終章：あとがき

※これは雨崎千羽矢小説「後悔なんて、あるわけない」シリーズのあとがきのようなものです。
　宜しければ、そちらを全て読み終わった後に、もしよかったら御一読下さい。
　最後におまけ短編もありますが、基本は蛇足かもしれない裏話をダラダラ語ってるだけなので、そういうの無理な方はスルー推奨。

おぉ、この隠しページを発見するとは…！！
て、最新更新画面から来られた人には関係ないですね。いずれそのページから消えれば隠しページ風になるハズです。
できれば最初からそうしたかったのですがorz

えー皆さん、「後悔なんて、あるわけない」シリーズ読了お疲れ様でした。
同時に、本当にありがとうございました。
本当にトータルだと恐らくスレ史上最長作品となった拙作、これまでお付き合い頂いた方には感謝が尽きません。
当初は一週間以内には終わらせると言っていながら、一カ月かけて申し訳ありませんでした。
こんなハズでは無かった。

この小説は、1週目千羽矢ルートのIF展開という名目で書き始めました。
1週目は所謂強制BADなので、千羽矢の運命に涙した方は多いかと思われます。
この小説はその補完が目的でもありました。
ゲームのシナリオの隙間を埋めたり、ゲームのシーンを膨らませたりしたいなぁというのが動機です。

というか、一番最初に脳内で構想していたのは千羽矢の謎に包まれていた「グレていた時代」
自分の体の真実を知った中学二年の時の話を書きたいなと思った訳です。
過去話とか未来話を書くのが好きなもので。
グレている最中、時間を無駄にしてると気付き更生する様を描きたいと思ってはいたのですが
蓋を開けてみればそのシーンは4行くらいでさらっと流す事に。
11章の走馬灯シーンの事です。
まぁ余りにも情報が無いのでハナから無理だった気もしますが、もう少し何とかしたかった所。
構想は多少あるので、いつか別作品で出せれば良いですね。

IF展開という名目で書き始めはしましたが、小説での展開はゲームでは有り得ないものにはしていないつもりです。
会話は原作ストーリーをなぞっている所も多々ありますし、設定（小波の『カーブ』等）も極力原作から引っ張って来ているつもりです。
その為にネタ出ししながら再プレイしてたら、思いの外色々な所に伏線等があって驚き。
一回見てもうやってない人は是非もう一度プレイすると、色々見えてくるものがあるのではないかと思います。

実は千羽矢1週目で甲子園優勝した場合は、小波と千羽矢のその後は時間すっ飛ばされて明かされていないので
この展開も無いとはいえないと。
「このルートがあったら良かったですね」というコメントを頂きましたが、このルートはゲームでは省略されていただけで
あったんだと思っていただければ嬉しいなぁ。

ダラダラ書いてると支離滅裂になりそうなので、章ごとに裏話をしたいと思います。

1章
全体を通して言える事ですが、その場の思いつきと勢いだけで書いてました。
千羽矢目線で見た千羽矢ルート、というのもコンセプトの一つとしてあったんですが
それはホントに一つでしかない事になるとは…。
章別構成にしようと考えた時に、一話一話が独立した短編としても読めて
それが続けて読むと繋がってる、という風にしたかったのですが出来ていたかは不明。
まぁ章ごとに殆ど目線は入れ替わっていたので、別物っぽくはなっていたかな？
章の最後に置いた伏線はラストで使うつもりでした…この時は。

2章
色々な視点が入り混ざった「群像劇」的な小説にしたいなと、おぼろげに考えていたこの章。
まぁ政重は出番こそ少なかったものの、良いキャラしてる感じはあったので
使いたいなとは思ってました。
ぶっちゃけ、この後に出番は無いし、無くても良い章という気はしましたが
無くても良いけどあった方が良い、と思ってもらえれば幸いです。
まぁこの章で政重が言ってた事は後に否定する事になるとは、この時の私も思っていなかった。
三人称に挑戦してみた章でしたが、小波父の呼び名を小波とした結果ちょっとややこしくなった事は反省。

3章
裏主人公、というか小波は内面描写少なめにしてたので、実質主人公ともいえる扱いとなったユウキ回。
当初はユウキ視点にしてユウキが千羽矢を持っていく話も構想していたので、その名残も随所に出ています。
キャラ多い小説ですが、主要キャラと括るのは千羽矢と小波とユウキでしょうね。
章のテーマとしては、「主人公以外にも物語はある」という感じで、モッチーの台詞にそれは現れてます。
というかモッチーカッコ良いと言いたいだけの章でもあります。
そうえばこの章までユウキの一人称を「僕」にしてました。今は修正してますが。
今でも彼は「僕」の方がキャラ的には合ってるよなぁとは思う。小説にする上で一人称が同じキャラが会話すると地味に困るし。
まぁでもそれでも「オレ」を使うあたりがユウキのキャラ付けなのかなと思わなくもないです。

4章
いいかげん時間進めようという事で、初の小波視点でここまで進めました。
1回から試合をじっくり描写する案もありましたが、流石にそれすると軸がブレるので断念。
まぁ前述の通りゲームから外れる気はなかったので、展開は決まってましたし。
まぁ小波視点といってもおまけみたいなもので、実質章の主人公は冴花でした。
冴花目線こそ、必要か？と思われるかもですが、それは同感です。
この時点ではもっと出番増やして、最後は冴花と二人で千羽矢の墓参り…という案も捨てて無かったですからねぇ。
まぁ色々あってその案はおじゃん。
地味に2章で政重が言ってた事否定回でもありました。迷走ぱねえ。
否定でも無いですが、冴花の台詞は軌道修正に走ってた私の代弁でもあったり…
軽いラブコメと冴花が書きたかっただけの回と言っても間違いではない。

5章
完全にお遊び回。書くのスゲー楽で速かったです。
観客目線も欲しいな、と思って書きやすさから選ばれた二人。
来てる理由づけもあっさり思い付いたので、選出は間違いでは無かった…！
後に再発するゲストキャラ出したい病の起こりですね。地の文で匂わす程度なら2,3章でもやってましたが。
章のオチは完全にお遊び。書く予定はございません。
当初は10主と桜姉妹にこの役を任せるつもりでしたが
書き始めて4行で勝手に暴走し始めたので、じゃあもう別名義で良いやと出してみました。
丁度3年前に過去話を書いてたので、それならセットで未来話もくっつければ良いかなと考え、3年越しの完結。
でも一応それも番外編ではあるので、世界観は繋がってます。あだち作品的な。

6章
これも書くのは速かったですね。久々の千羽矢視点。
思い付くまま書いてたのでスイスイいってました。
まぁちょっとこの章を出すのは順番的にどうかな、と後で思いましたが
後で振り返るとここしかなかった気もします。

７章
終始回想に徹した異色回の七章。
相変わらず慣れない三人称。いえ、一人称では出せないメリットもあるんですけどね。
楽なのはやはり一人称、というか会話オンリーですが。
でもかなりお気に入りの章でもあります。ノリノリで書いてもいました。
リード云々もゲームの補完のつもり。まぁそれ位はやって出て行ったでしょうヤツも。
1章での伏線をここで使うとは、書く5分前まで思いませんでした。

8章
正直迷走してた回でした。
文章量は多く、それ以上に制作時間は長いという。
九能監督にスポット当てようと考えてたんですが、まぁゲームでの扱いがアレなので
キャラの把握に苦労。
いえ、思わせぶりなシーンが多く良いキャラしてるというのは分かってるのですが、イマイチ活かし切れなかったですね。
章としては、3章に続き「混黒目線でみた決勝」のコンセプトを実施。
小波vs千羽矢は代理戦争では無く、そのままの意味なのだという事を言いたかった気もします。

9章
野球編のクライマックスにつなげる回。
開拓側のキャラにも少しは見せ場が欲しかったので、あぁいう展開に。
モッチーの打席は、正直結果から導いた所がありますね。
当初はモッチーにはもう少し出番がある予定でしたが、結果的にこれが最後の出番に。
でもとても大事な役どころになりました。
番外編では彼を主役に七回表以降を少しフォローしたいですね。

10章
色々詰め込んだ結果、最長の章になりました。
七回表という事実がちょっとアレですが、まぁこのままいけば四打席目が無いかもしれない事を考えると
実質最終打席だよなぁと。
盛り上げ過ぎて後に引けなくなったのと、いいかげん話を畳まなければというのもありましたけどね。
でも結果的にはこれで良かったかなとも思ってます。
回想と対比させようと思ったのはカーブの作成秘話書いてる時の思いつきで、急遽話に組み込みましたが
何とかハマって良かったです。
最後の対決は、最後までどっちが勝つか分からないをテーマにしていて
どちらにも勝ちフラグを与えてたつもりだったのですが、どうだったでしょうか？
ワクワクして頂ければ幸いです。

11章
急に時間を飛ばしたので、1章飛ばした？と思った方もいたでしょうか？
章としてはこれも結構気に入ってます。
走馬灯の旅の案はかなり前から考えてたので、やっと辿りつけたと思うと感慨深いですね。
最初は12章との間に切れ目は無かったのですが、どうせならサプライズ風にしようと思い立ち、あそこで切りました。
タイトル詐欺みたくなってスミマセンｗ

12章
千羽矢小説としては最終章。
11章の続きとして「まだ終わりなんかじゃない！」というのを強調してみました。
ゲストキャラのナースはミキさんでも良かったのですが、ちょっと世代的にアレなので
11裏からるりかを引っ張ってきました。
年齢的にも問題無い…ハズ。大学卒のダッ主はプロ1年目のハズ。
しかし加藤先生還暦には驚き。
本当は終始主人公目線でいこうかな、と思ってましたが、千羽矢でいきました。
主人公目線だとまた全然違った印象を受けるかと思いますが、それはまた別の話。
だからスピンオフとかって面白いんですけどね。
千羽矢目線やユウキ目線だと完璧なヒーローに見える小波ですが、そんな事は無いっていう事を
13章で少し見せた感じです。
千羽矢の最後の台詞が終わった後の終わり方は、ちょっと満足いってなかったですが
改めて見るとこれで良いかなと。
でも、最後の一行はずっと考えていた締めでした。
「BADに非ず」という事は言いたかったので。
攻略本にもBADルートとか書かれてますが、千羽矢死亡ルートでも彼女は幸せだったというのは
全体を通して言いたかった事なので。
…ポケスタッフの事だから、生きてた方が辛いとかやりかねないですからね。

13章
この章で本当に完結。
エピローグなのに一番時間かかったのは内緒。
一度半分まで書き上げてたのを方向性ミスったと感じ、全消ししたりと大変でした。
プロットは最小限でその場の思いつきでストーリー作ってはいましたが、それがモロに裏目に出た形を体験。
先にシーンだけ書いて、それを後で繋げ合わす手法はキツかったorz
本当はエピローグなので、さらっと短くまとめて流そうとは思ってたんですが
普通にがっつり一章分となりました。
まぁでも書きたかった事は詰め込めたし、一つの話としてはこっちの方がハリが出たので
これで良かったんだと思いたい。
…そう思わないと使った膨大な時間がorz
自分で前の章を読み返して「こんな事書いてたのか…あ、これ伏線に出来るじゃん」というダメな作業を
連載中結構な頻度でおこなってましたが、それが特に強い章かも。
絶対1章書いてる時に、こんな事になるとは思って無かっただろうなぁ。

と、全13章を振り返ってみました。ここまでお付き合い頂きありがとうございました。
13章ありましたが、実際千羽矢小説としてだけで見れば
1→6→10→11→12章だけ見てもそう問題無いんですよね。
でもそれでは味気無い、と思っていただければ長く書いた甲斐があります。

タイトルすらネタでつけて始まったこの作品。
本編補完小説であり、群像劇であり、燃えであり、泣きであり、笑いであり、混黒目線であり………と本当に色々な要素を混ぜ込んだ小説となりましたが
そのカオスな感じが書いてて楽しかったです。それが少しでも皆様に伝わっていれば嬉しいです。

…次回作はいつになるか分かりませんが、確実にもっと短くてゆるいものにします。
ゆるふわ形4コマみたいな甘々な話とかにします。
でも、さらBAD後のナオとの鬱鬱な話とかも良いな…ダークサイドに堕ちたカズとか…。
………乞うご期待！！！

それでは、これだけで終わるのもアレなので、最期にボツネタをおまけとしてお届け。
ボーナストラックです。
本編に入れたかったけど、入れられなかったネタを三つ程。

①10章で入れようかと一瞬チラついたネタ（ボツ理由：シリアス展開だったので）

一流の選手は、投手が投げた瞬間には打球の行方が見えると言う。

開拓高校の遊撃手、杉田祐樹は勿論一流の選手などではないが
安定した守備力から周りに頼りにされる男である彼に、何故か未来が見えていた。
それは、ショートゴロ。
自分の真正面に痛烈なゴロが来る様な予感がし、杉田は足に力を込めた。

ここでエラーだけはする訳にはいかない。
一時は自分の才能の無さに辟易し、野球を投げだそうと思った事もあった。
しかしそんな自分を小波は励ましてくれた。
お前は凄い、自分を信じろ、俺が言うんだから大丈夫だと。
その無条件に周りを引っ張って行くカリスマ性に…憧れていた男の言葉だけに、嬉しかった。
もう一度頑張ろうという気になれた。
後から入って来た沖田とプル畑。
その二人にも才能の差を見せつけられても、それでも悔しい、まだやれると思う事が出来た。
あそこクサって止めていたら…そう考えると小波には本当に感謝が尽きない。

その小波に、少しでも恩が返せるとしたらここだろう。
どんなヒット性の打球だとしても、俺は止めて見せる！
オレはもうチャンスでビビり、ピンチでビビってたオレじゃないんだ！！

「あーっと！ショート杉田後逸―！！痛恨のタイムリーエラーとなりました！！！」

②13章での別エンド案（ボツ理由：雰囲気を壊すのもどうかなと）

練習場へと急ぐ、二人の野球バカ。
その二人を母の慈しむ様な目で、同時に無邪気な子供の様な目で見送る一人の影があった。

「良かった、小波君が元気になって。ありがとうおニイ
　フフッ二人共良い顔してるネ、これは四年後が楽しみだよ」

茶色の長い髪にスラっとしたその女性、雨崎千羽矢は楽しそうにそう言って小さくなっていく二人を交互に眺め続ける。

「…やっと見つけたぞ、雨崎」

そこに後ろから声を掛けられた。
その声は平静を装っているが、零れる怒気は隠せていない。

「ア、アハハ…」

千羽矢は愛想笑いを浮かべながらゆっくりと振り返る。
生きてた時なら冷や汗ダラダラだっただろうなーと思いながら、目の前の女王様へどう言い訳したものかと思考を回転させる。

「全く…盆はとっくに終わっているだろうが。死んで一年目の新人風情がこの私から逃げ出すとは良い度胸だ」

不動明王のオーラを出しているこの赤みがかかった茶髪の女性は、千羽矢の担当監督官だった。
死んでから知った事だが、死んで天界に来た人間が下界に降りる時には監督官と呼ばれる人間が付けられる。
その監督官も元は同じ人間であり、天界での素行が良かった者だけがなれるエリートの職種で
千羽矢の監督官は死んで僅か数年の内にこの職に就いた、エリート中のエリート…という話を聞いているが
正直詳しい仕組みは良く分かっていない。

「いや～だって丁度今日がアタシの命日なので、お墓に居れば色んな人に会えますし。
　こっちに来てから小波君の登板日も昨日まで無かったですから…」

登板日、と聞いて女性の顔が一瞬緩む。
それを見て、千羽矢の弱みをつかむセンサーが反応した。

「全く…まぁ気持ちは分からんでもないがな。ただ規則は規則だ、反省文はびっしり書いてもらうぞ」

「うぇー……あ、そうえばですね、社長」

「社長と呼ぶな。何だ？」

「昨日の十一波選手のエラーは最悪でしたよねー
捕れないなら最初から待っとけば良いものを突っ込んで逸らすとか有り得ないですよー」

「何を言うか馬鹿者！！アレはチームに流れを呼び寄せようとアグレッシブに行った結果だ！
　それに十一波でなければあそこまで届かせる事は不可能なのだぞ！
　私は目の前で見ていたから分かるが、あの当たりがヒットでなくエラー扱いになるのはそれだ…け…ゴホン」

「いやもう遅いですから♪あれー何でずっとアタシを探して駆け回っていたハズの監督官さんが
　そんなに事細かに昨日の試合のワンシーンについて反論出来るのかなぁ～？」

「くっ貴様…私にカマをかけたな？」

「いえいえアタシは何も聞いていませんよ。ただちょーっと反省文の量をお減らし頂きけたら嬉しいなぁって」

「フン、ズル賢い奴だ。しかし不正は許さん。罰は私も甘んじて受けるとしよう」

「えーそんなぁ。ホント頭が固いんですね監督官さんは」

「そうでなくては勤まらんさ、まぁ代わりに次の下界に降りる日の申請くらいは聞いてやるぞ？」

「え、良いんですか？お盆じゃなくても？」

「あぁ、一度目は盆の間と決まっているが、二度目以降は年に10回迄でいつでも取れる。
　まぁあまり集中されると取れない事もあるがな」

「…有休みたいですね。でも、当分は必要無いです」

「何？良いのか？オールスターや日本シリーズの時期なら私も取るから付き合うぞ？」

「アハハ、それも楽しみですけど、私も二人の気持ちを汲んで我慢しときます。
　四年後の大きくなった二人を楽しみにしてますよ」

「フッそうか。では、戻るとしよう…一人のバカ犬を連れ帰ってからな」

「わん子さんまた迷子になったんですか…」

疲れ顔の監督官を励ましながら、千羽矢は天に帰って行った。
大好きな二人から自分へ贈られるプレゼントを、心待ちにしながら。

③13章のどこかで入れたかったワンシーン（ボツ理由：入れ所が無かった）」」

その日の夜、小波は夢を見た。
夢の中の自分は、三年前の春、混黒高校の入学式へ向かっていた。
まだ何も知らなかった頃の自分。
膨大な選択肢と可能性を持っていた時の自分だ。
それを俯瞰の視点で、自分は眺めている。

その自分へ、小波は念を送った。
メッセージを、想いを込めて。

「なぁ、そこの俺。そう、お前だよ。今からお前にお願いがある。　
　お前は今から高校生活を送る上で、色々な選択肢を前にすると思う。
　その時に、どうか考えて、必死に考えてから、それを選んでくれ。
　そしてもう一つ。
　色々な場所に行って、色々な人に会って、話して、見つけてくれ！
　アイツを、救う方法を！！！
　それは、俺には出来なかった事だから…でも、お前なら出来ると信じてる。
　アイツがずっと俺の側で笑ってられる未来は、きっとあるハズなんだから！！
　…じゃあな、俺。野球頑張れよ」

目が覚めた時、小波はナマーズの選手寮に居た。
寝た時刻から七時間後、周りに変わった様子はない。

「ハッ当たり前か」

小波は寝ぼけた頭をペチンと叩いて、顔を洗おうと洗面所へ向かう。

「頼んだぜ…次の世界の俺」

その途中で無意識にそんな事を呟いていた。

いかがだったでしょうか？ボツネタ3本。
杉田ネタはガチで、小波がボールを投げたあたりの所で挟もうと思って、一度書き上げたんですが
あまりにもギャグっぽくなったのでボツに。ここで日の目を見ましたｗ

二つ目のは、13章を書き上げるのにいかに迷走してたかがよく分かる展開。
ハームレスをチラっと出す案とかもありました。BADではその後は明らかになってないのでボツにしましたが。
でもホラーとあまり変わらない経緯なんだろうなぁ。14で色々明かされそうですが。
お盆で帰って来た千羽矢が、小波と会話するという案もありましたが（パワポケで幽霊は定番だし）、色々台無しかなと思って自重。
まぁこっちのパターンならまだアリかと思って一度書き進めてましたが、どうも軸がブレそうなのでボツにしました。
会話要因を考えた結果、彼女が選ばれましたが、正史だけでも候補がいくらでもいるというのはどうかと思いました。薫みゆき貴子わんこカイetcetc
まぁ現世に返ってくるという案自体は面白いので、一度挑戦してみたい題材ですね。
叙述トリックとか憧れる。

三つ目は本編に入れるハズだったんですが、どうも収まりが悪くて直前でボツに。
でもまぁ正史？みたいなものです。この小説における。
二週目以降の千羽矢ルートで助ける事が出来るのは、彼の願いが届いたという事に私の中ではしています。
尤も、どちらが幸せかは分かりませんが。

最後に、完全に自己満足ですが小波の妄想能力値でも載せておきます。
有志の方、再現してパスでもコメント欄でのせてもらえれば誰かがひっそりと喜ぶかも？

小波投手左投左打オーバースロー4 背番号01
球速 148km コントロール B160 スタミナB130 スライダー3 カーブ6 フォーク2
特殊能力:気迫闘志ノビ◎ キレ○ 威圧感重い球奪三振強打者○ ピンチ○ 打たれ強い人気者センス○ テンポ○

…まぁ俺ペナ足せば出来なくは無いけど難しそうですね。
千羽矢ルートだと多分センス○は取れないし。
小説と同じルートを通って作るのは不可能くさいです。てか仲間全員入れてる時点で無理orz

[追記］
センス○さんに作って頂きました！ありがとうございます。

ぼうい　ばざぐ　らちあ　あいん　こへさ
やぜふ　にずで　にされ　ぐだで　ぶのめ
のだげ　やれを　むどめ　どさま　まくず
でうの　べだわ　すびそ　ふえに　げろふ
ためお　びもろ　くばそ　めだも　をわ

当初は小説での野球の展開は、実際に私がゲームでやった展開と同じにしようとか考えてたんですが
まぁご存知の様にほぼ試合進めなかったので、それはおじゃんに。
でもモッチーを見逃し三振にして、雨崎にツーラン食らったのは事実だったりします。…試合はそのまま負けましたが。

その時の選手がこちら。もし良ければお使い下さいｗそれでは。

ぼんいばざぐぼちああいざこへさ
やぜふれらでにされぐだでぶのめ
のだよやれをむえめこじがんじさ
みわばるちるねけかびえどられふ
ぎいぶずばごへかむにめ

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