ここは剣と魔法の世界、キングダム王国である
今日もこの国は平和である、何故なら隣国との争いは
「野球人形」と呼ばれるゴーレムによって解決していたからである
もう一つに勇者コナミの活躍があった、
つい最近起きた野球人形紛失事件にも活躍したのであった
しかし、彼はそんな事が無かったように今日も小鳥と戯れていた。


そんなある日いつものように外に居ると不意に後ろから声がした

「だーれや」

訛りのかかった声が聞こえる、コナミは記憶の底から声の主探した
そしてあやふやだが思い当たる人物の名前を言ってみた

「イリス・・・だっけ?」
「それ、うちの偽名やんかい」
「でも俺は君の名前をちゃんと聞いてないからね」

と後ろを振り返ると魔導師姿の女の子が立っていた

「へへへ・・・そうやったな、改めましてあたしの名前はイルっていいまんねん以後宜しく」
「ははは・・・どうもでも如何してこんな所に?」

彼がそう思うのも無理はない、彼女イルは野球人形を盗んだ黒幕に兄プレイグ共に雇われ
コナミに幾度となく妨害をして来たのである、時には死に掛ける目にも遭った、
だか彼女を怨む気にはならなかった、同じ理由で雇われていた傭兵達から助けてくれたり
何より、クリフのがけに飛んだ時に彼女の本質を垣間見た事もあった
彼女は本当は優しい純粋な女の子だという事を

「実は・・・あんさんの命貰いにきたんやで」

こんな事をいわれても、目を見れば判る

「うーん、それは困ったね」

こんな風に返せる、本気でない事を

「うー何やもっと驚かんかい」
「だって嘘なんだろ?」
「そうゆう時は少しくらい驚いた振りしてくれたってええやないか」
「しかし、いったい何の用でこんなところに?」

彼がそう言うと急に彼女は真剣な顔になった

「あんな、之は真面目な話なんや聞いてくれや・・・」

この時のイルの表情にコナミはドキッとした
人を馬鹿にする様なふざけた顔ではなく、殺気に満ちた顔でもない
下を向いてモジモジしている・・・乙女の顔だった

「うちは・・・コナミのこと・・・す・・・好きになってしもうたんや」

「え!?」
「ほんまや、コナミと別れてからずっと考えてたんや
そしたらコナミのこと頭から離れなくなってしもうたんや
せやからこうしてコナミのところに会いにきたんや」

コナミは困惑した、そして自分を落ち着けるために彼女にこう返した

「俺は構わないがどうなんだ悪人のプライドとか、俺は世間一般には勇者なんだぜ?」
前に聞いたことを思い返しながらそう問うた

「それと之とは話は別や」

あっさり言われた

「これはうちの乙女心の問題なんや悪のプライドなんかとは比較にならんわ」
「そ・・・そうなんですか」
「そうや、逆にここで言わんかったらうちは一生臆病物の女や、それれよりもあんたやハイならハイ、
嫌なら嫌とはっきり言わんかいコナミこそ勇者としてのプライドはないんか?」

何故か説教されてしまった、実際コナミは困っていた
コナミは確かにイルを意識していたのであった
ただいきなりの告白に戸惑っているのであった
そうしているうちにイルはハッと何かをひらめいたような顔をした
次には笑っていた、それは魔女が笑うというより
悪戯を思いついた子供の笑い方だった
そして気がついた時には体が浮いていた

「え?え?ち・・・ちょっとなにをする気なんだ」
「ん?あたしは悪なんや、わざわざあんたの意見聴こうとしてアホらしかったわ
あのボロ家あんたの家やろ」

この時コナミの混乱した思考では彼女が何をする気なのか分からなかった
しかし、魔法使いで無いコナミには抵抗のしようが無かった
二人はそのままの家の中に入っていった。


「よいしょと・・・」

家に入ったイルは多分コナミがいつも使っているだろうベッドに彼を降ろした
そして、そのまま彼女は馬乗りになった

「えへへ・・・」

落ち着いてきたコナミはある程度の事を理解していた
彼女が何をしようとした事とか
今の笑いの中に彼女が不安や緊張を隠している事などが

「君は初めてだね?」

余りにもデリカシーの無い質問だと思ったが
先手を取られぱっなしだったので少し意地悪だが聞いてみた
返答は・・・

「なっ!なんてこと言うんや、失礼にも程があるで」

予想どうりだった、顔を真っ赤にしている

「あ、あんたはどうなんや、どうせモテまっくて見境なしなんやろ、このやりチンが!」

これも予想のうちだった、ここではぐらかすつもりだったが・・・

「むしろその逆で一度も無かったりしてなー」

ケラケラとイルは笑っている、しかし、
それとは対照的にこんどはコナミが顔を赤くして顔を横に向けた
それに気がついたイルは「えっ?」という顔をして問いただした

「もしかして・・・図星やった?」
「ああ・・」

ほんの少しの沈黙の後にイルの笑い声が響いた

「キャハハ!あんたほんまかいな?もうおもろすぎるわ」
「わ、笑うな!」

しかし、彼女は笑い茸でも食べたように止めようとしない
コナミは実力行使にでた、笑っているイルの頭を片腕で寄せた
驚いて笑いを止めた彼女の唇に自分の唇を重ねた
更に驚いたがそのまま目を瞑って行き
互いに知っている限りの事を試した
卑猥な水音がしばらく続き鳴り止んだ時にはその間に何をしていたか
象徴する銀色の橋が架かっていた

「はふぅ・・・いきなりやな」
「ふぅ・・・君のせいだよ」

互いに息を整えていたが不意にコナミの手がイルの服に掛かった
彼女はそれに従った。


「どうしたん、期待はずれやったか」
「いい意味でな」

一糸纏わぬ姿のイルはコナミの思ったより細かった
たぶん着ている服のせいであろう、いわいる着太りだ

「あ・・・」

イルが声を発した時にはコナミは彼女を押し倒していた
そして、控え目ではあるが肉付いた胸に手を伸ばした

「あんまりおもろないやろ・・・こんなんやし・・・」
「そうでもないよ、ほら」

捏ね回していた胸に顔をうずめる

「あ、いやぁ、そこは」

コナミは乳首に吸い付いて舐め回した
其処から湧き出る快感は彼女には初めての領域だった
それにあき足らずもう片方も刺激していく

「あ、あかん!こ、こんなん、しゅぐに、イってまう!」

昂ぶっているイルにコナミはとどめを刺した
知識として知っている事・・・今攻め立てている部分への強い刺激
乳首へと甘噛みをした

「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

効果は絶大でイルはそのまま絶頂を迎えた、

軽く痙攣しているイルを見ながら初めてにしては上出来という満足感と、
彼女を独占出来るという優越感に浸っていた
ふと、自分の下半身を見てやる
自分のモノは自己主張して止まない

「イル・・・」

初めて彼女の名前を呼んでみる

「はひぃ、」

舌足らずで答える、目もまだ虚ろだった

「そろそろ、な?」

コナミの考えを察したイルは小さくうなずいた、



さっきの事もあってだいぶ秘所は濡れていた
コナミはそこに自分のモノをあてがった

「えっと、なるべく力を抜けよ?」
「ん、流石に勇者様は悪人にも優しいな」

この時のイルは悪戯ぽっく笑っていた
「構う事なんて無い、思うがままに」とコナミは解釈した
ゆっくりとそれをうずめていった

「……ッ!」

イルの体が反射的に反応する、コナミが顔をのぞくと
歯を食いしばっているイルと目が合うそして顔を縦に振った
そのまま、一気に押し込んだ
時間をかけたほうが彼女に負担を強いると判断したからである

「ッ!…あ、ああ゛ッッ!!!!!」

食いしばっていた口から声が漏れる
処女の膣道をこじ開け、処女膜を突き破ったのだ。

「どうやら、通ったみたいだな」
「あははぁ、これでお互い一人前やな」

顔はまた苦痛の色が出ているのに冗談を飛ばしてくる
それを見て体制を整えて足を掴み腰を振り始める

「う、うぅぅ、あ、ひゃぁうん!あ、ああぁん!」

さっきとは違い段々と喘ぎに変わっていく声色

「イル、どうだ、気持ち良いか?」
「ああ、しゅごい、さっきより・・・もっと、ああ、イイ!イイんやぁ!」

さらに快楽を求めイルは自ら腰を振り始める
コナミはうずくまって舌で刺激を与える
激しく乱れ腰を振るに比例して二人に限界が迫ってくる

「もぉ・・・またイって、あぁぁん!イク!」
「俺も・・・出る!」
互いの絶頂と共にコナミのモノから放たれる精液は
イルの膣を染めていく

「あぁ・・駄目、これ、熱くて・・・」

そして、二人の意識は遠のいて・・・

「んあ」

間の抜けた声で男が起きる

「やっと、起きおった」

ハッキリとした女の声が聞える
そちらに目を向けると会ったときと同じ格好のイルが窓辺に居た

「醜いなぁ、初めてとはいえ了解も得ずに中出しなんて・・・」
「自分は悪人なんだから、遠慮は要らない、って感じだったけど?」

なぁ!と顔に出したがやがて互いに笑っていた

「さて、そろそろおいとましますか」
「何だ?もう帰るのか」
「前にも言ったやろ?命乞いと転向はせいへん・・・よっぽどの事が無い限りな」
「えっ?」
「あんたのせいやあたしの硬―い決意変えてしもうてからに」

顔を赤らめて言うイル、それを聞いてコナミはニヤつきつつ

「期待して良いのか?」
「せやな、あたしの初めて奪ったんやから大人しゅうしとればな」
「その台詞、そのまま返すぞ、俺もだからな・・・さっきの答え」
「ん?」
「俺も・・・好きだ、イル」

「お、遅いわ」そう言ってイルは外に消えていった
やれやれ、と思いつつベッドから出る
赤やら薄い黄色やらで彩られた布団をを如何する考えつつ。


戻ってきたイルとプレイグの話

「ただいま・・・」

恐る恐る、声をかける相手
イルの兄、プレイグである

「なんや、いちょ前に朝帰りとは、男でも出来たか?」

的確な指摘に内心、動揺するイルだか

「あーすまんすまん、んなわけないか」

と言われ安心すると同時に少し苛立ちを覚える

「それより如何した、内股なんぞで歩いて」

またも指摘する兄、動揺する妹

「い、いや、之はな・・・」

初めての行為で未だに痛みが走っている・・・とは口が裂けても言えない

「おおーそうか判ったぞ!
少しでも女らしゅうしようとしとんのやな
いやーお前もそないな年頃かー」
「はぁ〜あ」

イルのついたこのため息には一言では言い表せない感情が出ていた

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