[166]シャマるときシャマれば<sage>2007/06/15(金) 03:35:51 ID:HB9LyioY
[167]シャマるときシャマれば<sage>2007/06/15(金) 03:39:46 ID:HB9LyioY

「しぐなむ、私は?」
「ふぇーと」
「じゃあ、わたし、わたし」
「なのあ」
「よっしゃ、じゃあ、あたしや」
「あるじ!」

順次、己が名を当てられた隊長格3名は喜色満面でしぐなむへと良い子良い子した。
もみくちゃにされながらも、3人の喜びが自分の喜びであるかのように幼女シグナム、通称「しぐなむ」はきゃっきゃっきゃっきゃ言って万歳。
将来凛々しくなるのだろう大きな瞳は、純真で「シュツルムファルケン、当てられるか?」とか考えてた頃と比べて同一人物のものと分かる奴は絶対いない。

リィンの熱がちょっと引いた。
そしたらう゛ぉるけんりったあも何かちょっとおっきくなった。
つまりそう言うこと。

たどたどしく言葉を使い始めたう゛ぉるけんりったあに、自分の名前クイズで盛り上がる中、ザフィーラはまだまだ人型になれないのだが、現状では最も巧みに言語を操る。

「わんっ!」

しかし。

「王!」

悲しいかな。

「ONE!」

例え犬語、中国語、英語の三カ国(一種族+二カ国)の言葉を丁寧に発音しても誰もそれがそうと理解できる者がいないのだ。
唯一、フリードのみザフィーラのユニバーサルっぷりに気づいて翼を叩いたり、よしよししたり、毛づくろいしてやったりとねぎらっていた。

「しぐなむはええ子やなぁ、あたしも鼻高々や」
「あるじ! あるじ! ちゅっ」
「ひゃ、やったなぁ、ほんならあたしはしぐなむにうりうりや! うりうり〜」
「きゃっきゃっ」

その横ではまだ、しぐなむがはやてにでろんでろんだった。いや、むしろ、はやてがしぐなむにでろんでろんだったかもしれないが、どっ
ちでも一緒だ。リィンの熱が完治して姿も記憶も元に戻った後、シグナムが現在のこの姿を見ればマジ泣きしかねないでろでろんっぷりである。
だから今現在、はやてのほっぺにチューしてはしゃいでるしぐなむをバルデュッシュで記念撮影中だ。レイジングハートで動画な。
シグナムを集中攻撃しようとするあたり隊長格マジ外道。

さて、その向こうではスバルとティアナがしゃまるに言葉を教えてあげてた。

「バスト」「ばすちょ」
「ウェスト」「うぇすちょ」
「ヒップ」「ひっぷ」
「ボンキュッボン」「ぼんきゅっぼん」

スバルの言葉を丁寧に咀嚼して、舌で転がしてから唇に乗せる。
それを何度も何度も繰り返すしゃまるの表情は真剣そのものだ。
口は、やや半開きでポカンとした感じが否めないが、キリリと上がる眉根がその真面目さを表す。

「三角関係」「さんかくかんけい」
「スバル→なのはさん」「すばりゅ→なのはしゃん」
「なのはさん→あたし」「なのはしゃん→てぃあ」
「あたし→スバル」「すばりゅ→てぃあ」

とっても情操教育に良い2人に巡り合えたしゃまるは順調だった。

「うー……」
「あ、起きた」

さらに、その隣。
キャロがだっこしていたう゛ぃーたが目を覚ます。
まどろんだようにキョロキョロして、またキャロの胸に顔をうずめてねむねむである。
悪戯好きな大きな瞳は、徐々に釣り目がちに近づいて気いるが、まだまだくりくりと可愛らしい。そんな瞳が半開きで、ふよふよと明後日の方向を見ていた。
ぱくり、とキャロの服の襟もとをう゛ぃーたが口に含んでむぐむぐする。
何かと、う゛ぃーたは服の端っことか裾の当たりをよく噛むクセがあるだ。しぐなむはキス魔。

「あ、こぉら」

そして、意識の4/5を眠りの海に沈めているう゛ぃーたは、何か妙になれた感じでキャロの胸元のボタンぷちぷち外していく。ストーリーの都合上、実に手際良く制服がはだければ、まだまだ膨らむ余地残す幼い双丘が外気にさらされる。

「ごはん」

う゛ぃーたが、胸の桜色をした先端を、口に含んでむぐむぐ。
ちょっと、くすぐったそうにしてから、キャロは穏やかにう゛ぃーたの頭を手櫛ですいてやる。
やっぱり、お母さんみたいだなぁ、とエリオはそんなキャロにエリオは見惚れるのだが、

「エリオくんも吸う?」

突拍子もない言葉にビックリドッキリ。
風呂でも果敢な積極性を見せるキャロだが、まさかここで発揮されるとは思わなかった。

「………後でいただきます」

据え膳食うあたりエリオは男だった。

「わたしはまだミルクが出ないから、エリオくんのをたっぷり頂戴ね」

でもキャロの方が上手。

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目次:シャマるときシャマれば
著者:268?

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