最終更新: nano69_264 2008年05月16日(金) 16:59:09履歴
[212]ヘボ書きマン <sage> 2006/07/05(水) 20:52:35 ID:g/J+VlXv
[213]ヘボ書きマン <sage> 2006/07/05(水) 20:53:26 ID:g/J+VlXv
[214]ヘボ書きマン <sage> 2006/07/05(水) 20:55:11 ID:g/J+VlXv
[215]ヘボ書きマン <sage> 2006/07/05(水) 20:56:56 ID:g/J+VlXv
[216]ヘボ書きマン <sage> 2006/07/05(水) 21:01:01 ID:g/J+VlXv
〜月と太陽と・・・〜
何時だったんだろう。
アタシが、ユーノの事を・・・・・・・好き、っていう感情の相手として見るようになったのは。
あのお花見の時?それとも、もっと後?
分からない。けど、今のアタシははっきり言える。
私、アリサ=バニングスは、ユーノ=スクライアの事を恋愛の対象として意識してる、って。
(・・・・・何て事日記に書いてるのよアタシは!!)
ぶんっ、と日記は空を切って壁にぶつかって落ちた。
告白とも言えないようなアタシの爆弾発言から1週間。
なのは達は気遣ってくれてるのか、その事には触れないままで・・・それがかえって切なかった。
『何よ、みんな、みんなって!!アンタはみんなを見てるのかもしれないけど・・・・・・・・
アタシはアンタしか見てないんだから!!いい加減気付きなさいよこのエロイタチっ!!!!』
呆然としたみんなの視線に晒されて、アタシはその後一言も口を開く事ができなかった。
当然なんだけど。
あーあ・・・・・何であんな奴好きになったんだか。
あの事件の後、アタシとすずかは、なのは達の勤めてる『管理局』っていう組織の施設への出入りの許可をもらった。
要は口封じなんだろうけど。
すずかはあっという間に管理局の武芸者を自覚する連中を軒並み叩き潰したにも関わらず、今はアタシ同様ユーノの仕事の手伝いをしてる。
フェイトもクロノも、すずかに接近戦を挑まれたら勝ち目が無いっていう話だ。
なのは達は必死で執務官や武装局に勧誘してたけど、それも無駄に終わった。
アタシもそうだけどね。この組織正直キナ臭いし、大体、ずっと勤める気なんてさらさら無いもの。
「はぁ〜〜あ・・・・」
「アリサちゃん、今仕事中だよ」
「・・・・・いいでしょ。今日の分終わったし」
「またそんな事言って・・・ユーノ君、もうアリサちゃんの1週間分やってるよ?」
「アイツは働き過ぎよ」
アイツの・・・・ユーノの横顔を見てると顔が熱い。
「あ、2人とも今日の分終わったらあがっていいよ。ごめんね、毎日手伝わせちゃって」
「あのねぇ・・・アタシ達はここで働いてるのに手伝いも何もないでしょうが」
「そうだよ。・・・ユーノ君こそ、殆ど寝てないんじゃない?」
「ちゃんと寝てるよ」
うそつき。
うたた寝以外この1週間寝てないじゃない。
・・・・・ホント相変わらず・・・バカ。
「うーん・・・ねぇ、アリサちゃん、ノドかわいたからお茶飲みにいこうよ」
「・・・?」
・・・いまだにすずかのこのペースから逃げる方法を、アタシは知らない。
カタン・・・とアルミ缶が自販機のそこにぶつかって悲鳴をあげる。
「ねぇ・・・アリサちゃんもユーノ君に告白したよね」
こうやって、場面場面で雰囲気を変えるすずかのやり方って・・・ずるいと思う。
学校での成績がアタシより低いのも絶対カモフラージュに違いない。
「・・・『も』って何よ」
「私も告白したから。ユーノ君に」
「は・・・・?」
「前に言ったよ?私がユーノ君好き、って」
「・・・・・どう返事されたのよ」
アタシの声は自分でもイヤな位低かった。
「返事はもらってないよ。ユーノ君、優しいから」
「・・・ただの優柔不断よ、それは」
でも、アタシは実際その優柔不断さも好きなのよね・・・・・ユーノの。
あばたもえくぼって言うのかしらね?
「ほら、またユーノ君の事考えてる」
「あんただってそーでしょうが」
「そうだよ。いつだって考えてる。それが・・・好きになるって気持ちだもん」
・・・・・よくそんなセリフ言ってて恥ずかしくないわよね。
しかも同姓から見ても綺麗で可愛い笑顔で言ってくれるんだもの。
・・・腹が立つやら感心するやら・・・
「私はユーノ君好きだよ。だから、アリサちゃんにも負けない。誰にも負けないから♪」
「宣戦布告のつもり?」
「アリサちゃんだってやってたよ。みんなの前で大声で」
「あ、アレはユーノが悪いのよ!!」
「ふふ・・・そうかもね」
アタシが小さい頃すずかをイジメてたのは将来こうなる事を予測してたんじゃないか、とか考えてしまう。
はやても、すずかには敵わないみたいだし。
「ミッドチルダって、親が両方働いてるし、子供も小さいときから働くから、多夫多妻でもいいんだよね」
「・・・・・ねえ、次何て言うか予想できるんだけど」
「さすがアリサちゃん♪」
「アタシはイヤよ、そんなの」
「ユーノ君の赤ちゃん欲しくないの?」
「・・・何言ってんの!?」
すずか、アンタ内容飛躍し過ぎ!!!!
普通はキスとか『初めて』がどうとかでしょ!?
デートとか下着とか腕の組み方とか!!!!
あれ・・・?
・・・・・
アタシ、今何かすごい事考えて・・・・・
ああもう!!!うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいぃっ!!!!
はうぅ・・・泣きたい気分よ・・・・・
「アリサちゃんのH〜♪ユーノ君でどんな想像してたのかな〜?」
「アンタがさせたんでしょーが!!!!!」
「・・・・・・」(くすくすくす・・・
「ったく・・・・・もうっ!!」
「あ、そうだ。今度の土日空いてるよね?」
「空いてるけど・・・」
言ってから後悔した。
こんなチャンスをこの子が見逃すはず無いじゃない。
「ねぇ、ユーノ君と3人で旅行しない?」
(ざざぁ・・・・ん・・・・・)
「うわぁ・・・・・・・・」
海の水がどこまでも透き通ってる。
泳いでる魚が、まるで空中を漂うような・・・
ずーーーっと、向こうまで薄い青色で・・・・・
「ユーノ君、気に入ってくれた?」
「うん・・・すごい・・・・」
「良かった。ちょっと高かったけど、いい買い物だったよ♪」
・・・・・・・はい?
すずか、今なんて?
「すずか、早く着替えなさいよ」
「うん、アリサちゃん、抜け駆けはダメだよ?」
「アリサ、着替えおわ・・・・・」
アリサのほうを見ると・・・
うわ・・・何ていうか・・・ヒモ?
「な、何よ!?スケベな目で見るんじゃないわよ!!」
「じゃあなんでそんな水着なの?」
「う・・・・・」
それ、俗に言うブラジル水着だよね。
アリサスタイル良いし・・・目のやり場が・・・・
白い肌に赤い布が巻きついただけだし・・・
うう・・・でも見ないと怒られそうだし・・・
「そ、その・・・アタシも大きくなったし、ちょっと冒険してみたかったのよ!!ていうか水着はすずかが選んだのよ!!」
「お、落ち着いてよアリサ!!」
「こっち見るなスケベ変態エロイタチーーーーー!!!!」
「そんな無茶苦茶な!!!!」
拳を振り上げて追いかけてくるアリサから必死に逃げた。
振り返る度にアリサの大きい胸が揺れてるのが目に入って転びそうになった。
もう少しでズレて外れ・・・ってだからボクは何を考えてるんだ!?
・・・これじゃアリサの言葉通りのスケベじゃないか。
砂浜が暑いし、日差しも強くて、書庫勤めのボクにはかなり過酷な状況でボクは逃げ続けた。
すずかが黒いビキニに着替えてやって来た頃には服が汗でびしょ濡れで気持ち悪かった。
次へ
目次:〜月と太陽と・・・〜
著者:ヘボ書きマン
[213]ヘボ書きマン <sage> 2006/07/05(水) 20:53:26 ID:g/J+VlXv
[214]ヘボ書きマン <sage> 2006/07/05(水) 20:55:11 ID:g/J+VlXv
[215]ヘボ書きマン <sage> 2006/07/05(水) 20:56:56 ID:g/J+VlXv
[216]ヘボ書きマン <sage> 2006/07/05(水) 21:01:01 ID:g/J+VlXv
〜月と太陽と・・・〜
何時だったんだろう。
アタシが、ユーノの事を・・・・・・・好き、っていう感情の相手として見るようになったのは。
あのお花見の時?それとも、もっと後?
分からない。けど、今のアタシははっきり言える。
私、アリサ=バニングスは、ユーノ=スクライアの事を恋愛の対象として意識してる、って。
(・・・・・何て事日記に書いてるのよアタシは!!)
ぶんっ、と日記は空を切って壁にぶつかって落ちた。
告白とも言えないようなアタシの爆弾発言から1週間。
なのは達は気遣ってくれてるのか、その事には触れないままで・・・それがかえって切なかった。
『何よ、みんな、みんなって!!アンタはみんなを見てるのかもしれないけど・・・・・・・・
アタシはアンタしか見てないんだから!!いい加減気付きなさいよこのエロイタチっ!!!!』
呆然としたみんなの視線に晒されて、アタシはその後一言も口を開く事ができなかった。
当然なんだけど。
あーあ・・・・・何であんな奴好きになったんだか。
あの事件の後、アタシとすずかは、なのは達の勤めてる『管理局』っていう組織の施設への出入りの許可をもらった。
要は口封じなんだろうけど。
すずかはあっという間に管理局の武芸者を自覚する連中を軒並み叩き潰したにも関わらず、今はアタシ同様ユーノの仕事の手伝いをしてる。
フェイトもクロノも、すずかに接近戦を挑まれたら勝ち目が無いっていう話だ。
なのは達は必死で執務官や武装局に勧誘してたけど、それも無駄に終わった。
アタシもそうだけどね。この組織正直キナ臭いし、大体、ずっと勤める気なんてさらさら無いもの。
「はぁ〜〜あ・・・・」
「アリサちゃん、今仕事中だよ」
「・・・・・いいでしょ。今日の分終わったし」
「またそんな事言って・・・ユーノ君、もうアリサちゃんの1週間分やってるよ?」
「アイツは働き過ぎよ」
アイツの・・・・ユーノの横顔を見てると顔が熱い。
「あ、2人とも今日の分終わったらあがっていいよ。ごめんね、毎日手伝わせちゃって」
「あのねぇ・・・アタシ達はここで働いてるのに手伝いも何もないでしょうが」
「そうだよ。・・・ユーノ君こそ、殆ど寝てないんじゃない?」
「ちゃんと寝てるよ」
うそつき。
うたた寝以外この1週間寝てないじゃない。
・・・・・ホント相変わらず・・・バカ。
「うーん・・・ねぇ、アリサちゃん、ノドかわいたからお茶飲みにいこうよ」
「・・・?」
・・・いまだにすずかのこのペースから逃げる方法を、アタシは知らない。
カタン・・・とアルミ缶が自販機のそこにぶつかって悲鳴をあげる。
「ねぇ・・・アリサちゃんもユーノ君に告白したよね」
こうやって、場面場面で雰囲気を変えるすずかのやり方って・・・ずるいと思う。
学校での成績がアタシより低いのも絶対カモフラージュに違いない。
「・・・『も』って何よ」
「私も告白したから。ユーノ君に」
「は・・・・?」
「前に言ったよ?私がユーノ君好き、って」
「・・・・・どう返事されたのよ」
アタシの声は自分でもイヤな位低かった。
「返事はもらってないよ。ユーノ君、優しいから」
「・・・ただの優柔不断よ、それは」
でも、アタシは実際その優柔不断さも好きなのよね・・・・・ユーノの。
あばたもえくぼって言うのかしらね?
「ほら、またユーノ君の事考えてる」
「あんただってそーでしょうが」
「そうだよ。いつだって考えてる。それが・・・好きになるって気持ちだもん」
・・・・・よくそんなセリフ言ってて恥ずかしくないわよね。
しかも同姓から見ても綺麗で可愛い笑顔で言ってくれるんだもの。
・・・腹が立つやら感心するやら・・・
「私はユーノ君好きだよ。だから、アリサちゃんにも負けない。誰にも負けないから♪」
「宣戦布告のつもり?」
「アリサちゃんだってやってたよ。みんなの前で大声で」
「あ、アレはユーノが悪いのよ!!」
「ふふ・・・そうかもね」
アタシが小さい頃すずかをイジメてたのは将来こうなる事を予測してたんじゃないか、とか考えてしまう。
はやても、すずかには敵わないみたいだし。
「ミッドチルダって、親が両方働いてるし、子供も小さいときから働くから、多夫多妻でもいいんだよね」
「・・・・・ねえ、次何て言うか予想できるんだけど」
「さすがアリサちゃん♪」
「アタシはイヤよ、そんなの」
「ユーノ君の赤ちゃん欲しくないの?」
「・・・何言ってんの!?」
すずか、アンタ内容飛躍し過ぎ!!!!
普通はキスとか『初めて』がどうとかでしょ!?
デートとか下着とか腕の組み方とか!!!!
あれ・・・?
・・・・・
アタシ、今何かすごい事考えて・・・・・
ああもう!!!うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいぃっ!!!!
はうぅ・・・泣きたい気分よ・・・・・
「アリサちゃんのH〜♪ユーノ君でどんな想像してたのかな〜?」
「アンタがさせたんでしょーが!!!!!」
「・・・・・・」(くすくすくす・・・
「ったく・・・・・もうっ!!」
「あ、そうだ。今度の土日空いてるよね?」
「空いてるけど・・・」
言ってから後悔した。
こんなチャンスをこの子が見逃すはず無いじゃない。
「ねぇ、ユーノ君と3人で旅行しない?」
(ざざぁ・・・・ん・・・・・)
「うわぁ・・・・・・・・」
海の水がどこまでも透き通ってる。
泳いでる魚が、まるで空中を漂うような・・・
ずーーーっと、向こうまで薄い青色で・・・・・
「ユーノ君、気に入ってくれた?」
「うん・・・すごい・・・・」
「良かった。ちょっと高かったけど、いい買い物だったよ♪」
・・・・・・・はい?
すずか、今なんて?
「すずか、早く着替えなさいよ」
「うん、アリサちゃん、抜け駆けはダメだよ?」
「アリサ、着替えおわ・・・・・」
アリサのほうを見ると・・・
うわ・・・何ていうか・・・ヒモ?
「な、何よ!?スケベな目で見るんじゃないわよ!!」
「じゃあなんでそんな水着なの?」
「う・・・・・」
それ、俗に言うブラジル水着だよね。
アリサスタイル良いし・・・目のやり場が・・・・
白い肌に赤い布が巻きついただけだし・・・
うう・・・でも見ないと怒られそうだし・・・
「そ、その・・・アタシも大きくなったし、ちょっと冒険してみたかったのよ!!ていうか水着はすずかが選んだのよ!!」
「お、落ち着いてよアリサ!!」
「こっち見るなスケベ変態エロイタチーーーーー!!!!」
「そんな無茶苦茶な!!!!」
拳を振り上げて追いかけてくるアリサから必死に逃げた。
振り返る度にアリサの大きい胸が揺れてるのが目に入って転びそうになった。
もう少しでズレて外れ・・・ってだからボクは何を考えてるんだ!?
・・・これじゃアリサの言葉通りのスケベじゃないか。
砂浜が暑いし、日差しも強くて、書庫勤めのボクにはかなり過酷な状況でボクは逃げ続けた。
すずかが黒いビキニに着替えてやって来た頃には服が汗でびしょ濡れで気持ち悪かった。
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著者:ヘボ書きマン
- カテゴリ:
- 漫画/アニメ
- 魔法少女リリカルなのは
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