「桜華の入れる紅茶は本当においしいなぁ」
「もう、調子いいんですから。本当に紅茶の味の違いが分かるのですの?」

甲子園も終わり、攫われた桜華も取り戻し、俺達は普通の高校生の生活へと戻っていた。
今は学校の帰りに桜華の家に寄り、ティータイムを楽しんでいるところだ。
「もうすぐクッキーも焼けますからね」
「桜華は凄いなぁ。料理だけじゃなくてお菓子も作れるんだ」
「ふふ、あなたのために頑張って作りましたよ」
ああ……、幸せとはこういうことを言うのだろう。高らかに叫んでやろう。俺は今幸せだと。

(プルルルルルルル)

そんな甘い時間を邪魔するかのように電話が鳴った。
「はいはい」
桜華がエプロンで手をぬぐいながら電話へと向かう。
ううむ、なんと言うか……ああいう仕草は幼な妻っぽくて凄くいいな。
制服の上にエプロンというマニアックな格好もポイントが高い。
「もしもし一ノ宮です。あ、浅井先輩。お久しぶりです。はい、あの時は本当にお世話に……」
どうやら電話の相手は漣さんだったようだ。そういえばあの人とも甲子園が終わって以来会っていないな。
「はい。大丈夫です。元気にやっていますわ。あの、今日はどんなご用事で?……はい。……はい。……えっ、今からですの?」
「でも今は……。はい。……はい。……わかりました。お待ちしておりますわ」
桜華がため息をつきながら電話を置く。
「今の電話は漣さんからかい?」
「はい……なんでも、家の近くまで来たのでちょっと寄っていく、だそうですわ」
「へぇ、じゃあ今から漣さんが来るのか」
「……なんだか嬉しそうですわね」
「え、いや。漣さんと会うのも久しぶりだからね。……別に変な意味で喜んでいるわけじゃないよ」
「……そうですの?」
桜華はそっけなく返事をすると空になったティーカップを持ってキッチンへと行ってしまう。
ううむ、どうやら機嫌を損ねてしまったようだ。

(ピンポーン)

インタホーンが鳴った。どうやら漣さんが来たようだ。
ってえらく早いな!! あの人いったいどこから電話してきてたんだ!
慌てて桜華が玄関のほうへと駆けていく。
ガチャガチャと鍵を外す音が聞こえ、すぐに漣さんの明るい声が聞こえてきた。


「こんにちは桜華ちゃん! 久しぶりだね」
「は、はい、こんにちは。……ずいぶんと早いのですわね。一体どこから電話してきていたのです?」
「桜華ちゃんの家の前でだよ。流石に連絡無しで行くのはまずいかと思って」
「こんなにすぐに来られるんじゃ意味がないですわ……とりあえず、上がってくださいな」
「はーい。相変わらず桜華ちゃんの家はおっきいね」

「あ、小波君。久しぶり」
「どうも、お久しぶりです」
漣さんはパンパンの紙袋を持っていた。何が入ってるんだ、あれ……
「今、紅茶を淹れてきますわ」
桜華がキッチンへと向かった後、漣さんが俺をみてにやりと笑う。
「なるほどね。小波君と二人っきりだったから桜華ちゃん私が来るの嫌がったんだ。これは悪い事しちゃったなぁ」
「はぁ……」
「でも、逆にちょうど良かったかも」
「……?」
相変わらずよく分からない人だな。

新しく紅茶が注がれたカップを三つと焼きたてのクッキーをお盆に載せて桜華が戻ってくる。
「それで、先輩。今日は何をしにきたのですの?まさか本当に何の用も無く来たのですか?」
「ううう、なんだか今日は桜華ちゃんが冷たい……私のことをお姉さまーって呼んでくれた桜華ちゃんはどこに……」
「そんな呼び方した事ないでしょう!」
漣さんと桜華がいつものやり取りを繰り広げる。桜華がこんな風になる相手は漣さんだけだなぁ。
「ふふ、今日はちょっと桜華ちゃんに見て欲しいものがあって」
そういうと椅子の横に置いてあった例の紙袋を掲げる。
「……? 私にですの?」
「そう! 桜華ちゃんに!」
「……よく分かりませんが、なら早く見せてくださいな」
「うーん。ちょっとここじゃあね。ちょっと二人で空いてる部屋に行かない?」
「はぁ……別にいいですけど……ここじゃ見せられないものって一体なんですの?」
「それはすぐに分かるから。ほら、早く早く」
漣さんは桜華の手を引いて客間から出て行く。
俺は一人客間に取り残されてしまった。
……というか、まさか俺は見れないのか?むちゃくちゃ気になるんだけど。

………

…遅いなぁ


「な、なんなんですのこの服!!!」
ひとり寂しくクッキーを貪っていると、突然桜華の大声が聞こえてきた。
何事かと思い、急いで桜華の声が聞こえた部屋へと向かう。
「おい、どうした桜華!」
部屋の中からは二人が組み合っているような音が聞こえてくる。
そしてドアには鍵がかかっている。
……こ、これは、まさか! いや、しかし!
「桜華っ! も、もしかして漣さんに襲われているのかっ!?」
そんなけしからん光景がこの扉の先にっ!?
「……何言ってるの小波君。確かに桜華ちゃんは食べちゃいたいくらい可愛いけれど」
ドアの向こうから漣さんの呆れた声が聞こえてくる。
「じゃ、じゃあ、中で一体なにやってるんですか?」
「んー……小波君も入っていいよ。入ったらすぐに分かるから」
「なっ…!! ダメ!! 絶対に入ってきちゃダメですわ!!」
急に桜華の声が割り込んでくる。
「ええー! どうしてー? こんなに可愛いのにー」
「こ、こんな格好見せられるわけないじゃないですの! 先輩! 早く制服を返してください!」
二人の暴れる音がさらに大きくなる。一体中で何が起こっているんだ……
「もう! 本当に返してくださいっ! もう十分じゃないですの!!」
「だーめ! 小波君に見せないと意味がないじゃない! えい! ドアオープン!!」
その声と同時にドアが勢い良く開かれる。
「きゃああああああ!! ダメ! 見ないで!!」
桜華が叫び声をあげる。
だが、時すでに遅し。俺の目は既に桜華に釘付けになっていた

……なぜなら桜華が可愛らしいメイド服に包まれていたからだ。

「どーう小波君! 絶対桜華ちゃんにはメイド服が似合うと思ってたのよね!」
漣さんが話しかけてきているが耳に入らない。俺は桜華の可憐なメイド姿に心を奪われていた。
いつもは高貴な雰囲気を携えている桜華が、奉仕する存在であるメイドの象徴、メイド服に包まれる。
そのギャップの差から生まれる魅力は∞であった。

「ううう、こんな姿を見られるなんて……」
俺が部屋に入ると桜華は部屋の隅っこで丸くなってしまった。
「あの……一体どうしたんですかこれ?」
桜華のメイド姿を心に焼き付けながら、満足そうな笑みを浮かべる漣さんに尋ねる。
「行きつけにお店に入荷されててね、桜華ちゃんにきっと良く似合うと思って思わず買っちゃったの!」
こんな服が置いてある店ってどんな店なんだよ……というよりそんな店に行きつける漣さんって……
「よく桜華がこんな服着るの承諾しましたね」
「桜華ちゃん素直だから、可愛い服見つけたから着てみて!って言ったら何の疑いも無く着てくれたの」
この人ひでぇ。桜華も全部着る前に気付けよ……律儀にニーソックスまで履いてるじゃないか。
「どう? 可愛いでしょ?」
「えぇまぁ……最高ですね」
漣さんと並んで部屋の隅で丸まる桜華を眺める。うん、最高だ。


「じゃあ私はそろそろ帰るね」
突然、漣さんが言った。
「あ、はい。……って、えええええええええええ!! こ、こんだけひっかき回してもう帰るんですか!?」
「実は私、仕事の買出しの途中なの。本当はこの服もプレゼントするだけのつもりだったんだけどね」
漣さんが桜華のレースカチューシャを弄りながら答える。
「でもやっぱり、実際に着てるとこ見たくなっちゃってね!」
「は、はぁ……」
な、なんて強引な人なんだろう。こんな人と付き合っている人は大変だろう。
「じゃあ、頑張ってね!桜華ちゃんもじゃあね!その服はあげるから!」
そう言うと漣さんはさっそうと去っていた。……俺とメイド姿の桜華を残して。
本当に帰っちゃったよ……本当に何しに来たんだあの人……
……とりあえず丸まっている桜華をどうにかしないと。

「桜華」

優しく呼びかけるが桜華は動かない。どうやらフリーズしてしまうほどに恥ずかしかったようだ。
とりあえず慰めの言葉を……

「……桜華。なんていうか、……その格好、すげぇ興奮する」

その言葉を聞いた桜華がさらに小さくなる。
ああ!なんか明らかに言葉の選択を間違ったっぽい!

「い、いや。本当に似合ってる!全然変じゃないっていうか……とにかく凄い可愛いっ!」
しどろもどろになりながら取り繕う。
「……本当にですの?」
桜華がちらりと顔を上げた。その瞳は潤み、顔は羞恥からか真っ赤に染まっている。
いつもは勝気な桜華がメイド服を身にまとって、そんな可愛らしい表情をするものだから、……萌える。
「あ、ああ……。だから、もっと良く見せてくれないか?」
「ううう……恥ずかしいですの」
そう言いながらも桜華がゆっくりと立ち上がってくれる。
桜華は見事なまでにメイドだった。
そのメイド服は、安物のコスプレ用のメイド服とは違い細部まで精巧に作りこまれている。
そのフリルの多さや、いやらしくない程度に空いた胸元には職人のこだわりを感じざるを得ない。
特にちょうどニーソに包まれたくるぶしが覗く丈のスカートなど、もはや神の美を感じさせられるほどだ。
これは素晴らしい一品だ!さすが漣さんだ!

「……視線がいやらしいですわ」
桜華がじとっとした目でこちらを睨んでくる。が、そんな表情すら可愛いらしく見える。
「……本当に可愛い」
思わず桜華を抱き締めてしまう。

「……小波は、こんなのが好きなのですの?」
抱き締められながら桜華が耳元で尋ねてくる。
「……メイドも好きだけど、着ているのが桜華だから……他の人だったらこんな風にはならないよ」
「……もうっ」
桜華がぎゅっと抱き締め返してくれる。メイド服を通して伝わってくる桜華の柔らかい胸の感触が俺から根こそぎ理性を奪う。
……もう我慢できない。今すぐにでも桜華が欲しい。
「俺、桜華とこのまましたい」
欲望をつつみ隠さず告げる。
「うっ……このまま、ですの?」
「このままがいい」
桜華はメイド服のままするのに抵抗を覚えているようだ。確かにコスプレプレイなんてなんだか変態チックだ。
だがこのままでなくては意味がないっ!!
「こんな可愛い桜華の姿見せられたら着替えるのなんて待ってられないよ」
抱き締める腕に力をこめる。桜華はまだ悩んでいるようだ。
「お願い、桜華……」
もう一押しとばかりに、耳元で囁く。
「……じゃ、じゃあ今回だけですわよっ……」


メイド服姿の桜華をベッドに横たえる。非現実的な光景に頭がクラクラする。
「……普通にするよりも、恥ずかしいですわ」
桜華は顔を真っ赤にし、胸元を隠すように自分の体を抱く。
……そういう動作全てが俺の煩悩を揺さぶっているというのに。
ゆっくりと桜華の上に覆いかぶさる。そしてついばむようなキスをする。
「ちゅっ……んっ、ぷはっ」
桜華の目がとろんとし始めた。
メイド服の上から豊満な胸を揉みしだく。桜華が俺の手を拒もうとするが無理やり押しのけ愛撫を続ける。
「な、なんだか、いつもより触り方がいやらしいですわ……」
「そんなことないよ」
と、言いつつ胸へとねっちこい愛撫を続ける。いつもより強く興奮しているのを感じる。これがメイド服の魔力か。


「直接触るよ」

背中に手を回し、ブラのホックを外す。そしてメイド服の胸を包む部分を下へとずらし胸を顕にさせる。
……このずらし方は漢のロマンである。
元に戻ろうとするメイド服の力により、胸が強調される形になる。これは素晴らしい。
たまらず手を伸ばし、やや強めに揉む。
「んっ……っ……」
桜華は声を抑えるのに精一杯の様子だ。
ピンと隆起した乳首を口に含む。
「ふぁっ……」
桜華が可愛らしい声を漏らす。そんな声がもっと聞きたくて空いている胸に手で愛撫を咥えながら口に咥えた乳首を舌で転がす。
「あっ……んっ…っ!」
舌を動かすたびに桜華が嬌声を上げる。
「んっ……!あっ…!あっ!」
たっぷりと乳首を楽しみ口を離す。口をつけていたところがぬらぬらと唾液で光っている。
「下も触るよ」
返事がないので勝手に肯定と受け取り、手を下半身へと伸ばしニーソックスに包まれた足を撫でる。くすぐったいのか桜華が身をよじる。
ふともものすべすべとした感触をしっかり楽しんだ後フリルスカートの下へと手をもぐりこませる。
しつこく胸に愛撫を続けていたからか、そこは既にすこし湿り気を帯びていた。
「桜華……もう濡れてるよ。胸で感じちゃったの?」
「っ・・・し、知りませんわ・・・」
桜華がそっぽを向く。……今日の桜華は可愛すぎる。
下着をずらし指を秘所へと走らせる。そこはくちゅっと小さな水音を立てた。
「ふあっ……っ」
小刻みに愛撫を加える。
「んあっ、あ、あっ……」
桜華は声を抑えるのを諦めたようだ。可愛い小さな声で喘いでいる。
桜華のそこからはどんどん愛液が溢れてくる。

「わたし、もうっ……」
桜華が切ない表情を浮かべはじめる。桜華のそこは既に準備を終えている。

……しかし、メイド服を着て上目遣いで切なそうにこっちを見てくる桜華を見ていると急にいたずら心が湧いてきた。……これもきっとメイド服の魔力だ。

「じゃあ…おねだりしてみてよ」
「えっ……?」
桜華がきょとんととした表情を浮かべる。
「今は桜華はメイドだからね……挿れて欲しかったらちゃんとおねだりしないと」
「……っ!そ、そんなこと恥ずかしくて出来ませんわ!」
「えぇ、桜華が可愛くおねだりするところが見たいなぁ……」
しょんぼりしなが言ってみる。押してだめなら引いてみろだ。
「……ず、ずるいですわっ!」
桜華が真っ赤な顔のまま睨んでくる。可愛い。
「なんて言ったらいいかは分かるよね?」
そんな抗議を無視して、続ける。
「うううっ……」
桜華が俯きながら唸る。耳まで真っ赤になっている。……ちょっと意地悪しすぎたかな?
「……も、もう!こんなのこれで最後ですからね!」
と思っていたら、どうやらやってくれるようだ。

「ご、ご主人様…」

桜華が俺の事をご主人様と呼んでいる。それだけで興奮が一気に高まる。
「わ、私に……」
俺は次の言葉を待つ。

「……っ!……ご主人様のをくださいっ…!」
大事なところをいろいろとぼやかした言い方だったが俺の理性を吹っ飛ばすには十分だった。
「桜華っ!」
桜華を押し倒すように四つんばいにさせる。
そのまま入り口に俺のモノをあてがう。
「ふああああああああああああああああっ!!」
そして、一気に突いた。
急な挿入だったが桜華の中はすでにとろとろで俺のモノをあっさりと奥まで飲み込んだ。
「んっ!ああああああああぁっ…!お、奥までっ……入ってっ」
熱くうねる肉壁が俺のモノを強く締め付ける。
「はぁっ、ああっ、わ、私の中、いっぱいにっ……!」
桜華が悩ましげな声を上げる。
こみ上げてくる快感に腰が自然に動き出す。
「んあああっ!ああああああああッ!」
腰を動かすたびにメイド服からこぼれた胸がプルンと揺れる。
「はぁっ、あっ、桜華っ!」
「はああぁっ!あっ、あ、あ、あっ!んっ、はっ、激しいですっ、のっ……!」
腰を打ち付ける音と二人の喘ぎ声が部屋に満ちる。


「んあっ、あ、あ、あんっ!はあんッ!あ、あ、あっ、あんっ!」
接合部分がぐちゅぐちゅと音を立て始める。桜華がシーツを強く握る。
「桜華のなかっ!す、すごいっ!」
メイド服に包まれた腰に手を置き、出し入れを繰り返す。今日の桜華の中はとてつもなく気持ちよかった。
「あ、あんっ!んあっ、もっ、もっと動いてっ!わっ、わたしで気持ちよくっ!」
いつもの桜華からは考えられない言葉が飛び出す。
そのことが俺をさらに興奮させる。
「んっ、あっ!桜華っ!桜華っ!」
夢中になって腰を動かす。
「あああああああんっ!!!んあああっ!あ、あ、あっ、くあっ、あああぁぁっ!!」
桜華の声がどんどん大きくなっていく。
「ああああんっ!うああぁっ!あ、ああっ!んあああっっ!!!」
桜華はいつも以上の乱れ様だ。中もいつも以上にきゅっきゅっと締めてくる。
あまりの刺激に俺のモノはあっさりと限界に達してしまった。
「うあっ、桜華っ!ごめん・・・!俺もうっ・・・!」
「ああっ!は、はい……っ!んあっ、いっ、一緒にっ!一緒にぃっ!」
桜華も絶頂が近いようだ。中がひくひくと収縮し始める。
「ああっ!一緒にっ……!」
腰の動きを早める。水音がさらに大きくなる。
「あああああああああっ!だめっ、そんなっ!はげしっ、んああああっ!!」
必死で射精感をこらえながら腰を突き進める。
「あああっ!んあっ、あ、イっ、イっちゃう、あっ、あああああああああああああああっ!!!」
そう言った瞬間、桜華のなかがきゅっと締まった。
その刺激に俺のモノは耐えられなかった。
「うあああっ、お、桜華っ!、で、出るっ!」
「んあああっ!、は、はいっ!だ、だしてぇっ!わたしのなかでぇっ!!」
最後に桜華の一番奥へと腰を突き入れる。そして、そのまま限界を迎えた。
「んんっ、ああああああああああああああああぁあああああああぁぁああああっっ!!!!」
頭が真っ白になる感覚。自分のモノがドクドクと脈打つのを感じる。
同時に桜華の背筋がピーンと伸びる。
「ああああんっ、あッ……、出てるっ……あああぁっ!」
桜華の中で全てを吐き出しきる。自分でも驚くほどの量を注ぎ込む。
「はぁ……はぁっ……」
腰を引き抜き、お互い荒い息をつく。
なんというか……すごかった。メイド服恐るべし。

「あっ……」
桜華の秘所からこぽっと精液の塊が流れ出てきた。……出しすぎだろ俺。
「桜華……」
最後にぐったりとしている桜華に短いキスをした。

「はぁ、今日は疲れましたわ。まったく、あんなに激しくするなんて」
「ごめん……」
桜華は既に私服に着替えている。メイド服は……色々と汚れてしまった。
「あんなののどこがいいんですの?理解しかねますわ」
「でも、桜華だって途中からノリノリだったじゃないか。いつもより感じてたし」
「そ、そんなことありませんわっ!あれは嫌々ですっ!」
「ふーん」
「なにをニヤニヤしてるんですのっ!」

……さて。怒られるかもしれない。だが言っておかなくてはいかないことがある。
「次は巫女服なんてどう?似合うと思うんだけど」

その言葉を聞き、桜華は俯き黙ってしまった。

そしてたっぷりと逡巡した後こう言った。



「……考えておきますわ」

早く巫女服を手に入れなくては。

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