「う、うーーーん!」
小波とエンゼルはほとんど同時に目覚めた。
「あ、おはよう!キャプテッ!あああん!!」
「ど、どうしたエンゼル!?」
「う、動いちゃダメ!」
そう、二人の下半身はまだつながったままなのだ。それ故、小波が身動ぎしたとき、エンゼルにはまたしてもあの快感が襲ってきたのだ。

小波は、エンゼルを持ち上げて右足を床に着かせて、左足を自分で持った。
「ちょ、ちょっと!キャプテン!ま、またぁ、あああああああ!あ、ひゃ、あ、ん、ん、ん、ぐぅ、ああん!」
小波は再び一心不乱に腰を振り続けた。立ちバックという状態で奥まで突き上げた。
「エ、エンゼル!出るぞ!」
「またきちゃうぅぅ!キャ、キャプテン!あああああああ!イ、イク!イクーーー!!」
「うあああああああああ!」
二人は同時に絶頂を向かえ、二人の愛液が混ざり合って床に落ちた。

二人は井戸の水で身体を洗うことにした。
「もう、キャプテン出しすぎだよ。流しても流しても溢れてくるよ。妊娠したらどうするの?」
「・・・・・。責任取ります・・・・。」
「もう!しっかりしてよね!!」

二人とも服に着替え、今日のことについて計画を立てていた時、
ザザーーンッと何かが座礁したような音がした。
「何だろう?見に行こうか?」
「うん。」
二人で見に行くと、大きな船が座礁していた。
「まったく、誰だよこんな島に船なんか座礁させたの・・・?」
「なんで面舵切らなかったんだろうね?」
二人でこんな疑問を投げ掛けながら、船に近付いてみた。
「!!!」
二人は驚愕した。
その船は、自分たちの船である「コンキスタ号」だったのだ。
「おい!誰か!誰かいるのか!!??」
小波は船の中を詮索しまくった。
そして、一箇所から声が出ているのが分かった。
「いくぞエンゼル!」
「分かってる。せーの、1、2の3!!!」
二人でドアを開けると、そこには
「あ、キャプテンでやんす・・・。無事でやんしたか・・・・。オエエエエエエエ!」
「こ、小波じゃねえか・・・!よかった・・・・ゲエエエ!!」

そこには、モッチー、ハーシバル、カンドリーと10人ぐらいの水夫の姿があった。
「ど、どうした!?大丈夫か!?」
「ねえ、キャプテン。多分この人達、ここに来たときの私たちと同じ状況だと思う・・・(笑)」
「ああ、多分エンゼルちゃんの言う通りでやんす・・・。カメダ海賊団は、キャプテンのいない船に興味はねえって帰ったでやんす。で、迎えに行こうとしたけどマストが壊されてて、波に流されるままにこの島にたどり着いたでやんす・・・。」

とりあえず、船員全員を家で介抱し、全員無事だったようだ。
「さて、船が手に入ったことだし、エンゼル。直してもらえるか?」
「まっかせといてーー!その間は皆休んでて。」

「キャプテン。エンゼルちゃんとの二人きり生活、どうだったでやんすか?」
「うん。まあ、普通だな(全然普通じゃないし、抱いちゃったし)」
「エーー?エンゼルちゃん、キャプテンの事が好きなんでやんすよ?気付かなかったでやんすか?」
「マジかよー(とっくに気付いてます!抱きましたし、中にも出しちゃいました!)。」
「キャプテンはどうなんでやんす?エンゼルちゃんの事、好きじゃないでやんすか?」
「うーん、別の意味で好きかな(本当は大好きです)?」

こんな談笑をしながら二時間が経過し、エンゼルが戻ってきた。
「修理完了!あと、何箇所か改良もしといたから、快適だと思うよ!」
「サンキュー!よし、パラポルトへ帰るぞ!」
「おおーーーー!!!」

帰る道すがら、小波は船員を甲板へ集めた。
「これから重大発表がある。その前に、エンゼル!おいで。」
「?」
エンゼルは小波に言われるまま皆の前に立った。
「この度、俺キャプテン小波は帰還後、このエンゼルと祝宴を挙げる。」
「!!!」
「!!!?」
小波の驚愕すべき言葉に、皆言葉を失った。
「そんなに驚かなくてもいいだろう・・・。」

沈黙の後、エンゼルが言った。
「わ、私でいいの?」
「いや、お前でないとダメなんだ。だから、お願いできるかな?」
「う、うん!分かった、これから宜しくね、キャプテン!」

「おめでとうでやんす!なかなか粋なことするでやんすね〜、皆の前でプロポーズでやんすか!?」
モッチーの言葉を皮切りに、皆が言葉を続けた。
「皆!キャプテンとエンゼルを胴上げだ!」
「おおーーーーーーー!!」
小波とエンゼルは手を繋ぎながら、皆に宙へと飛ばされた。

帰還後・・・
「貴方、赤ちゃんのミルクの調達お願い!!」
「わ、分かった!ひゃーー、忙しい!!」
無人島での情事があたり、二人の間には子どもが生まれた。
しかしながら、子育てをしながら船乗りとしての業務も課されるのだから、なかなか楽ではない。
でも、小波とエンゼルは共に幸せだった。
家族で過ごしている時間のことを思うと、どんなに辛い仕事もこなすことができる。

エンゼルは子育てをしながら、小説を書き、ベストセラーを目指している。
たまに、自分の体験を小説のネタにすることもあるそうだ。
過激なものもあって、たまに読んでみると恥ずかしい。
そんなこんなで、二人はこれからもずっと幸せに暮らしていくが、ここから先の話はまた別の機会で語られることになるだろう。

(HAPPY END)

管理人/副管理人のみ編集できます