957 :名無しさん@ビンキー:2010/03/22(月) 02:36:26 0
これは投稿する流れか!っつーことで頑張って書いた。本日二回目の投稿。
バルジャギえろ第二段。今回も砂吐くほど甘いよ!今度はバルさん視点だよ!!お宝いっぱい来たからテンションおかしいが何、気にすることはない。

……ジョバンニすんのもよく考えたら二回目だ私w 基本遅筆なのにこのスレは本当すごいなw
ちなみに急いで書いたからいろいろおかしいかもしらんが許してくれ。


※バルジャギR18
※つ砂吐き袋。激甘です。くっついてから結構経ったバルジャギ。
※若干キャラ崩壊。












「っひ…ぅあ!」

 普段からは想像もつかないような甘い色に濡れた声がベッドの上で跳ねる。欲望を中枢から刺激するようなその声にうっそりと双眸を眇めて、バルバトスはジャギの目尻からとめどなく溢れる涙を舐めとった。「ふ…っ」ジャギの腰が揺れ、濡れた薄い唇から熱い吐息がこぼれる。ひくりと貪欲に絡み付く内側に、既に数度吐精を繰り返したにもかかわらず衰えを知らない肉棒がズクリと脈打った。

「ひぃっ…!」
「く…ッ」

 締め付ける腰を押さえつけ、欲望のまま穿ちたくなるのを堪える。爪先を丸め、ガクガク震えるジャギの両目は焦点が定まらずブレていた。許容量を超えた快感が、彼の理性を微塵にしている。
 気が触れる一歩手前まで快感を注ぎ追い上げ追い詰めた張本人は、荒く数度呼吸し自身を落ち着かせると宥めるようにジャギの顔へ口付けを落とす。
 最後に目蓋の上へ唇を落とせば、開いたジャギの濡れた双眸がバルバトスを映した。

「ぁ…はぁ……ばる、ばとす…っ」
「大丈夫か。」
「ん…あぁ……だい、じょうぶだ。」

 震える腕がシーツから離れてバルバトスの髪を一房掴む。反対の腕がバルバトスの逞しい腕へすがりつき、赤い舌が強請るようにバルバトスの唇を舐めた。応じてやれば、ひくりと後孔が絡み付いてくる。

「は…ぁ、はあ、バルバトス、バルバトス…!」
「どうして欲しい。」
「なまえっ、なまえ、呼んでっ…くれ! それで、もっと、」

 めちゃくちゃにしてくれ。
 恋人の淫らな懇願に理性が焼き切れる音を聞いた気がした。

「うあっ!!? あっ、あっ、ああ…っ!」
「ジャギ……ジャギ、」
「ひぁ…!」

 膝の裏へ手を差し込み、肩に担いで何度も何度も深く穿つ。堪えられることのない嬌声はどこまでも甘くバルバトスの脳を侵し、揺さぶられながらも決して自分から目を逸らさない眼差しに心が震える。
 「ばるばとす…っ」名前を呼ばれる度に競り上がり、膨れる欲望を自覚しながらバルバトスはジャギを貪った。

「もっと、バルバトス、もっと、もっと…!」
「あぁ…、っ…全部、くれてやる…!」

 いつもなら――否、”普段の”ジャギならば決して口にしないような甘ったるい要求。いつもいつも、この声に狂わされる。

「ひっ、あっあ…ッああああ!!!?」
「くぅ…っ」

 絶頂は精射を伴っていない。がくがくと震え内壁をしめつけるのに、ぎゅっと眉間へ皺を刻んだバルバトスも幾度目かの限界を迎えた。
 深く奥へ穿ちながらナカに全て注ぎ込めば愉悦の色に染まったジャギが満足げにうっすらと微笑む。無意識だろうそれにつられ、バルバトスもまたくつりと口の端を吊り上げた。

「はぁ、はぁ、はぁ…っ、……まだ、だ、まだ、足りねぇよ……バルバトス…!」
「フ……安心しろ、まだ終わらん。」
「っあ!」

 前を握られ、ジャギの背が弓形に撓る。無防備に晒された喉へ牙を立てればジャギの爪が腕に食い込む。
 快楽に沈み自分しか映さない瞳を見つめながら深く口付け、バルバトスもまたジャギに溺れていった。





*****

「信じられねぇ…」

 陰鬱にジャギが呟く。その声の端々に怒りが篭っていることに気づきはしたが、バルバトスはいつもどおり聞き流した。

「いつまでヤってたんだテメェ…! 殺す気か!?」
「煽ったのは貴様だ。」
「問答無用で押し倒しやがったのは貴様だろうが!!!」

 噛み付くようないつもどおりの返答に、フンッ、と、バルバトスは鼻を鳴らして一蹴した。ギラギラと怒りに燃える双眸の奥には必死で誤魔化されている羞恥心がある。しかし、彼が憶えている情事の記憶が最初の2時間程度しかないことをバルバトスは知っていた。

 理性が飛び、剥き出しの感情を曝して甘い声で懇願し腰をくねらせ痴態を演じ恋人を煽る自分のことをジャギは知らない。最初の頃は覚えていないフリをしているのかと思っていたがどうやら本当に覚えていないそうで、理性が飛ぶと記憶中枢が麻痺するらしいジャギの文句に、だからバルバトスは毎朝つき合せれている。
 ……自分が情事の最中に何を口走り、何をしているのか。教えてやろうかと何度か思ったが思うだけだ。へたに自覚させてあの痴態を見れなくなっては悔やんでも悔やみきれないので。
 甘ったるく自分の名を呼ぶ声を思い出し、バルバトスはうっそりと双眸を細めた。

「――ってオイ! 聞いてんのかバルバトス!!!」
「いいや?」
「ッ、テ・ん・メェ…ッ!!」
「いい加減黙れ。水を持ってきてやる。」
「……フン!」

 がなるジャギの声はさっきから掠れて痛々しい。そんな声もまたそそるのだが、流石に一晩中抱いた翌日にまた肌を合わせるほどバルバトスも鬼ではない。というか、そこまでバルバトスも元気ではない。
 好きなように貪られ食い尽くされたとジャギは思っているようだが、実際は逆だ。ジャギに煽られ、バルバトスの方がいつも絞り尽くされる。バルバトスを絶倫だとジャギは罵るが、そうさせているのは他でもないジャギなのだ。
 
 支配されている。理性を脆く崩されて、心の中枢に根を張る感情がバルバトスを支配している。ジャギという存在に、戦いへの妄執によって生きながらえていた亡霊は脅かされていた。
 存在の変革。あるいは改変。どちらにせよ妄執で存在を保てるならば自分が消えることは無い。そう確信しているからこそ、その脅威は心地良い。

「飲め。」
「………。」

 コップに汲んできた水を差し出す。が、いつもなら受け取るジャギは抱えた枕に顔を埋めたまま動かない。「……ジャギ?」怪訝に思い名を呼べば、緩慢な動作で僅かに顔を上げ―――忙しなく視線を彷徨わせたジャギが、呟く。

「の…っ……飲ませろ。」
「……何だと?」
「テメェのせいで動けねぇから! 飲ませろっつったんだよ!!」
「……ほう、」

 意味を理解したバルバトスの口の端がゆるゆると持ち上がる。ベッドへ腰を下ろして、くつりと笑い囁いた。

「随分と甘え上手になったじゃねぇか?」
「だっ、なっ!? 違っ、バカ言ってんじゃねぇ!!」
「そうか? 俺には”キスして欲しい”と聴こえたんだがなぁ?」
「ぐぅ…」
「くくく…」

 言い返さないジャギがどうしようもなく愛しくて、バルバトスは笑った。そっと右手でジャギの頭を撫でてから片手でジャギをひっくり返す。素直に仰向けになったジャギへ「いい子だ。」囁いて、水を口に含み口付けた。
 「ん……っ」苦しかったのか僅かに首を持ち上げたジャギが鼻で鳴く。右手をその隙間に差込み抱えてバルバトスは口の中の水をジャギに飲ませた。温くなった液体をごくりと音を鳴らしつつ嚥下したジャギの舌が、バルバトスの舌に絡んでくる。くつりと喉で哂ったバルバトスに断る道理などある筈もなく、ねっとりとジャギの舌と口内を味わった。

「はぁ、…んっ…んぅ…ん……ぁ、はぁ、はぁ、」
「いやらしい顔しやがって……あれだけヤったってのにまだ足りねぇのか?」
「違ぇよ、馬鹿か……はぁ、おい、もっと……よこせ。」

 『もっと、バルバトス、もっと、もっと…!』――昨夜の痴態がフラッシュバックする。絞りつくされた筈の身体が疼くのを感じたが、バルバトスは何でもないように水を口に含んだ。
 零れないようにぴったりと唇を合わせ、口移しで水を飲ませては舌を絡めあう。数度繰り返せば投げ出されていた両腕が背へ回されて、ちりちりと理性が焼け付くのを感じたバルバトスは空になったコップを床に転がしいっそう深く口付けた。いつもなら途中で制止を訴え爪を立てるジャギの腕は、すがりついたまま離れない。
 どれくらいそうしていたか、ジャギの口の端から溢れて伝う唾液を舐め取ったバルバトスは顔を上げた。

「……どうした? 今日は随分と素直だな。」
「……嫌かよ。気色悪ぃか?」
「フン……そう思っているように見えるか?」
「…………、いや、」
「だったら聞くな。」

 嬉しくて昇天できそうだ。なんて、流石のバルバトスにも言えない。
 もう一度、今度は触れるだけのキスを落としたバルバトスはそっとジャギを抱きしめた。肩口に昨夜刻んだ歯型へ、唇を落とす。
 「…………、」無言で、ジャギもまた珍しくバルバトスを抱きしめ返した。

「………………なんつーか、」
「なんだ。」
「……悪くねぇよな。こういうの。」
「……そうだな。」

 抱きしめているのか抱きしめられているのか。腕の中は暖かく、充実感に身体の力が抜ける。 
 理性を保ったまま曝されたジャギの甘えに、あぁ、変わっていくのは自分ばかりではないのかと狂戦士は胸中で呟いた。

 これ以上ないほど互いを愛し、これ以上ないほど互いを求め、異常なほど依存し合いいつまでも共に寄り添っていたい。
 ―――二人分の願いを抱いて、幻想郷の時間はただゆるやかに、穏やかに降り積もっていく。





 願わくば、無限に続く楽園を。

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