570 :名無しさん@ビンキー:2010/04/20(火) 18:05:11 0
>543が萌えすぎたので書いてみた。
セリフお借りしました!なんか問題あったらごめんなさい・・すぐ対処します・・
{真夜中+朝}のテンション+見直ししてない、ので色々おかしい&あんまり萌えないかもしれないが…

アダヨハです(ぽろりはないよ!)


というか…こういうところで書き込むのも、ましてや小説投下するのもはじめてなので
なんか不備があったらごめん。。
調子乗ってプリキュアも書こうと思ったのだが、FFしたことない自分には
ブロント語とかマジ無理ゲーすぐるw










 

 暴l君lのl嫁l探lし設定でアダヨハ。
 もちろん元動画様とは何の関係もありません。
 男性同士の恋愛描写を含みます。
 前半は弩等のゲニヨハターンです。
 でもゲニ=かませ犬なため、純粋なゲニヨハスキーにはオススメできません。
 ↑を読んで、それは無理だと思った方、またお医者さんから原作崩壊の摂取を止められている方などは、こんなファイル、ゴミ箱に放り込んで忘れてしまいましょう。それがあなたの為です。

















アダヨハという、新たな扉を叩く覚悟ができた紳士淑女は、どうぞ↓


































 どうしてこんなことになったのか。


 手の中には、2割引の惣菜と、1リットルの牛乳、にんじんが一袋に、キャベツが半分。


 目の前には、にこやかに笑う牧師。


「やあ、ヨハン。おひさしぶりです」
「いやぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」




***



 そもそもの始まりは、クライス邸の冷蔵庫だ。

「あれ?」

 その日の昼過ぎ、インスタントのコーヒーでカフェオレを作ろうとしたヨハンは、そこにお目当てのものがないのに気がついた。

「フェルナンデス、牛乳ってもうなかったっけ?」
「ああ、切らしちゃってたみたいデスね、ごめんなさいデス」
 ぴょこりと、ヨハンの肩に飛び乗り、フェルナンデスは同じように冷蔵庫を覗きんこんだ。
「いや、いいんだけど……、どうしよう、私、ブラック飲めないんだよなぁ」
「紅茶もあるデスよ?」

 それもいいかな、と一瞬考えたが、ストレートティーもあまり好きでない。レモンティーならまだいいのだが、クライス邸の冷蔵庫にはレモンが常備されていなかった。

「う〜ん、まあ、いいや。買い物に行ってくるよ。明日の朝にも牛乳はいるし。
 ついでに晩御飯の買い物もしてこようか。何かいるものはある?」
「それは助かるデス。え〜と、お肉はまだあるデスから……そうデス。にんじんがなくなっちゃったので、買って来てくださいデス。あと、駅前のスーパーで、今日キャベツが安いデスから、それもお願いしたいデス」
「わかった。にんじんとキャベツだな。行ってくるよ」

 パタンと冷蔵庫の扉を閉め、フェルナンデスに見送られてヨハンは家を出た。駅前のスーパーは、少々歩いていくには遠かったが、天気もよかったので散歩がてら歩くことにした。帰る頃には、ちょうど夕飯の準備をする時間になるだろう。
 でかけに、フェルナンデスが、「今日の夕飯はカレーにしようと思うデス」と言っていた。フェルナンデスのつくるカレーは美味しい。ぽかぽかした陽気も手伝い、ヨハンは歌でも歌いたいような気分だった。



***



 ――と、いうようなことを思いだすのも、もはや現実逃避でしかない。




「おやおや、失礼な人ですねぇ。人の顔をみるなり、そんな悲鳴をあげるなんて。ご近所迷惑でしょう?少し黙りなさい」

 のんびりスーパーまで歩いて、お目当てのにんじんとキャベツ、牛乳、それから値引きされていたコロッケを1パック買った。コロッケをカレーに乗せて食べると美味しい。フェルナンデスの言っていた通り、キャベツは安かったし、にんじんもちょうど底値だった。

(良い買い物ができた)

 来たときと同じく、ヨハンは上機嫌で帰路についた。そうして人気のない路地を曲がったところで、それまでのしあわせ気分は、急降下したのである。


 ヨハンの、できることなら会いたくない人物NO.1の座に輝く牧師、ゲーニッツがそこにいた。


 相手も予想外だったらしい、一瞬驚いたような顔をした。そんな表情をするのはめずらしいと思ったが、それで事態が好転するわけでもない。
 ゲーニッツもヨハンと同じように買い物の帰りらしく、薄い水色のエコバックを右手に下げていた。何が入っているのかはよく見えない。

「あなたも買出しですか。あそこのスーパーはいいですね。品物は安いし、新鮮だ」
「……そ、そうだな」
「夕飯のお買い物ですか?」
「まあ、そんなもん……」
「へえ、あなたがお作りになるのですか?」
「たまに、は」
「それはいいですね」

 たわいもない話をしながら、少しずつゲーニッツは距離を縮めてくる。
 走って逃げようと思いはしたが、ゲーニッツの顔をみると、どうしても足が動かない。蛇に睨まれた蛙って、こんな気分なんだろうなと知りたくもないことをヨハンは知ってしまった。
 そもそも、背を向けて逃げたとしても、よのかぜ→よのかぜ→とどめのやみどうこく、という結果しか残りそうにない。

「うちに、つくりに来ていただけませんか?」

 ヨハンが身動きできないのをいいことに、ゲーニッツはわざとゆっくり近づいていった。ゲーニッツが目の前に立った時点で、すでにヨハンは半泣きである。

「で、でも、私、簡単なものしか、つ、作れないし…ヒィ!」
「あなたが作った、ということに価値があるんですよ」

 どうにかこの場を切り抜けようと身をよじるヨハンの右手を、有無を言わせぬ強さでゲーニッツが掴む。
 痛い。嫌だ。怖い。
 先日受けた、理不尽な暴力の記憶もまだ生々しい。あんな思いはもうしたくなかった。

――誰か、助けて……ッ!



 ガガガガガガガガガ!!



「――ッ!?……危ないじゃないですか」

 なすすべもないまま、ヨハンがきつく目を瞑ると同時に、あたりに何か重たい物体が無数に落下する音が響いた。
 それと同時に、右手の痛みも消える。

「ふぇ?」
「お前、たかがかおつかいにいつまでかかってんだよ」
「アダー!?え、なんで…」
「お前が帰ってこないと飯になんねぇからだよ。にんじん抜きのカレーとか、豚のえさだ!」
「えええええ!?そこまで言う!??」

「……なるほど」

 デス=アダーの攻撃を避け、再びゲーニッツはヨハンから遠のいている。その隙に、デス=アダーはヨハンを自分の背後へと移動させた。それをみて、ゲーニッツは少し眉をひそめた。
「まあ、いいですよ。今日のところは。私も買い物の帰りで片手がふさがっていますし。ここであなた方二人を同時に相手にするというのも、少々荷が重い」

「わかってもらえたんならいいんだよ。とっとと帰れ、変態牧師」
「ですが」

 いかにも仕方がないといった言いようをしながら、ゲーニッツのその目は少しも笑っていなかった。

「近いうちまた、頂きに参ります。その斧も含めて、ね」

 そう言うと、ゲーニッツはふっとその姿を消した。
 それを確認して、ヨハンも大きく息を吐いた。
 そしてそのままその場にしゃがみこむ。

「助かった……、ありがとう、アダー…」

 普段は仕様のない奴だと呆れることのほうが多いが、やはりこんなときにはこの同居人はひどく頼もしかった。
 ゲーニッツとの遭遇で限界まで潤んでいた瞳からは、ぽろりと雫が落ちた。

「……別に、さっきも言ったろ。俺はにんじんを迎えにきたんであって、別のお前を助けにきたわけじゃねぇよ」
「……アダー」
「つうかさ、大体なんなのお前。こんな半分透けてるようななりのくせに、たかだか買い物に出たくらいでなんであの凶悪牧師に見つかってんの?地味なら地味なりに本気でステルスしてろよ。せっかく地味っていう地味な個性がようやく地味にできてきたところだっていうのに、地味だって言う地味な特徴すら生かせないって地味にもほどがあんだろ」
「地味っていうな!!(´;ω;`)」
「泣いてんじゃねぇよ、ばーかばーか、通行人〜」
「なにその斬新な悪口!通行人じゃないし!泣いてないし!!(´;ω;`)
 もう、怒った!そもそもお前がそうやって人のこと地味地味いうから私が地味みたいな印象になったんだ!責任取れぇ!!」
「はぁ?!地味なやつに地味だって言って何が悪い!それが嫌なら地味なの直せよ!!まあ地味な奴が地味なの直すとか、どうせ無理だろうけどな!」
「また地味って言ったぁ!いいかげんにしろ!!(´;ω;`)」
「大体なんだよさっきの!自力で逃げろよアレくらい!!そんなんだから地味なんだよ!」
「だって怖いんだもん!!(´;ω;`)」
「おっさんが可愛くいうなそんなこと!!いくらかわいこぶったって地味なもんは地味なんだよこの地味地味地味地味地味地味地味ィー!!!!」
「一つの文で9回も地味って言った?!もう許さん!!(´;ω;`)」
「なんだ?やんのか!」
「投げ殺してやる!!!(´;ω;`)」 
「やれるモンならやってみろよ!いくぞ、戦斧!!」


『いやですよなんで私がめんどくさい』

    
 ヒートアップした口げんかの末、とうとう肉弾戦に踏み込もうとしていた二人の熱気は、人工的で起伏のないその声で、一気に沈静化される。

「……おい、戦斧?」
『まったくおっさん同士の痴話喧嘩に人巻き込まないでもらえますか。馬にけられておられてしま』
「何が痴話喧嘩だ!」
『どっからどう聞いても痴話喧嘩ですよ、自覚のないおっさんはこれだからこまr…ギャァアアアァイタイイタイイタイ!!!』
「ふざけたこの抜かすな!この馬鹿斧!!ヨハンもなんか言って…」
「あ、う、うん…」

 羞恥からか、微かに赤く染まったヨハンの顔を見て、デス=アダーの動きが一瞬止まる。その後、ゆっくりと顔をそらすと、所在なさげに頭を欠いた。

「……帰るか」
「う、うん!今日カレーだしな。にんじんないと困るよな!」 
『ああ痛い痛い。ひどい目にあった。ああ、ところでアダーさん、あなたいっつも残すくせに一体いつからカレーのにんじんが好きになt…」

 ぱきん、と小気味いい音がして、斧はようやく沈黙した。

このページへのコメント

8jVZAj Wow, great article post.Really thank you! Much obliged.

0
Posted by awesome things! 2014年02月06日(木) 14:06:02 返信

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

どなたでも編集できます