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バルクセール【bulk sale】

多数の不良債権をパッケージ化して、第三者(サービサーや投資ファンド)に一括して売却する手法のことです。米国のRTCがS&Lの不良債権を買い取って証券化したとき、証券化できない残りの部分を、公開入札で処分したことに始まるといわれています。バルクセールの「バルク」というのは、譲渡の対象となる債権が複数(それも多数)になることを示していますが、これに対し、債権の価値が大きいなどの理由により、金融機関が一つだけの不良債権を売却するケースもあって、「個別セール」と呼ばれています。買い手の側から見ると、さまざまな取引先の債権を一括して購入すると、リスクの分散が可能になります。
 バルクセールは債権の売買ですから、債権の額面ではなく、時価で取引されることになります。担保価値が下がっていて、かつ企業の返済能力もないとなれば、 10億円の借入契約を結んだ債権を、1万円で売却することもあります。一般的に、バルクセールを行うと、債権の価格は数分の一から十分の一になりますが、それは担保価値がゼロで、かつ返済能力もない取引先への債権価格も含めた平均値であり、中には、担保がなくても買値は債権額と同額というケースもあって、一概に判断できません。従って、うちの借入には担保がないから、百万円もあれば買い戻せるだろうと、短絡的に判断してはいけません。
 また、バルクセールの価格付けには、DCF法(ディスカウント・キャッシュフロー=割引現在価値)と呼ばれる手法が使われます。これは、例えば来年の百円と、今の百円を比べたときに、来年の百円は今の百円よりも価値が低くなる(=安い)という考え方です。この考え方は、バルクセールに限らず、収益不動産の購入や証券化などにあたって必ず使われる手法です。

ジーケーパートナーズ
2007年03月03日(土) 15:28:13 Modified by mizunobara




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