818 :名無しさん@ビンキー:2010/04/25(日) 17:17:35 0
>802
なんというかわゆさ…あざーっす!!
仲良し三姉妹+狂戦士とか好物すぎる・・・!!
>812
ちょ・・・!!うわあぁあ!萌え過ぎて言葉にならない…!!
ジャギ様マジ可愛いんですけど!けど!!
>816
一気に三つとか・・・!マジ乙すぎる。ゆっくりじっくり読ませてもらいます!!
ヤンデレ万歳!!!
>803>生き返る
正直その発想はあった。
というわけで>>790のひりゅりゅん視点で続きとか書いて、みた。
あれ?自重って何語だっけ??

ヤンデレってなにそれっていうできに…
所詮飛スペは甘甘が似合うということか…
あとなんか書いてる途中に二人の間で機のやり取りは
口移しという電波を受信したのだが欠片も活かしきれなかった……。。








>790を自分で読み直したら鬱になったので(え
ひりゅりゅん視点で続きとか書いてみたテスト。


*そんなわけで>>790の続き。先に>>790を読んで頂いた方がわかりやすいとおもいますが、単体でも読めないことはないです。
*ひりゅりゅんがヤンデレから純情系(笑)にジョブチェンジを果たしました。大変青臭い仕上がりとなっております。
*某素敵トナメ動画設定ベースではありますが、元動画様とは同じホシの上で生まれたということ以外何の関係もありません。
*男性同士の恋愛描写を含みます。
*唐突に始まって唐突に終わるのは仕様です。
*ハッピーエンドです←重要


↑を読んで、
それは無理だと思った方、
お医者さんから原作崩壊の摂取を止められている方、
また、救いなどいらぬ!という深い悲しみを背負ってしまっている方などは、
こんなファイル、ゴミ箱に放り込んで忘れてしまいましょう。それがあなたの為なるのは確定的に明らかです。



































『この三ヶ月、お前には本当にすまないことをしたと、心からそう思っている。今更何をと、そうお前は言うかも知れないが、できることなら謝らせて欲しい。
 俺が馬鹿だった。俺が間違っていた。俺が』
 
 そこまで書いて、メモを破る。

『これから先もう会うことはないと思う。本当なら、こんな風に置手紙をするのではなく、面と向かってお前に謝罪するべきなのだろうとは思う。けれど、今更』

 そこまで書いて、メモを破る。

『俺はあまり口数の多いほうでなかったから、お前に言えていないことがたくさんあった。お前も大して聞いてこなかったから、というのは、単なる俺の甘えだろう。それでも』

 そこまで書いて、メモを破る。
 今更、何を書いても言い訳にしかならない。
 それはわかりきっていたことだった。
 それでも。
 ……それでも。
 言っておかなければならない言葉があるような気がした。
 狭い部屋の隅に置かれた、小さなベットの中で眠っている男に。
 自分が、3ヶ月前に拉致して来て、この部屋の中に軟禁している、あの男に。
 謝罪ではない、もっと何か大切なことを、言っておかなければならないような気がした。

 けれど、それが何なのかわからない。
 何か言わなければ、とそう思ってつらつらとペンを走らせて見ても、自己擁護に走ろうとするその文面に嫌気が差すだけだった。
 そろそろ、出て行かなければならない。
 彼が目を覚ます前に、いなくなっておいてしまわなければならない。
 目を覚ました彼に、自分が直接話をすることなんて、できるはずがなかった。
 もう大分残りの少なくなった紙に、用件だけの、きわめて短い文面を残す。文鎮代わりに、彼のヘルメットとリュックを置いて、音も立てずに飛竜はその部屋を後にした。



***



 初対面の印象は、最悪だった。
 何しろ、相手は自分へのハンデとしてチームに編入された人間だったのだから。
 任務の邪魔にしかならない、貧弱な足手まとい。
 多少やかましくても、もう一人のメンバーはそこそこ強く、それが余計に飛竜をいらだたせた。
 とは言っても、それを顔に出した覚えも、口にした覚えもなかった。所詮、このトーナメントが終わるまでの付き合いだ。その程度に思っていた。

 それが、変わったのは、一体いつだったのか。

 彼は、ひ弱な人間だった。
 階段から落ちると、死ぬ。
 小石につまずくと、死ぬ。
 雨粒に打たれても、死ぬ。
 良くここまで生きてこられたものだと、感心したそのときだったのか。
 それとも、そんな自分の体を卑下することなく、かといってそれを理由に人に縋ることのないその性格を、好ましく思ったそのときだったのか。
 はたまた、年長であるというだけの理由で、このさら飛竜に対し、言い含めるような、幼子に向けるようなその口調が、どこかくすぐったく、微笑ましく感じたそのときだったのか。
 
 飛竜にはもうわからない。


 ただ、気づいたときには思っていた。




 この男を、死なせたくない、と。




 
 しかし、それでも彼はすぐ死んだ。
 飛竜には信じられないようなものを死因にして、彼は死んでしまう。
 どんなに側にいても、どんなに気を配っていても、あっけなく彼は死んだ。
 10機、20機と数を増やしながら、飛竜は彼に残機を渡したが、それも見る見るうちに減っていく。
 限界だった。
 彼が本当に死んでしまうまで、もう幾ばくも時間がないように思えた。
 もっと、彼を守らなければと思った。
 そのためならなんでもできると思った。

 そうして3ヶ月前、飛竜は彼を拉致した。


***


 しかし、その3ヶ月間も、結局のところ無駄であったというより他ない。
 飛竜しかいない部屋の中で、無駄なものはとことん排除して、極限まで飛竜が気を張っていても、彼は死んだ。いつものようにあっけなく。
 そうして、あの最後に言葉を交わしたあの日、彼は言った。
 
 言ってしまった。


 もう、いいよ、と。



 もう、いいよ飛竜くん。
 

 飛竜くんが、どんなに頑張ってくれても、



 やっぱり私は死ぬんだよ、と、そう。



 飛竜が決して聞きたくなかったその言葉を、言ってしまった。





――それじゃあ、俺はどうしたらいいんだ。






――お前に、どうしたって死んで欲しくない俺は、一体、どうしたらいいんだ。




 それから、考えて、考えて、飛竜は一週間部屋に帰らなかった。一週間後、部屋に戻ったのは深夜だった。彼は寝ていた。ベットの中で。それをいいことに、飛竜はこの一週間で稼いだ機を一つだけ残して全て彼に渡すと、短いメモだけを残して、逃げるように部屋を去ったのだ。


 
***



 部屋を出てから、飛竜はこれから何をするか考えていた。けれど、一つも思いつかない。いつの間にか、彼を守ることだけ考えるくせがついていた。
 何をするにも、彼のことを考えている。
 あの時、最後に言えなかった言葉が、一体なんだったのか、そんなことばかり考えている。

 
 だから、そのせいだったのだと思う。


 いつの間にか、目の前に近づいてきた暴走トラックに、直前まで気がつかないだなんて、彼に会うまでの自分では考えられなかった。



***



「……くん!ひりゅ・・・・・!!」

 死んでからも、彼のことばかり考えているだなんて、さすがにひどすぎると飛竜は思った。
 あのときの自分の残機は一つもなかった。ゲージもたまってない。避けれようがなかった。
 だから、あの時多分自分は死んだのだ。
 だというのに、今だ彼の声が聞えるだなんて。

「…飛竜、くんッ!!飛竜くんッッ!!!」

 しかも、それが自分の名前を呼んでいるだなんて、都合のいいにも程がある。地獄にしてはサービスが良すぎるな、と飛竜が目を開けると、目の前にはぼろぼろと大粒の涙を零す彼がいた。

「……スペランカー?」
「飛竜くん!大丈夫?どっか痛くない?」
「……ここは?」

 あたりを見渡してみれば、どうやらここは地獄でも、当然天国でないようだった。白いカーテンと、薬品の刺激臭がする。

「病室、か?」
「トキさんのところだよ!はぁと君が、教えてくれて……」
「何を?」
「君が死んじゃったことだよッ!!!」

 ぼろぼろとまたスペランカーの目から涙が零れた。こんな風に声を荒げたり、泣き喚いたりするスペランカーを、今まで飛竜は見たことがなかった。
 死んじゃった、とスペランカーは言った。
 ならばやっぱり、あの時自分は死んだのだ。
 ならば、今、こうして彼の説教を受けられる理由は、一つしか考えられない。

 スペランカーが自分の残機を自分に分け与えたのだ。

「馬鹿!この馬鹿!!ひッ…ひりゅう、くんのッ、ばかぁッ!!!」
「……すまない」
「もしかしても何もないよ!!僕が間に合ったから良かったようなものの、ちょッ…ちょっとでも、遅かった、ら、もう、ほ…本当に、死んじゃって、たらぁ……ッ」
「……すまない」

 ヒクヒクとスペランカーはしゃくりをあげる。
 それを見て、飛竜の胸が痛んだ。

「……本当に、すまない。今回のことで使った機は、またすぐかえs」
「ばかぁッ!!!!」
「?」
「飛竜くんね!私ずっと思ってたんだけどね!!君、ちょっと馬鹿すぎるよ!そんな……そんな、の、いいよ。いいん、だっ、て……」

 ごく当たり前に返そうとした言葉は、最後まで言い切ることができなかった。
 何が気に触ったのか、更にスペランカーは声を荒げた。
 嗚咽をどうにかこらえながら、つまりつまりしゃべる。

「だ、大体、ね。人のこと3ヶ月も…か、かn・・監禁、とかしておいて、最後は置手紙1行と、か、人として、どうかと思う、よ」
「……」
「だって、私は、君に、たくさん…言いたいことがあって、いや、もっと前に言っとけばよかったんだけど、でも…」
「悪かった、あれは、俺が本当に……」
「違うよ!そうじゃなくて、…そうじゃなくて、その、さ。
 私は、ね。
 私、は」

 恨み言を言われるのだと飛竜は思っていた。それも当然だろう。それだけのことを自分は彼にして、何の侘びもしないまま逃げたのだ。

 けれど、どうにか彼が続けて口にした言葉は、飛竜の想像していたものではなかった。



「わ、私、は、好き、だよ。ひりゅう、くんが、好きだ。
 だから、死な、ないで。
 お願い、だから、しッ…死んだら、い、やだ。
 こんな、こんな…私だけ、生きてたくなんか、ないんだ…ッ!飛竜くんが、いないと、嫌だ!!」



 また、ボロボロとスペランカーの瞳から大粒の雫が落ちる。
 それを見ながら、ようやく飛竜は理解した。
 あの時。
 あの置手紙に。
 書かなくてはならなかった言葉。
 いや、本当は、もっと前に、言っておかなければ、ならなかった言葉。



「スペランカー」
「ふ…ぅう……う」

 スペランカーの目から次々と零れる雫を指で救う。
 以前は、こんな風に彼に触るのが、いつも怖かった。
 自分の手は、容易く彼を殺してしまう気がした。

 でも、もう大丈夫だ。きっと。


「俺も好きだ」

「……飛竜君」

「俺も好きだ、スペランカー。
 ……だから、死なないでくれ。頼むから、俺を置いて、いかないでくれ」

 その言葉に、スペランカーは驚いた顔をして、それから少し笑って頷いた。

 ああ、そうか。こんな、簡単なことだったのだ。
 こんな簡単なこともできなかった自分は、確かにスペランカーの言うとおり、救いようのない馬鹿だったのだと、ようやく飛竜は気がついた。

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