[168] 名無しさん@ピンキー sage 2007/10/17(水) 16:58:46 ID:dTp5sMYh



「えーとっ」
今日も平和な1日。
ヴィヴィオは、最近覚えたインターネットで遊んでいた。
その後ろでは、子守のザフィーラが床に寝そべっていた。
散歩に行きたい、というか連れていって欲しいが、ヴィヴィオは、画面に集中している。
仕方ないか、とだらーんとヴィヴィオを見ていたザフィーラの耳に驚愕と言葉が入ってきた。
「にゃんにゃんかわいいー」
「!?」
素早く体を起こし、ヴィヴィオが見ている画面を覗く。
そこでは、2匹の白い子猫がボールと戯れていた。
「にゃんにゃん飼いたいなー」
「!!??」
これはマズい、大変マズい、凄くマズい、非常にマズい。
ヴィヴィオに似合うのは、この青きわんわんザフィーラであるはず。
そう自負している。
あんな勝手な生き物にその座を奪われては、堪らない。
「わんわん」
なんとか自分に注意を向けようと、ヴィヴィオに近付く。
「どうしたのー?あ、にゃんにゃん見たいのー?可愛いよねー」
「!!!???」
ヴィヴィオは、無邪気に微笑んでいた。

「というわけだ。猫に勝つ為にはどうすればいいか、考えて欲しい」
自分の知識では、考えつかないので、仲間であるヴォルケンリッターを集めていた。
「猫というのは、自分の飼い主を飼い主と思わず、感謝も示さず、好き勝手に生きる生き物だ。
そんな猫に犬代表として負けるわけにはいかない」
狼じゃなかったのよ、と突っ込むことも出来ず、ヴォルケンは沈黙していた。
「お前…」
そんな沈黙をなんとか口を開いたヴィータの声が裂いた。
「死んだ方がいい…」




著者:34スレ168

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