可能性はあると言えます。

■どういう人が起こしやすいの?

基本的には、アレルギー体質の人が起こしやすいと言えます。アレルギー体質は生まれつきの体質なので、遺伝的なことも関係しているかもしれません。でも、「どのような人に起こりやすいのか?」は、まだよくわかっていません。

ここで簡単にアレルギー反応についてふれておきましょう。まず、体内にアレルゲンが1度目に入ったときに、それに対する抗体がつくられます(これを「感作される」と言います)。そして、2度目以降にアレルゲンが体内に入ったとき、このアレルゲンと感作されて体内にできた抗体が抗原抗体反応を起こし、それによって全身にアレルギー反応が現れます。この仕組みを考えますと、感作されずに(=1度目から)アレルギー反応を起こすことはないということになりますが、たとえば赤ちゃんの食物アレルギーなどで初めて食べたものでも反応が出ることがあります。これは、お母さんからの母乳で、あるいは胎内にいるときに胎盤を経て感作されたと思われます。
2006年02月12日(日) 01:43:01 Modified by mizunobara




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