―――バキ! ドカ! ボコ!

十二波「ちょ、ちょっと渦木さん、何で・・・(ガク!」
漣「きゃー! 十二波さん! そんな渦木さん何で・・・」

渦木「いや〜、清々しい気分ですね。こんなに楽しい事ならもっと早く誘って下さればよかったのに」
マダラ「あの〜、渦木君?」
渦木「待って下さい。今の私はラブブレイカー3号です」
マダラ「ああ、すまん3号、さっき襲った人物だが君の名前叫んでなかったか?」
渦木「ええ、ネットゲームの仲間ですが」
マダラ「良いのか?」
渦木「はい、良い人達なんですが、常にイチャついててムカつくカップルだったんで・・・」
マダラ「そうなのか・・・」

加山「1号! 向こうに仲の良さそうな中年夫婦が!」
マダラ「なんだと!」
渦木「中年なのに仲が良いなんて信じられませんね。懲らしめてやりましょう」

―――バキ! ドカ! ボコ!

三波「うわ〜、君達何をするんだ!」
ヒナコ「きやー! 貴方!」

マダラ「よし3号、持ち物チェックだ、定期入れ等の愛妻の写真を破り捨てろ」
渦木「はい・・・ あれ? この写真は紀香伯母さん・・・」
マダラ「何だと! どういうことだ!」
三波「イテテ・・・ 前の妻だよ」
渦木「あれ? 復活が早いですね」
三波「ベテランプロ野球選手の体力舐めないでほしいな」
マダラ「前の妻ということは離婚したのか!」
三波「そうだよ、俺バツイチだよ。悪いか?」
渦木「いえいえ、滅相も御座いません」
マダラ「今迄の御無礼お許し下さい」
三波「えっ・・・ 急にどうしたの?」
渦木「もし、良ければどうやって離婚したか教えて頂けませんか」
三波「簡単だよ、一度死ねばいいんだ」
渦木「はっ?」
マダラ「ふざけるな! こっちは真剣なんだぞ!」

―――バキ! ドカ! ボコ!

三波「ギャー!!!」
ヒナコ「いやー! 貴方!」


マダラ「ふー、世の中嘘つきが多くて困る」
渦木「独身への道は遠いですね」


真琴「大変です1号 あそこに仲の良さそうな中年夫婦が!」
マダラ「またか・・・」
渦木「このムシャクシャした気持ちをぶつけてやりましょう」

―――バキ! ドカ! ボコ! ゴギ!

二波「うわ〜、君達何をするんだ!」
弓子「きやー! 貴方!」

マダラ「いつもより多く殴ってしまった」
渦木「定期入れを発見! これより中を確認します・・・ こ、これは」
マダラ「どうした3号」
渦木「また、数枚の別の女性の写真と紀香伯母さんの写真が・・・」
マダラ「何だと! どういうことだ」
二波「イテテ・・・ 昔付き合ってた女の子達だよ」
渦木「それは、紀香伯母さんとも付き合ってたって事ですか」
二波「う〜ん そんな子も居たかな」
マダラ「どうやって別れたんだ」
二波「簡単だよ、五股掛けてて気が付いたらこいつだけが残ってたんでしょうがなく結婚したんだ」
弓子「・・・・・・」
マダラ「3号聞いたか」
渦木「はい、どうやら我々は間違っていたようですね」
マダラ「愛を破壊するのではなく、愛を振り撒くことが重要だったとは」
渦木「複数人付き合うことで関係が解消できるなんて,、こんな技があったとは思いもしませんでしたね」
マダラ「こうしてはおれん、2号、加山!」
真琴・加山「はい!」
マダラ「今より、ラブブレイカーは解散する。以上だ」
真琴・加山「はい・・・ えっ?」


真琴「解散って言われても・・・」
加山「困ったな・・・」
弓子「ねぇ、貴方達ちょっといい」
加山「なんですか、おばさん」
弓子「・・・お姉さん・・・」
加山「スミマセン・・・」
弓子「何で、貴方達殴る方に参加しないの」
真琴「私達は、偵察及び誰か来ないかの見張りが任務なので」
弓子「そう、じゃあ私が代わりに見張りしてあげるから、この人ボコボコにして良いわよ」
真琴・加山・二波「えっ・・・」
弓子「こいつだけが残った? 全員に捨てられたのに拾ってあげたの間違いでしょうが」
二波「弓子さん、俺明日仕事が・・・」
弓子「あら〜、もう選手引退してコーチなんだから少々怪我してても問題ないわよね」
二波「あ、ああ」
真琴「あの〜? 旦那さんなんですよね?」
弓子「貴女に関係ないでしょ。殺るの?殺らないの?」
二波「御免なさい! 許して!!」
加山(大人って・・・)
真琴(・・・怖い)


おまけ

―――数日後

マダラ「よくよく考えたら結婚した後だと慰謝料請求されて意味ないじゃないか、なあ渦木君・・・って貴女誰?」
白瀬「ああ、私は渦木さんの代理で来たんだけど、彼大怪我してこれないから代わりに・・・」
マダラ「大怪我? ああ、彼刑事だから犯人にでも撃たれたか」
白瀬「いえ、違うんです数日前、渦木さんから私にデートのお誘いがあったんです」
マダラ「はぁ?」
白瀬「私も最近、彼とご無沙汰だったから、まあバレなきゃいいかなっと思って受けちゃったんです」
マダラ「それで?」
白瀬「それが彼に何でかバレちゃって、彼先回りして渦木さんを・・・」
マダラ「・・・」
白瀬「全身の骨を砕かれて可哀そうに、今は病院のベッドの上で・・・」
マダラ「それ貴女が悪いんですよね」
白瀬「えっ? そうなの気付かなかったわ」(ニヤリ)
マダラ「・・・ところで、渦木君から何か伝言とか無いんですか」
白瀬「ああ、確かラブブレイカーの件だけど、奥さんからこんなボロ雑巾要らないって離婚されたからもういいって」
マダラ「・・・」
白瀬「意味が分からないんだけど、貴方に言えば分るって・・・ えっ?」
マダラ「うっ、うう、良かったな渦木君・・・」
白瀬(何でこの人泣いてるの? 怪我して良かったってどこかの主人公みたいでおかしくない)
マダラ「渦木君無しでラブブレイカーを再興させなければならんとは・・・ それで加山、二階堂はどうした」
加山「それがあいつ解散した後、すぐ十三波の所に行ったようなんですが」
マダラ「そういえば、彼氏らしき奴がいたな」
加山「ええ、そうなんですが既に奴には別の女が居たみたいでして」
白瀬「えっ! 何それ面白そう! どうなったの」
マダラ「・・・」
加山「俺は止めたんですけど、元ラブブレイカーとしての意地とかでその女の子に戦いを挑んでその・・・ 惨敗しちゃったらしいです」
マダラ「そんなに、強い奴が居るのか是非とも名前を教えてくれ」
加山「俺もよく知らないんですけど、ウチの野球部の雨崎の妹らしいですよ」
白瀬(今噂になってるクラス6の生物兵器じゃない!)
マダラ「そうなのか? 開拓高校に昔のライバルが居るとか言ってたからその子かと思ったんだが」
白瀬「あのー、その二階堂さんって生きてるの?」
加山「女の子の喧嘩で大袈裟だな、まあ偶然通りかかったジャジメントの犬井専務が助けてくれたそうですよ」
白瀬(それ絶対偶然じゃないから)
マダラ「惜しかったな加山、君がもし助けてたら可能性あったのにな」
白瀬(死体が二体になってるだけだと思うけど)
加山「それで二階堂君は、犬井専務の追っかけに・・・」
マダラ「そうか・・・」
加山「俺もラブブレイカー見習としての意地があります。こうなればこの二組のカップルの関係を・・・」
白瀬「ああ、それやめた方が良いんじゃないかな」(どっちにしても肉片すら残らないわよ)
マダラ「確かにその通りだな」
加山「マダラさんどうして」
マダラ「我々は世界中のカップルが結婚して、もしくは既に結婚してしまった為に不幸になってしまったの助ける為に活動している」
加山「はい・・・」
マダラ「だが今の君は、何だ自分の私利私欲の為にその力をふるうのか、それはラブブレイカーとしての崇高な理念ではない」
加山「マダラさん俺間違ってました」
マダラ「分かれば良い、分かれば良いんだ・・・」
白瀬「あのー 私もう帰っていい?」

―完―

管理人/副管理人のみ編集できます