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第十景 簪 (かんざし)

あらすじ

寛永元年師走晦日、清玄は坂川に面する貧民集落に居た。ある一軒に入ると寝ている女に話しかける。清玄の母お蓉は子供のような声をだした。脳梅に侵されているお蓉は、子供と客の区別もままならない。土産の銀鐔を食べ続ける母親に、自分の出世具合を話し続ける清玄。そして、涙を流しながら母親の首に手を掛ける。

掛川城下岩本家、武家では元旦に家族全員でと屠蘇酒を祝うため、妾いくも屋敷にて虎眼に奉仕していた。蜘蛛のような六本の指がいくの体を這い続ける。大切な良人二人だけでなく、清玄さえも自分から離れてしまうと不安になるいく。簪に手を掛け行動を起こそうとするが、その瞬間虎眼が覚醒する。
おびえるいくに刀の話をする虎眼。剣客たるもの刃紋を見れば、その剣が幾人どのように切ったのかおおよその察しはつく。ましてや自分の剣、寝ている間に手入れをしている藤木が見えるという。
いくを呼び身体を掴む。

「よう見えよるわ、いくは儂の道具ゆえ喃」

その瞬間、虎眼の虎拳がいくの乳首をもぎ取っていた。三尺七寸の太刀を神速にて操る剣客の腕は、無刀であろうと容易に人体を破壊できる。虎眼は怒りを露にした。
舞台
逆川?貧民集落(ぬかるみ長屋?)、岩本虎眼屋敷?
道具
松かさ?銀鐔?折り紙?屠蘇酒??日本刀?
主要単語
脳梅、士、刃紋
詳細

掲載ページコマ文字
チャンピオンRED 2004年6月号
単行本2巻
28ページ115コマ文字

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最終15巻

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