505 :名無しさん@ビンキー:2010/03/13(土) 02:01:57 0
流れを完全に断ち切って空気を読まず投稿。
無l限l旗lネタでスペ飛スペの完全に俺得仕様。ついでにほんのり師トキも入ってるかもしれない。

さすがの一晩クオリティ。
結論から言えば先生が男前過ぎるからいけないと思う。
>>489嫁トナメのヴァニラさんは素敵だと思う。
だけど、実際、あのチームが勝ったらどうなるんだろう?801…になるのか?

あと>>189みたいな感じの小ネタでいろんなCPの初夜明けの朝やら一日を書こうかと思うんだけど需要はあるかな?



諸注意 

・「無l限l旗l争l奪」のネタバレを含みます
・口調がおかしいかも
・スペ飛スペほんのり師トキ
・女性向け
・汚忍はオカン

とりあえずこれらがNGな人はファイルを削除すると幸せになれる気がします。
























無限旗争奪選抜団体対抗トーナメント
その名を冠したトーナメントでひとつの勝負が決した。
『Strider』と『漢友情組合』。
互いに予選を突破した強豪たちである。
結論から言えば勝利し、準決勝に進出したのは『Strider』だがその勝負はどちらが勝ってもおかしくない勝負であった。
そして、その勝負が終わった後に東方不敗の『Strider』を応援するという一言で壮行会という名の宴会が開かれた。
互いに試合った者同士、友情でも生まれたのか賑やかに宴会の時間は過ぎ去っていく。
もっとも、なぜかコンバット越前だけは双方からボコられ隅の方で簀巻きになっているがそれについて誰かが疑問に思うことも突っ込みをいれることもない。
…何をしたんだ、あんた。
そんな中、Striderの主将である飛竜だけは少し離れたところで一人黙々と食べ物を口に運んでいた。
「こら、飛竜。そんなトコに一人でいないでこっち来いよ。
 って、あぁもう、せっかくの功労者が全然楽しんでないし思ったほど喰ってないし、これとかあれとかもっと喰えよ。まだ、トナメが終わったわけじゃないんだから力つけとかないとな」
そこへ汚い忍者がやってきて一方的に捲し立てながら飛竜の皿に食べ物を乗せていく。
「…任務に支障がない程度に食べれば充分だ」
「ハイハイ、わかったからとりあえずそれだけは食べること。
 まぁ、賑やかなのは苦手かもしれないから、あっちの席に来いとは言わないことにするけどきちんとそれなりに楽しむ事」
言いたい事だけ言って汚い忍者は飛竜の返事を待たずに戻っていった。
後に残ったのは皿に所狭しと乗っている料理の数々。乗っている以上食べないと失礼かと思い箸を伸ばす。
「隣、よろしいか?」
かけられた声に視線を向けるとトキがいた。
否定も肯定もしない飛竜だが、どうやら、拒否はしていないようだと感じたトキはそのまま隣に座った。
「今日は見事な試合だったな」
トキが話しかける。
相変わらず飛竜は特に反応しないが耳を傾けてくれていることは気配で理解できるのでトキは話を続けた。
「私もまさか奥義が避けられるとは思っていなかったし、貴方があの瀬戸際で勝てるとは誰もが予想していなかっただろう」
こうして穏やかに話しているところだけ見るとあの試合の時の強さが嘘のようである。
「油断をしていたわけではないが、まだ精進が足りないという事だな」
これ以上強くなったらどいうなるというのだろうか。
「あの方にもう一度相手を頼んでみようか…」
トキの言うあの方というのがどんな人物か気になったが飛竜は口に出す事はなかった。
「あぁ、そうだ。折角だスペランカー殿でもお呼びしてこようか」
その言葉に僅かに飛竜の眉が動いた。
「何故、そこでその名前が出る」
スペランカーと言えば皆に「先生」と呼ばれ親しまれている人物である。非常に打たれ弱いながらも予選ではデミトリを制し、今回も不知火舞を苦戦させたある意味ダークホースのような存在であった。
しかし、そんな彼の名がなぜここで出てくるのか。
「いや、二人が仲が良いのを知っているからな」
「…何故、仲が良いと思う」
「以前、二人が仲良く寝ているのを見たかただ」
「……まさか、見たのか」
確かにトキの言う通り以前、外でスペランカーを膝に乗せたまま眠ってしまった事がある。
しかし、その場所はまず人が来ない静かな場所であり、同時に誰かが来て眼が覚めないなどストライダーとしてありえないことだった。
「隣に存在しているだけで穏やかになれるということは良いことだ」
そう言って微笑む姿はどう見ても年長者が若人に対して向けるものだった。
「さて、もう少し色々話したいところだったがこれ以上、居ては邪魔になるだろう。
 …それにマスターアジアが飲みすぎていないか心配だしな」
最後の一言をほぼ独り言のように呟き、トキは他の場所へと向かっていった。その先では東方不敗がかなりの酒を飲んでいるのが見て取れた。
何だか言いたい事を言うだけ言って去って行った気がするがあえて気に留めないことにした。
「駄目だよ、飛竜君。楽しまないと」
今度、来たのは先ほど名が挙がっていたスペランカーだった。
「まぁ、飛竜君がこういうのが苦手なのは知ってるけどね、折角だから楽しまないと損だよ」
そう言いながら、当然とでもいうかのようにスペランカーは飛竜の膝に座る。
また、飛竜もそれを咎める事もなく受け入れている。つまりは、それが普通ということらしい。
「別に…嫌なわけではない」
「わかってるよ。でも何だかんだ言って皆、心配してるんだよ。
 さっきの忍者君とかまるでお母さんみたいだったしね」
ちょっと困ってる飛竜君とか見るのも面白かったけどね、とスペランカーは楽しそうに笑った。
「だったら奴を止めてくれ」
「でも嫌じゃなかったんだよね?」
確かに困惑はしたが嫌だという拒否反応はなかった。
「つまりは、そういうことだよ。…っと、そうそう、よっと…」
スペランカーが膝の上で立ち上がる。流石に場が膝の上という不安定さから危なっかしく飛竜は支えてやる。
この状態でようやくスペランカーと飛竜の目線が同じ高さになる。
スペランカーの手が伸び飛竜の頭に触れる。
「お疲れ様、飛竜君。次も頑張るんだよ」
子供を褒めるときのように頭を撫でながらスペランカーは笑った。
その行動に飛竜は表面としては僅かに眼を見開いているだけだが内面では驚愕に包まれていた。
「…いや、…スペランカーも、頑張ったと思う…」
それでもなんとか言葉を紡ぐ。
「いやぁ、飛竜君に褒めてもらえる日が来るなんて思ってなかったから嬉しいな。
 さ、まだ、料理は残ってるよ。一緒に頂こうか」
飛竜の膝の上に座り直し、スペランカーは飛竜の顔見上げながら笑った。



「…まさか、飛竜があんな顔するなんて何かすっごく意外」
「私も神依様にもふもふされたい…」
「まぁ、意外だけどあーゆー飛竜も良いと思うけどな」
「…仲良き事は美しき哉」
「せっかくだから俺はこの簀巻きをどうにかしてくれることを選ぶぜ!」
「テメーは死んどけ、カミカゼ!」
「百鬼夜行!」
「若いということはいいことだな…」
「お主も充分、若いわ」


おわり






おまけ

「ああ、そうだ飛竜君」
「何だ?」
「飛竜君が頑張ったご褒美に私がキスするのと私が頑張ったご褒美に飛竜君がキスしてくれるのとどちらがいいですか?」
「…結論は同じじゃないのか?」
「するのとされるのは違うよ。どうせなら一度位は飛竜君からしてみてくれても良いと思うよ?」
「……二人きりなら…考えておく」
「本当だね、楽しみにしてるからね?」

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