217 :名無しさん@ビンキー:2009/11/30(月) 00:33:05 0
>>209
乙です。みりんどころか砂糖で血糖値がマッハになった。まめだなぁヨハンw
あの面子がコタツ入っているのを想像すると修羅場になってしまう(足の陣地確保的な意味で)
自分の頭が恨めしい。


空気読まずに倉庫班動画ネタで投下。
 ・5節、8節視聴前提。
 ・ギャグですが、路線は801気味。
 ・浪l清さんがえらい目に遭っています。性的な意味でなく。
  (オリキャラですので、これはまずいと言われたら消します)






 注意!!

・某倉庫班動画とは一切関係ありません。
・出ているキャラは全体的にキャラ崩壊しています。
 ※特に浪l清さんが酷い目に遭っています。
・各キャラの技及び性能がメタなネタと化しています。
・出オチ・やおい等に耐性がない方はファイルを消してください。
・酒の無理強いはダメ、ゼッタイ。

 ※倉庫班動画の5節と8節を視聴してからの閲覧を推奨します。
  8節のIF展開です。


*  *  *


彼が操を守れなかったようです


 ザナフ製紙社員が総出で集った焼肉屋は、店内の座敷部分が実質的な貸切状態になっていた。
「切るでヤンス〜」
 チョイとヴルヴァリンが骨付き肉等を食べやすいようにツメで切り刻んでいたり、
既にダウンしている家亜課長とマグナスを介抱しているロールとミナがいた。
鍋奉行ならぬ網奉行と化した紅摩と、見た目に反して大喰らいスキルを発揮している青子の傍では、
瓢箪を取り戻した萃香とシェンが酒で対決していた。
見事にバラけた社員たちの中で、チップとミリアは2人だけの世界を築きつつあった。
「そう意固地になるなって。一口だけでも飲んでみろよ」
「何度いわれようと無駄だ。俺は二十歳になるまで飲むつもりは無い」
「まさかその歳で背が止まったりするのが怖いのか?」
 そんな中で、社がビール片手に浪l清をよからぬ方向へ説得していた。
「違う。どんなに形骸化したルールであろうとも、一応決め事は決め事だからだ」
「律儀だねぇ。少なくとも飲めるか飲めないかが分からねぇと後で苦労するぜ?」
「その時が来たら考える。とにかく、あと4年は飲まん。……どこへ行く」
 諦めたか否か、社が立ち上がったので、浪l清は思わず尋ねた。
「用足しだ。何なら一緒に行くか?」
「いや、俺はいい」
 社は上がり口に腰掛けて靴を履いた。浪l清はウーロン茶を傾け、紅摩が焼いていた肉をつついた。


「おい」
「ン?」
 それから数分後、戻ってきた社が通路を歩いていると、テーブル席の仕切りから出て来た
見知らぬ男に声をかけられた。鋲の付いたパンク系の革ジャンを着込んだ2人のモヒカンだった。
一人はカルーアミルク、もう一人はカシスオレンジの入ったグラスを片手に持っていた。
「お前この前のライブでクラウザーさんに乱入した奴だろ?」
「ヒャッハーッ!1秒間10カイザーでレイプされた奴だよな?」
 この時点で社の血管はミシミシと鳴っていた。しかし、まだ切れてはいなかった。
社員の一人としてこの店内にいることが、辛うじて切れることを抑えていたからだ。
(コイツ等……)
 拳は既に骨が浮く程握り締めている。そして、猶予を与えるように眼前に立つモヒカン共へ問い質した。
「一つ聞くが、その後の俺達のライブは見たか?」
 威圧的な様子に無意識に反応したのか、モヒカン共は1歩後退した。
社はここで「覚えている」とか「良かった」等の反応が返って来れば、
社員達の手前、ここで引いてやろうと思っていた。
「最後までいたけど……アンタ、バンドやってたのか?」
 記憶にすらないようだ。右腕に力が入る。
「あー、そういえばいたっけな。確か名前は……」
 この時、モヒカン共には淡い希望のフラグが立っていた。が、
「灰j「大人しく寝てろっ!!」」
 フラグは折られるためにある。
社は相手が言い切るまで待つことなくモヒカンの一人にファイナルインパクトをぶち込んだ。
溜めなしでも充分に威力はあり、軽く数メートル吹き飛ばされた。
この時点で体裁はどうでもいいと考えたらしく、残ったもう一人のモヒカンも逃げようとするが、
あえなくジェットカウンター及び追加のスティルの餌食になった。
 アッパーで天井高く打ち上げられ、片手にしていたカルーアミルクのグラスが同時に宙を舞う。
某メイドの物投げのように、グラスの中身はこぼれることなく飛んでいった。
「何があった」
「社だな」
「戻ってこないと思ったらこのザマか」
「あのバカ」
 物騒な打撃音に、前から紅摩・シェン・浪l清・チップの順で通路に出た。
そうして紅摩は飛んでくるグラスに気付き、その場で震脚して兜神を出した。
「ぬん」
 兜神は飛び道具反射効果があるが、実戦的な利用価値はほぼ無いに等しい。
「危ねぇっ」
 グラスの矛先は紅摩の前に立つシェンに向けられた。咄嗟に弾拳で後ろへ受け流す。
「ヘナップ!」
 前方2人に弾かれた結果、カルーアミルクの入ったグラスは浪l清に当たり、当然の如く中身はぶち撒けられた。
「……コーヒー牛乳?」
 ベタベタになった顔を腕で拭い、舐めてみる。そこで彼は気付いた。
「キョエェェェェェェェェェェ!!!」
 カルーアミルクは言うまでも無いが、カクテルの一種である。
浪l清はその名前を知らなかったが、これが酒であることに気付いてしまったのだ。
「どうした?」 
「あーあ。飲むどころか被っちまったな。おい、見えてるか?」
 シェンと社が浪l清に話しかけるが、叫んだポーズで固まったまま彼は全く反応を示さない。 
社が冗談半分に眼前で手をちらつかせるが、それすらも見えていないようだ。
その間に、彼の体の色が段々と明るくなっていき、やがて全身が金色に変わってしまった。
「おーまぶしいまぶしい」
「どうしてこうなったのよ」
「ちょっとまずくない?これは」
「いやな予感がするでヤンスね」
 座敷側から萃香・ミリア・青子・チョイが事態に気づいたらしく顔を出した。 
「一見ハイ〇ーモードに見えるが、その実スー〇ーモードということか」
「冷静に分析するなよ!それよりどうやって止めるんだこのチート」
 ウルヴァリンがツッコミを入れるが、紅摩の分析通り、金カラーではあるが明鏡〇水とは無縁である。
「キョエェェェッ!」
「γブレード!とりあえず外に出すぞ!!」
 動き出そうとした浪l清をチップが咄嗟にγブレードで拘束し、シェンと社が表へ運び出した。


「シッショー!」
 チップは拘束の解けた浪l清に、派手にぶっ飛ばされていた。
「さすが信頼と実績の紙装甲。俺達が来る前にやられるとは」
 店内はロールとリオンに任せ、残りの動ける者達は店外に出た。
「願ったり叶ったりだ!楽しませてくれよ!!」
「シェンの旦那のスイッチが入ったでヤンス」
「めんどくせぇ事になったぜ……。目覚めろ、大地よ」
 シェンが狂スイッチを入れ、社も地響きと共に覚醒した。
シェンの狂スイッチは投げには無力だが、金カラーの浪l清同様に打撃判定無効(自動反撃)である。
浪l清は空中投げにばかり目が行くが、打撃そのものもやはり脅威なのだ。
「こうなっては仕方あるまい。萃香、アレを持ってきてくれ」
「りょーかい」
 紅摩に頼まれ、萃香は店内へ戻って行った。
「まさか……アレって」
「お前が考えているもので間違いは無い」
「そうよねぇ。数年ぶりにやるのかしら?」
「先王に全霊の拳で殴られるまで止まらなかったわよね、確か」 
「ねえねえどういうこと?あちしにも教えて〜」
「見てれば分かるわ」
 遠巻きに眺める女性陣(一匹ネコだが)から離れ、紅摩は店外に戻ってきた萃香から何かを受け取った。 
それは、黒いラベルが貼られた酒のボトルのようだった。
 ばきり、と、栓ではなくボトルの上部ごと握力でねじ切って一気に中身を呷る。
見る見るうちに中身が空になり、紅摩は空になったボトルをその場に置いた。割ると後で面倒だからだろうか。
紅摩がしゃがみ込み、深く息をついて力を溜め始める。
「赤い霧……」
 遠巻きに見ていたミナが呟く。妖滅師としての眼が、それを捉えていた。

「キョエェェェェェッ!!!」
 浪l清の暴走は未だ止まる気配が無い。
「もう一戦やろうぜ!!」
「無限ループって怖くね?」
 何度立ち合っただろうか、シェンと社の間にはテンションの差が浮き出ていた。
さすがに同系統のキャラでありながらもキャラ付けの差は存在するというものだ。
「オレと代われ」
 2人の背後に紅摩が立っていた。
「しょうが無ぇな。って、お前……まさか」
「オイ、軋間。一体何やってたんだ」
 ひどく禍々しい気配を漂わせ、紅摩が浪l清の前に出る。
「……酔ってこその楽しみという奴か…………ハーハッハッハ!!」
 高笑いと共に眼が赤く光った。やけにテンションが高いが、某組長のように服を脱いだりはしない。
「キョエェェェ!」
 新たなラウンドの火蓋が切って落とされた。

 
「酔いどれモード?」
「うん。翌日の二日酔いが酷いから滅多にやらないんだけどね」
 萃香が空になったワイルド〇ーキーのボトルを片手に答えた。その酒はアルコール度数40を超える代物である。
「短いけどもの凄い硬くて何度も立ち上がるし……相手にしたくはないわ」
「あのワカメ頭、そんな隠し玉を持っていたとは……見た目とのギャップは侮れんにゃー。
ハッ!狐狸に化かされたとかボケてみたり、割烹着に坊ちゃんて呼ばれてたのも実はギャップ萌えのための戦略……!
メガネ以上の朴念仁かと思ってたけど侮れねー(以下略)」
 ギャラリー側は言いたい放題である。
「チートにはそれ以上のチートを重ねりゃいいってか」
「投げ無効の投げキャラ(正確には投げ技持ちの打撃キャラ)に、投げが弱点の空中投げキャラって詰んでるよな?」
「しかも機動性は勝っても、丈夫さは敵わねぇ。攻撃力はともかくとして」
「「「浪l清、骨は拾ってやる」」」
 社・シェン・チップの3名は揃って合掌した。

「いくぞ」
 牽制気味に振られた拳を吸い込み、紅摩は浪l清を掴んだ。
浪l清の周りの空気が熱を帯びて行く。直後、周囲の空気が爆ぜると同時に炎に包まれた。
「倉庫内では出来ねぇ技だな、これは」
 そもそも、提厭淨や各種必殺技自体が危ないが、この場で突っ込んではいけない。
ちなみにこの技は、掴まれたらレバガチャで暴れない限り、KOするまで掴み続けるので人操作でないとまず詰む。
「ぐおっ」
 通常カラーに戻った浪l清が爆発と共に飛ばされた。爆発で散った炎の中心には紅摩が立っていた。
「こんなところか…………後を頼む」
 そう言うと、紅摩はその場に倒れた。
「軋間!」
 社が呼びかけるが反応は無い。
「心配するな。寝てるだけだ」
「よし、シェンは浪l清を、社は紅摩を家まで運んで行け」
「おう。……意外と重いな」
 余談だがシェンと浪l清は身長差21センチ、体重は10キロ差である。
「あいよ。萃香っていったっけか。家まで案内してくれるか」
「………を…………けろ………」
「何か言ったか?」
「……”ちゃん”を……付けろ……」
 担いだ背中越しに紅摩が呟いた。
「寝言か?寝言なのかそれは?」

 とりあえず、夜も更けたところで騒動は一応の収束に向かった。
会計を済ませて店を出てからは、一緒に帰る者や途中まで見送る者、送る者や送られる者を含め、
めいめいに現地で解散したという。

(終わり)


* * *

 うん、すまない。またギャグなんだ。
文中で「酔いどれモード」と表記していますが正しくは「赤い鬼神モード」です。
ドロウィン氏の紅摩は人操作くさいところがあって結構好きだけれども、あまり大会では見られないのが残念。
 ※初代ゲジマユのPart26と39、ブリジットで遊撃の旅 172辺りで赤い鬼神モードが見られます。


余談だけど、紅摩なら手刀で切られたビール瓶を素手で圧着できると思うんだ。
さすがに炭を握ってダイヤには出来ないだろうけど。

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