最終更新:ID:pFzcz7LkJg 2010年12月14日(火) 23:34:08履歴
「お〜い小波、これもう見たか?」
4限の授業が終り昼飯にしようと準備をしていると、クラスメートの詰井が何かをもって話し掛けてきた。
「何だ?それ」
「最近話題の映画だよ、人気の新作なんだぜ」
「へぇ〜映画好きだったんだな?」
「いや全く、この応募ハガキが欲しくて買っただけだ、あ、これやるよ」
「・・・まぁそんなことだと思ったよ」
そんな俺の呆れた反応も気にせず、買ったばかりのDVDを人の机に投げ置き、詰井は自席に戻ってハガキを記入していた。
そんなに熱心になるとは一体何が当たるのやら・・・
まぁ気にしないでおこう・・・と思いながらDVDの説明書を手に取りペラペラとめくっていく。話題のSF映画から感動の恋愛映画などの広告が掲載されてはいるが、イマイチ興味をそそられない。
大量の広告ページを終えて本編の説明になるとピクンと反応せざるおえない記事が載っていた。
(これは・・映画・・・なのかな?)
頁一面にほるひすと呼ばれる謎の生命体が描かれていて、内容もイマイチ記事だけでは理解できない。
普段ならこんな映画はスルーして何とも思わないのだが、この時だけは気になって仕方がなく説明書に集中していた。
「・・・波・・・小波!」
「うわっ!!」
びくんっ!と説明書から目を離し声のほうを見ると桜華が弁当箱を両手に抱え立っていた。
「まったく・・・呼び声に気付かないほど集中してましたの?」
「あはは、ゴメンゴメン、それでどうしたの?」
「え?えっと・・・その・・・い、一緒に昼食を食べませんか?・・・あ、その迷惑なら別に・・・」
うん、顔を真っ赤にしてモジモジしている桜華を見るだけで堪りません。これで断る鈍感男は俺がひっぱたいてるだろう。
「勿論いいよ、此処でいいかな?」
「は、はい!」
桜華も変わったなぁ・・・と彼女を見て思う。出会った頃なんて絶対嫌われてたはずなのに。
今じゃ桜華からお昼も誘ってくれるし気分転換も付き合ってくれるし・・・取り合えず今は嫌われてないのかな?と思う鈍感男であった。
「ところでさ、桜華」
「はい、なんですか?」
「明日、土曜だし俺の部活も休みだから桜華の家行っても良いかな?」
勿論、桜華の家で先程のDVDほるひす隠し2を見るためである。
たまにはこんな休日の過ごし方も悪くないだろ考えた結果だ。
「え!あ、私も明日は予定もありませんので、構いませんわ」
「じゃあ後で時間とか連絡するよ」
「ええ、待ってます!」
「それで今日はどうします?また滝にでも打たれます?」
「い、いや!今日はそれ遠慮しとくよ!それよりこれを一緒に見たくてさ」
「これは・・・ホ、ホラー映画ですの!?」
そう、このほるひす隠しという映画、実はホラー映画らしい。
昨日の夜、あの映画が一体どんなものか気になりネットで検索してみたところ、最近の映画ではずば抜けて怖いホラー映画ということが分かったのだ。
(・・俺は大丈夫だけど、桜華は大丈夫かな)
ちらっと桜華を見ると、不安そうな顔をしているのがよく分かる。桜華に大丈夫?と聞いたものの、
「も、問題ありません!こんなホラーなんて所詮作り物ですわっ!」
「ふーん・・・」
「な、なんですの?その信じきってない反応は!?」
「・・・いやぁ〜もし怖いなら隣で手でも繋いであげようと思ったけど必要なさそうだなと思ってね」
「・・・!」
「さ〜て電気を消してカーテン閉めてっと・・・」
部屋を暗くして雰囲気を出してるし、DVDもセットしたし後はスイッチをいれるだけなのだが・・・
「あの・・・桜華さん?何で隣にぴったりとくっついてるんでしょうか?」
「え?そ、それは・・・此処が一番よくテレビが見えますから」
「・・・」
「・・・」
「・・・やっぱり怖いの?」
「・・・」
「桜華?」
「・・・・・ゎ・・・です」
「へ?」
「怖いんですっ!ですから!その・・・しっかりと握っててください・・・」
喜んで握らせていただきます!!むしろ桜華を抱きしめながら映画を見たいくらいだが、そんなことをすれば数秒で理性が飛んでしまいそうなので我慢しとこう。
とり合えず再生っと・・・
「・・・」ピクッ
「・・・」
「・・・ひっ!」ビクンッ!
「・・・」
「きゃああああ!」ガタガタ
「・・・」
そして・・・
「やっと終わった・・・」
無事に?1時間の再生を終えたのだが、桜華は今だに俺の手を握りいつの間にか腕に抱き着いた状態である。
実は上映開始5分でこの状態だった訳で、映画の内容何か殆ど頭に入っていません。
腕に当たりっぱなしの柔らかい感触とか女性特有の良い香りしか覚えてないです!よく耐えた俺・・・
「だ、大丈夫?桜華?」
「・・・」
「お、桜華?俺そろそろ帰らないと・・・明日は朝練があるし」
「小波・・・その・・・・今日は泊まっていただけませんか?」
「え!?」
「ひ、一人で一夜を過ごせる気がしないんです・・・だから、その・・・」
駄目だ、俺!こ、ここで一泊してしまったら間違いなく理性がっ!
「・・・い、一緒にベットで寝てくれませんか?
うん
結果は決まってた
日曜日----
「おはよう〜皆」
「「「おはようざいあーす」」」
「おはようキャプテ・・・ン?」クンクン
「おはよ〜って、どうしたの木村?」
「別に・・・馬鹿」(キャプテンから女性の匂いがする・・・最低)
4限の授業が終り昼飯にしようと準備をしていると、クラスメートの詰井が何かをもって話し掛けてきた。
「何だ?それ」
「最近話題の映画だよ、人気の新作なんだぜ」
「へぇ〜映画好きだったんだな?」
「いや全く、この応募ハガキが欲しくて買っただけだ、あ、これやるよ」
「・・・まぁそんなことだと思ったよ」
そんな俺の呆れた反応も気にせず、買ったばかりのDVDを人の机に投げ置き、詰井は自席に戻ってハガキを記入していた。
そんなに熱心になるとは一体何が当たるのやら・・・
まぁ気にしないでおこう・・・と思いながらDVDの説明書を手に取りペラペラとめくっていく。話題のSF映画から感動の恋愛映画などの広告が掲載されてはいるが、イマイチ興味をそそられない。
大量の広告ページを終えて本編の説明になるとピクンと反応せざるおえない記事が載っていた。
(これは・・映画・・・なのかな?)
頁一面にほるひすと呼ばれる謎の生命体が描かれていて、内容もイマイチ記事だけでは理解できない。
普段ならこんな映画はスルーして何とも思わないのだが、この時だけは気になって仕方がなく説明書に集中していた。
「・・・波・・・小波!」
「うわっ!!」
びくんっ!と説明書から目を離し声のほうを見ると桜華が弁当箱を両手に抱え立っていた。
「まったく・・・呼び声に気付かないほど集中してましたの?」
「あはは、ゴメンゴメン、それでどうしたの?」
「え?えっと・・・その・・・い、一緒に昼食を食べませんか?・・・あ、その迷惑なら別に・・・」
うん、顔を真っ赤にしてモジモジしている桜華を見るだけで堪りません。これで断る鈍感男は俺がひっぱたいてるだろう。
「勿論いいよ、此処でいいかな?」
「は、はい!」
桜華も変わったなぁ・・・と彼女を見て思う。出会った頃なんて絶対嫌われてたはずなのに。
今じゃ桜華からお昼も誘ってくれるし気分転換も付き合ってくれるし・・・取り合えず今は嫌われてないのかな?と思う鈍感男であった。
「ところでさ、桜華」
「はい、なんですか?」
「明日、土曜だし俺の部活も休みだから桜華の家行っても良いかな?」
勿論、桜華の家で先程のDVDほるひす隠し2を見るためである。
たまにはこんな休日の過ごし方も悪くないだろ考えた結果だ。
「え!あ、私も明日は予定もありませんので、構いませんわ」
「じゃあ後で時間とか連絡するよ」
「ええ、待ってます!」
「それで今日はどうします?また滝にでも打たれます?」
「い、いや!今日はそれ遠慮しとくよ!それよりこれを一緒に見たくてさ」
「これは・・・ホ、ホラー映画ですの!?」
そう、このほるひす隠しという映画、実はホラー映画らしい。
昨日の夜、あの映画が一体どんなものか気になりネットで検索してみたところ、最近の映画ではずば抜けて怖いホラー映画ということが分かったのだ。
(・・俺は大丈夫だけど、桜華は大丈夫かな)
ちらっと桜華を見ると、不安そうな顔をしているのがよく分かる。桜華に大丈夫?と聞いたものの、
「も、問題ありません!こんなホラーなんて所詮作り物ですわっ!」
「ふーん・・・」
「な、なんですの?その信じきってない反応は!?」
「・・・いやぁ〜もし怖いなら隣で手でも繋いであげようと思ったけど必要なさそうだなと思ってね」
「・・・!」
「さ〜て電気を消してカーテン閉めてっと・・・」
部屋を暗くして雰囲気を出してるし、DVDもセットしたし後はスイッチをいれるだけなのだが・・・
「あの・・・桜華さん?何で隣にぴったりとくっついてるんでしょうか?」
「え?そ、それは・・・此処が一番よくテレビが見えますから」
「・・・」
「・・・」
「・・・やっぱり怖いの?」
「・・・」
「桜華?」
「・・・・・ゎ・・・です」
「へ?」
「怖いんですっ!ですから!その・・・しっかりと握っててください・・・」
喜んで握らせていただきます!!むしろ桜華を抱きしめながら映画を見たいくらいだが、そんなことをすれば数秒で理性が飛んでしまいそうなので我慢しとこう。
とり合えず再生っと・・・
- 10分後--
「・・・」ピクッ
「・・・」
- 30分後--
「・・・ひっ!」ビクンッ!
「・・・」
- 1時間後--
「きゃああああ!」ガタガタ
「・・・」
そして・・・
「やっと終わった・・・」
無事に?1時間の再生を終えたのだが、桜華は今だに俺の手を握りいつの間にか腕に抱き着いた状態である。
実は上映開始5分でこの状態だった訳で、映画の内容何か殆ど頭に入っていません。
腕に当たりっぱなしの柔らかい感触とか女性特有の良い香りしか覚えてないです!よく耐えた俺・・・
「だ、大丈夫?桜華?」
「・・・」
「お、桜華?俺そろそろ帰らないと・・・明日は朝練があるし」
「小波・・・その・・・・今日は泊まっていただけませんか?」
「え!?」
「ひ、一人で一夜を過ごせる気がしないんです・・・だから、その・・・」
駄目だ、俺!こ、ここで一泊してしまったら間違いなく理性がっ!
「・・・い、一緒にベットで寝てくれませんか?
うん
結果は決まってた
日曜日----
「おはよう〜皆」
「「「おはようざいあーす」」」
「おはようキャプテ・・・ン?」クンクン
「おはよ〜って、どうしたの木村?」
「別に・・・馬鹿」(キャプテンから女性の匂いがする・・・最低)
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