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タングステン【Tungsten】

タングステン (Tungsten)は、金属元素の一つで、元素記号は W である。

原子番号は74であり、原子量は183.9である。灰白色の非常に硬く重い金属で、クロム族元素に属する。化学的に安定で、その結晶は体心立方構造(BCC)を持つ。

融点は摂氏3400度ほどで、沸点は摂氏5000度を越える。比重は、19.3。希少金属の一つである。

用途
融点が高く、金属としては比較的大きな電気抵抗を持つので、電球のフィラメントとして利用される。また、比重が大きいため、危険性の指摘される劣化ウランのかわりに砲弾に用いられることもある。狩猟用の散弾銃の鉛弾や、鉛の釣りのおもり(シンカー)に代わる代替品としても注目されているが、コストや加工などの問題から未だに鉛の需要は高い。 タングステン鋼としても利用されている。

ダーツのバレル(持つ部分)素材の一部
反物質生成実験 陽子や電子を衝突させて、粒子(陽子や電子)と反粒子(反陽子や陽電子)を対生成させるための的の素材として
ドリルなどの高速度鋼(タングステンと鉄の合金)
切削工具などに用いられる超硬合金の材料として
X線遮蔽用の金属のひとつ
対戦車用の装弾筒付翼安定徹甲弾(APFSDS)など、砲弾の弾芯として
真空蒸着による薄膜形成の際、薄膜の素材となる金属の加熱&溶融&保持に使用される
TIG溶接の非消耗電極の素材、またはプラズマアーク溶接、プラズマ切断の電極の材料として
タングステンの産出量は、中華人民共和国が52,000トンで、世界の産出量の83.7%を占めており、次いでロシア連邦、カナダ、オーストリアなどで、多く産出される。

前記の様に産業上・軍事上非常に重要性が高い金属であるが、日本国内においては地殻存在度が低く、多くを他国からの輸入に頼っている状況から、万一の国際情勢の急変に対する安全保障策として国内消費量の最低60日分を国家備蓄すると定められている。

Wikipedia
2007年03月09日(金) 18:32:59 Modified by mizunobara




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