はじめに 
pfSenseはVersion1.2.1からVMware上で稼動するバーチャルアプライアンスでも提供されています。VMware上で動かすことのメリットは、専用のFW筐体が不要（＝FWを稼動させるために追加投資がいらない）など仮想環境のメリットがそのまま享受できます。また仮想FW を複数作成することができるので、１サーバに１つFWといった豪華な構成を組んだり、FWのテスト環境を作って評価や学習を行うことも可能です。
このページではpfSenseをVMware上で動作させるために、ダウンロードしたpfSenseのイメージをESX/ESXiに展開、仮想マシンの設定を編集、コンソールでの設定確認、SetupWizardでの初期設定という流れで説明していきます。
このページではpfSenseをVMware上で動作させるために、ダウンロードしたpfSenseのイメージをESX/ESXiに展開、仮想マシンの設定を編集、コンソールでの設定確認、SetupWizardでの初期設定という流れで説明していきます。
VMwareとは
用意するもの
・VMware ESX/ESXi（以下ESX/ESXi)のハイパーバイザーが稼動する物理ホスト（今回はESXi4.0ですが、もちろんESXでもOKです）
・vCenter Converter（あらかじめインストールしておいてください）
・pfSenseのバーチャルアプライアンスイメージ（あらかじめダウンロードして解凍しておきます）
・vCenter Converter（あらかじめインストールしておいてください）
・pfSenseのバーチャルアプライアンスイメージ（あらかじめダウンロードして解凍しておきます）
VMwareのイメージファイルをvCenter Converterを使ってESX/ESXiに展開する
pfSenseのイメージファイルはダウンロードしたままの状態ではESX/ESXiでは使えません。そのため、vCenter Converterを利用してイメージファイルをESX/ESXIに展開する必要があります。イメージファイルの変換やESX/ESXiへの展開にはVMwareが無償提供しているvSphere Converter（以下、Converter）を利用します。
まずConverterを起動します。起動したら、左上の「Convert Machine」をクリックします。
ソース(コンバート元）を指定します。「Select Source Type」で今回は「VMware Workstation or other VMware Virtual Machine」を選びます。pfSenceのイメージファイルは「Virtual Appliance」ではないので注意してください。「Virtual Machine File」にあらかじめ解凍しておいたpfSenseのvmxファイルを選択します。
ターゲット（展開先）を指定します。「Select Destination Target」は「VMware Infrastructure virtual machine」を選択します。選択後、ESX/ESXiが稼動しているホスト名・管理者ユーザ名・パスワードを入力します。
バーチャルマシンを置く階層や仮想マシン名・データストアなどを設定します。Virtual machine versionは7で大丈夫です。ただしESX3.5以前を利用する場合には7は利用できなかったはずです。
オプションを変更できます。NICの設定はここで設定してもいいですし、仮想マシンを作った後でも変更できます。
内容に問題がなければ次へ進みます。
コンバートが始まったことを確認します。
処理時間はマシンスペックに依存します。100％になったら完了です。今回は8分程度で完了しました
vSphere ClientでESX/ESXiに接続して、先ほどコンバートした仮想マシンが存在することを確認してください。
今回はpfSenseのバーチャルアプライアンスイメージをESXiに展開しましたが、その他のバーチャルアプライアンスでもやり方は基本的に同じです。Converterを使えばGUIだけで仮想マシンのイメージをやりとりできるので、覚えておいて損はないですよ。
仮想マシンの設定を編集する
次に仮想マシンの設定、特にイーサネットデバイス（NIC）の設定を修正します。ファイヤーウォールは本来ネットワークの境界に設置されることから複数のイーサネットインターフェースが必要になります。バーチャルアプライアンスの設定では２つしか用意されていないので、ここでは合計３つのイーサネットインターフェースを設定してみます。
また、デフォルトで設定されているアダプタタイプ（フレキシブル）では動かないので、アダプタタイプをE1000にしています。
まず、仮想マシンの電源を入れる前に仮想マシンの設定を編集します。
デフォルトで存在しているイーサネットデバイスの二つを削除します。
デバイスの追加を押して、イーサネットデバイスを選びます。
アダプタタイプはE1000を選んでください。
ネットワークラベルでは、作成したインターフェースをVMwareのどのネットワークに接続するかを指定します。あらかじめvSphere clientでWAN・DMZなどの仮想スイッチを作っておいたほうがいいのですが、後からでも設定変更は可能です。デフォルトではVM Networkの一つしかありません。
アダプタタイプとネットワークラベルを確認したら次へ。
内容を確認して終了を押します。
新規NICが追加されていることを確認します。
同じ手順でNICを追加していきます。最後にOKを押すと設定変更が確定されます。
今回はテスト用ネットワークとしてESXi上に仮想スイッチTEST-Internet,TEST-DMZ,TEST-LANの３つを作っておきました。最終的なゲストの設定はこんな感じにします。
また、デフォルトで設定されているアダプタタイプ（フレキシブル）では動かないので、アダプタタイプをE1000にしています。
まず、仮想マシンの電源を入れる前に仮想マシンの設定を編集します。
デフォルトで存在しているイーサネットデバイスの二つを削除します。
デバイスの追加を押して、イーサネットデバイスを選びます。
アダプタタイプはE1000を選んでください。
ネットワークラベルでは、作成したインターフェースをVMwareのどのネットワークに接続するかを指定します。あらかじめvSphere clientでWAN・DMZなどの仮想スイッチを作っておいたほうがいいのですが、後からでも設定変更は可能です。デフォルトではVM Networkの一つしかありません。
アダプタタイプとネットワークラベルを確認したら次へ。
内容を確認して終了を押します。
新規NICが追加されていることを確認します。
同じ手順でNICを追加していきます。最後にOKを押すと設定変更が確定されます。
今回はテスト用ネットワークとしてESXi上に仮想スイッチTEST-Internet,TEST-DMZ,TEST-LANの３つを作っておきました。最終的なゲストの設定はこんな感じにします。
NICの設定変更を行わなかったらどうなるの？
こんな感じでうまくNICを認識してくれません。もともと提供されているバーチャルアプライアンスのイメージファイルがVMware Workstation用のものだからかもしれません。
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