「こっ、こなみぃっ!」
「な、なんだ?どうしたんだよユウキ!?」
俺は小波。開拓野球部キャプテンで、4番・キャッチャー。
それでこっちは俺の親友の雨崎優輝。開拓のエースだ。
今は朝練の時間。
「たっ、大変なんだよ!俺が女で女が俺で、それで…」
「お、落ち着けユウキ。女?女がどうしたって?」
「だから、俺が女で女が女で俺が俺で…」
どうやら混乱しているようだ。
それにしても声がいつもより高いような…
「おい、ユウキ。なんで裏声なんて出してるんだよ。
 もしかして、声の高さがコントロールできるようになったとか?」
「ちがうんだよ!これが地声だよ!」
「はぁ?あのなぁ、声が高くなる男なんているわけないだろ。
 大丈夫か?頭でも打ったんじゃないのか?」
「ああ、もう!言葉より直接見た方が分かりやすいだろう!
 ちょっと俺の体を頭から足まで見てみてくれよ!」
そう言うと、ユウキは俺から少し離れ、全身が見えるようにした。
とりあえず見てみる。
すると、異変に気付いた。
昨日より髪がずいぶん伸びている。1.5倍ってところだ。
それに、輪郭が少し丸まっている。眉毛も少し細い。
いや、何より、真っ平らだったはずの胸が、少し膨らんでいる。
やばい。混乱してきた。なんとか気を取り直して、
「お前…シリコンでも入れたのか?」
と、聞いてみた。
「違うよ!朝起きたらこうなってたんだ!」
あ、違ったみたいだ。


「朝、気が付いたら体がヘンでさ。
 とりあえず朝風呂に入って確認してみたんだ。
 そしたらさ…、俺、女になってたんだ。」
「はぁっ!?」
な、何言ってるんだこいつ。
「証拠もある。腕にさわってみてくれ。」
言われた通りにさわってみる。
おかしい。昨日まであんなに堅かったユウキの腕が、まるで餅のように柔らかかった。
「お…お前、まさか本当に…」
「やっと分かってくれたのか!」
「女装趣味に…」
「違うって!現実を見つめてくれ!」
「もう非現実的だろ…」
でも、どうやら本当みたいだな。
でも、だとしたら…
「どうするんだ?」
「どうするって?」
「どうやって治すのかって事だよ。」
「う〜ん…」
俺たちは考え込む。うむむ…治らないものを治してくれそうな人…
その瞬間、俺の頭に一人の人物が浮かび上がった。
「そうだ!あの人なら…!」
「思いついたのかい?」
「ああ!早速行ってみよう!」
そうして、学校に「今日は早退します」と報告して、学校を出る。
目指すは、桧垣先生のところだ。


ようやく着いて、待つこと数時間。ようやく面会ができた。
「はいはい…」
「桧垣先生!お久しぶりです!」
「小波、誰だい?」
「桧垣先生っていう天才の医者だよ。
 俺の怪我も治してくれたんだ。」
「へぇ。それは心強いね。」
「で、本日は何のご用ですか?」
口調こそ興味無さそうだが、顔を見てみるとうれしそうだった。
この人は「天才」と言われるのが好きなのだ。
「ええ、実は…」
そして、俺は報告を始めた。

数十分後…
「…なるほど。それは珍しい症状ですね。」
「治し方はあるんですか!?」
ユウキが大声で言う。こういうユウキは珍しいな。
「ええ、あることにはあります。
 この症状は、体の中に男性の精子を注入すればOKです。」
「せーし?」
「はい。精子というのは、男性が性的快感を得た時に…」
「あああ、いいです!それ以上はいいです!」
すかさず止めに入る。
「しかし、この病気は男性の時に親友だと思っていた、一番仲のいい人でないと治せません。
 そのうえ、再発することもあります。
 そう言う人がいるのであれば、頼んでみてください。」
「はぁ…」
そうして、桧垣先生の診察は終わった。

とりあえず、ユウキの家に集まって作戦会議。
ユウキが仲の良かった…って言うと、俺が最適かも知れない。
でもなぁ、ユウキがどう思ってるか、なんだよなぁ。
「なぁ…小波。」
「んぁ?」
「頼みがあるんだが…
 俺と、してくれないか?」
「えぇ!?」
「いや、嫌ならいいけどさ…
 俺には、キミしか思いつかなくて…」
「でも…いいのか?」
「いいから頼んでるんだよ。」
うう…断れないじゃないか。
「…分かった。やろう。」
そう言った瞬間、ユウキの目が輝いた。子供かお前は。
「優しく、頼むよ…?」
「あ、ああ…」
クソ、可愛く見えてきた。ええい、当たって砕けろだ!

まず、ユウキには服を脱いでもらう。
うむ、確かに体は女そのものだ。
男だった時よりも柔らかめで、胸が出ていて、男のアレがない。
「うう…あんまり見られると、その、恥ずかしいよ…」
「え?ああ、悪い。
 ま、まずは、体を慣らしていこう。」
そう言うと、俺はユウキを愛撫し始める。
右手は胸に、左手は秘所に。
「ん…ふぅ…んっ!はぁ…」
まいったな。こりゃあ本当に女の声だよ。
俺のアレも反応してきた。おい、相手はユウキだぞ!
しばらく愛撫を続けると、ユウキの秘所もだんだん濡れてきた。
ようし、そろそろいいかもな。
「くっ、ううっ、うぁぁぁぁっ!」
あっ、あれ?やりすぎたか…?
「はあ、はあ、はあ…」
ユウキは肩で息をしている。イかせてしまったらしい。
「だ、大丈夫か?ユウキ。」
「はあ、はあ…うん、大丈夫…。」
大丈夫かな…
「それより、はやく、続きをしよう。はあ、はあ…」
「…ああ、分かった。」
そして俺はモノを取り出し、秘所にあてがう。
「いくぞ、ユウキ…」
「うん…来てくれ…」
俺は、モノを一気に挿入した。


「うっぐぁぁぁっ!」
ユウキが悲鳴を上げた。
「だ、大丈夫か!?」
「う、うん、大丈夫…だよ…
 はっ、はやく動いて…」
「…ああ。」
ゆっくりと、動き始める。
最初はかなりキツそうだったユウキの表情も、次第に変わってくる。
「くっ、ど、どうだっ!?」
「はあ、はあ、すごく、気持ちいいよ!」
その言葉を聞いて、俺は動きを速める。
「はっ!くぅんっ!きっ、キミのが俺の中で暴れてる…!
 最高、最高、最高だ!この感じ、最高だよっ!」
「ふっ、くっ、そうかっ…!」
「お、俺、もう限界っ…!くっ、くぁぁぁぁっ!」
「俺も…っ!くっ!」
そして、俺は白濁液を、ユウキの中に流し込んだ。


行為が終わって。
あの後、二人でシャワーを浴びた。
そして、次の日。
「ユウキ、どうだ?」
「ああ、完治したよ!」
そう言うユウキの声は、いつもの男声だった。
「なあ、小波。」
「ん?」
「再発したら、また頼むよ。」
俺は、体中を真っ赤にした。

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